鯨の歌声は予想以上に美しかった。
イチゴ栽培コンサルティングの仕事で沖縄に行ったので、ついでに座間味島でホエールウォッチングに参加してきた。
座間味島は沖縄本島から高速船で一時間ほどの場所にある島。
座間味島周辺はザトウクジラが出没するスポットとして有名だそうで、ホエールウォッチング・ツアーが毎日実施されている。
中米パナマ共和国に住んでいた間にイルカは何回も見たが鯨は見たことがなかったので、この機会にクジラを見に行くことにした。
クジラの姿を見れたのはわずかな時間だったが、その歌声の美しさには驚かされた。
そこで今回は、座間味島のホエールウォッチングについて紹介しよう。
沖縄の座間味島でホエールウォッチング
ぼくが向かったのは、沖縄の座間味島。
ザトウクジラが出没するホエールウォッチング・スポットとして有名らしい。
1.座間味島へのフェリーと高速船
まずは、沖縄県那覇市の泊(とまり)港から、フェリーか高速船で座間味島へ向かう。
泊港はこんな感じ。
フェリーざまみ(2,120円)を使うと2時間ほど、高速船クイーンざまみ(3,140円 )を使うと1時間ほどで到着する。
ぼくは乗船時間の関係で往復とも高速船を利用した。
船に乗る機会が少ないので船酔いが心配だったが、乗船時間が短いし揺れも少なかったので気持ち悪くならなかった。
船酔いが心配な人には、乗船時間が長いフェリーよりも高速船をおすすめする。
参考: 座間味島フェリー情報
2.座間味島の雰囲気
座間味島は沖縄本島の西に位置する。
座間味島は静かな島だった。
島にはスキューバダイビングをするために日本人や外国人旅行者が集まっていた。
村役場にはシーサーがいた。
島のあちこちにはカラフルなシーサーがいた。
港にもシーサー。
さすが沖縄。
3.座間味島で泊まった宿・ゲストハウスいよん家
島には何軒もゲストハウスや民宿があるが、ぼくが泊まったのはゲストハウスいよん家。
とても居心地が良い宿だったので、また感想をまとめたい。
ホエールウォッチング・ツアーに参加して鯨の写真を撮ってきたよ
ここからはホエールウォッチング・ツアーの様子をご紹介しよう。
座間味島では、だいたい12月から4月まで鯨を見ることができるそうだ。
1.ホエールウォッチングの申し込み方法
まずはホエールウォッチング・ツアーに参加したい場合には、事前に「座間味村ホエールウォッチング協会」に予約しよう。
予約なしの当日参加も可能だが、予約した方が確実だ。
参加費は5,400円で、午前の部と午後の部がある。
2.ホエールウォッチング・ツアーのスケジュール
ホエールウォッチング・ツアーに参加すると、どのようなスケジュールを体験するのか紹介しよう。
事前確認
まずは当日の朝8時から8時半までの間に、ツアーが決行されるのか・中止なのかの確認をしないといけない。
天気が晴れていても海の波が高かったら、中止になるそうだ。
そのため、8時以降にホエールウォッチング協会に電話しないといけない。
ぼくは日本国内で通話できる電話を持っていないので、協会事務所まで出向いて確認を取った。
ホエールウォッチング協会に集合
ツアーの開始時刻よりも15分ほど前に、ホエールウォッチング協会に集合する。
ホエールウォッチング協会は船着き場の目の前にあるので、すぐに見つかる。
ここで参加費を支払い、ツアーが始まるのを待つ。
ザトウクジラの説明
開始時刻になるとスタッフの方がホエールウォッチングの説明とザトウクジラの説明をしてくれる。
外国人の参加者もいたが説明は日本語だけで、代わりに英語で書かれた資料を配っていた。
沖縄ではクジラ漁をしすぎて鯨が絶滅寸前になった。
30年ほど前に鯨がほぼいなくなったらが、クジラ漁を禁止したおかげで最近では年に200頭ほど見れるようになった。
ザトウクジラは冬はエサを全く食べない。
by ホエールウォッチング協会
鯨の専門家のお話はとても面白かった。
船ごとに分かれる
ザトウクジラの説明が終わると参加者の名前が呼ばれて、船ごとに分かれて乗船した。
ぼくが乗った船は外国人カップルが一組、日本人の親子が一組、一人客が一名だった。
救命胴衣を付けてから船が出航した。
パナマのツアーでは救命胴衣を使わないし乗船人数も違反しているツアー船が多かったので、日本はしっかりしているなと感心した。
出航
ホエールウォッチングの船は小型船なので、船酔いが心配だったが大丈夫だった。
港を出てから25分ほど沖合に進んだ。
ポイントへ到着
島にある展望台から鯨を探している人のおかげで、鯨が見れるポイントを発見できる。
ポイントに着くと、しばらく鯨が現れるのを待っていた。
周りには同じツアーに参加している船と、おそらく別の業者の船が集まっていた。
ザトウクジラが出没
鯨が現れるのを待っていると「出たーーー!」という声が聞こえ、船の2階部分に登るように言われた。
すると、鯨が海面に出没していた。
海面をスーーーーと横切る鯨。
背中を丸めて海中に潜ろうとする鯨。
この姿が琵琶法師の曲がった背中もしくは琵琶法師が持っている琵琶の形に居ていることから、「ザトウ(座頭=盲目)クジラ」と名付けられたそうだ。
そのまま尾っぽをあげるザトウクジラ。
尾を上に上げて潜る場合には、海中深くまで潜るそうだ。
尾を上げない場合には、浅く潜る。
ザトウクジラは一度海の中へ潜ると、10分から20分間は潜りっぱなし。
なのでその間は暇になる。
「15分待つ&10秒くらい現れる」を繰り返す
「鯨はどこに行ったのかな?」と待っていると、また突然鯨が姿を見せた。
鯨の姿が見えると周りに停泊中の4隻くらいの船が、一斉に鯨を目がけて発進する。
どの船も観光客でいっぱい。
鯨は海面に呼吸をするために現れるので、10秒ほどですぐにまた海中に潜ってしまう。
なので鯨を見るチャンスは、15分に1回10秒だけなのだ。
ツアーの時間は2時間半だが、鯨を見れるスポットに滞在する時間は一時間。
なので、鯨を見れる時間は合計でおよそ1分間。
鯨が海中に潜っている間には、鯨の歌声を聞くことができた。
一隻の船が水中マイクを持っており、それをスピーカーにつないで鯨の歌を聞かせてくれた。
それは文字に起こすことが難しい歌声だが、とても美しい音色だった。
鯨の姿を見れたことも嬉しかったが、それ以上に歌声を聞けたことに感動した。
【参考動画:鯨の歌声】
ちなみにホエールウォッチングの船を運転する船頭さんは、足で舵を切っていた。
これは普通なの? それとも名人芸?
鯨が海面に現れるとまずは潮吹きをする。
小型船だとこれくらい近くまで寄れる。
潮吹きで呼吸をしてから、海中に潜る準備をする。
尾びれを上げて、真下を向く。
尾びれをあげて、海中深くまで潜っていく。
この時期のザトウクジラは、沖縄で交尾と出産と子育てをしているそうだ。
ホエールウォッチングの参加者は、カメラやビデオカメラを持った人が多かった。
ぼくはNikonのD750とタムロンの望遠レンズ(70-200mm)で参加。
鯨などの野生動物を撮影するためには望遠レンズが必須だと思う。
港へ帰る
鯨が見れるポイントに一時間ほど滞在し、鯨を5回ほど見たら港へ帰った。
参加者はみんな満足していたと思う。
港へ着いたらそのまま解散。
3.ツアーの感想
さすが日本のツアーだけあり、快適で満足度が高いツアーだった。
船酔いが心配だったが、波が高くなかったので酔い止めの薬を飲まなくても平気だった。
曇っていたので日焼け止めも必要なかった。
海水で濡れることもなく、普段着で参加できた。
中南米の海系ツアーは詐欺まがいで過酷なツアーが多いが、座間味村ホエールウォッチング協会のツアーはクオリティが高かった。
鯨を見てみたい人は、ぜひ12月から4月の間に座間味島へ行ってみてほしい。
座間味島のホエールウォッチングツアーまとめ
沖縄の座間味島でホエールウォッチング・ツアーに参加してきた。
鯨の姿を見れたのは合計で1分間ほどだったが、歌声を聴くことができて感動した。
鯨の歌声を聞きたい人は、ぜひホエールウォッチングに参加してみてほしい。
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