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トウモロコシの黒穂病ウイトラコチェhuitlacocheをメキシコで食べてみた

メキシコの黒穂病ウイトラコチェ

メキシコの珍味ウイトラコチェ(Huitlacoche)

青年海外協力隊の任国外旅行でメキシコを旅行中に、見た目は完全にエイリアンな「ウイトラコチェ」という謎の食べ物と遭遇した。

見た目はかなりグロイが、味は「メキシコのトリュフ」と称賛されているらしい!

まだ日本での知名度は低いので、今回はウイトラコチェを紹介しよう。

 

 

1.黒穂病に感染したトウモロコシ

ウイトラコチェは、黒穂病に感染したトウモロコシのことだ。

簡単に説明すると、黒カビがトウモロコシの中で繁殖している。

スペイン語では、ウイトラコチェ(Huitlacoche)もしくはクイトラコチェ(Cuitlacoche)と呼ばれているが、正式にはウスティラゴ・マイディス(Ustilago maydis)と言うそうだ。

ウイトラコチェという名前は、アステカ族の古代ナワトル語に由来する。

 

黒穂病を農業的にみるとただの病気

農業の視点から考えると、黒穂病は商品価値を失わせる困った病気である。

トウモロコシだけでなく、イネも黒穂病に感染する。

 

日本でもトウモロコシや稲を栽培すると、発病する場合がある。

日本では商品価値がなくなり、廃棄されている。

 

しかし、メキシコではウイトラコチェに感染したトウモロコシは、通常のトウモロコシの10倍のキロ単価で取引されている!

ウイトラコチェと牛肉の値段(キロ単価)が同じだそうだ。

 

また、「黒穂病菌を撒いてウイトラコチェを狙って栽培しているのか、それともたまたま黒穂病にかかったトウモロコシを選んで売っているのか?」と疑問に思ったが、そこまでは調べられなかった。

 

2.メキシコではポピュラーな食べ物

農業的にみると、トウモロコシの黒穂病は問題なのだが、メキシコでは「食材」として評価されている。

市場に行っても、スーパーに行っても、必ずウイトラコチェは販売されていた。

ウイトラコチェは、メキシコではポピュラーな食材なのだ!

「いつ頃から、ウイトラコチェは食べられているのだろう?」と疑問に思い、スペイン語サイトを検索していると、興味深い情報にヒットした。

 

3.ペニシリンの一種を含み抗生物質として使われていた!?

「ウイトラコチェはペニシリンの一種を含み、古代には抗生物質として使われていた」と書かれたサイトを見つけた。

先住民族の医者(薬使い)は「抗生物質」として、ウイトラコチェを使っていた。

ウイトラコチェがペニシリンの一種を含んでいたため、病人の治療のためにウイトラコチェを利用していた。

(引用記事を簡潔に翻訳)

引用:Los aztecas ya habían encontrado la penicilina(アステカ人はすでにペニシリンを見つけていた)

医療に関することはぼくの専門外なので、「①ウイトラコチェにペニシリンの一種が含まれてのか? ②ペニシリンの一種が抗生物質の効果を持つのか?」についての真偽は不明だ。

ただし、スペインがアメリカ大陸に侵略する前から、先住民族の間ではウイトラコチェは食べられていたようだ。

 

 

メキシコシティの市場で買ったウイトラコチェ

メキシコシティの市場を調査しに行き、ウイトラコチェを買ってみた。

 

1.ウイトラコチェが売っていた

市場には、豆類、野菜類、トウガラシなど、珍しい農作物がたくさん並んでいた。

メキシコの市場

これがウイトラコチェだ。

右上にほんの少しだけ、黄色い正常なトウモロコシが残っている。

メキシコの黒穂病ウイトラコチェ

ウイトラコチェのパック詰めを買ってみた。

バラバラになったウイトラコチェが入っていた。

ウイトラコチェのパック詰め

パックから出して、じっくりと観察してみた。

粒の大きさはそれぞれバラバラで、表面が黒くなっているものもあった。

トウモロコシの中で胞子が繁殖することで、トウモロコシの粒が巨大化し、内部は黒色化する。

メキシコのトリュフウイトラコチェ

正常なトウモロコシの粒が1粒残っていた。

左下の1粒と大きさを比較してみると、いかに巨大に肥大しているかがわかるだろう。

トウモロコシの病気ウイトラコチェ

ナイフで切ってみた。

中は黒くて、全然トウモロコシじゃなかった。

ウイトラコチェを切ってみた

せっかくなので、切った断面をペロリと舐めてみると、少し苦かかった。

蜘蛛、サソリ、カメムシは余裕で食べることができたが、生のウイトラコチェは食べる勇気が出なかった……

メキシコでクモをバクリと食べる

参考:バッタコス!長野県民がメキシコで9種類の虫料理を食べてみた

撮影したウイトラコチェは、泊まっていたホテルのメキシコ人従業員にプレゼントした。

 

 

ウイトラコチェを食べてみた

生のウイトラコチェは食べる勇気がなかったので、調理済みのウイトラコチェを食べることにした。

通常は、ニンニクやアリタソウ(メキシコのハーブ)と一緒にソースと煮込まれるそうだ。

そして、タコス、ケサディージャ(トルティーヤを使ったメキシコ料理)、オムレツの具に使われる。

そして、ヨーロッパではウイトラコチェの味は、「まるでトリュフのようだ!」と称賛されているらしい!

そのため、ウイトラコチェの別名は「メキシカン・コーン・トリュフ(メキシコのトウモロコシのトリュフ)」なのだ!!

 

1.ウイトラコチェのパヌーチョス(Panuchos)

メキシコ料理の食堂で、ウイトラコチェ料理を注文した。

これは、ウイトラコチェのパヌーチョス、1個200円くらい。

パヌーチョスとは、煮豆が入った揚げトルティーヤだ。

ウイトラコチェのパヌーチョス

煮豆が入った揚げトルティーヤの上に、ウイトラコチェの煮物が乗り、その上に刻みキャベツと粉チーズが乗っている。

食べてみると、美味しい!

しかし、いろんな材料が入りすぎて、肝心なウイトラコチェの味がよく分からなかった……

これが、メキシコのトリュフ??

 

2.ウイトラコチェのソペ(Sope)

そこで、次はウイトラコチェのソペを食べることにした。

ソペとは極厚の焼きトルティーヤで、トッピングなしで注文した。

こちらも1個200円くらいとお安い。

出てきたのは、真っ黒でドロッとした物体が乗ったソペ。

ウイトラコチェのソペ

ウイトラコチェとタマネギと正常なトウモロコシが、一緒に煮込まれていた。

食べてみると、少し煙っぽいような香りがしたが、特別な味がする訳ではない。

 

さらに、ウイトラコチェ煮込みだけでも食べてみた。

メキシコのトリュフ・ウイトラコチェ煮込み

やはり、独特の風味があるが、味はそんなにしない。

 

さて、「肝心のトリュフっぽさ」についての評価だが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、ぼくは一度もトリュフを食べたことがなかった(泣)

 

トリュフを食べたことがある人に、ぜひ一度ウイトラコチェを食べて審査してもらいたい。

まとめ

メキシコでトウモロコシ黒穂病の珍味ウイトラコチェを食べてみた。

トリュフのような味かはわからなかったが、独特の風味は持っていた。

メキシコへ旅行に行ったら、ぜひウイトラコチェ料理に挑戦してみよう!

それと、日本で黒穂病に感染したトウモロコシを発見したら、ぜひウイトラコチェ料理にチャレンジしてみてほしい。

 

【追記】パナマの無電化集落で黒穂病に感染したトウモロコシを発見したので、ウイトラコチェ料理に挑戦した

参考:たぶん世界初!無電化集落でウイトラコチェラーメンを作ってみた

 

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