ブログのデータを電子書籍化する方法とKDPのメリット・デメリット
ちきりんさんやかん吉さんなどの人気ブロガーや、ハイパーメディアクリエイターの高城剛さんは電子書籍を出版している。
ぼくも「ブログの青年海外協力隊に関する記事を電子書籍にして出版したい」と考えているので、ブログの電子書籍化についてすでに挑戦した人のことを調べてみた。
最近ではブログの記事を電子書籍化してKindleストアで販売することが流行っているので、興味がある人は参考にしてもらいたい。
それでは、ブログのデータを電子書籍化する方法とキンドル・ダイレクトパブリッシング(KDP)のメリットとデメリットを紹介しよう。
【 追記 】
効率的に電子書籍が出版したい人には、パブフルがおすすめ。
結論からいうと、個人がキンドルで電子書籍を出版する方法としては、「電子書籍出版代行サービスの【パブフル】」を利用するのが最も簡単で効率的だとわかった。
自分の力だけで電子書籍を出版しようとすると、面倒くさい事務手続きが必要になるが、パブフルのような代行サービスに頼めば「9,800円~」の格安な料金で、自分の思い通りにKindle本を出版できるからだ。
電子書籍を出版したい人はひとりでやろうとせずに、難しい事務手続きは代行サービスを利用して効率的に出版作業を進めよう。
ブログを電子書籍にするメリット
まずは、ブログを電子書籍にするメリットを紹介しよう。
1.ニッチな分野でも出版できる
ブログを電子書籍にして販売する一番のメリットは、ニッチな分野でも出版できることだ。
「人気ブログの作り方」が大ヒットしたかん吉さんは、実は大手出版社に紙の本の出版を断られたため、電子書籍を出版することにしたそうだ。
書籍の出版は4年前から目指していました。いくつかの大手出版社に企画を持ちかけてきました。しかし、採用されませんでした。
ブログを中心としたセルフブランディングとアクセスアップに関する企画を作りました。いま思えば、ニッチ過ぎて、担当者さんが十分理解できなかったようです。
大手出版社は部数を求めます。書店に来た人が、目にとめてそのまま買ってくれるような本しか出版しません。
人気社会派ブロガーで紙の本も電子書籍もベストセラーになっているちきりんさんは、「電子書籍はニッチで深い情報を流通させるのに向いている」と語っている。
そもそも電子書籍は発行コストが安くてたくさん売れる必要も無いので、大勢の人にウケる汎用的な情報より、そうした、ごく少人数の人が必死で探しているニッチで深い情報を流通させるのに向いてるんですよね。
ぼくの場合
ぼくは青年海外協力隊に関する本を出版したいと思っているが、どう考えても「青年海外協力隊」はニッチな分野だろう。
そのため、紙の本よりは電子書籍の方が向いてそうだ。
2.新しい読者層を獲得できる
ちきりんさんは「Chikirinの日記の育て方」という電子書籍の中で、「本の読者を増やすためにブログを書いているのではなく、ブログの読者を増やすために本を出版している」と語っている。
ブログを読み漁る層と電子書籍を読み漁る層は、一部は重なっているが重なっていない場所もあるので、電子書籍を出版することでブログの読者を増やすことにも繋がるという。
よく誤解されるのですが、私が目指していたのは「ブログで有名になり、本を出すこと」ではありません。
むしろその逆に「本を出せば、ブログの読者を増やせるだろう」と考えていました。これは今も同じで、私にとっての“本丸”(=活動の中心)は、書籍ではなく「Chikirinの日記」というブログサイトです。
引用元:Chikirinの日記の育て方
このメリットは、らふらくのスズキさんもブログで分かりやすく紹介している。
参考:無料公開しているブログ記事を有料販売して認知度も高める方法|らふらく
ただし、これは電子書籍ではなく、普通の紙の本を出版することでも叶えられる願望だ。
参考:素人が出版社から本を出版する方法&企画書の書き方まとめ(自費出版・Kindle電子書籍KDPは除く)
ぼくの場合
ぼくは電子書籍でお金儲けをしたい気はないが、ブログを読んでいない層にも青年海外協力隊のことを知ってもらいたいので、電子書籍を作りたい。
電子書籍は20代から40代のサラリーマンが多く利用しているらしいので、彼らに青年海外協力隊のことを伝えたいのだが、そのためには彼らにメリットがある内容にしないといけない。
読者にどんな価値を提供できるのか考えている。
ブログを電子書籍にするデメリット
逆にブログを電子書籍にするデメリットも考えてみた。
1.時間がかかる割に売れない
まずは、面倒くさいのに、そんなに売れないこと。
過去に電子書籍を作った人のブログを読むと、その手続きの多さと面倒くささが伝わってくる。
参考:Kindleダイレクトパブリッシングで電子書籍を出版するときの注意点まとめ|six apart ブログ
しかも、それだけ頑張って出版しても、実際に売れる部数は少なくお金は儲からない。
参考:電子書籍って儲かるの? 一年後の収支決算|Chikirinの日記
ぼくの場合
ぼくは部屋の片づけができないほどの面倒くさがりで、電子書籍を作るためにいろいろ調べているが面倒くさそうで躊躇している。
めんどくさがりではない人は、こちらの記事を参考にして勉強したら出版できると思う。
参考:【保存版】電子書籍を出版したい人が絶対に見るべきサイトまとめ【Kindleで本を作る方法&売るコツ】
2.個人出版では「出版」を完璧にこなすのは不可能
そして、最近読んだちきりんさんのブログ記事がグサッとぼくの胸に突き刺さった。
参考:本に必要な4要素のアンバンドリング|Chikirinの日記
電子書籍を作って売るためには、①コンテンツ、②文章力、③企画・編集力、④販売力が必要になるが、ぼくはどれも満足に持っていない……
本を作り、ある程度 売ろうと思えば、次の 4要素が必要です。
1.コンテンツ
2.文章力
3.企画・編集力
4.販売力
ちきりんさんの言葉が、胸に深く突き刺さって痛かった。
ただ、「てきとーなモノを、てきとーな文章で、てきとーに本をして、てきとーに売って」も売れないってことはわかっておいたほうがいい。
自分は何に集中すべきなのか、しっかり考えましょう。
引用元:本に必要な4要素のアンバンドリング|Chikirinの日記
ぼくの場合
まずコンテンツに関しては、青年海外協力隊に関するブログ記事を「カテゴリごと」にまとめるのか、それとも「時系列」でまとめるか悩んでいる。
さらに三ヶ月ごとに発行している「農業活動レポート」や、一日一枚の写真をアップしていたFacebookページの写真も利用したい。
ブログや寄稿記事を何回も書いてきたので文章力はまぁまぁだと思うが、企画・編集力と販売力については未知数だ。
3.既存の読者には得るものが少ない
ブログを書籍化することは、読者の時間短縮になるので有料でも売れると言われている。
しかし、過去記事をまとめただけではすべての記事を読んでくれているコアな読者には、新しい価値を提供できないと思う。
オリジナルな文章を追加記述するなりしないといけない。
ブログのデータを電子書籍化する方法
次に、実際にブログのデータを電子書籍化する方法をまとめた。
Kindleで個人が本を作る方法と手順をものすごく簡単に説明すると、以下の3つのステップが必要になる。
(1)Kindleに個人情報を登録する
(2)原稿と表紙のデータを用意する
(3)Kindleにデータをアップする
人によって異なるのは、(2)原稿のデータを作る方法で主に以下の3つの種類がある。
1.テキストエディタを使う
Chikirinさんやかん吉さんは、テキストエディタを使ってデータを出力している。
参考:キンドル・ダイレクト・パブリッシング体験記録|Chikirinの日記
参考:誰でも簡単にKindle電子書籍を出版する方法 2015年版|わかったブログ
メリット
・ルビを入れられる
デメリット
・面倒くさい
2.livedoor Blogを使う
森山たつをさんや忌川タツヤさんは、操作が簡単なlivedoor Blogを使うことを勧めている。
参考:一万冊売ってわかった電子書籍を売る方法|森山たつを
参考:(3)ライブドアブログで作る – 電子書籍を作ってAmazonで売る方法|忌川タツヤのブログ
メリット
・ブログを書くように簡単に入力できる
デメリット
・ルビを入れられない
3.Wordpressから出力する
eBook BrainではWordpressから電子書籍用データePUBを作成する方法を公開しているが、まだWordpressから直接は出力できないようだ。
参考:WordPress、Movable Type、アメブロからePUBファイルを作成する方法まとめ。世界中からePUBプラグインを掻き集めてみる|eBook Brain
メリット
・Wordpressでブログを運営している人は作業が楽になる
デメリット
・まだWordpressから直接出力できるサービスがない
【追記】代行サービス「パブフル」を使う
電子書籍の個人出版に関する情報をいろいろ調べた結果、個人がキンドルで電子書籍を出版する方法としては、「電子書籍出版代行サービスの【パブフル】」を利用するのが最も簡単で効率的だとわかった。
パブフルの詳しいメリットはこちらの過去記事を読んで欲しい。
→ [PR]電子書籍の自己出版ならKDP代行サービスパブフルがおすすめ
自分の力だけで電子書籍を出版しようとすると面倒くさい事務手続きが必要になるが、パブフルのような代行サービスに頼めば「9,800円~」の格安な料金で自分の思い通りにKindle本を出版できるからだ。
電子書籍を出版したい人はひとりでやろうとせずに、難しい事務手続きは代行サービスを利用して効率的に出版作業を進めよう。
まとめ
このブログの青年海外協力隊に関する記事を電子書籍にして出版したいと考えているので、ブログのデータを電子書籍化する方法とキンドル・ダイレクトパブリッシング(KDP)のメリットとデメリットを調べてみた。
KDPによるブログの電子書籍化についてまだ面倒くささを感じるので、もっと調べて効率が良い出版方法を見つけたい。
電子書籍を出版・販売する方法が解説された本
さらに詳しく電子書籍の出版と販売について知りたい人は、これらの本を読もう。