100ペソ(800円)で超高級リゾート地カンクンを楽しめるか?
ぼくは青年海外協力隊の任国外旅行の終盤に、メキシコの超高級リゾート地カンクンを訪れた。
カンクンはセレブなアメリカ人が休暇を過ごすことで有名な観光地で、高級リゾートホテルが立ち並び、物価が高いことで有名だ。
しかし、旅の終盤であったため、旅の資金が底を着きかけていた。
そこで「たった100ペソ(800円)で超高級リゾート地カンクンを楽しめるか?」を試してみた。
ルールは以下の3つ。
ルール1.所持金は100ペソだけ
所持金は、100ペソだけ。
現在のレート(2015年2月)だと、日本円でおよそ800円だ。
日本なら1食のランチを食べただけで、消えてしまう金額だ。
しかも、高級リゾート地カンクンのレストランでは、100ペソでは1食も食べられない!
ルール2.カンクンのセントロを出発して帰って来る
カンクンは、庶民が暮らすセントロ地区と、セレブが滞在するホテルがあるホテル地区の2か所に分かれている。
ぼくはセントロ地区の格安ホテルに滞在していたので、セントロを出発してセントロに帰って来ることにした。
ルール3.朝・昼・夜の三食きちんと食べる
お金を節約するために食事を我慢することは嫌だったので、三食きちんと食べることにした。
という訳で、上記3つのルールに従って、カンクンを100ペソで遊びつくすツアーが始まった。
まずは、朝ご飯を食べよう!
まずはセントロ地区で朝ご飯を食べることにした。
メキシコの料理といえば、タコスだ!
そこで、安くて1個だけでお腹一杯になれるタコスを探した。
そして、見つけ出したのがこちらのお店「El Polilla(意味は蛾)」。
El Polilloは、セントロ地区のNadar通りにある。
朝9時頃に行くと、すでに地元民のお客さんで大繁盛していた。
このお店は「肉の煮込み料理専門店兼、立ち食いタコス屋」で、専門店ならではの超美味しい煮込み肉を使ったタコスが食べられる。
こちらで注文すると、店員さんが手のひら一杯の豚肉煮込みを、2枚重ねのトルティーヤの上に乗せてくれる。
ぼくが注文した「山盛り煮込み豚肉のタコス」は、1個15ペソ(120円)。
辛いサルサとライムを絞って食べる。
どれくらい山盛りかというと、直径12cmほどのトルティーヤで挟むとはみ出てくるほどだ。
朝食には、1個食べれば十分だ。
■残金85ペソ(680円)
バスでカンクンのビーチに行こう!
朝食を食べたら、カンクンのホテル地区にあるビーチに行こう!
「カンクンのビーチは世界一美しい」と評されるほど、綺麗なビーチが広がっている。
ホテルに併設されているビーチはホテル宿泊客が使っているが、無料で使えるパブリックビーチが10か所も存在している。
こちらがホテル地区のパブリックビーチの場所を示す地図。
セントロ地区からホテル地区までは、路線バスが走っているので、バスを利用してパブリックビーチを目指そう。
バスのフロントガラスに「R1」もしくは「R2」と書いてある路線バスが、セントロ地区とホテル地区を往復している。
どこまで乗っても、バスの乗車賃は10ペソ(80円)だ。
セントロ地区から乗り、ホテル地区の「交番と消防署付近のバス停」で降りよう。
消防署の隣の道から、パブリックビーチ(Playa Marlin)に入ることが出来る。
このビルの手前の道に入って行こう。
パブリックビーチを目指す地元民の後に続こう。
この通路を通ると、パブリックビーチ(Playa Marlin)に行くことが出来る。
もう少しで、カンクンの無料ビーチに到着だ!
ついに、世界一美しいカンクンの海岸に到着したー!
青い空、透き通る海、白い砂浜!!
海の透明度と青さが素晴らしく綺麗だ。
海で泳いでもいいし、砂浜で遊んでもいい。
ホテルの前のビーチでも自由に遊ぶことが出来るが、パラソルやベンチを使うにはお金がかかる。
一通り遊んだら、そのまま海岸を南に向かって歩いて行こう。
南に向かうと、ハードロック・ホテルの手前から道路に戻ることが出来る。
この辺りは「Playa Bellenas」というパブリックビーチだ。
■残金75ペソ(600円)
カンクンのホテル地区でお昼ご飯を食べよう!
海で遊んだ後は、お昼ご飯を食べよう。
せっかくビーチに来たのでシーフード料理が食べたいが、ホテル地区の高級レストランでは、一食で100ペソ(800円)以上する。
そこで、ホテル地区にある格安シーフード・タコス屋さんを探してみた。
見つけたのがこのお店。
コンビニの駐車場の一角を利用している小さなタコス屋「Tacos de Mariscos(意味は魚介類タコス)」。
このタコス屋さんは、目の前にあるストーン・クラブで有名な高級シーフード料理レストラン「Crab House」の系列店だそうだ。
そのため、超美味しいシーフードタコスが格安で食べられる!
ここでは、ミックスシーフードタコスを注文した。
具材は魚、エビ、イカ、タコが乗って、なんと1個25ペソ(200円)。
魚、エビ、イカのフライと、煮込まれたタコが乗っていた。
そしてキャベツとタマネギ、マヨネーズソースがかかっていて、めちゃくちゃ美味しかった!
■残金50ペソ(400円)
お昼ご飯を食べ終わったら、また路線バスに乗ってホテル地区の中心地へ行こう。
乗車賃は10ペソ(80円)。
■残金40ペソ(320円)
カンクンのホテル地区を観光しよう!
「Coco Bongo」というクラブの手前のバス停で降りよう。
Coco Bongoはカンクンで一番人気があるクラブである。
深夜には超盛り上がるらしい。
周辺にはお土産屋さんがたくさんあるので、見て回るのも良いだろう。
オシャレなカフェやレストランもたくさんある。
カンクンのビーチで、「メキシコ流ビール」を飲もう!
喉が乾いたら、ビーチでメキシコ流ビールを飲もう!
パブリックビーチ(Playa Gaviota azul)へは、ココボンゴの隣の道から入れる。
ここのビーチも超キレイだし、人が多くて楽しい。
近くのコンビニでキンキンに冷えた「Sol Clamato」を買おう。
値段は、1缶20ペソ(160円)だ。
Clamato味とは、トマトジュースとタマネギ、トウガラシなどが入ったメキシコ流のビールである。
メキシコにはミチェラーダ(Michelada)というビール・カクテルがあるが、それに近い味がする。
ミチェラーダには、チリソースやウスターソース、レモン果汁が入る。
日本人が知らずにビールだと思って飲むと吐き出してしまうと思うが、せっかくメキシコに来たのだから、思い切って飲んでみよう!
メキシコに行けない人のために、Clamatoビールの味を簡単に説明すると、「ビールにチゲ鍋の汁を入れた味」がする。
■残金20ペソ(160円)
ビールを飲み終わったら、路線バスに乗ってセントロ地区まで帰ろう。
乗車賃は10ペソ(80円)。
■残金10ペソ(80円)
セントロで夕飯「タコス・パストール」を食べよう!
セントロに戻ったら、夕飯にタコス・パストールを食べよう。
おすすめはパストールが2個が10ペソ(80円)で売っている「El Poblano(意味は田舎の)」。
セントロ地区に数店舗ある。
タコス・パストールとは、メキシコ人が夕飯に食べるタコスである。
メキシコ人は夕飯を軽めに済ませる習慣があるのだ。
香辛料に漬けこんだ薄切り豚肉を重ねて塊にして、大きなナイフでそぎ落としながら焼き、その肉を使ったタコスが「Tacos al Pastor」である。
日本だと、ケバブ屋のイメージが強いだろう。
肉の上にはパイナップルが刺さっているが、実はこれも後で重要になってくる。
これがメキシコ人の伝統的な夕食Tacos al Pastorだ。
細かく切ったパイナップルと一緒に食べるのが特徴。
ジューシーで香辛料が効いた豚肉と、シャキシャキの野菜、そして辛いサルサがトルティーヤの中で一体となって、口の中を踊り出す!
1個40円とは思えないほど、うんまい!
■残金0ペソ(0円)
以上で、超高級リゾート地カンクンを100ペソ(800円)で楽しむツアーは終了だ。
見事に100ペソを使い切り、一日中楽しめた。
まとめ
100ペソ(800円)だけで超高級リゾート地カンクンを楽しめるか試してみた。
■交通費30ペソ(240円)
■食費50ペソ(400円)
■ビール代20ペソ(160円)
三食ともタコスを食べても、どれも個性的で全然飽きることがなく、しかも400円と超安かったので、ぼくの中で「タコス最強説」が誕生した。
ちょうど100ペソで一日中カンクンを楽しめたので、高級リゾート地カンクンを節約して楽しみたい旅行者は、参考にしてみてほしい。
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