2018年度のワインエキスパート試験を受けることにした。
いきなりワインエキスパートという名前を聞いても、
・ワインエキスパート試験?? なにそれ?
・ソムリエとは何が違うの?
・ワインアドバイザーも聞いたことあるけど、一緒なの?
といろんな疑問が浮かんでくるだろう。
実際ぼくも最初は、ソムリエとワインアドバイザーとワインエキスパートの違いがわからなかった。
受験するためにソムリエとワインアドバイザーとワインエキスパートについて調べたので、今はその違いがわかる。
そこで今回は、ソムリエとワインアドバイザーとワインエキスパートの違いと、その試験について説明しよう。
ソムリエとワインアドバイザーとワインエキスパートの違い
まずは、ソムリエとワインエキスパートの違いについて、かんたんに説明しよう。
・ソムリエは、ワインの知識があり、お酒に関する仕事をしている人
・ワインエキスパートは、ワインの知識がある人
すごくかんたんにいうとこれだけの違いだが、細かくはいろんな違いがあるので詳しく説明する。
ちなみに試験の内容も似ている。
・ソムリエは筆記試験とテイスティング試験とサービス実技。
・ワインエキスパートは筆記試験とテイスティング試験だけ。
日本ソムリエ協会とは
そもそもソムリエもワインエキスパートも、一般社団法人日本ソムリエ協会が資格を認定している。
日本ソムリエ協会は、日本のワイン業界の発展のために作られた組織。
ソムリエやワインエキスパートの資格認定の他にも、ソムリエコンクールやイベントも開催している。
日本ソムリエ協会は世界ソムリエ協会に所属しているので、日本のソムリエの基準も世界的な基準と合致している。
参考:日本ソムリエ協会
ソムリエ試験の受験資格
ソムリエの受験資格は、日本ソムリエ協会の会員と非会員で分かれる。
どちらも共通しているのは、アルコールに関する仕事に従事している人限定という点。
要するにソムリエの試験を受けるためには、お酒に関係した仕事をしていないといけない。
お酒と関係しない仕事に就いている人は、ソムリエの試験を受験できないのだ。
日本ソムリエ協会の非会員の受験資格
以下の職務を通算3 年以上経験し、第一次試験日においても従事している方
・アルコール飲料を提供する飲食サービス
・ワイン・酒類飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
・アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務
日本ソムリエ協会の会員の受験資格
会員歴が2年以上あり、以下の職務を通算2年以上経験し、第一次試験日においても従事しているJ.S.A.正会員および賛助 会員所属者
・アルコール飲料を提供する飲食サービス
・ワイン・酒類飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
・アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務
ソムリエの受験人数
ソムリエ試験の受験人数は、毎年だいたい1,500名くらい。
【ソムリエ試験の受験人数】
2017年:1,299
2016年:1,658
2015年:1,499
ソムリエの合格率
ソムリエ試験の合格率は毎年だいたい30%くらい。
【ソムリエ試験の合格率】
2017年:23.5%
2016年:29.0%
2015年:40.9%
ワインエキスパートの受験資格
ワインエキスパートの受験資格がこちら。
ワインエキスパートの試験は、誰でも受けることができる。
ソムリエの試験がプロ向けなのに対して、ワインエキスパートはワイン好き向けの試験なのだ。
【ワインエキスパートの受験資格】
・ワインを中心とする酒類、飲料、食全般の専門的知識、テイスティング能力を有する方
・職種、経験は不問
・ソムリエ職種に就かれていて、受験に必要な経験年数に満たない方
ワインエキスパートの受験人数
ワインエキスパートの受験人数は、毎年だいたい3,000名程度。
【ワインエキスパートの受験者数】
2017年:3,174名
2016年:3,238名
2015年:3,032名
ワインエキスパートの合格率
ワインエキスパートの合格率はだいたい35%くらい。
なので、実はソムリエとワインエキスパートの合格率(難易度)は同じくらい。
ただし、ソムリエは受験資格が厳しいし、三次試験でサービス実技をしないといけない。
【ワインエキスパートの合格率】
2017年:33.1%
2016年:38.2%
2015年:39.6%
ワインアドバイザーは過去の名称、今は使われていない
じゃあ、ワインアドバイザーは何なのか?
実は、ワインアドバイザーという名前は一昔前に使われていた言葉。
そして、今ではワインアドバイザーという名称は使われなくなった。
なので、日本ソムリエ協会ではワインアドバイザーからソムリエへの、名称変更手続きを行っている。
シニアワインアドバイザーも同様で、昔は使われていたが今では使われていない。
ワインアドバイザーからソムリエへ名称変更できる
ワインアドバイザーの資格を持っている人は、ソムリエへ変更できる。
また、シニア・ワインアドバイザーという資格を持っている人は、シニア・ソムリエへ変更できる。
ただし、この名称変更手続きは2016年11月1日から2021年11月30日まで。
「シニア」という言葉を聞くと、高齢者しか受験できないかと思うがそんなことはない。
ここでは「シニア」という言葉は、経験が多いという意味で使われている。
それから、シニアワインエキスパートという資格もある。
名称が多すぎて、ややこしいよね……
シニアソムリエの受験資格
●日本ソムリエ協会認定のJ.S.A.ソムリエおよびJ.S.A.ワインアドバイザー
●ソムリエおよびワインアドバイザー資格認定後3年目を迎える方
●以下の職務を通算10 年以上経験し、第一次試験日においても従事している方
・アルコール飲料を提供する飲食サービス
・ワイン・酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
・アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務
シニアワインエキスパート
●日本ソムリエ協会認定のJ.S.A.ワインエキスパート
●ワインエキスパート資格認定後5 年目を迎える方
●年齢30 歳以上の方
ワイン関連の試験の受験資格まとめ
ワイン関連の試験の受験資格をまとめてみた。
・ソムリエ:3年以上アルコール関連の仕事をしている人が受験できる
・シニアソムリエ:10年以上アルコール関連の仕事をしている人が受験できる
・ワインエキスパート:誰でも受験できる
・シニアワインエキスパート:ワインエキスパート5年目以降の人
☓ワインアドバイザー→ソムリエへ名称変更
☓シニアワインアドバイザー→シニアソムリエへ名称変更
なので、お酒に関係した仕事に就いていない人にとっては、選択肢は一つしかない。
ワインエキスパートだ。
お酒に関係した仕事をしている人は、勤務年数が3年以内からソムリエで、10年以上ならシニアソムリエ。
なのでぼくは、ワインエキスパートの試験を受けることにした。
一次試験の筆記試験は今年の7月か8月で、二次試験のテイスティングは10月の予定。
これからこのブログでもワインエキスパートの試験について、いろいろ紹介していきたい。
まとめ
今回はソムリエ、ワインエキスパート、ワインアドバイザーの3つの試験の違いをまとめてみた。
●ソムリエはプロ向けの試験
●ワインエキスパートはアマチュア向けの試験
☓ワインアドバイザーはもう使わなくなった名称
これだけ覚えてもらえればOK。