30歳になると、周りの友人たちが転職活動で悩み始めます。
・転職したいけど何をしたらいいのかわからない
・採用面接で落ちてしまう
・転職エージェントには何を聞けばいいの?
こんな悩みを抱えている人におすすめの本があります。
著者は、田畑晃子さん。
元【リクルートエージェント】の転職エージェントをしていました。
本のタイトルは「採用側のホンネを見抜く超転職術」です。
タイトルの通り、企業や転職エージェントの本音が書かれています。
実は私は、某転職エージェントのサイト運営をお手伝いしていました。
なので、この本を読んで転職について勉強しました。
企業や転職エージェントが考えている本音を知れば、転職活動はうまくいきます。
リクルートエージェントの転職エージェントが執筆!採用側のホンネを見抜く超転職術
著者の田畑さんは、転職エージェントのリクルートエージェントで17年間も働いていました。
転職エージェントとしてトップの成績をおさめたそうです。
そして、現在は会社を経営されています。
私は17 年にわたり、リクルートエージェント社にて転職エージェントの仕事に携わってきました。
現在は、次世代リーダーを支援するエグゼクティブサーチの会社を経営しています。
不採用通知は行き違いが生み出す
企業からの不採用通知として、こう言われたことはありませんか。 「総合判断の結果、不採用となりました」 「他の応募者様との比較の結果、残念ながら不採用となりました」じつに一般的な言葉です。しかし、この一般的な言葉の裏には、大きな真実がかくされています。それが、「致命的行き違い」なのです
不採用通知とは、俗にいう「お祈りメール」。
不採用になるのは能力が劣っているからではなく、行き違いのせいです。
この行き違いが起きる原因と、その解決策をこの本では説明していきます。
面接は求める人物像とマッチしていることを証明するプレゼン
あなたには、限られた面接時間で、いかに自分が相手(企業)の求める人物像とマッチしている人材か、をプレゼンテーションしなくてはならないというミッションが発生しているのです。 そのミッションを成功させるためには、2つのことを徹底的に行なう必要があります。
1.その企業が何を求めているのかをつかむ(=企業視点をもつ)
2.あなたが積み上げてきたビジネスのチカラを分析する(=ビジネス筋力の顕在化)
面接とは実はプレゼンテーションの一つです。
そして、面接のポイントはこの2点です。
面接のポイント1.その企業が何を求めているのかをつかむ
2.あなたが積み上げてきたビジネスの能力を分析する
自己分析をしたい人には、転職の思考法という本がおすすめです。
こちらの記事でまとめています。
転職エージェントは求職者の最強のパートナー
転職エージェントは企業サイドの重要な情報もたくさん握っています。求人広告やHPでは伝えられていない非公開情報が、彼らのなかに金脈のように眠っているのです。 うまく裏情報を引き出せないのは付き合い損。逆に使い方次第で合格率は格段にアップしますし、お値打ちもの(あなたにとっての最良企業)に出会えることもままあります。 転職エージェントは、求職者の最強のパートナーなのです
転職エージェントは求人情報を持っているだけではありません。
実は他にも非公開情報をたくさん持っています。
その情報をいかに引き出すかが転職を成功させる鍵です。
転職活動でおさえるべき3つのポイント
転職活動において、必ずおさえてほしい3つのポイントがあります。
1.企業は何を求めているのか(=企業視点)
2.あなたがこれまで積み上げてきたビジネスのチカラは何か(=ビジネス筋力)
3.企業が抱える問題を、あなたはどう解決していけるのか あなたがこれまでビジネスの実践で身につけてきたビジネスのチカラ(ビジネス筋力)と、企業が求めるビジネスのチカラ(ビジネス筋力)
転職活動のポイントはこの3点。
転職活動のポイント1.企業は何を求めているのか
2.あなたがこれまで積み上げてきたビジネスのチカラは何か
3.企業が抱える問題を、あなたはどう解決していけるのか
二番目の自分のことばかり注目してしまう人が多いですよね。
でも、企業が求めいていることや、企業の問題をどう解決するかも大切です。
転職しなくても社内の人事異動でやりたい仕事を勝ち取る方法
Aさんがとった緻密な異動準備をご紹介しましょう。
① 当該部署にほしいと思われる人材になるため、独学で英語やマーケティングなどの勉強を始めた。
② 当該部署のトップに自分の考えや意欲、活躍できるスキルをしっかりと伝えて自身の存在を覚えてもらう。
③ 増員・欠員による社内ローテーション選考の際に自分を推薦してもらえるよう努力する。
Aさんはこの準備に半年かかりましたが、結果として、当該部署のトップからの指名により見事、異動を勝ち取ったのです。
今の仕事に満足できていない人は、すぐに転職を考えるでしょう。
もちろん転職をすることで解決できるでしょう。
しかし、実は社内の人事異動をすることでも解決できるかもしれません。
仕事に不安を持ったときは、人事異動も考えてみてください。
ただし、人事異動でも無理な場合には転職しましょう。
2010年のデータを見てみると、実際に53%の人が転職を選んでいます。
やりたいこととできることを軸に考える
・やりたいことが見つからない、でも成長したいあなたは
→CAN(できること)を軸に、将来の成長が感じられる仕事につける環境・企業選びを。
・やりたいことがあるけれど、転職先が思いつかないあなたは
→CAN(できること)はもちろん、WILL(やりたいこと)を実現できる企業を選びましょう
あなたはやりたいことがありますか?
もしやりたいことが決まっていれば、企業選びは簡単ですね。
やりたいことが見つかっていない場合には、成長に注目してみましょう。
やりたいことが見つからない人には、こちらの本もおすすめです。
誰が見てもどうすごいのか伝わる書類を作ろう
同じ業界の企業・人事だったらまだしも、業界が違えば常識も違うのです。あなたの周りでは共通認識でも、業界の外へ出てしまえば通じることは意外と少ないのです。 そう、大事なのは、 誰が見てもどうすごいのかが伝わる書類を作ることなのです
一つの業界に長くいると、その業界の常識に染まってしまいます。
例えば、IT業界の人と会話していると意味がわからない単語をよく耳にします。
転職活動では業界が違う人にもわかりやすい言葉を選びましょう。
転職活動は恋愛と似ている
日焼けが苦手でインドアが好きな女性に対して、「ぼくは昔からボーイスカウトに入っていて、キャンプは得意中の得意です。バーベキューも年に5回はしますし、あなたが彼女になってくれたら週末は一緒にアウトドアを楽しみたいな。よかったら付き合ってください」と告白して、成功するでしょうか。 しませんよね。恋愛だったらこんなアプローチ、けっしてしないはずなのに、転職活動ではこういうパターンに陥って、不合格のスパイラルにはまってしまっている方がけっこういらっしゃいます
「採用側のホンネを見抜く 超転職術」の中では、転職を恋愛に例えた話が多いです。
著者の田畑さんは女性なので、女性ならではの視点かもしれません。
意外と転職と恋愛は似ていますよね。
転職活動では書類の使い回しはダメ
アピール違いの原因として、とくに「他社に提出した書類の使いまわし」が挙げられます。転職活動中、複数の会社を受けるのは当然ですが、どの企業にも同じ書類を提出してしまうのは絶対にNGです。「自分のアピールポイントは変わらないから」と、いろいろな企業に同じ書類を出したことはありませんか? 心あたりのある方は、きっと多いはず。
転職活動を始めると書類の使い回しをしてしまいますよね。
仕事で忙しいし、文章を考えるのは面倒くさいし。
でも、書類の使い回しは相手にバレてしまいます。
受かる面接とは、面接官を納得させること
「受かる面接」とはどういう面接なのでしょう? まず大切なのが、 面接官を納得させる こと。これには、あなたのアピールポイントを具体的に伝える必要があります。「具体化」=「裏付けエピソード」 は、面接官を説得するための好材料なので、意識的に使っていきましょう。
受かる面接とは、面接官を納得させることです。
そのために、アピールポイントを具体的に伝えます。
このように、受かる面接から逆算して考えてみましょう。
転職エージェントだけに明かされる不採用の本当の理由
転職エージェントにだけこっそり明かされる「不採用の本当の理由」=「企業のホンネ」があるのです。 圧倒的に多いのは、次の2項目。
・求めている経験を満たしていない
・求めている人物像と異なる
転職希望者が不採用になる本当の理由は、この2点です。
不採用の本当の理由①求めている経験を満たしていない
②求めている人物像と異なる
実際、私も何回も転職活動で不採用になっています。
今思い返してみると、その原因はこの2点に集約されますね。
プレゼンミスによるミスマッチ
相手のことを事前に調査して理解し、相手の志向に合わせたアプローチをしていれば、うまくいったはずです。これは明らかに、プレゼンのミスによる需要と供給のミスマッチですね。転職活動においても、多くの人がこの「プレゼンミスによるミスマッチ」現象を起こしているのです。 恐ろしいことに、 不採用の理由の大半は、「アピール方法の間違い」 だったのです
なぜ不採用になるかというと、プレゼンをミスしているからです。
プレゼンのミスとは何かというと、アピール方法の間違いです。
企業はあなたに会社を向上させることを望んでいる
転職市場において「引く手あまたな状態」とは、次の2点を満たしていることです。
・応募者と企業との間で「価値観・マインド」が一致している
・企業が抱える課題(求人背景)を解決する「ビジネス筋力」をもった人材である
企業はあなたに対して、「会社を向上させること」を望んでいます。
転職が成功する条件がこちらです。
転職が成功する条件①応募者と企業との間で「価値観・マインド」が一致している
②企業が抱える課題(求人背景)を解決するビジネス能力をもった人材である
まず、マッチングにズレがないこと。
そして、企業が抱える問題を解決する能力を持っていることです。
この両方がないと転職は成功しません。
面接では一歩踏み込んだプレゼンが必要
昨今の転職エージェントへの求人依頼には、このように組織事情やマネジメントスタイルにこだわった求人スペックがたくさん入ってきています。「マネジメントが得意です」という漠然としたプレゼンテーションでは通用しません。「私は ○○ という経験を通して、 ○○ 型のマネジメントをしてきました。具体的には……」といった、一歩踏み込んだプレゼンテーションが必要なのです
漠然とした回答では採用まで到達できません。
なので、具体的なエピソードや数字を盛り込んだプレゼンテーションをしましょう。
例えば、このようなことが使えます。
・売上をあげるためにやった工夫
・コストを削減するために取り組んだこととその結果
・仕事で直面した課題とその解決策
・営業活動での年間の実績
プレゼンテーションの基礎について知りたい人には、こちらの記事がおすすめです。
企業視点を分析してから書類作成、面接準備
① 企業視点をしっかりつかんだあとに、ようやく資料作成。
② 企業視点を活かした書類作成・面接の準備をスタート。
③ 書類および面接で、「私は御社の求める人物像に合致した人材である」というプレゼンテーションをする
いきなり書類を作ったり、面接をしないでください。
まずは企業分析が先です。
そして、その企業分析を元にして自分をアピールしましょう。
企業が大事にしている価値観とマインドを探る
「企業視点」をつかむには、まずその企業のルーツや特徴から、 大事にしている「価値観・マインド」を探ることです。キーワードは「3つのC」
企業分析では、3つのCを調べましょう。
企業分析のための3つのC①Customer(市場、顧客)
②Competitor(競合)
③Company(自社)
社長のプロフィール、著者から強みを探る
①「社長のプロフィール、著書、メッセージ」から強みを探る
会社の代表である社長について知らないまま応募する方は意外と多いのですが、これは損です。とくに社長に著書がある場合には、必ず目を通すことをおすすめします。経営理念や方針、会社のルーツなどが詳しく書かれており、企業視点を探るうえでは欠かせない情報の宝庫だからです
社長のプロフィールを知ることは、企業を知る手がかりになります。
社長が本を出版していれば、それも読みましょう。
私も就職活動のときには、希望する会社の社長の本を読み漁っていました。
今でも気になる企業の経営者がいれば、出版物やインタビュー記事には目を通します。
収益構造から強みを探る
②「収益構造」から強みを探る
一言でいうと、「何で収益を上げているか」「どうやって利益を得ているか」を知るということです。例えばIT業界なら、A社はWEBの制作、B社はWEB広告の代理店、C社はサーバーの貸出など、同じ業界でも収益源が異なっている場合が多々あります
同じ業界であっても、企業によってビジネスモデルは違います。
なので、業界全体の分析だけでなく、企業ごとに分析してみましょう。
意外な強みや弱みが見つかるはずです。
現在の成長ステージを知る
③ 現在の成長ステージを知る
前章でお話しした「成長の4つのステージ」のうち、志望企業が現在どのステージにいるのかを把握することも大事です。どのステージにいるかで、会社の現状や課題などがまったく違ってくるからです。
企業の成長ステージも会社ごとに違います。
例えば、この二社では成長ステージが違いますよね。
①創業200年の老舗旅館
②今年できたばかりのホテルチェーン
企業が成長している時期、横ばいな時期、衰退している時期、いろいろあります。
成長ステージに関して学ぶには、ビジョーナリーカンパニーがおすすめです。
志望企業についてすべての情報を掴む
転職サイトを隅から隅までチェックします。リクナビNEXT、エン・ジャパン、DODA、Find Job!などの求人サイトをチェックし、志望企業についてのどんな情報も逃さないようにしましょう。とくに「社員の声」や「職場インタビュー」など生の声を取材した記事は必ず読んでください。最近では、フェイスブックやツイッター、SNS、ブログなども要チェックです
企業情報をチェックするためには、あらゆる情報に目を通しましょう。
企業情報を得る経路①転職サイト
②SNS
③ブログ
④社長の本
⑤公式サイト
⑥転職エージェントからの情報
⑦IR情報(株投資者向けの情報)
転職エージェントの非公開情報は金脈
じつは、転職エージェントの求人情報には、求人広告やHPでは伝えられていない非公開情報が金脈のように眠っています。適性検査の種類はもちろんのこと、面接官のお人柄や、面接で何をみているのか、さらに小論文のテーマまで知っている転職エージェントもいるのです
転職エージェントは、求人情報以外にもいろんな情報を持っています。
ただし、こちらから質問しなければ教えてくれません。
なので、転職エージェントには積極的に質問しましょう。
転職エージェントの虎の穴
転職エージェントのスーパー営業マンの「虎の穴」を取り入れましょう。
① 求人背景 ② 具体的な仕事内容とミッション ③ 組織図・組織構成 ④ 経営課題・事業課題・中長期計画・組織課題の4点セット
①~③ はすべての求職者にマストな情報、 ④ の4点セットは幹部・管理職など「組織を俯瞰でながめる職種」を希望する人のみ必要な情報です
転職したい人に必須な情報がこちらです。
転職したい人に必須情報① 求人背景
② 具体的な仕事内容とミッション
③ 組織図・組織構成
また、管理職や幹部を目指す方はこちらの情報も抑えておきましょう。
管理職や幹部向けの情報・経営課題
・事業課題
・中長期計画
・組織課題
面接時間は60分だけどPRできる時間は15分
たとえば、面接時間は通常 60 分です。一見長いようですが、あなたのもっているすべての要素を伝えようとすると、 60 分という時間は短すぎるということに気づくはずです。しかも、先方からの質問に答えるのがメインになってきますので、あなたがPRできる時間はせいぜい 15 分程度と考えてよいでしょう。
一般的な面接の時間は60分です。
しかし、あなたが自発的にPRできるのは15分程度。
15分間であなたが企業とマッチングした人材だとプレゼンしなければいけません。
職務経歴書を作る7つのポイント
職務経歴を書くポイント、注意すべき点は7つあります。
① 会社概要は5点セットを押さえる。
・会社概要5点セット──会社名・事業内容・従業員数・資本金・売上実績
② 期間設定は会社ごと、配属先ごとに分ける。
③ 職務内容は、職務の仕分け、順番にも工夫を。
④ 企業が必要とするビジネス筋力にクローズアップ。
⑤ マネジメント経験者は、役職と部下のメンバー数を補足する。
⑥ 実績や数字、表彰の経験などを盛り込む。
⑦ プロジェクトや新規事業についてはストーリーで書く。
職務経歴書を書くときには、この7点を抑えておきましょう。
職務経歴書のポイント① 会社概要は5点セットを押さえる
② 期間設定は会社ごと、配属先ごとに分ける
③ 職務内容は、職務の仕分け、順番にも工夫を
④ 企業が必要とするビジネス筋力にクローズアップ
⑤ マネジメント経験者は、役職と部下のメンバー数を補足する
⑥ 実績や数字、表彰の経験などを盛り込む
⑦ プロジェクトや新規事業についてはストーリーで書く
実際、私も職務経歴書を書くときには苦労しました。
なぜかというと、業務内容をどこまで細かく書けば良いのか基準がわからなかったからです。
しかし、この7点のポイントを抑えて書けば、重要な点を盛れ込めます。
また、会社概要の5つの項目がこちらです。
ポイント①会社名
②事業内容
③従業員数
④資本金
⑤売上実績
「なぜ?」と質問を繰り返す面接が増えている
「なぜ、なぜ」と質問を繰り返す手法が増えています。面接官は、「過去にあった事実」にスポットをあて、応募者に質問をたたみかけてきます。 応募者に一通りエピソードを語らせたうえで突っ込みを入れ、「どうしてそうしたのか」「なぜそう考えたのか」「どうやってそれを実現したのか」「失敗したなら原因は何だったのか」「解決しようとしたのか」「やりきったのか」など、When,What,Who,Whereを中心に話させ、Why,Howで質問を繰り返すという「5W1Hによるロジカルチェック」を用いる企業が増えているのです。
最近は「なぜ?」と繰り返し質問する企業が増えているそうです。
実際、私も以前、「なぜ?」と何回も繰り返して深掘りされる面接を経験しました。
この深掘りされる面接をされると、自分の深層心理を探られる気がしてけっこう怖いです。
なので、あらかじめ面接対策をしておきましょう。
5年後にどんな仕事がしたいですか?
面接では、「5年後にはどんな仕事がしたいですか?」とよく質問されます。5年後の仕事とは、将来の仕事のこと。つまり自分の5年後、 10 年後のイメージが持てているかどうかが問われているわけです。面接官があなたに望むのは、「近い将来の活躍と会社への定着」。
「5年後にどんな仕事がしたいですか?」はよくある質問ですよね。
私も面接で同じ質問をされたことがあります。
そのときはただ自分の希望を答えてしまいました。
しかし、実は面接官には狙いがありました。
・将来活躍できそうか?
・会社に定着できそうか?
この二点を試されていたんです。
志望動機はしたいことではなく、貢献できることを示す
実際の志望動機を聞いてみると、「マネジャーになりたい」「仕事の幅を広げたい」「もっと勉強したい」「スキルを身につけたい」など、ほとんどの動機が「 ○○ したい」で、企業に求めるものが多いのです。これでは、「企業に依存して、自分で考えて創り出すことのできない人」と思われてしまいます。
志望動機は「WANT」( ○○ したい)ではなく、「 ○○ 力(ビジネス筋力)を鍛えて ○○ に取り組み、 ○○ の仕事をします」というように、「WILL」(意思)を示すことが大切です。
「志望動機は何ですか?」
これは採用試験で100%聞かれる質問ですよね。
そのときに「やりたいこと」を答えてはいけません。
あなたが企業に対して「貢献できること」を答えましょう。
面接に臨む準備
ステップ1 シートのバランスをチェックする
ステップ2 企業視点を活かして面接シナリオを設計してみる
ステップ3 リハーサルは最低でも3回!
ステップ4 質問を用意する
ステップ5 最後の決め手を用意
面接に臨む5つのステップがこちらです。
いい準備をして面接に臨みましょう。
面接の2つのポイント
面接のシナリオを作成します。ここでのポイントは2点です。
・最初の自己PRで面接をリードする
・後半戦で自分のビジネス筋力が合格レベルであることを伝えきる
採用面接のこの2点だけです。
この2点だけに集中しましょう。
採用面接のポイント①最初の自己PRで面接をリードする
②後半に自分のビジネス能力が合格レベルであることを伝える
自己PRの組み立て方で面接をリードする
面接官が、あなたの自己PRを聞きながら頭の中で行なっているのは、「なぜだろう、どうしてだろう」という「なぜ…なぜ…」の反復。そう、 自己PRの組み立て方によって、面接をリードできるかどうかが決まるのです
あなたが自己PRをしているときに、面接官は質問の準備をしています。
なので、自己PRの内容や言い回しを工夫することで、面接をリードできるんです。
例えば、こんな工夫ができます。
・自分の経験や実績を語れる話題に持っていく
・面接官がツッコミやすい箇所をわざと作る
・面接官の質問を誘導する
自己PRの5つの要素
自己PRの組み立て方 ① あいさつ ② 会社、配属先、仕事の要約 ③ 合格レベルのビジネス筋力 ④ 志望動機 ⑤締めくくり
自己PRのポイントはこの5点です。
ポイント① あいさつ
② 会社、配属先、仕事の要約
③ 合格レベルのビジネス能力の証明
④ 志望動機
⑤ 締めくくり
転職回数が多いことを強みに変える方法
職歴や転職回数が多いあなたの作戦は、ちょっと違います。伝える順番を入れ替えてアピールするのがよいでしょう。まず仕事の要約、つまりあなたの通算でのビジネス筋力について説明するのです。ここで、あなたという人物の価値と能力をわかってもらいます。それから、会社と事業内容、配属先を伝えるのです。 「こんなにすばらしいビジネス筋力を作ったのは、 ○○ という会社、 ○○ という経験なんです」という伝え方をすることで、「目的を持って転職したのだ」と面接官に思わせるのです。数多い転職歴は、こうやって自分の強みに変えていけばいいのです。
日本では転職回数が多い人は、企業からマイナス評価を受けます。
終身雇用制度がまだ残っている日本ならではですね。
ですが、自己PRの順番を工夫することで転職回数をプラスに変えられます。
転職回数が多い人はぜひ試してみてください。
転職回数を強みに変える方法①自分のビジネス能力の高さを証明する
②その能力はそれぞれの会社の経験のおかげと伝える
面接のリハーサルは最低3回
面接のリハーサルは、最低3回は行ないましょう。その際、自己PRの時間をもう一度きっちり計って、必要であれば修正をします。自己PRでは、あれもこれもすべてを伝えようと意気込んで、ついつい話が長くなりがちです。話が長すぎると、面接官はどう受け取るかご存知ですか? 「話が長い、まとまっていない、論理的でない」人物として、不合格となる要因となってしまうのです。
面接のリハーサルは最低でも3回は行いましょう。
私のように人前で緊張する人は、10回以上は練習すべきです。
また、面接ではできるだけ簡潔に話すことを心がけましょう。
面接の最後に質問は必ずしましょう
質問をしてくださるということは、私の話を興味深く聞き、より深く知りたいという意欲の表れです。私の話に興味があるからこそ、質問をしてくれているのです。この心理は、集団面接のときに面接官が「何か質問はありませんか?」というときも同じです。そこで質問が出てこなければ、その応募者には意欲がないと感じてしまうでしょう。まして1対1の面接ではなおさらです。 「何か質問はありませんか?」の問いに対し、「特にありません」という答えが出てくるはずがないのです。遠慮して「特にありません」と答えていたなら、それは大間違いです。
面接の最後に「質問はありませんか?」と必ず聞かれますよね。
私が面接に臨んだときも必ず聞かれていました。
そんなときは必ず質問をしましょう。
私は事前に質問を3個ほど考えておきました。
ですが面接の中で質問が思い浮かべば、それを質問しました。
「質問はありません」だけは絶対にやめましょう。
質問も採用されるか左右するコンテンツ
質問も、採否を左右する大事なコンテンツの1つなのだと考えてください。ということは、当然、質問もあらかじめ用意して臨むことになります。しかし、なんでも質問すればいいというわけではありません。質問のTPOを間違えて、かえって印象を悪くしたケースも多々あります。では、どんな質問が「地雷」になるのか、今まで私かお見かけしたケースをご紹介しましょう。まず、「残業」「年収」「制度」「福利厚生」といった待遇に関する質問は、一次面接の面接官では関知しないことも多いので、二次面接以降、タイミングをみて確認するようにしましょう。
待遇に関する質問は、一次面接では聞かなようにしましょう。
なぜかというと、そもそも一次面接の面接官は管理職ではないからです。
管理職ではない人に待遇に関して質問しても、正確には答えられません。
一次面接で質問してはいけないこと①残業
②年収
③制度
④福利厚生
残業についての質問は慎重に
最も多いのが「残業はありますか?」との質問ですが、これは「残業はどうしてもイヤなのかな」と面接官に思われてしまいます。この質問は二次面接以降で、タイミングをみながら慎重にしましょう。「残業すること自体は気になりませんが、目安を教えていただけませんか?」と聞けば、印象も悪くはなりません。
転職先を考えるときに重要になるのが、残業の頻度と時間でしょう。
しかし、採用面接で「残業はありますか?」とストレートに聞くのはやめましょう。
聞き方を工夫したり、転職エージェントに代わりに聞いてもらうこともできます。
年収の確認もタイミングを待ってから
面接の早い段階での年収の確認も、企業に「年収だけ」の目的で志望しているのかと思われがち。企業側から切り出してくるタイミングを待ちましょう。
年収の確認もタイミングが重要です。
できれば、企業側から年収について切り出してくるのを待ちましょう。
もしくは、転職エージェントに代わりに聞いてもらうのも手です。
企業は学校ではありません
中途採用の試験では、「教育制度」などを問うことは、かえってマイナスの印象になりがちです。企業は学校ではありません。あなたに求められているのは「即戦力」なのです。「育ててほしい」といった、受身的な質問をしないように気をつけましょう
中途採用の試験では、教育制度については質問しないようにしましょう。
なぜかというと、中途採用者は即戦力として期待されているからです。
もし、あなたが新卒なら教育制度について質問しても問題ありません。
しかし、中途採用者ならばダメです。
事前に調べればわかる質問はやめましょう
「会社概要」「事業内容」などHPにアップされていることを質問するのは、事前準備不足であることを自分から知らせるようなものです。逆に、「HPにはこう書いてあったのですが、 ○○ に関してより詳しくお聞かせ願えますでしょうか?」などと、 調べたことを掘り下げて聞く質問 は、好印象に映ります
会社のウェブサイトにかかれているような、基本情報を質問するのはやめましょう。
転職エージェントから面接の情報を聞き出そう
あえて高圧的な面接をする会社や、口調は優しいけれど惑わせるような質問をする会社もあります。これらを事前に知っておけば、面接官の厳しい口調に動じることもありません。こういう面接対策こそ、面接時に大きなアドバンテージとなることは言うまでもありません。また、面接官の役職、管轄など、プロフィールで自分と親和性のある情報を入手できるとよりいいでしょう。こうした情報が手に入るかは転職エージェント次第ですが、大学が同じ、同郷、前職が同じ業態・業種といったことがわかっていれば、面接のときに互いにシンパシーを感じることができます。
会社や採用担当者ごとに面接の内容は違います。
しかし、実は転職エージェントはその内容を知っていることが多いです。
こちらから聞かなければ教えてくれません。
なので、転職エージェントにあなたから質問しましょう。
年収確認は最終面接の前後か転職エージェントに代行してもらう
年収は最終面接前後の面接で、面接官が人事、あるいは管理機能を管轄している経営幹部の方とすり合わせをするのがよいでしょう。もし転職エージェントを利用して応募しているのであれば、年収の確認の仕方、タイミングをエージェントに必ず確認しましょう。各社ごとに適切なタイミングを教えてくれたり、またはあなたに代わって転職エージェントが企業とすり合わせをしてくれ、あなたを支援してくれます
年収は最終面接の前後で確認が行われます。
転職エージェントを介さずに申し込む場合は、直接自分で年収の交渉をしないといけません。
しかし、転職エージェントを介して申し込めば、エージェントが代わりに年収の交渉をしてくれます。
年収の交渉方法①転職エージェントなし:自分で直接交渉する
②転職エージェントあり:エージェントが代わりに交渉する
転職エージェントとのやり取りで注意すること
転職エージェントとのやりとりを情報収集の一環と考え、「とにかく案件を見せてほしい」と言うのも、転職エージェントからすると案内を手控えてしまう要因になります。
転職エージェントに求人情報だけを求めるはよくありません。
なぜかというと、あなたのことをよく知らないと、エージェントは企業に紹介できないからです。
なので、転職エージェントにはあなたの情報を伝えてください。
転職エージェントには具体的に希望を伝える
企業は、「こんな人物像を」「この条件にマッチしている人材を」というふうに、転職エージェントに具体的な条件を提示しています。転職エージェントとしては、マッチングの成功率が高いという理由で、企業の条件になるべく近い応募者を紹介するわけです。ですから、転職エージェントと付き合うときは、あなたもより具体的に志向と希望を伝えるべきでしょう
転職エージェントは、企業の求める人物像を具体的に知っています。
なので、あなたも具体的に希望を転職エージェントに伝えましょう。
そうすれば、マッチングがうまくいきます。
転職エージェントは使い方によっては最強の味方
転職エージェントは、使い方によっては最強の味方になってくれます。企業と転職エージェントとの関係は意外にも深いのです。企業としては、転職エージェントのコメントに信頼をおき、参考にしたうえで、あなたの書類選考、面接を行ないます。だからこそ、転職エージェントとのミーティングにおけるあなたのコミュニケーションが、あなたの今後を左右する、といっても過言ではないのです
転職エージェントと企業は深い関係にあります。
企業は転職エージェントを介して、あなたの情報を受け取ります。
なので、転職エージェントとのコミュニケーションがとても大切です。
転職エージェントと企業の関係については、エンゼルバンクが詳しいです。
エンゼルバンクは転職がテーマのマンガです。
マンガなので読みやすいですし、転職業界の裏側を知ることができます。
転職を考えている人にはぜひ読んでもらいたいマンガです。
転職エージェントの使い方を身につけるのが先決
転職エージェントとの初回ミーティングでのコミュニケーション術をマスターしてから転職活動をスタートさせることこそ、転職活動そのものを制するカギになるのです。きっと、考えてもみなかった「お値打ちレア求人」に出会える可能性もアップします
実は転職活動で重要なことは、転職エージェントとのコミュニケーション。
そして、そのコミュニケーションのために大切なのが、初回のミーティングです。
私はこの本の著者が働いていた、リクルートエージェントに登録しています。
転職エージェントにはいろんな種類がある
ひと口に転職エージェントといってもさまざまです。 大手や、決まった業界にターゲットを絞った専門性の高いエージェント、クチコミと太いパイプが強みの個人エージェントなど、エージェント会社のチョイスも転職活動では大切になってきます。当然、エージェントが違えば、持っている案件も違います
転職エージェントにはいろんな会社があります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、複数の会社に登録するのがおすすめです。
私も複数の転職エージェントに登録しています。
転職エージェントの種類①大手の転職エージェント
②業界に特化した転職エージェント
③口コミと太いパイプを持った個人エージェント
転職エージェント次第で合格率が変わる
エージェント次第で合格率が変わったりすることもあるのですから。応募したい企業とリレーションのあるエージェントを利用すると、入手しづらい企業情報や具体的な面接対策を教えてくれたり、年収やポジションなどの懸念を補完・払拭してくれたり、さまざまな手厚いサービスを受けることができます。企業側がボーダーライン上であなたの採用を迷った時に、「後押し」をしてくれることも。
あまり知られていませんが、転職エージェントによって採用試験の合格率が変わります。
他にもメリットがたくさんあるので、転職活動をするならエージェントは欠かせません。
転職エージェントのメリット①企業情報を教えてもらえる
②具体的な面接対策を教えてもらえる
③年収を上げてもらえる
④職場の肩書を上げてもらえる
⑤合格率が上がることがある
私は【リクルートエージェント】に登録しています。
リクルートエージェントは、この本の著者が転職エージェントとして働いていた会社です。
リクルートエージェントについては、こちらの記事を読んでください。
公式サイトを見てみる
転職エージェントに紹介したい人材だと思われるコツ
転職エージェントに「ぜひこの人を企業に紹介したい」と思わせるには、ホウレンソウ、クイックレスポンスはマストなのです。
転職を成功させるためには、転職エージェントから良い評価を受けることも大切です。
そのために大切なことは、この2点です。
転職エージェントへの対応①報連相
②素早い返信
人生の3大パートナーは弁護士、医者、転職エージェント
「人生を安心して暮らしたいなら、弁護士、医者、神父の友を持て」とは、昔からよく言われている言葉です。しかし、私がここで提唱したいのは、これからの人生の3大パートナーは、弁護士、医者、そしてキャリア形成パートナー、ということ。職選びは、人の一生にとって、とても大きな出来事です
昔の人生の3大パートナーはこの3つでした。
昔の人生の3大パートナー①弁護士
②医者
③神父
しかし、今の人生の3大パートナーは違います。
今の人生の3大パートナー①弁護士
②医者
③転職エージェント
気づきを与えることが転職エージェントの仕事
人材業界に携わって来年で 20 年になります。私がこの仕事をするうえでもっとも大切にしていること。それは「気づき」です。エージェントが介在する理由は、そこにあると思っているからです。 「採用ニーズ(企業)」「ビジネス筋力(求職者)」など、いまは顕在化していないが、将来的にとても大きなエッセンスとなるような「気づき」を、コンサルティングによって掘り起こしていくのが私の仕事です
著者はリクルートエージェントなど、人材業界で20年間も働いてきました。
そして、最も大切にしてきたのは「気づき」だそうです。
転職エージェントの存在価値は、気づきを掘り起こすことだといいます。
採用側のホンネを見抜く超転職術の書評、感想まとめ
今回は「採用側のホンネを見抜く超転職術」の書評と感想を紹介しました。
これから転職活動を始める人や、すでに転職活動をしている人にとって有益な情報が書かれています。
なので、転職したい人はぜひこの本を買って読んでみてください。
また、この本の著者は、リクルートエージェントで転職エージェントをしていました。
実際に私は【リクルートエージェント】に登録しています。
リクルートエージェントについては、こちらの記事で解説しています。
【追記】おすすめ転職エージェントまとめ
おすすめの転職エージェントをまとめました。
転職に興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
【追記】転職に役立つ本とマンガまとめ
転職を考えている人に読んでもらいたい本や電子書籍、マンガをまとめました。
転職活動に役立つ情報が満載なので、ぜひ読んでみてください。
まだ転職活動を始めていない人に、特におすすめです。