今、私はチェコ共和国を旅しています。
昨日の夜、とても印象的な出来事があったので、ブログに書き残しておこうと思います。
これまで42カ国を旅してきて最近は旅に飽きたというか、正直にいって魅力を感じなくなっていました。
ですが、昨夜は久しぶりに旅の醍醐味を味わった気がします。
「旅っていいなぁ」と感じました。
些細な出来事なんですが、ぜひ読んでみてください。
ジャテツに着いた
昨日の夜、チェコ北西部の街ジャテツに着きました。
まずはホテルにチェックイン。
次は「お腹がすいたから夕飯を食べよう」と思い立ってGoogle Mapを開いてみます。
するとホテルの近所に『Panamera』というレストランを見つけました。
私の第二の故郷Panamaっぽい名前。
なにかの縁を感じて、このお店に行くことにしました。
レストランで対応してもらえない
ホテルからレストランまでは徒歩2分。
とても小さな田舎町です。
お店に入るとすぐに店員さんと目が合います。
「こちらの席にどうぞ」と案内してくれるかと思いきや、声をかけてくれません。
「あれ??なぜ?」と内心思いながらも、勝手に席に着くのはマナー違反だと思い声をかけてくれるのを待つことに。
待っている間、店員さん二人が私の方を見ながらコソコソと内緒話をしています。
嫌な予感がします。
「あれ?もしかしてアジア人はお呼びでないパターン!?」
これまでもいくつかの国でアジア人という理由で接客を拒否されたり、悪い態度を取られることがありました。
そんな嫌な思い出が蘇ります。
待っていても仕方がないので、私から店員さんに近づいて話しかけて席に着きました。
驚きの事実が
ようやく席に着けました。
しかし今度は、しばらく待ってもメニューを持ってきてくれません。
「これはお店の選択を間違えたな…」と後悔していると、男性の店員さんがメニューをようやく持って来ました。
すると、店員さんはこう言います。
「ごめんなさい、私のお店には英語のメニューはないんだ。メニューはチェコ語とイタリア語でしか書かれていないから君には理解できないと思う。お店にはWi-Fiがあるからネットを使って翻訳して料理を選んでほしい」
「そういうことだったのか!」と繋がった瞬間です。
お店に入っても声をかけてくれなかったり、メニューを持ってきてくれなかったのは、私が『英語しかわからない外国人だから』だったのです。
勝手に差別を受けている気になっていて、申し訳ないと思いました。
チェコの地方は英語が通じない
チェコを旅行していて気がついたのは、地方では英語を話せない人や英語対応を用意していないお店が多いことです。
2017年に首都プラハを旅行したときには気が付きませんでした。
今回の旅行ではプラハ以外の地方を主に巡っているので、英語が通じない場面が多くて困っています。
駅のチケット売り場、売店、カフェなどの地元民向けのお店では、チェコ語しか通じない印象です。
スペイン語が話せてよかった
幸運にも私はスペイン語が理解できるので、スペイン語と似た言語であるイタリア語もまぁまぁわかります。
「gamberiと書かれているからこれはスペイン語のgamba(小エビ)のことだろう」という感じでイタリア語を翻訳していきます。
最終的に小エビとズッキーニのパスタ、ルッコラのサラダ、ビールを注文。
スペイン語が話せてよかったと思いました。
期待以上に美味しい料理
ビールは泡がきめ細かくて、なかなか泡が消えません。
サーバーの洗浄をきちんとしている証拠ですよね。
サラダの中身はミニトマト、ルッコラ、パルメジャーノチーズで相性が良いのは間違いない。
中でも驚くほど美味しかったのが小エビとズッキーニのパスタ。
パスタは極太の生麺で、味付けも最高でした。
店員さんを呼んで「これマジでめっちゃ美味しい!」とわざわざ伝えたほど。
チップをはずむ
お会計のときには当然チップをはずみました。
最初は印象が良くなかったけど、その分あとから誤解が解けて印象が良くなりました。
しかも料理も期待以上に美味しかったです。
旅っていいね
この出来事はものすごく些細な出来事だったけど、これから先もずっと覚えている気がします。
旅行先で有名な観光スポットへ行くよりも、高級レストランで食事をするよりも、たまたま訪れた田舎の街のレストランでの出来事の方が思い出に残りますよね。
久しぶりに旅の醍醐味を味わった気がしました。
旅に飽きていたんですが、「いやいや、旅はやっぱりいいものだ!」と教えてくれた出来事でした。
チェコ親善アンバサダーのプレスツアー
今回はチェコ親善アンバサダー2019のプレスツアーとして、一人でチェコを旅しています。
飛行機代とホテル代、一部の交通費をチェコ政府観光局に負担していただいています。
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