アルゼンチンといえば、ステーキと赤ワインの国。
実はアルゼンチンのワイン生産量は世界第5位で、ワイン大国である。
そして、アルゼンチンワインの70%の生産量を占めているのが「メンドーサ」という地域だ。
そこで2017年2月にアルゼンチンを旅行しているときに、メンドーサのマイプ地区でワイナリーを見学してきた。
普通のワイナリー見学は日本やチリの農園ですでにしたことがあったので、今回はレンタルサイクルでワイナリーを巡ってみた。
“ぶどう畑を見学して、ワインの醸造方法を教えてもらい、ワインのテイスティングをして、自転車に乗って次の農園へ移動する”この繰り返し。
期待以上にレンタルサイクルでのワイナリー見学が楽しかったので、今回はおすすめのワイナリー見学方法をご紹介しよう。
アルゼンチンのメンドーサはワイン産地
まずは、アルゼンチンのメンドーサについてかんたんに紹介しよう。
メンドーサはアルゼンチンの西部、チリとの国境付近にある町。
南米大陸最高峰のアコンカグア峰が見れる。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからメンドーサのまでは、バスで15時間、飛行機で2時間ほどかかる。
ぼくはボリビアから電車でアルゼンチンに入国したので、コルドバという町からバスでメンドーサへ行き、メンドーサからブエノスアイレスまでバスで移動した。
アルゼンチンワインの70%がメンドーサで生産されていて、メンドーサの中でも「マイプ、ルハン・デ・クージョ、バジェ・デ・ウコ」などの地域がワインを作っている。
メンドーサの乾燥した気候と土の質が、ワイン用のブドウ作りに適しているようだ。
ワイナリーはメンドーサの中心地から離れた郊外にあるので、メンドーサの中心地のホテルに泊まり、郊外のワイナリーへバスやタクシーで日帰りで行くのが一般的。
過去のワイナリー見学、コーヒー農園見学
ぼくはワイナリーやコーヒー農園の見学が好きなので、同じ趣味の人にはこちらの過去記事もおすすめ。
・チリ・サンチアゴのおすすめ観光スポット!ワイナリーツアーでコンチャイトロのワイン畑と蔵を見学して試飲したよ
・中米パナマ・ボケテ高原のルイス農園のコーヒーツアーで学んだゲイシャ品種の特徴と栽培方法、精製・焙煎技術、値段
・ゲイシャコーヒーを育てる中米パナマ・ボケテ高原のレリダ農園の生産・加工・輸入・テイスティング方法
※ニュージーランドのワイヘキ島でもワイナリー見学をしたので、そのうち書く予定。
メンドーサのワイナリーツアー
ここからは、メンドーサのワイナリーツアーについて紹介しよう。
アルゼンチンのメンドーサを旅する人の目的は、間違いなくワイン。
ワイン好きにはぜひ一度は足を運んでみてもらいたい場所だ。
ボリビアのウユニ塩湖やアルゼンチンのパタゴニアを訪れたついでに、メンドーサにも行ってみてほしい。
1.バスで巡るツアー
メンドーサの中心地には、旅行会社のオフィスが大量にあり、バスで巡るツアーを開催している。
町を歩いていれば100mおきくらいの間隔でオフィスあるから、ツアーの情報はいくらでも手に入るよ。
ワイン産地のマイプ、ルハン・デ・クージョ、バジェ・デ・ウコの中で、2つくらいのワイナリーを見学して、メンドーサからワイナリーまで往復の送迎が付いている。
ただし、日曜日はほとんどのオフィスが閉まっているし、事前に予約していないと日曜日にツアーは参加できない。
ぼくは日曜日にツアーに参加しようとしたけどできなかったので、気をつけてほしい。
日曜日にはワイナリー自体が閉まっているので、個人で訪問するのも無理。
ぼくはチリでバスで巡るタイプのワイナリーツアーに参加したことがあったので、メンドーサでは諦めることにした。
2.タクシーや車で個人で行く
メンドーサののワイナリーはツアーだけでなく個人の見学も受け入れているので、個人で行く方法もある。
その場合には、メンドーサの中心地からタクシーや車で郊外のワイナリーに行くのが一般的。
行きたいワイナリーが決まっている場合には、これもありだと思う。
ただし、たくさんのワイナリーを見学したい場合には、タクシーを使うと割高になってしまう。
3.レンタルサイクルで巡る
ぼくが選択したのは、レンタルサイクルでワイナリーを巡る方法。
メンドーサの中心地には、レンタルサイクルでワイナリーを巡るツアーを用意している旅行会社も多い。
でも、今回は旅行会社を通さずに自力で自転車を借りて、自由にワイナリーを見学することにした。
観光案内所やホテルで情報を集めると、レンタルサイクルでワイナリーを見学するなら「MAIPU マイプ」が良いといわれたので、目的地はマイプに決定!
メンドーサの中心地からマイプまではバスで一時間くらい。
レンタルサイクルでマイプのワイナリーを巡る方法
ここからは、レンタルサイクルでメンドーサ・マイプ地区のワイナリーを巡る方法を紹介しよう。
0.まずは観光案内所で地図を手に入れよう
まずは、メンドーサの中心地にある観光案内所で、メンドーサとマイプの「地図」を手に入れよう。
路上に建てられた小型の建物が、観光案内所になっている。
英語も通じるので、スペイン語が話せない人でも安心。
ここでバスで巡るツアーやタクシーで行く方法、レンタルサイクルを使う方法などなんでも教えてもらえるよ。
1.メンドーサのバス停でカードを買う
メンドーサの中心地からマイプへ行く方法は、電車もあるけどバスがおすすめ。
観光案内所から歩いて5分ほどの場所にあるバス乗り場へ向かおう。
このバス停からいろんなバスが出ているので、間違えないように気をつけよう。
「Grupo172か173」がマイポ行きのバス。
バスに乗るためにはバスカードが必須。
現金では乗れないので、事前にカードを買おう。
バス乗り場の目の間にあるこちらの売店で、バスカードが購入でき、そのままカードにチャージできる。
カードの代金は19アルゼンチン・ペソ(日本円でおよそ137円)で、バスの運賃は片道11アルゼンチン・ペソなので往復分をチャージして、総額41アルゼンチン・ペソ(日本円でおよそ295円)。
2.メンドーサからマイプへバスで行く
Grupo172か173のバスが来たら、カードでタッチしてから乗車する。
このカードはメンドーサ内でしか利用できないので、ブエノスアイレスなどでは不要。
バスの車内はこんな感じで、地元の人もいるし観光客もいた。
運転がかなり乱暴なので気をつけよう。
ぼくがここで「どこで降りればいいんだ??」と困ってしまった。
観光案内所の人や地元の人に相談すると、「マイプならどこで降りてもいいよ」といわれたけどどこで降りたら便利なのか見当がつかない。
マイプといってもかなり広いからね。
結局、マイプの中心地にある広場と市役所的な場所の近くで降りたんだけど、これは正解だったと思う。
マイプの郊外にもレンタルサイクル屋さんはあるけど、中心地の方が便利だしワイナリーもあるので、ぜひ中心地付近でバスを降りよう。
地図でいうと、このあたりで降りればOK。
3.マイプで自転車を借りる
ぼくはマイプでも観光案内所へ行き、アルゼンチン美女から近くのレンタルサイクルを紹介された。
マイプにはレンタルサイクル屋さんが数十軒あるので、好きなお店を選ぶことができる。
このレンタルサイクル屋さん(Tierra Huarpe)はしょぼい自転車しか置いていなかったので、あまりおすすめしない。
でも主人はいい人だった。
ここがレンタルサイクル屋さん。
自転車の一日レンタルは、120アルゼンチン・ペソ(日本円でおよそ840円)だった。
自転車を借りるときにおすすめのワイナリーを地図に書いて教えてくれて、ミネラルウォーターを1本くれた。
返却するときにはワインを一杯とナッツを一袋くれた。
これが借りた自転車。
変速ギアもカゴもヘルメットもなかったので、ちょっとがっかり。
4.自転車でワイナリーを巡る
自転車をゲットしたら、地図を頼りにワイナリーを目指そう。
マイプの中心地付近にあるワイナリーなら、片道15分くらいで行ける。
ただし、マイプの郊外にあるワイナリーまでは30分以上かかるだろう。
ぼくはたくさんのワイナリーに行きたかったので、駆け足気味に中心地付近にある5つのワイナリーへ行った。
ワイナリーで農園見学をじっくりしたり、ゆっくりと食事を取ると見学できるワイナリーの数は少なくなる。
のんびりとワイナリーを見学したいなら、タクシーを使って一軒だけ見学するのがおすすめ。
5.自転車を返して、バスでメンドーサへ帰る
ワイナリーの見学に満足したら、レンタルサイクル屋さんに戻って、自転車を返そう。
ぼくが利用したお店ではグラスワインとナッツをくれたし、お店によってはミニボトルワインをくれる場所もあるみたい。
ただし、この時点でワインをたらふく飲んで酔っ払っていたので、最後のグラスワインが辛かった(笑)
自転車の運転も危ないので、飲み過ぎには気をつけよう。
※日本だと自転車の飲酒運転は違法だけど、アルゼンチンはOKだそう
マイプからメンドーサへ帰るときにも、バスカードを使ってバスに乗って帰ろう。
レンタルサイクル屋さんに最寄りのバス乗り場を聞くのがいいと思う。
マイプの中心地なら、路上のいろんな場所でメンドーサ行きのバスに乗れる。
ぼくはマイプからメンドーサへバスで戻ってから、夜行バスでメンドーサからブエノスアイレスへ向かった。
メンドーサ・マイプのおすすめのワイナリー3選
それでは、ぼくがメンドーサのマイプで訪問したワイナリーの中で、おすすめする3つのワイナリーを紹介しよう。
それぞれのワイナリーに特徴があるので、好きなワイナリーを訪問してほしい。
ぼくは朝10時くらいにマイプに到着して3時くらいまで居たので、5時間くらいあれば3軒は余裕で回れるよ。
1.BODEGAS LOPEZ ボデガス・ロペス
まず最初に紹介するのは、BODEGAS LOPEZ ボデガス・ロペス。
ボデガとはスペイン語でワイナリーという意味。
それから、ワインはスペイン語でVino(ビーノ)という。
ボデガス・ロペスはマイプの北部にあり、マイプの広場からは離れている。
なので、ボデガス・ロペスに行きたい人はメンドーサからのバスをマイプ北部で降りると移動が楽。
こちらがボデガス・ロペスの建物。
ボデガス・ロペスの特徴は設備が綺麗で、観光客向けの対応が整っていること。
観光ツアーに力を入れている大手ワイナリーなのだ。
ワインの製造工場もすぐ隣にあり、製造機械が並んでいる。
ここはブドウの重さを図る設備だと思う。
これは何に使うのかわからないけど、ワイン造り用の機械だろう。
建物の中に入ると観光客向けのワインの展示があった。
こちらはワインボトルでできたツリー。
メンドーサの土の質を示す展示物も。
ボデガス・ロペスで作られたワインがここで購入できる。
たくさんの種類を製造販売しているようだ。
ここではワイン製造過程を説明してもらえるツアーもあったけど、ぼくが行ったときには待ち時間が長かったので参加しなかった。
なので、一人でワインの展示を観るだけにした。
隣にワインの機械が展示されている建物がある。
レトロな農業機械が好きなぼくにとってはかなり楽しい場所。
農業機械が好きな人は、ぜひここを訪問しよう!
ブドウを絞る機械もあった。
これは日本の山梨県のワイナリーでも展示されていた。
農地を耕す農具も展示されていた。
ここにはボデガス・ロペスのロゴが入った巨大なワイン樽が並んでいた。
そして、巨大なワインボトルも一緒に。
めちゃくちゃ写真映えする場所なので、たくさんの観光客が記念撮影をしていた。
SNSでの拡散を狙っているかもしれない。
ボデガス・ロペスは観光客向けに対応しているワイナリーなので、綺麗なワイナリーが見たい人におすすめな場所。
そのかわり、ワイナリーの見学を何回もしたことがある人にとっては、変わり映えしなくてつまらないかも。
ボデガス・ロペスは「ワイナリー素人向けなワイナリー」である。
2.ANTIGUA BODEGA GIOL アンティグア・ボデガ・ギオル
次に紹介するのは、ANTIGUA BODEGA GIOL アンティグア・ボデガ・ギオル。
アンティグアとはスペイン語で「古い、歴史がある」という意味。
なので意味は、古いワイナリー・ギオルである。
なぜこんな名前かというと、実はこのワイナリーはすでに廃業しているからだ。
場所は最初に紹介したボデガス・ロペスから、自転車で10分ほどの距離にある。
こちらがボデガ・ギオルの入り口。
入り口にぶどう畑があり、右手にワイン工場跡地、奥にワイナリー見学受付とレストランがある。
ワイナリー見学中は自転車を施設内に停めておく。
マイプではレンタルサイクルでワイナリーを巡るのが一般的なので、自転車置き場が用意されていることが多い。
展示用の畑だが、ブドウが育っていた。
青々とした葉の中にブドウの実が隠れている。
熟したブドウの実は美味しそう。
敷地の奥にレストランがあり、そこでワイナリー見学の申し込みができる。
ワイナリーの設備はレトロで、まるでタイムスリップしたかのような気持ちになった。
19世紀っぽい。
建物の中にはお土産やワインを販売する場所があり、いろんな小物が売っていた。
こちらは近くのワイナリーで製造されているワイン。
このワイナリーではもうワインは製造していないので、今は他のワイナリーのワインを販売している。
いろんな種類のワインを販売していて、まるで道の駅みたい。
ここにはレストランも併設されていて、牛の銅像もあった。
この牛は、大迫力!
詳しい由来は忘れてしまったけど、この牛がこのワイナリーのキャラクター。
レストランはワイン蔵を改装してできていて、なかなかいい雰囲気。
でもお客さんは一人もいなかった。
美味しいワインと食事を一緒に食べたら最高だろうね。
マイプのワイナリー見学をするときには、どこでランチを食べるかも計画しておいた方がいい。
さっそく、ワイナリー見学へ。
ワイナリー見学はワイン工場の見学とワインのテイスティングを含んでいたけど、値段は忘れてしまった。
だいたい1,000円くらいだったと思う。
このワイナリーのすごいところは、今はもう使われていない古い設備が見れること。
廃業したワイナリー跡地を見学できるなんて珍しい!
以前は使われていたワイン樽が大量に放置されていて、コスプレ撮影に良さそうな場所。
今はもう使われていない古い樽なので、他のワイナリーでは見ることができなくて興味深い。
昔ははしごに登って上からかき混ぜていたそう。
この廃業したワイナリーは、すごく好きな雰囲気だった。
廃墟っぽさもあって、いいよね。
以前は世界最大規模の超巨大ワイン工場だったらしいが、経営難で何回も経営者が変わり、結局廃業してしまったそう。
以前は水道管のような巨大な管で、ワインを遠くまで輸送もしていたという。
ボデガ・ギオルの象徴というべき、超巨大なワイン樽。
これはむちゃくちゃでかい。
身長172cmのぼくと比較すると、その巨大さが伝わると思う。
このワイン工場の地下も見学させてもらった。
ワイン工場跡地の見学が終わったら、次はワインのテイスティング。
今回は四種類のワインをテイスティングさせてもらった。
実はメンドーサに来る前から、アルゼンチンのコルドバでワインはたっぷり味わっていた。
それでもワイナリーツアーの見学では、いろんなワインを少しずつ味わえるので最高に楽しい!
ボデガ・ギオルでは、白ワイン、赤ワイン、デザートワインを頂いた。
ワインのテイスティングの方法も教えてもらえるので、初心者でも安心。
これから自転車を運転しないといけないので、ワインを飲みすぎないように注意しよう。
でもワインでほろ酔い気分で青空の下を自転車で移動するのは、とても気持ちが良かった。
ボデガ・ギオルは、廃業したワイナリーを見学できる珍しい場所。
普通のワイナリー見学に飽きた人や、レトロなワイン醸造設備を見たい人にはおすすめ。
3.BODEGA FAMILIA CECCHIN ボデガ・ファミリア・セチン
最後に紹介するのは、BODEGA FAMILIA CECCHIN ボデガ・ファミリア・セチン。
ファミリアの意味は「家族」なので、セチン家のワイナリーという意味。
ボデガ・セチンはマイプの中心地よりも南にあり、ボデガ・ギオルから自転車で25分くらいかかる。
しかも、場所が少しわかりづらいので、行くときにはグーグルマップを使うのがおすすめ。
マイプ郊外の道には、自転車用の道が用意されているので走りやすいが、町の中心地は段差が多いガタガタの道なので走りにくかった。
ボデガ・セチンへ向かう横道は、舗装されていない小石が多い道だったので運転が大変だったけど、並木が大きくてすごく素敵な雰囲気だった。
ここがボデガ・セチンの入り口。
自転車はこんな感じに置いておく。
本当はここでオーガニック料理のランチを食べる予定だったけど、たまたまレストランが休みの日だったので、昼食は後回しにした。
ワインの売店でワイナリー見学を申し込む。
このワイナリーは見学ツアーは無料でできて、テイスティングは有料というシステムだった。
ワイナリーの綺麗なお姉さんに併設されているブドウ畑に案内してもらい、ブドウ栽培の説明を受けた。
ボデガ・セチンの特徴は、ずばり有機栽培にこだわっていること。
日本でも人気の「オーガニックワイン(有機栽培ワイン)」を作っている農園なのだ。
ボデガ・セチンでは、雑草を抜かない栽培方法を採用しているので、見ての通り畑は雑草だらけ。
この状況にはぼくも驚いた。
有機栽培というよりは、より手を加えない自然栽培に近い印象だ。
また、ブドウ畑の中には柑橘類などの果樹も植えてあり、植物の多様性も守っている。
ブドウの木は背が低く、生育は良くなかった。
ボデガ・セチンは有機栽培をかなり昔から始めて、ずっと続けているらしい。
世界中でオーガニックワインは人気なので、欧米などへ輸出しているそうだ。
ブドウの実はとても小さかった。
「オーガニックワインしか絶対に飲まない!」「オーガニックワインはどれだけたくさん飲んでも絶対に二日酔いにならない!」という人がいるほど熱心なファンがいるが、ぼくは興味がない。
ボデガ・セチンの製造方法は一般的なもの。
こちらの機械で果実を房から外す。
ブドウの果汁はこの管を通して運ばれる。
倉庫ではワインを発送する準備をするスタッフが。
そういえば、このワイナリーツアーは英語とスペイン語の両方で対応してくれたので、スペイン語が話せない人でも安心。
ここがワインを発酵させる部屋。
樽で貯蔵するタイプの長期熟成ワインは、このスダレのような屋根の建物で保管される。
ここは温度を一定に保つ工夫がされているそうだ。
これで無料のワイナリー見学は終了。
有料でワインのテイスティングも頼めたので、もちろんお願いした。
テイスティングは飲めるワインのランクにより種類が三種類あり、ぼくが選んだのは120アルゼンチン・ペソ(日本円でおよそ850円)のメニュー。
このテイスティングとワイナリー見学ツアーは、スウェーデンから来たカップルも一緒で、彼氏は柔道の選手として東京に何回も試合に行ったと話していた。
そんな彼らと一緒にワインの試飲を楽しむ。
「白、赤、長期熟成赤ワイン」という三種類をテイスティングさせてもらったのだが、一番驚いたのは長期熟成された赤ワインの味と香り!
アルゼンチンワインの中でも一番有名な赤ワイン品種「マルベック」の12年物を飲んだのだが、これまで飲んだことがないようなワインで、衝撃を受けた。
こちらがラベリングもされていないマルベックの2005年瓶詰め品(日本円でおよそ2,500円)。
アルゼンチンではワインボトル一本が200円くらいから買えるので、2,500円はかなり高級品。
このワインは今まで飲んだことがない味だったので、長期熟成されたワインをもっと飲んでみたいと初めて思った。
通常の若いマルベックも売っていた。
マルベックは渋みが強いブドウ品種で、「アルゼンチン産が特に美味しい」と評判の赤ワインだ。
ワインの陳列棚の手作り感がいい感じ。
ついついお土産にワインを買いたくなったけど、自転車だしこれから夜行バスだし日本まで飛行機移動なので諦めた。
ボデガ・セチンはオーガニックワイン専門の有機栽培ワイナリー。
ワイナリー見学は無料でできるし、有料のテイスティングでは長期熟成ワインを試飲できる。
オーガニックワインが好きな人には超おすすめなワイナリーだ。
ぼくは食べられなかったが、オーガニックにこだわったランチも美味しいらしい。
ランチはLa Elena(ラ・エレナ)で食べた
ボデガ・セチンでランチを食べられなかったので、すぐ近くのラ・エレナで食べることにした。
ここはレストランやスイーツ屋さんなどが集まっている、観光客向けの施設。
幹線道路沿いにあるので、アクセスも便利。
日本にもありそうな雰囲気のレストラン。
アルゼンチン名物のステーキにオニオンソースを添えて、飲み物はもちろん赤ワインのハーフボトル。
ステーキの味はぼちぼちで、そんな美味しくはなかった。
この日は8杯のグラスワインと一本のハーフボトルを飲んだので、かなり酔っ払ってしまった。
泥酔状態で自転車を運転するのは危険なので、ミネラルウォーターを飲んだり飲みすぎないように注意してほしい。
ぼくはこのレストランで食事をしてから、レンタルサイクル屋に戻り、それからバスでメンドーサの中心地へ帰った。
そして、そこから夜行バスに乗り、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスへ向かった。
まとめ
今回はアルゼンチンのワイン産地メンドーサで、レンタルサイクルでワイナリー見学をする方法を紹介した。
バスで回るタイプのワイナリーツアーも楽しいけど、ほろ酔い気分で自転車を運転してワイナリーを巡るのも楽しかった。
アルゼンチンのメンドーサに行く機会があれば、ぜひレンタルサイクルでワイナリー見学をしてみてほしい!
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