メキシコで蟻の卵エスカモーレEscamolesを食べてみた!
2015年9月23日に南米ベネズエラへ行くために日本を旅立ち、飛行機の乗り換えのためにメキシコシティへ立ち寄った。
メキシコといえば、タコスなどのトウモロコシ料理も有名だが、もう一つ伝統的な食文化が「虫食」である。
2015年2月にメキシコを訪問した際には、9種類の昆虫食を食べてみた → バッタコス?イナゴを食べて育った長野県民が、昆虫食文化が残るメキシコでクモ、サソリ、カメムシなど9種類の虫料理を食べ尽くした
実は、このときに食べ残した虫料理があった。
それは、蟻の卵エスカモーレEscamolesである。
今回のメキシコシティ訪問では、蟻の卵エスカモーレを食べることが一番の目標だった。
そして、半年越しの夢が叶い実際に食べてみると、エスカモーレは○○みたいな味がした!
そこで今回は、メキシコの珍味蟻の卵エスカモーレについてご紹介しよう。
海外メキシコの虫食文化
メキシコには、虫を食べる食文化がある。
例えば、以下の通りだ。
1.テキーラの原料に住むイモムシ・マゲイ
テキーラの原料に住むイモムシ・マゲイは、噛むとプチッとして甘くて美味しかった。
2.バッタ・チャプリネス
バッタ・チャプリネスは、味付けが塩辛くてビールに合いそうな味。
長野県のイナゴの佃煮とは全然別物。
3.カメムシ
カメムシを食べると食後のゲップがカメムシ臭くなるので、デート前には食べてはダメだ。
前回のメキシコ訪問(2015年2月)では他にもタランチュラなどを食べて、合計9種類の虫料理を食べた。
詳しくはこちらの過去記事を見て欲しい。
参考:バッタコス?イナゴを食べて育った長野県民が、昆虫食文化が残るメキシコでクモ、サソリ、カメムシなど9種類の虫料理を食べ尽くした
しかし、メキシコにある虫料理の中で唯一食べ残した料理があった。
それが、蟻の卵エスカモーレEscamolesだった。
メキシコの珍味!蟻の卵エスカモーレEscamoles
1.エスカモーレはツヤハダアリの卵
エスカモーレはメキシコの珍味として有名で、材料はなんと蟻の卵である。
アリの中でも、ツヤハダアリという黒くて巨大な蟻の卵を使うそうだ。
ツヤハダアリではないが、これは中南米で猛威を振るうハキリアリ。
2.蟻料理を食べてみた
ちなみに、前回アリのお腹は食べていた。
3.アリのタマゴの味はバターっぽい??
事前にネットで調べた限りでは、「エスカモーレの味はバターに近い」と書かれていた。
果たして、メキシコの珍味エスカモーレの味はどうだったのか?
サン・フアン市場の食堂でエスカモーレ・タコスを食べてみた
メキシコシティにあるゲテモノ食材が集まるサン・フアン市場で、エスカモーレを食べてみた。
1.メキシコシティのサン・フアン市場
サン・フアン市場はメキシコシティの中心地にあり、虫料理やワニ料理、ジビエ料理などのゲテモノ料理が集まる市場として有名だ。
前回のメキシコシティ訪問では、すっかりとこの市場に魅了され、ぼくは3回も通ってしまった(笑)
サン・フアン市場は、Mercado de Pugibetとも呼ばれている。
市場の中には、野菜や果物、肉、魚、チーズなどいろんな食材が売られている。
子供も可愛かった。
中央に写っているのは、食用サボテンの葉ノパル。
トウモロコシの黒穂病ウイトラコチェ。
ウイトラコチェについては、こちらの記事を読んで欲しい。
参考:まるでトリュフ!?メキシコの珍味「ウイトラコチェ」を食べてみた
メキシコのキノコ。
サボテンの実ツナ。
これはまだ食べたことがなかった!
2.メキシコシティのゲテモノ料理の食堂
サン・フアン市場の中で、ジビエや虫料理を扱うお店があったので、さっそくおばちゃんに「エスカモーレを食べたい!そのために、メキシコまで来た!!」と熱く語ってみた。
おばちゃんと周りのお客さんたちは、蟻の卵を食べるために太平洋を渡ってきたと聞いてヒイてた……
おばちゃんとおじちゃんが、手際よく料理してくれた。
いろいろ質問すると、丁寧に答えてくれた。
タコスなどいろんなメキシコ料理にかけるサルサ・ベルデという唐辛子ソースには、トマトを隠し味として入れるそうだ。
昔はこのようなすり鉢で作っていたが、今はフードミキサーを使って撹拌している。
こちらは、ソパ・デ・コンソメ。
野菜と鶏肉の優しいスープ。
味付けされたご飯も。
前回のメキシコ訪問で知り合ったメキシコ人の家族と一緒に行ったので、いろんな料理を食べさせてもらった。
サボテンの実ツナ。
皮を剥いた状態で売っていた。
果実には硬くて大きな種がゴロゴロ入っているが、メキシコ人曰く「種も食べられる」とのことなので、そのまま飲み込んだ。
種はめちゃくちゃ硬いので全然噛み砕けないし、その後下痢に悩まされたのは、ツナの種のせいだと思っている。
みずみずしくて、さわやかな甘さで美味しい。
メロン水みたいな味。
3.アリのタマゴ・エスカモーレのタコス
さて、肝心の蟻の卵エスカモーレを紹介しよう。
今回はエスカモーレのタコスを作ってもらった。
トルティーヤをめくると、中身はこんな感じ。
アボカドとパクチーとエスカモーレが入っている。
ライムとサルサベルデをかけて頂く。
トルティーヤのトウモロコシの香りとパクチーとアボカドの味、サルサベルデの辛味が口いっぱいに広がって、超美味しい!
やっぱり、メキシコのタコスは最高や!!
ただし、肝心の蟻の卵エスカモーレの味がよくわからない……
そこで、蟻の卵だけを取り出して食べてみることにした。
この白い小さな袋状の物体がエスカモーレで、軽くソテーされていた。
アップにしてみると、ちょっと生々しい感じ。
蟻の卵っぽさが伝わってくる。
これだけを食べてみると、ブチッとした皮が硬めの食感で中から甘い液体が出てくる。
「あれ、これ食べたことあるぞ!?」
長野県の蜂の子だーーーーーーーー!!!!
蟻の卵は、ブチっという食感と中から溢れ出る甘さが、蜂の子を彷彿させる。
というわけで、メキシコの珍味蟻の卵エスカモーレのソテーは、長野県の蜂の子ソテーに似た味がした。
エスカモーレを食べてみたくなった人は、ぜひメキシコまで食べに行ってほしい。
蟻の卵を食べるためにメキシコまでわざわざ行けない人は、長野県へ行って蜂の子を食べてみよう!
虫料理アリのタマゴのタコスまとめ
メキシコシティのサン・フアン市場で、蟻の卵エスカモーレを食べてみた。
味はまるで長野県の蜂の子ソテーのような味がした。
これでメキシコの虫料理を10種類制覇できてうれしい!!
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参考:日本に進出するタコベルの味は本場メキシコと別物!メキシコで覚えた美味しいタコス屋の見分け方&食べ方