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超簡単で臭いが気にならない!手作り廃油石鹸の作り方と使い方※苛性ソーダの問題・危険性・注意点

      2016/02/05


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危険な廃油石鹸

廃油石鹸とは

廃油で出来たせっけん

廃油石鹸という言葉を聞いたことはあるだろうか?

廃油石鹸とは、食用に使った後の油を使って作った石鹸のことである。

水酸化ナトリウム、別名・苛性ソーダを加えて鹸化(けんか)させる場合が多い。

「エコ石鹸」とも呼ばれることがある。

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廃油石鹸のメリット

廃油石鹸のメリットは、以下の三点である。

1.廃油を処理出来る。

調理に使ったあとの食用油の処理に困る人は多い。

揚げ物をしたはいいものの、ちょうど廃油処理剤を切らしていると悲惨である。

牛乳パックに古新聞を入れて廃油を吸収させて可燃ごみに出すか、廃油処理剤を買いに走らないといけない。

そのまま流しに捨てるなんてのは、環境に悪すぎてもちろん論外である。

廃油を廃油石けん作りに使えば、廃油を安全に処理できる。

 

2.石鹸を買う必要がない。

廃油を使って石鹸を作ることが出来れば、わざわざお店で石けんを購入する必要がなくなる。

石けん購入の現金を節約できる。

 

3.好みの色、香り、形に作れる。

後述するが廃油せっけん作りには、お好みの着色剤や香料を入れることができる。

さらに自分の好きな「型」を用意すれば、好きな形の石けんを作ることが出来る。

 

廃油石鹸の問題と危険性と注意点

しかし、廃油せっけんには問題、危険性、注意点もある。

いきなり「廃油石鹸を作ろう!」と行動を起こさずに、まずは事前にしっかりと調べてから、廃油石鹸を作るかどうか検討してほしい。

廃油石鹸の作成と使用は、自己責任である。

 

環境負荷の問題

廃油石鹸は環境に良いと言われていたが、実は反対意見もある。

廃油石鹸は環境負荷が高いという意見だ。

製造過程で使用する苛性ソーダは劇薬であり、皮膚のただれや失明の危険がある。

また、工業製品と違い、手づくりの場合は副産物であるグリセリンや過剰な苛 性ソーダを取り除く工程がない上、ご飯やみかんの皮といった余分な有機物を加える製法が流通している。

このため、こうした油脂分や有機物を排水中にそのまま流すことになってしまい、市販の石けんや合成洗剤を使用するよりも環境負荷が高くなることが問題視されている。

緑のgooより引用

 

日本石鹸洗剤工業会という石鹸のプロ集団も、廃油石鹸の問題を指摘している。
日本石鹸洗剤工業会 石けん洗剤知識 石けん洗剤の基礎

廃油石鹸の危険性

廃油石鹸には危険性があると指摘されている。

石鹸を作る時には、劇物の水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を使用する。

もし苛性ソーダが目に入ると失明の恐れもあり、本来は薬剤師などの専門家が取り扱うべきものである。

特にが設備が整っていない場所での使用や、知識がない人の作成は危険である。

 

また品質についても疑問視されている。

廃食用油にカセイソーダを加えて作る「手作り石鹸」は、リサイクルの推進等の意義がありますが、いくつかの問題も指摘されています。

油脂にカセイソーダを加え「ケン化」反応を行うと、石鹸とグリセリンができます。

市販石鹸では、さらに「塩析」という操作で石鹸だけを取り出しますが、手作り石鹸では、石鹸とグリセリンの混合物になっていますし、未反応の油やカセイソーダが混じっている可能性もあります。

兵庫県が手作り石鹸98点について、未反応油脂量とpHを調べたところ、品質的によいと考えられたのは約3割で、同じ作り方をしても品質のバラツキが大きいという結果でした。

同じ調査で、4人に1人が石鹸作りの作業中に「危険なことがあった」と答えています。

京都府府民生活部消費生活安全センターより引用

 

廃油石鹸の注意点

廃油石鹸は作成および使用の問題を抱えている。

もし少しでも不安な気持ちがあるならば、苛性ソーダを使った廃油石鹸の作成も使用もするべきではないだろう。

そのため、廃油石鹸の作成および使用に関しては、自己責任で行わなければいけない。

 

 

廃油せっけんの材料

先日、ぼくが住んでいるパナマ共和国カニャーサス郡の小学校で廃油石鹸作りが行われると聞いて、ぼくも参加して来た。

その小学校の先生は、保健所で開催された廃油石鹸作り講習会に参加して、講師のチリ人から作り方を教えてもらったそうだ。

今回は、そのチリ人がパナマで行った「廃油石鹸の作り方講習会」のマニュアルに沿って説明する。

【チリ人→パナマ人→日本人(ぼく)→これを見ている人】という経路を経ているので、間違っている個所もあるかもしれない。

詳細な作り方は、ググればいろんなバリエーションのマニュアルが見つかるので、そちらを参考にしてもらいたい。

廃油石鹸を作るための材料は以下の5つ。

 

1.廃油:1リットル

廃油石鹸のための油

 

2.苛性ソーダ:1本

廃油石鹸の材料の苛性ソーダ

 

3.水:1リットル

4.香料:エッセンスオイル適量

5.着色剤:1袋

 

 

廃油石鹸に必要な道具

廃油石鹸作りに必要な道具は、以下の4点である。

1.プラスチック製のボウル:1個

2.大きなスプーン:1本

3.1リットルペットボトル:2本

4.容器:石鹸の数だけ

 

 

廃油石鹸の作り方

ここからは、小学校で作成したときの写真と共に説明しよう。

教室に集まった子供と先生。

廃油石鹸作りを始める前

まずは、水、サラダ油、苛性ソーダ、香料、着色剤といった材料の説明をする先生。

しかし、苛性ソーダの危険性を子供に説明することはなかった。

ぼくは、急に心配になってきた。

廃油石鹸作りの始まり

 

まずは先生が1リットルの水に、エッセンシャルオイルをドバドバと入れた。

廃油石鹸の材料の水

次に先生は、エッセンシャルオイルを混ぜた水に着色剤を混ぜた。

この着色剤は、ラスパオと呼ばれるパナマのかき氷のシロップの着色に使われる着色剤だそうだ。

水が赤く染まる様子に子供たちは喜んでいた。

廃油石鹸の材料の着色剤

 

着色剤の色で石鹸の色が決まる。

廃油石鹸に使う赤い水

ここで先生が取り出したのは、苛性ソーダ。

劇物であるが、その説明は一切ない。

そして、先生も子供も全員が素手。

廃油石鹸の油

 

先生は新品の苛性ソーダの容器を開けて、すべてをボウルにぶちまけた。

そこに香料と着色剤を混ぜた水を加えていく。

教室中に強い臭いと熱が広がった。

子供たちは、むせていた。

子供の顔はプラスチック製ボウルに近いからだ。

廃油石鹸の混合作業

 

先生がボウルの上に手を伸ばしたので、「触っちゃダメよ!」というのかと思ったら、「手をかざしてご覧、熱いよ!ホラっ!!」と言って、子供に手をかざさせていた。

この下にあるのは、劇物。

廃油石鹸の作成風景

言われるがままに、子供たちも手を伸ばして熱気を感じていた。

「すげー、熱い!」と大喜びの子供たちに、ぼくは「絶対に触るなよ!絶対にだ!!!」と忠告して回った。

危険な廃油石鹸

 

廃油石鹸の油抜きの状態。

ここまで、常に大きなスプーンでかき混ぜ続けていた。

このまま20分間、かき混ぜ続けた。

廃油石鹸の水だけ

子供と先生が交代しながら、20分間撹拌し続けた。

廃油石鹸の撹拌作業

 

強い臭いに鼻を押さえる少女。

子供たちは順番にかき混ぜていた。

廃油石鹸を作る小学生

 

20分が経過し、次の作業に移った。

次は油を混合させる。

なんと、今回は廃油ではなく普通のサラダ油を使った。

廃油石鹸の油の混合作業

少しずつサラダ油を入れていく。

この間も常に混ぜ続けている。

廃油石鹸に少量の油を入れる

 

すべて油を入れ終わったら、そこから一時間撹拌し続ける。

小学生が一人容器の前に座り、交代しながらかき混ぜ続けた。

廃油石鹸を一時間混ぜる

一時間も空き時間があったので、ぼくは折り紙教室を開催した。

みんなで子供が大好きなパタパタ鶴を作った。

参照:たった一枚の折り紙で途上国に暮らす子供たちのヒーローになる裏技|JIBURi.com

 

しかし、撹拌係の一名は、参加できなかったので、あとで個人レッスンをしてあげた。

廃油石鹸作りの合間に折り紙教室

 

子供たちは学校給食を、廃油石鹸を囲んで食べ始めた。

興味を持っていることは素晴らしいが、危険性を全く認識していなかった。

「これ危ないから!触ってもダメだし、ご飯に入ったらヤバいから!」と伝えたが、全然伝わっていなかった。

「指導者がいない地域には、下手に廃油石鹸は教えない方がいいかもしれない」と思った。

廃油石鹸の前で昼食

 

ぼくも少しは撹拌作業を手伝った。

廃油石鹸を混ぜる青年海外協力隊

 

撹拌中の廃油石鹸のもと。

まだ水っぽい。

廃油石鹸のもと

およそ45分後の姿。

とろみがついてきた。

廃油石鹸のペースト

そして、一時間後に完成した廃油石鹸のもと。

とろみがついていた。

これを型に流しいれて、乾燥させて固まったら完成だ。

完成した廃油石鹸

 

廃油石鹸の使い方

1.廃油石鹸で食器洗い

廃油石鹸は食器洗いに使うことが出来る。

しかし、しっかりとすすぐ必要がある。

 

2.廃油石鹸で衣服洗濯

廃油石鹸で衣服を洗うことも出来る。

汚れを落とす力は強い。

 

3.廃油石鹸で体を洗う

体を洗うことも出来るが、敏感な部分は避けるべきだ。

手洗い用ソープには適しているだろう。

 

 

日本での廃油石鹸

日本の牛乳パック廃油石鹸

実は長野県飯田市にあるぼくの実家は、長年にわたり廃油石鹸を使ってきた。

それは母が参加している「農家の嫁の集い」で廃油石鹸の講習会が開催されたからだ。

講習会で廃油石鹸の作り方を習って以来、母は調理に使った廃油を溜めておいては、家で牛乳パック容器の廃油石鹸を作るようになった。

その廃油石鹸は、食器や衣服を洗うためには使わずに、靴を洗うためだけに使っていた。

なので、ぼくにとっては廃油石鹸とは、「牛乳パックに入っている靴を洗うための石鹸」という印象であった。

このように、日本の田舎でも廃油石鹸の講習会が開催され、作り方が普及されている。

 

 

国際協力での廃油石鹸

青年海外協力隊と廃油石鹸

廃油石鹸の利用は日本に限らない。

実は国際協力の場面でも、廃油石鹸が活用されている。

青年海外協力隊として派遣される前の、駒ヶ根訓練所で実施された派遣前訓練期間中の候補生自らが講師となる自主講座で、ぼくは廃油石鹸作りに参加した。

その自主講座は、村落開発普及員の主催だった。

その時は廃油がなかったので、新品の油を使用した。

コーヒーを入れたり、油の種類を変えて、色や香りにバリエーションをつけたと思う。

青年海外協力隊の村落開発普及員や環境教育といった職種の隊員にとって、廃油石鹸作りは基本的なアクティビティの一つである。

 

環境教育隊員による廃油石鹸作り

例えば、ぼくが派遣されているパナマ共和国では、先輩の青年海外協力隊・環境教育隊員が廃油石鹸の作り方を教える活動に取り組んでいた。

その環境教育隊員の活動の様子が、同じくパナマで活動していた先輩の青年海外協力隊・作業療法士隊員のブログに書かれているので紹介させて頂く。

廃油石鹸作り : 作業療法/パナマ/青年海外協力隊  そして発達・・・・

現在でも青年海外協力隊・コミュニティ開発隊員が、住民グループに廃油石鹸の作り方を教え、完成した廃油石鹸を販売する活動をしている。

そこで、ぼくも自分の活動先で廃油石鹸が作成できないか、作成する意味があるのか検討してみた。

 

山奥の集落で廃油石鹸を作るべきか?

まず廃油石鹸を作るには、料理に使った後のサラダ油が必要になる。

しかし、そもそも山奥の集落の村人は、貧乏過ぎてサラダ油を買えない。

彼らが持っている調味料は、塩だけなのだ。

なので、ぼくは山奥の集落で廃油石鹸の作り方を教える活動を諦めた。

 

石けんを買うお金がない人は、作成費が格安の廃油石鹸を作ることで経済的に得をすることができる。

しかし、貧乏な人はサラダ油さえ買えないので廃油石鹸は作れない。

さらに言うと、サラダ油を買える人は、実は石鹸くらい買える。

 

廃油石鹸を作る目的は、節約ではないのかもしれない。

 

指導者がいない地域に教える危険性は?

さらに、今回小学生で廃油石鹸を作ってみて、「指導者がいない地域に教えることは危険ではないか?」と感じた。

それは先生が苛性ソーダの危険性を全く理解していなかったからだ。

先生に教えてチリ人がどのように教えたのか、ぼくは知らない。

チリ人も理解していないのか、先生だけが理解していないのか。

いずれにしても正しい知識を持った指導者がいない状態で廃油石鹸を作ることは、非常に危険である。

パナマには指導者はいるのだろうか?

居たとしても非常に数は少ない。

ぼくは「指導者がいない地域に中途半端な情報が届くくらいなら教えない方が良い」と思った。

 

 

 

まとめ

廃油石鹸作りに、香料と着色剤を混ぜるとお好みの匂いと色のオリジナルせっけんが作れる。

その作り方は簡単であるが苛性ソーダによる危険性もあり、廃油石鹸についての意見は賛否両論さまざまである。

青年海外協力隊として途上国に教える場合は、事前に石鹸の安全な作り方を習得し、現地でも徹底的に指導して危険性があることを教えるべきである。

 

廃油石鹸の関連グッズ

手作り廃油石鹸の作り方を学びたい人は、この本を読んで勉強して欲しい!

合わせて読むと役立つかも!?

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一眼レフカメラを握る宮﨑大輔

宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

【 仕事内容 】
海外農業コンサルタント / 世界を旅するフォトグラファー / 海外秘境ライター / 旅人限定のブログコンサル / CFコンサル

●青年海外協力隊の任期終了後に、フリーランスとして世界中を旅しながら国際協力やビジネスをしている現代版ノマドワーカー
●環境汚染がすすむ世界一の絶景ウユニ塩湖で環境改善プロジェクトを行うためにクラウドファンディングを行い一週間で100万円達成&現在はアドバイザーに就任。

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【 農業経歴 】
長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる→信州大学大学院で農学修士号取得→青年海外協力隊の野菜栽培隊員として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援→フリーランスの農業コンサルタントとして日本、アジア、中南米、アフリカで、日系企業から依頼を受け農業ビジネスのコンサルティングを行っている。

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