チェコのトルシェビーチ・ウイスキー・バーで町おこしを始めた若者たち

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チェコのお酒といえば、何を思い浮かべますか?

一番有名なのはもちろんビールでしょう。

ピルスナービールの発祥の地ですし、世界一ビールを飲んでいる国民だからです。

次に注目されているのは、ワイン。

モラヴィア地方は特に白ワインの名産地として知名度を上げています。

そんなチェコでウイスキーで町おこしを始めた若者たちがいました。

彼らが住んでいるのはトルシェビーチ(Trebitsch)。

今回はチェコ産ウイスキーをご紹介します。

 

 

目次

トルシェビーチとは?

トルシェビーチはチェコの南部にある小さな街です。

トルシェビーチの場所

 

ユダヤ教徒が暮らしていた街

トルシェビーチには、たくさんのユダヤ教徒が住んでいました。

そして、カトリック教徒とユダヤ教徒が一つの街で共存していたそうです。

その珍しい歴史からユネスコの世界遺産に登録されています。

ここがかつてユダヤ教徒が暮らして地域です。

 

ユダヤ教徒は独特のルールを持ち、家の様式も独特でした。

今ではユダヤ教徒が住んでいた建物がリノベーションされ、観光地区になっています。

 

チェコ産ウイスキーを作っているバーの建物も、ユダヤ教徒が暮らしていた建物を使っています。

世界大戦の影響により、この街に住んでいたユダヤ教徒の多くが殺されたり、家を追われてしまいました。

なので、今ではユダヤ教徒はまったく暮らしていないそうです。

 

 

トルシェビーチ・ウイスキー・バー

こちらが、トルシェビーチ・ウイスキー・バー(Trebitsch Whisky Bar)です。

 

この独特の梁もユダヤ教徒流の建物の特徴だそうです。

 

店内に入ると、まずは挨拶代わりに地元産のビールをごちそうになりました。

「美味しいビールができるんだから、美味しいウイスキーもできるはず!」と考えて、ウイスキー工房を始めたそうです。

 

ここではいろんな種類のウイスキーを製造しているので、紹介してもらいました。

 

小さな工房なのでいろいろと手作りで作られています。

ラベルが少し曲がっていますが、小規模生産ならではですね。

 

樽に詰めて貯蔵する蔵も併設されていました。

 

チェコ産のシングルモルトウイスキーです。

チェコにはウイスキーを売っている会社が他にも2社ほどあるそうです。

しかし、トルシェビーチ・ウイスキーほどの本格志向ではないそう。

 

ウイスキーの原液が小さな樽に詰めて貯蔵されています。

 

貯蔵蔵に入るとウイスキーのいい香りが充満していました。

貯蔵中にウイスキーが蒸発した分は、天使の分け前と呼ばれています。

 

特別に樽からウイスキーの原液を飲ませてもらえることになりました。

 

まだ完成していないウイスキーです。

 

チューブを入れて、ウイスキーを取り出します。

 

小さなグラスで一口だけ頂きました。

 

製造工程の代表者とのツーショット写真。

 

こちらが樽から出したばかりのウイスキー。

 

とてもアルコール度数が高くて、喉が焼けました。

正直、この段階ではまだ美味しくないです。

 

これをさらに樽の中で寝かせてから、アルコール度数を調整すると飲みやすくなるそうです。

 

それでも貴重なウイスキーが飲めて嬉しかったです。

 

今の蔵はとても小さな貯蔵スペースですが、これからはさらに広いスペースを使うそうです。

 

すべてのウイスキー樽には情報が書かれています。

 

刻印もかっこいいですね。

 

ウイスキーの試飲をさせてもらう

今回はウイスキーの試飲をさせてもらえました。

通常の来店でも、ウイスキーの試飲はできるそうです。

 

チェイサーとして出されたのは、水ではなくビールです。

水代わりにビールを飲みます笑

 

広いテーブルでいただきます。

 

このビールも美味しかったです。

チェコは大麦の産地できれいな水も豊富なので、ウイスキーを作り始めたそうです。

 

お腹が空いていたので、簡単な料理も頂きました。

盛り付けがきれいですよね。

 

味ももちろん美味しかったです。

 

こちらはできたてのウイスキーの原液。

色が透明です。

 

この状態だとまだ美味しくないです。

アルコール度数が高すぎて口の中が痛いです。

 

ビールを水代わりにしていただきます。

 

こちらは鴨肉の料理。

 

やはり盛り付けがきれいですよね。

 

味も抜群です。

 

ウイスキーだけ飲むと悪酔いしそうなので、おつまみもいただきます。

 

しかし、チェコでは「お酒のおかわりは全員揃って行う」というルールがあるらしく、私も他のチェコ人と同じペースで飲むことに。

ウイスキーを何杯も飲んでいきます。

 

ウイスキーをストレートで12、13杯は飲んだと思いますが、記憶が曖昧になりました笑

 

ここのウイスキーはこだわった高級品なので、飲み方は絶対にストレートで。

 

このウイスキー工房で働くチェコ人8名ほどと、ベロベロになりながら飲みました。

 

最初は「俺は酒には酔わない」と豪語していたチェコ人たちも、次第に酔っ払っていました。

 

おつまみを追加でいただきます。

 

いろんな種類のウイスキーを飲ませてもらったのですが、飲みすぎて途中から記憶が曖昧に。

 

ウイスキーを使ったカクテルも頂きました。

 

いろんな種類のウイスキーを飲み比べた結果、私はスモーク度が弱いウイスキーが好きだとわかりました。

 

こんな感じで広いテーブルを囲んで、チェコ人たちと飲んでいました。

 

ウイスキーの原料が展示されています。

 

ウイスキーを樽に詰めてからの色の変化。

 

長い年数貯蔵すると、こんな色に変化するんですね。

 

こちらのお店ではウイスキーの試飲と、ボトルの購入ができます。

 

私がウイスキーを試飲している間にも、観光客がやってきて試飲してボトルを買っていました。

 

このウイスキー工房は何名かがお金を出し合って作り、若者たちが運営しているそうです。

 

トルシェビーチの市長も応援しているようで、この翌日には彼らと一緒に市長にも挨拶に行きました。

 

こちらはウイスキーを使ったカクテルです。

 

 

トルシェビーチのウイスキー工房まとめ

今回はトルシェビーチのウイスキー工房を紹介しました。

残念ながら、トルシェビーチ・ウイスキーはまだ日本では購入できないそうです。

なので、ぜひチェコを旅行する際には、トルシェビーチまで行ってこのウイスキーを飲んでみてください。

トルシェビーチ・ウイスキーの公式サイト→ Trebitsch Whisky Bar

 

チェコ親善アンバサダー

チェコ政府観光局からチェコ親善アンバサダー2019に任命して頂きました。

今回のチェコプレスツアーの渡航費をチェコ政府観光局に負担して頂いています。

 

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