今回は千葉県の房総半島の山奥に暮らしているケンケンさんにインタビューを行いました。
- 山奥の生活はどう?
- どうやって家を見つけたの?
- どんなことが大変?
こんな疑問がある方は、ぜひ最後までお読みください。
ケンケンさんの紹介
まずはケンケンさんについて紹介します。
- 名前 ヒロタ ケンジさん
- あだ名 ケンケンさん
- 年齢 42歳
- 今の職業 フリーランスのカメラマン
- 過去の職歴 会社員→世界放浪の旅→カメラマン
ケンケンさんの経歴です。
年代 | できごと |
2013年 | 8年勤めた会社を辞める |
2014年 | 一眼レフカメラを持って世界放浪の旅へ |
2016年 | 世界放浪の旅から帰国 千葉県富津市の金谷に移住 |
2017年 | 50円出張カメラマンを始める 東北と北海道を旅する |
2018年 | カメラマンとしての仕事が来るようになる |
2020年 | 房総半島の山奥へ移住 |
インタビューをする宮崎の経歴
インタビューを行う宮崎のプロフィールと経歴も紹介します。
- 氏名 宮崎大輔(みやざきだいすけ)
- 年齢 33歳
- 職業 会社経営
- 仕事 いちご農園の栽培、戦略、経営コンサルタント、家庭菜園YouTuberなど
年月 | できごと |
1988年 | 長野県の果樹農家に生まれる |
2013年 | 青年海外協力隊として中米パナマへ派遣 |
2015年 | 日本へ帰国し、独立 |
2016年 | 千葉県の金谷でケンケンさんと出会う |
2018年 | 家庭菜園系YouTuberを始める |
2022年 | 友人知人へインタビューを始める |
では、ここからはオンラインで行ったインタビューの様子を紹介します。
ポツンと一軒家みたいな山奥での暮らし
今の暮らしについて教えてもらえますか?
千葉県南房総市の山奥にある一軒家に住んでいます。
徒歩2分くらいの場所に民家があるのでポツンと一軒家ではないですが、自然豊かな場所です。
車があればスーパーまで20分、海まで30分、東京まで1時間という場所です
ケンケンさんの家の最寄り駅は千葉県南房総市の岩井駅
車があれば便利そうな場所ですね!
バスとか車以外の交通手段はないですか?
短距離の路線バスは使ったことがないので詳しくないですが、1日2〜3本はあるみたいです。
高速バスは便利なのでよく使いますね!
東京駅や新宿駅、横浜駅まで片道2時間くらいで行けます
いつから山奥暮らしをしているの?
ケンケンさんはいつから今の山奥の家で暮らしているんですか?
今の家に住み始めたのは、2020年からです。
その前に2016年から千葉県富津市の金谷という町に住んでいました。
いきなり山奥暮らしを始めたわけではなくて、段階的に移住した形です
ケンケンさんが2016年から2020年まで暮らしていた千葉県富津市の金谷
金谷にはなぜ住んだんですか?
金谷に友人が住んでいたからです。
2016年におよそ2年間の世界放浪の旅から日本へ帰国して、その後に金谷に4年くらい住んでいました。
金谷ではフリーランスのコミュニティに入っていて、シェアハウスに住んでいました。
まるで旅をしているような生活で楽しかったですね
私とケンケンさんが知り合った場所も金谷で、2016年でしたね
なぜ田舎町から山奥へ引っ越したの?
金谷も田舎町だと思いますが、なぜさらに山奥へ引っ越したんですか?
もっと山奥の暮らしに憧れたからです。
例えば、「焚き火をしたい」と思っても金谷は住宅が多いのでできません。
「もっと山奥なら自由に焚き火ができるはず!」と思い、山奥に引っ越そうと思いました
焚き火や山奥暮らしへの憧れが強かったんですね!
実はもう一つ理由があります。
それは、自分で家のリノベーションをしたくなったことです。
空き家になっているボロ家を安く買ってリノベーションして貸し出す商売をしている友人がいて、その友人のリノベーション作業を手伝っていました。
友人の手伝いではなく自分の家を自分でDIYで修理したくなったので、空き家になっているボロ家を探すことにしました
ボロ家の空き家を自分でDIYしてリノベーション
ということは、山奥にあったとしても綺麗な家ではダメだったんですね。
理想のボロ家は見つかったんですか?
3ヶ月くらい家を探して、ついにこんな条件の理想のボロボロな一軒家を見つけました!
①庭に2mの高さの不法投棄されたごみがある
②畳や割れた瓦が捨てられている
③廊下に穴が空いている
④壁紙が剥がれている
やばそう
理想通りのボロ家でワクワクしていましたねw
最初の3ヶ月は金谷に住みながら今の家に車で通って、ごみの片付けをしました。
3ヶ月くらいである程度の片付けが終わったので、家に引っ越して住みながらリノベーションを始めました
住みながらリノベーションするとは、さすが世界放浪の旅経験者!
リノベーションは大変じゃなかったですか?
いえ、自分で考えながらDIYの作業をするのは楽しかったですね!
それに完成した後に自分でその家や物を使う暮らしも楽しいです。
自分で作ったものなので愛着が湧きますね!
山奥の田舎暮らしならではの強み
空き家をリノベーションして暮らせるのは「山奥ならでは」かもしれませんね
自由にできる余地が田舎にはあると思います。
東京では不動産の価値が高いので、お金持ちしか不動産を自由にできません。
でも田舎なら土地も空き家も余っているので、借りたり買う金額も安く済むので普通の人でも手が出せます
たしかに日本中の過疎地域で空き家が問題になっていますよね!
私の親戚の家も住む人がいなくて空き家になっています
空き家の持ち主は「空き家を貸したり売ったりしたいんだけど汚いからできない…」という固定概念を持っていることが多いです。
なので、「片付けはこちらでやるので、その分(借りたり買う)値段を安くしてもらえませんか?」という価格交渉ができます
縁もゆかりもない土地で空き家を入手した方法
片付けを負担する分、お安く入手できるんですね。
私も空き家を探してリノベしたくなってきました!
いいですね〜!
でも、空き家を手に入れるためには、人との繋がりが必要ですよ。
全然知らない人は田舎の人には怪しまれるからです。
その土地に住むか何回もその土地に通って、知り合いを増やすのが大切です
なるほど〜!
ケンケンさんはよそ者だったはずなのに、どうして空き家を入手できたんですか?
私の場合は、この2つの理由で貸してもらえました。
①この地域に住んでいる友人がいたこと
②比較的距離が近い金谷に4年住んでいたこと
ただし、本当は家を購入させてもらいたかったのですが、
借りることしかできませんでした
理想の空き家をどうやって見つけた?
友人の存在や金谷に住んでいたことが効いたんですね!
ちなみ、どうやって理想の空き家を見つけたんですか?
リノベができるボロボロな状態の空き家は不動産屋でも探せないような…
房総半島に4年住んでいて房総半島が気に入ったので、家は房総半島の中で探すことにしました。
房総半島のいろんな地域を周ったら、今住んでいる地域の景色が気に入ったので、この地域で空き家を探すことにしました。
その地域に住んでいた友人と一緒に空き家探しをしていて、たまたま昼食を取るために入った定食屋でお店の人に相談したら、そのお店の人の親戚の家を紹介してもらえました。
それが今住んでいる家です!
こういう順番で探して、偶然出会ったんですね!
①房総半島の富津市金谷(田舎町)に移住
②房総半島の中で地域を絞る(山奥)
③地域に住む友人と一緒に空き家探し
もし仮に、良い空き家が見つかっていなかった場合は、次の一手は何をしていたと思いますか?
もし今の家が見つかっていなかったとしたら、今の地域の不動産屋でアパートの部屋を借りていたと思います。
今の地域に仮の拠点を作って、地元の人と信頼関係を作ったり、情報を集めるためです
なるほど!
理想の家を見つけるまで諦めずに探し続けるわけではないんですね
そうですね、いきなり100点満点の家を求めない方が良いと思います
田舎ならではの狭くて濃いコミュニティはどう?
田舎とはいえば、都会にはない狭くて濃い独特なコミュニティが良い面でもあり、移住者にとっては適応するのが難しい面だと思いますが、それはどうですか?
僕も引っ越す前はそれを覚悟していました。
例えば、「消防団に入らないといけないのかな?」と思ったり…
でも意外と地域との関わりは少ないですね。
組合費は払っていますが、会合の出席などは強制的ではないですね
意外です!
そんなに厳しくない地域なんですね!?
ただ、僕が引っ越してきたのは2020年なので、最初からコロナの影響がありました。
例えば、お隣の集落では毎月開催されていた飲み会がコロナでなくなったそうです。
なので、コロナが収束した後はどうなるのかわからないですね…
今後の引っ越しの予定は?
ケンケンさんはすでに理想の生活を手に入れたと思いますが、今後はどんな予定ですか?
いろいろな選択肢があって、まだわからないですね。
例えば、こんな選択肢があります。
①この家にずっと住み続ける
②この家を他の人に貸して自分は別の家をリノベする
③この家をもっと綺麗にしてカレー屋を開く
④東京にも拠点を作って二拠点生活をする
どの選択肢も素敵!
山奥暮らしに憧れている人にメッセージへ
山奥暮らしに憧れている人にメッセージをお願いします
体力がある若いうちに始めるのがおすすめです!
田舎暮らしと聞くと「のんびりした隠居生活」やスローライフをイメージする人も多いと思います。
でも実際は意外と忙しいんですw
例えば、私の場合はデスクワークをしながら、畑仕事もして、太陽光発電もしてみたいし、小屋も建てたい。
やりたいことがたくさんあって、やりたいことを全部やるには、あと10年くらいかかりそうです。
しかも、10年後には新しいやりたいことがもっとできているはず…
田舎暮らしを始めたい気持ちがあるなら早い方が良いと思います!
たしかに65歳の定年退職をしてから田舎暮らしを考えている人が多いですが、新しいことを始めるには体力的にも残された人生の時間的にも厳しそうですね。
田舎暮らしに憧れている人に、「ここは注意した方が良いよ」ということはありますか?
大きな虫がたくさん出ることですね…
虫が苦手な人にとっては田舎暮らしは大変だと思います
都会は人間の社会に虫が迷い込むイメージですが、田舎だと虫の世界に人間がお邪魔しているイメージですねw
あとはマダ二やヒルもいます。
先日もお腹や背中にマダニが吸血していて、ヒルにも吸血されました。
初めての経験だったので気持ちが悪かったですね…
マダニは死亡する恐れもある感染症の原因になるので、ガチでヤバいですね…
マダニの感染症については、厚生労働省のページをお読みください。
あとは、野生動物もいろいろ出没しますね…
僕の家の周りだとイタチ、シカ、キョン、イノシシが出ます。
夜中に寝ていると庭で「ガサガサ… ガサガサ…」と音がするので、気になってあまりよく眠れていません…
あとは、車を運転中にシカとぶつかって車を廃車にしたこともありますw
やはり田舎暮しはハードモードですねw
ケンケンさんに伺った田舎暮しの実体験まとめ
今回は房総半島の山奥に住んでいるケンケンさんに、田舎暮しを始めた理由やその方法を教えてもらいました。
家探しのコツやリアルな田舎暮らしの悩みなど、これから田舎暮しをしたいと思っている人の参考になったと思います。
YouTubeでも観れます
インタビューの様子はYouTubeでも観れます。
ラジオ感覚で何かをしながら聞いてみてください。
カメラマンの仕事も聞いてみた
ケンケンさんには、カメマランのお仕事についてもお話を伺いました。
ケンケンさんのブログやSNS
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