世界の熱帯果物トロピカルフルーツ図鑑!マメイ・カイミート・カシューアップル・アイスクリームビーン・サポーテ・ヒカマ・グアナバナ・プラタノ・ランブータン

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コスタリカの南国フルーツ

目次

中米の熱帯フルーツ図鑑!メキシコ・コスタリカ・パナマの珍しくて美味しい果物

中米地域では、日本では食べることができない熱帯フルーツがたくさん栽培され、そして食べられている。

青年海外協力隊・野菜栽培隊員としてパナマ共和国に派遣され、パナマでいろんな種類の熱帯フルーツの栽培を見て、そして果物を食べてきた。

また今年の2月には任国外旅行制度を使って、コスタリカとメキシコにも行き、農園を見学したり市場を回って珍しい熱帯フルーツの情報を学んできた。

 

この中米フルーツ行脚の旅は、果樹園宮﨑農園の三代目として、また苺ソムリエとしての修業でもあった。

そして、中米に住んだ2年間で50種類以上の果物を食べ歩き、ようやく熱帯フルーツの知識が蓄積されてきた。

そこで今回は、日本のみなさんへ中米地域の熱帯フルーツの魅力をご紹介しよう。

 

 

 

 

熱帯フルーツから温帯フルーツまで揃う!メキシコの果物たち

まずはメキシコのフルーツ事情から説明しよう。

1.ヒカマ

ヒカマとは、メキシコで果物として利用されているマメ科植物の芋である。

メキシコのスーパーでは、フルーツ売り場に並べられている。

フルーツとして食べられている芋ヒカマ

 

ヒカマはカットされ唐辛子パウダーとライムと一緒にパックされて、売られていることもある。

梨のような食感と爽やかな甘さが特徴的で、唐辛子パウダーとライムを絞って食べる。

メキシコの芋フルーツ・ヒカマ

 

 

 

2.パイナップル (ピーニャ)

メキシコではパイナップルも唐辛子パウダーとライムと一緒に販売されており、この二つをかけて食べる。

メキシコでは熱帯フルーツも辛くて酸っぱい味にして食べるのだ。

またパイナップルはスペイン語で、ピーニャという。

唐辛子スパイス付きのパイナップルとスイカ

 

 

 

3.マメイ

マメイとは、中南米に分布するヤシの実である。

柿のようなメロンのような味と果肉の色で、甘味が強く酸味はないが、独特の風味を持っている。

メキシコのマメイ

 

 

 

4.ブラック・サポーテ

丸くて黒いサポーテの名前は、ブラック・サポーテという。

完熟すると果肉が軟らかく甘味が強くなり、まるでチョコレートプリンのような味。

メキシコのブラック・サポーテ

 

マメイとの比較写真がこちら。

サポーテ3種類

 

 

 

5.イチジク (イゴ)

メキシコにもイチジクが売っていた。

メキシコはイチジクの産地で、日本へも輸出している。

イチジクはスペイン語で、イゴとよぶ。

メキシコのイチジク

 

 

 

6.イチゴ (フレッサ)

メキシコは国土面積が広いため、熱帯フルーツだけでなく温帯地域のフルーツも生産している。

イチゴの生産量も多く、スーパーや市場に綺麗なイチゴがたくさん並んでいた。

イチゴはスペイン語で、フレッサという。

メキシコのイチゴ

 

しかし、果肉の中心部(果芯)には空洞があるので、日本での評価は低くなる。

そして肝心の味だが、非常に糖度が低く、ほとんど味がしなかった。

見た目がきれいなだけのイチゴだったので、苺ソムリエとしては残念であった。

参考:苺ソムリエ直伝!美味しいイチゴの苗の作り方&育て方&見分け方&食べ方

メキシコのイチゴの断面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涼しい高原地帯を持つ農業王国コスタリカの果物たち

次はコスタリカの熱帯フルーツを紹介しよう。

1.イチゴ (フレッサ)

コスタリカではイチゴ農園へ見学に行った。

屋外で土耕栽培されていた。

コスタリカのイチゴマルチ栽培

 

標高が1,000m以上ある地域だったので、気候は涼しくイチゴ栽培に向いていた。

栽培資材は、マルチとトンネルを使っていた。

コスタリカのイチゴのビニール

 

イチゴの苗は、2列植えで定植されていた。

株には赤い実が実っていた。

コスタリカのイチゴ栽培の様子

 

高原地帯の広いほ場でイチゴが栽培されていた。

収穫されたイチゴは、すぐ近くにある果物販売所で販売されていた。

コスタリカのイチゴ畑

 

こちらがコスタリカのイチゴ。

見た目も綺麗で、味も日本の不味いイチゴくらいは美味しくて驚いた。

コスタリカのイチゴ

 

 

 

 

2.食用ホオズキ (アルケケンヘ)

コスタリカでは食用ホオズキが売られていた。

栄養価や効能の説明書きも、店頭に一緒に置かれていた。

甘酸っぱくてとても美味しかった。

ホオズキはスペイン語で、アルケケンヘという。

コスタリカの食用ホオズキ

 

 

 

3.グアバ (カス・グラナディージャ)

グアバはコスタリカでは「カス」、パナマでは「グラナディージャ」と呼ばれている(国によって呼び方、指す果物が違うので注意)。

生食もするし、ジュースにして飲まれている。

グアバ

 

完熟したグアバを切ると、断面はこんな感じだ。

甘酸っぱくて美味しいが、独特の香りがする。

たまに中に虫が住んでいることがあるので、食べる前に注意して見ないといけない。

グアバの断面

 

 

 

4.カイミート

カイミートは、黒くて大きな木の実だ。

中南米の広い範囲で栽培されている。

カイミート

 

真っ二つに切ると、このような断面になる。

中にはクリーム状の柔らかい果肉と、硬い種が入っている。

白い樹液のような液体が出てくるのが特徴的だ。

甘くてクリーミーで美味しいが、匂いはなぜか生臭い。

カイミートの断面

 

 

 

5.タカコ

タカコは、コスタリカ特有の謎が多い果物。

まず果皮がとても硬くて、一部にトゲが生えている。

コスタリカのタカコ

 

ナイフで切ると、青臭い香りが立ち込めてきた。

中心部分には固い種が入っている。

果肉は苦くて、キュウリの10倍くらい青臭い。

コスタリカではバターで煮て食べるらしい。

タカコの断面

 

 

6.チョンタドゥーロ (ピファ・ペヒバジェ)

チョンタドゥーロはヤシの木の実で、コスタリカではペヒバジェ、パナマではピファと呼ばれている。

柿のような見た目だが、塩茹ですると、栗のようなカボチャのようなサツマイモのようなホクホクした食感と甘い味になるので、おやつ代わりに食べられている。

ヤシの実の塩ゆで

 

これが、チョンタドゥーロの木。

ヤシの木の一種で、5m以上の高さになる。

そして、一番の特徴は幹だ。

 

 

ピファの木

 

なんと、チョンタドゥーロの幹には無数のトゲが生えている!

このトゲは長くて硬いので、触ると怪我をする可能性が高く、大変危険である。

そのため、チョンタドゥーロの収穫には「柄がついた長い棒」を使う。

ピファの木

 

 

 

 

7.パッションフルーツ (マラクジャ)

パッションフルーツは、スペイン語で「マラクジャ」という(グラナディージャという国もある)。

皮はぶ厚いが、中は空洞だ。

コスタリカのパッションフルーツ

 

中央にある液体が詰まったツブツブを、中の種ごと食べる。

砂糖を入れてジュースにすることも多い。

酸味がとても強いが、後味が爽やかで美味しい。

パッションフルーツ(マラクジャ)

 

 

 

8.コスタリカにもマメイが売っていた。

メキシコのモノとは果皮が違うので、品種が異なるようだ。

マメイ

 

果肉の柔らかさと濃厚な甘さと独特な香りは、メキシコのマメイと似ていた。

マンゴーのような見た目だが、味は全然違う。

マメイの断面

 

 

 

9.マンゴー

完熟したマンゴーは日本のように果物として食べるが、未熟のモノも野菜として食べる。

袋にカットしたマンゴーを入れて、路上で売っている。

バスの外からマンゴーを売るコスタリカ人の売り子

 

熱帯フルーツ屋さんでは、細くスライスしたマンゴーがカップに入って売っていた。

酢などをかけたサラダ味か、はちみつなどをかけたデザート味の2種類から選べる。

コスタリカでもパナマでも、おやつ代わりに食べている。

マンゴーのせん切り

 

 

 

10.パイナップル (ピーニャ)

コスタリカでは質が高いパイナップルが収穫できる。

アメリカではコスタリカ産パイナップルは、「高級パイン」として人気が高いそうだ。

パイナップルとオレンジ

 

 

 

 

 

 

熱帯フルーツの宝庫!珍しい果物がたくさん集まるパナマ

最後にパナマの熱帯フルーツを紹介しよう。

1.バナナ (ギネオ)

中南米はバナナの消費量がとても多い。

そのまま生でも食べるし、油であげて食べたり、甘く煮て食べることもある。

 

これが輸出用のバナナ畑だ。

輸出品の果実には、袋かけして傷がつかないように保護する。

バナナ畑

 

家庭では袋を使わずに育てる。

バナナの実の下にあるのが、バナナの花である。

バナナの生ったばかりの状態

 

接近して見てみると、実はバナナの花はとても綺麗だ。

バナナの綺麗な花

 

ここから甘い蜜を出すので、常にハエがたかっている。

バナナの花

 

次第にバナナの果実が肥大して、ぼくらの知っているバナナになっていく。

ちなみにバナナは木ではなく、草である。

バナナの拡大写真

 

これが「バナナの種」と呼ばれる、生長点部分。

これを植えつけて、苗として使う。

バナナの苗

 

中南米には、大きなバナナ、四角いバナナ、小さなバナナなどいろんな品種が存在している。

パナマでは四角いバナナは、「中国のバナナ」と呼ばれている。

四角いバナナ・チーノ

 

四角いバナナは、普通のバナナよりも酸味が強くて果肉がしっかりとしていて、美味しい。

四角いバナナ

 

短いバナナは酸味が少なく、甘味が強くてこれまた美味しい。

バナナ

 

完熟の揚げバナナは、パナマご飯の定番おかずだ。

甘くて油っこいが、病みつきになる。

揚げバナナ

 

未熟のバナナをあげると甘くなくて、まるでフライドポテトのようなホクホクした食感になる。

揚げバナナは、朝ご飯に良く食べる。

バナナフライ

 

パナマでは揚げバナナ寿司が食べられる。

これぞパナマ流SUSHIである!

参考:パナマ共和国の寿司屋が面白すぎる「揚げバナナ寿司&オレオ天ぷら、ヘイッお待ち!」

揚げバナナ寿司

 

 

 

 

2.プラタノ 加熱調理用バナナ

バナナそっくりの見た目をしているが、バナナではない謎の果物をプラタノとよぶ。

生では絶対に食べられないので、日本のみなさんには「加熱調理用バナナ」と考えてもらいたい。

 

ぼくはパナマ共和国に赴任した次の日の朝にこのプラタノを買い、バナナだと思ってかぶりついたら固すぎて歯が折れるかと思った経験がある。

「バナナがこんなに固いなんで、パナマやべー!」と衝撃を受けたことを、2年経った今でも覚えている。

中南米に行って大きなバナナが売っていたら、おそらくそれは加熱調理用バナナなので間違えて買わないように気を付けて欲しい。

プラタノ

 

左がバナナで、右がプラタノだ。

見た目はほぼ同じだが、プラタノは基本的に大きいのが特徴だ。

バナナは小さなものから大きなものまである。

プラタノは揚げ物やスープに使うのだが、パナマでは特に「パタコン」という食べ物によく使う。

バナナとプラタノ

 

 

パタコンの作り方

せっかくなので、パナマの名物料理パタコンの作り方を紹介しよう。

まず、プラタノの皮を包丁でむき、果肉を2cm幅で輪切りに切る。

少量の塩をまぶして全体にあえる。

そして、中温の油で揚げる。

パタコンの作り方

 

プラタノに8割程度火が通ったら、一度油から取り上げる。

そして、輪切りにしたプラタノを潰す。

潰す時にはイイ感じのサイズの「石」を使うので、パナマ人の家のキッチンには、必ずパタコン用の石が置いてある。

パタコン作り

 

こんな感じに潰したら、もう一度油で揚げる。

パタコンは二度揚げするのが特徴だ。

潰したプラタノ

 

これが完成したパタコン、ホクホクした食感で超うまい!

パタコンはフライドポテト的な存在で、ファーストフードやレストランの付け合せとして出てくる。

朝・昼・夜・おやつ、いつでも食べられるパナマの代表的な料理である。

プラタノで作るパタコン

 

 

 

 

3.マンゴー

パナマにはいたるところにマンゴーの木が生えている。

例えば、この写真はぼくが住んでいる村のメインストリート(日本でいう原宿)なのだが、この風景に写っている木はすべてがマンゴーの木だ。

村中マンゴーの木だらけ

 

育てている訳ではなくて、勝手に生えている。

長いマンゴー

 

そのため、摘果などの世話は一切しないので、日本産のマンゴーと比べると品質は低い。

しかし、どこにでも生えているので、無料で食べ放題である。

マンゴー

 

大きなマンゴーや長細いマンゴーなど、いろんな品種がある。

2種類のマンゴー

 

日本でも人気の巨大で糖度が高い「アップルマンゴー」も育てられている。

アップルマンゴー

 

マンゴーの季節に道を歩くときには、頭上から熟したマンゴーが落ちてくる可能性が高いので、常に上を見ながら歩かないといけない。

しかし、道には犬や馬のうんこが大量に落ちているので、頭上のマンゴーに気を取られてうんこを踏まないように注意しよう。

熟したマンゴーの実

 

 

一本の木に数百個のマンゴーが生るので、ほとんどは地面に落ちて生ゴミになる。

雨季の始めりのマンゴーの季節には、町中がマンゴーの腐った匂いで包まれる。

地面に落ちたマンゴー

 

 

 

マンゴーの食べ方

パナマ流のマンゴーの収穫方法と食べ方を紹介しよう。

まず、石か未熟のマンゴーの実を拾って、木になっている完熟のマンゴーの実に向かって投げつける。

マンゴーの木は三階建ての家くらいの高さなので、命中させるのが難しく練習が必要だ。

マンゴーの木

 

完熟マンゴーの撃墜に成功したら、そのまま皮にかぶりつこう。

パナマのマンゴー

 

歯を使って皮をむいていく。

歯でマンゴーの皮をむく

 

皮についた実を舐めとりながら、皮が剥けたら、実にかぶりつく。

種までしゃぶったら、種をそこら辺に投げ捨てる。

すると、そこからマンゴーが生えてきて、10年後にくらいあなたの子供が同じ場所でマンゴーを食べるようになる。

皮をむいたマンゴー

 

 

 

そのままマンゴーアイス

マンゴー王国パナマ名物「そのままマンゴーアイス」の作り方を紹介しよう。

まずは完熟マンゴーを収穫して、そのまま冷凍庫に入れる。

以上で完成だ!

凍らせたマンゴー

 

凍ったマンゴーの皮をむき、少しずつ食べる。

手はベトベトに汚れるが、こんなに美味しいマンゴーアイスはないと断言できる。

そのままマンゴーアイス

 

 

 

 

4.カシューアップル (マラニョン)

パナマにはカシューナッツの木がたくさん生えていて、カシューナッツの果実であるカシューアップルが収穫できる。

カシューナッツの木はマンゴーと同じくらい大量に生えていて、マンゴーよりも少し早く収穫時期になる。

カシューアップルはスペイン語でマラニョンといい、カシューナッツはセミージャデマラニョンという。

大きな実と小さなカシューナッツ

 

果皮が黄色い品種と赤い品種がある。

どちらも渋みを持っていて、独特の香りがする。

果皮はしっかりとしているが、果肉はモモのようにとても柔らかくてデリケートだ。

カシューナッツの果実の比較

 

果汁を絞って砂糖を足して、カシューアップルジュースを作ることが多い。

カシューナッツは火であぶって、カシューナッツとして食べる。

参考:カシューナッツの栄養素と美味しい焙煎方法&カシューアップルの味と利用方法※アレルギーも

カシューナッツの断面写真

 

 

 

5.ジャワフトモモ・レンブ (マラニョン・クラサオ)

パナマではジャワフトモモのことを、マラニョン・クラサオと呼び、カシューアップルの仲間だと思っている。

確かに果実の見た目は似ているが、実際には全く別の種である。

マラニョン・クラサオ

 

カシューアップルよりも、サクッとした食感でリンゴと梨を合わせたような味がする。

カシューナッツのような種が果実下についておらず、種が果実の中にあるので見分けられる。

マラニョン・クラサオ

 

果実は枝に密集してなるのが特徴だ。

マラニョン・クラサオの実

 

 

 

 

6.ランブータン (マモンチーノ)

ランブータンのことを、パナマではマモンチーノと呼ぶ。

ランブータンはトゲトゲが生えたライチである。

マモンチーノの中身

 

毎年6月くらいに収穫が始まり、町中で売っている。

ランブータンの中身

 

見た目は完全に、夏祭りの露天で小さな流れるプールに流されているゴムのオモチャである。

パナマのランブータン

 

ふさふさしていて、触ると気持ちいい。

パナマのマモンチーノ

 

 

 

 

7.パッションフルーツ マラクジャ

パナマではパッションフルーツをマラクジャと呼ぶ。

果皮が黄色い品種と赤い品種がある。

パナマのパッションフルーツ

 

強烈な酸味が特徴的で、砂糖を入れてジュースにすることが多い。

パッションフルーツ

 

 

 

8.スイカ (サンディア)

パナマでは1月から3月の乾季には灌水チューブを使ってスイカが栽培され、輸出されている。

日本の安いスイカくらいは甘い。

パナマのスイカ

 

パナマでは果物の値段は、果皮に直書きする。

スイカはスペイン語ではサンディアという。

値段直書きのスイカ

 

 

 

9.レモン (リモン)

レモンなどの柑橘類もたくさん栽培されているが、放任管理で世話は一切しない。

レモンはスペイン語でリモンである。

小さなうちはボウリングのピンのような姿をしていて、かわいい。

レモンの子供

 

大きくなるとレモンっぽくなる。

レモンの木

 

パナマには、果肉がオレンジ色のオレンジっぽいレモンが多い。

風味もオレンジだが、甘さは一切ないので料理に使う。

タコスにレモンを絞る

 

 

 

10.オレンジ (ナランハ)

パナマでは、いろんな種類のオレンジが栽培されている。

オレンジはスペイン語でナランハ。

オレンジの木

 

これがパナマで一番ポピュラーなオレンジ。

形は真ん丸で果皮は黄色く、果肉も黄色い。

オレンジ

 

オレンジの時期には、町で大量に売っている。

パナマのオレンジ

 

スーパーには輸入品のオレンジも並んでいる。

オレンジ

 

生食用として人気が高いし、ジュースにもよく使う。

メスカルと一緒に楽しむオレンジ

 

 

 

パナマの田舎流オレンジの食べ方

パナマの田舎流のオレンジの食べ方を紹介しよう。

まずは、マチェテという山刀を使って、白い薄皮を残してすべての外皮をむく。

揉むために皮をむく

 

次に一番上の薄皮を切り落して、果肉を露出させて飲み口を作る。

飲み口を切り落す

 

飲み口にかぶりついて、手で果肉を押し潰して果汁を吸う。

パナマの田舎ではオレンジは食べ物ではなく、飲み物なのだ!

パナマではオレンジは飲み物

 

果汁を吸い終わったオレンジはそこら辺に投げ捨てるので、オレンジの季節になると、村はオレンジの吸いカスだらけになる。

また、マチェテで皮をむいて飲み口を作るのだが村人は「衛生」の感覚がないので、馬のウンコをかき混ぜた直後のマチェテでそのままオレンジの皮をむく。 

衛生的によくないので、オレンジを食べる時には注意しよう。

 

 

 

 

11.パパイヤ (パパヤ)

パパイヤはポピュラーな果物で、家の庭に一本は生えている。

スペイン語ではパパヤという。

パパイヤの木

 

パナマでは未熟のパパイヤは野菜として利用し、完熟のパパイヤは果物として利用する。

庭のパパイヤの木

 

未熟のパパイヤは、スープや煮込み料理に使われる。

パパイヤ

 

完熟したパパイヤは生で果物として食べられる。

完熟したパパイヤ

 

 

 

 

12.チョンタドゥーロ (ピファ)

パナマではチョンタドゥーロは、「ピファ」と呼ぶ。

塩茹ですると、栗のような食感でとても美味しい。

ピファ

 

市場では、束の状態で生のピファが売っている。

市場に売っているピファ

 

 

チョンタドゥーロ(ピファ)の食べ方

ピファの食べ方を説明しよう。

まずは生のピファを塩茹でするか、塩茹でされたピファを買う。

P5110085_6307

 

上部に十字の切込みが入っているので、この切込みを利用して皮をむく。

P5110086_6308

 

男性なら歯を使ってむいてもいいが、女性は手でむこう。

P5110087_6309

 

全体の皮をむくとこのような状態になる。

P5110089_6310

 

半分に割ると、中央に種が入ってるのが確認できるので、取って捨てよう。

あとはこのオレンジ色の果実を食べよう。

P5110090_6311

 

 

 

 

13.ローゼル (サリール)

ハイビスカスティーの材料であるローゼルは、パナマではサリールと呼ばれ、オクラの仲間だといわれている。

真っ赤な植物体が特徴。

ローゼル

 

普通は果実を乾かしてハイビスカスティーを作るが、パナマの山奥の集落では果実は使わない。

真っ赤なローゼル

 

ローゼルの種を乾燥させて焙煎して粉末にして、「代用コーヒー」として使うのだ。

パナマの山奥の集落では、コーヒーといえばオクラコーヒーである。

参考:日本とは全く違う食べ方!中南米パナマのオクラコーヒーとオクラジュースが僕に教えてくれたこと

ローゼルの実

 

 

 

14.アイスクリームビーン (グアバ)

パナマではアイスクリームビーンは、グアバと呼ばれている。

アイスクリームビーンは見ての通り、マメ科植物である。

これがアイスクリームビーンの木。

P4260322_5847

 

 

これがアイスクリームビーンの鞘。

大きくてかなり硬い。

アイスクリームビーンの鞘

 

無理やり割ると、中には白くて湿った豆が入っている。

アイスクリームビーンの中身

 

水気を含んでいて柔らかい。

まるで濡れたティッシュみたい。

アイスクリームビーンの果肉

 

中には大きくて硬い種が入っている。

このまま口に入れて、果肉を味わって種だけ吐き出す。

やや甘さを感じるが、美味しくはない。

アイスクリームビーンの種

 

左が種で、右側が果肉。

果肉は繊維質が強く、しばらく噛まないと飲み込めない。

乾季におやつとして食べる。

アイスクリームビーンの種と果肉

 

 

 小型のアイスクリームビーンの品種

アイスクリームビーンは甘いマメの総称で、いくつかの品種がある。

パナマには小型のアイスクリームビーンもある。

小型のアイスクリームビーンの実

 

大型のアイスクリームビーンよりも、小型のアイスクリームビーンの方が甘味が強くて美味しい。

しかし、果肉が種から取り外し辛いので、口の中で咀嚼する時間が長くなり、口が疲れる。

小さなアイスクリームビーンの実

 

そのため、パナマでの名称を日本語を訳すと「口が疲れるアイスクリームビーン」という。

小型のアイスクリームビーンの果実

 

 

 

 

15.スターフルーツ (カランボラ、フルータ・チーナ)

スターフルーツも家庭の庭には欠かせないフルーツだ。

スターフルーツはスペイン語でカランボラで、パナマではフルータチーナ(中国の果物という意味)と呼ぶ。

パナマには中国人がたくさん住んでいるので、変わった果物や果物の品種は「中国の○○」という名前が付いている。

黄色く熟したスターフルーツ

 

パナマ人の家の庭には、スターフルーツやレモンの木がある。

スターフルーツの実

 

下から見上げると、星っぽく見える。

スターフルーツの実を下から見上げる

 

おやつとして食べるが、あまり味はしない。

梨のような爽やかな風味がするだけだ。

スターフルーツとオレンジ

 

 

 

16.パイナップル (ピーニャ)

パナマのパイナップルはとても美味しい。

輸出もしている。

これがパイナップルの花だ。

パイナップルの花

 

次第に果実が大きく成長していく。

パイナップルの子供

 

このくらいの大きさで収穫できる。

ぼくは日本でもパイナップルを育てたことがあるが、結局収穫までは育てられなかった。

生育中のパイナップル

 

パナマのパイナップルは安くて美味しい。

パイナップルジュースもとても美味しくて安いので、ぼくは大好きだ。

パイナップルが好き過ぎて、こんなオシャレな切り方もマスターした。

パイナップルの綺麗な切り方

 

エル・パルマールという町には、パイナップルとマンゴーの自家製ドライフルーツが売っていて、素朴な味でとても美味しい。

マンゴーとパイナップルのドライフルーツ

 

 

 

17.ココナッツ (ココ)

パナマは熱帯気候の国らしく、ヤシの木がそこら中に生えている。

熟したココナッツがあったら、勝手に収穫してよい。

ヤシの木

 

緑色のココナッツはまだ未熟で、完熟すると黄色くなる。

さらに収穫後に追熟させる。

ヤシの実

 

ココナッツを割ると、中に溜まったココナッツウォーターを飲めるし、ココナッツの果肉を食べることができる。

ヤシの実を割る

 

ココナッツの皮をむくと、中にココナッツの実が入っている。

この殻はとても硬くて割るのに苦労する。

ココナッツの中身

 

ココナッツの果肉は、外側の薄皮を一緒に食べるとナッツのように香ばしくて美味しい。

噛んでいると油っこさとわずかに甘味を感じる。

ココナッツ

 

外側の薄皮を取り除くと香ばしさが消えて、コリコリした歯ごたえだけが残る。

パナマ人の子供のおやつになっている。

ココナッツの実

 

 

 

18.ナンセイ

パナマにはナンセイという木の実があり、この実を煮込んでペーストを作る。

独特の香りがして、ぼくが唯一嫌いなパナマの食べ物である。

ナンセイ

 

 

 

19.アルボル・デ・トマテ(トマテ・デ・アルボル)

アルボル・デ・トマテとは、「トマトの木」という意味。

木になるトマトっぽい果物なので、この名前がついた。

アルボルデトマテ

 

1.5mから2mくらいの背が低い木になっている。

アルボルデトマテの木

 

最初は果皮の色は緑色だが、熟すと赤くなる。

アルボルデトマテの実

 

先端部分にかぶりついて穴を開けて、そこを口にくわえて、指で果肉を押し出して吸いながら食べる。

酸味が強くて濃厚なトマトのような味で、とても美味しい。

砂糖を加えてジュースも作る。

アルボルデトマテの食べ方

 

 

20.トゲバンレイシ・サワーソップ (グアナバナ)

トゲバンレイシをパナマでは、グアナバナとよぶ。

見ての通り、悪魔の実のようなトゲトゲした実だ。

トゲバンレイシ

 

サワーソップともいい、パナマのおやつになっている。

濃厚な甘い果実らしい。

サワーソップ

 

 

 

21.バンレイシ (アノン)

パナマではバンレイシをアノンと呼ぶ。

かなりでかくて、重い。

梨のように果肉中に石細胞が含まれていて、ジャリジャリするそうだ。

バンレイシ

 

 

 

22.チェリモヤ

南米原産のチェリモヤもパナマで栽培されている。

チェリモヤはバンレイシの仲間である。

チェリモヤの実

 

チェリモヤは、クリーミーな味から「森のアイスクリーム」と呼ばれている。

パナマでは栽培されているのは、高地に限られる。

チェリモヤ

 

 

 

 

23.グアバ (グラナディージャ)

グアバをパナマでは、グラナダディージャと呼ぶ。

そこら中に生えているので、おやつ代わりに食べている。

グアバ

 

 

24.みかん (マンダリーナ・ナランヒージャ)

スペイン語でみかんはマンダリーナだが、パナマではナランヒージャと呼ぶ。

柑橘類がたくさん栽培されている地域では、マンダリーナが栽培されている。

みかんの木

 

乾季の終わりには、糖度が高くなり美味しい。

スーパーでは輸入物のみかんが売っている。

パナマのミカン

 

25.シルエラ

スペイン語でシルエラとは「プラム・スモモ」を指す言葉だが、中南米では「シルエラ」という果実を指す。

「ホコテ」とも呼ばれている。

果実はとても小さく、果肉は酸っぱい。

シルエラの実

 

中央には種が入っているので、可食部は少ない。

生食も可能だが、砂糖と一緒に煮込むことが多い。

シルエラの中身

 

 

 

26.グレープフルーツ (トロンハ)

パナマではグレープフルーツも生産されている。

パナマ産のグレープフルーツ

 

グレープフルーツはスペイン語では、トロンハという。

日本で出回っているグレープフルーツと同じように、甘酸っぱくて美味しい。

グレープフルーツの木

 

 

 

以上で、中米の果物の紹介は終わりだ。

新しい果物を見つけ次第、追加していきたい。

 

 

 

まとめ

メキシコ・コスタリカ・パナマで見つけたフルーツの写真をまとめてみた。

日本では手に入らない珍しい果物もあるし、日本でも人気も果物もある。

中米を旅行する時には、ぜひ珍しいフルーツに挑戦してみてほしい。

 

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沖縄におけるマンゴー

 農家が教える果樹62種育て方楽しみ方

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熱帯果樹の苗

冬に暖房機を使えば日本でも熱帯果樹が育てられる。

ホワイトサポーテの苗

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編集長が実際に買ったAmazonのおすすめ便利グッズ

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②YouTubeの撮影用品

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編集長が実際に買った楽天市場のおすすめグッズ

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