2016年1月14日発売の週刊誌女性セブンさんのいちご特集を、「イチゴソムリエ」として監修させて頂いた。
日本に住んでいる人には女性セブンさんのいちご特集をぜひ読んでもらいたいのだが、「え? なんで、無名なあなたが週刊誌の特集を監修できたの?」と不思議に思う人が多いだろう。
たしかにぼくは有名農家でもないし、週刊誌にコネがあるわけでもない「ただの一般人」だ。
そんな無名なぼくが週刊誌の記事を監修できたのは、「隠居系男子メソッド」を一年間実践してきたからに他ならない。
隠居系男子メソッドとは何かって?
そこで今回は、ぼくが週刊誌女性セブンさんのいちご特集を監修させて頂くことになった経緯と、そのために一年間継続してきた「隠居系男子メソッド」を紹介しよう。
週刊誌女性セブンさんのいちご特集を監修することになった経緯
まずは、週刊誌女性セブンさんのいちご特集を監修することになった経緯をご紹介しよう。
きっかけは一通のメール。
女性セブンさんのいちご特集を担当するライターさんから、「イチゴソムリエさんに取材をしたい、イチゴについて教えてほしい」と連絡があったのだ。
「イチゴソムリエ」という肩書を名乗っていた
「イチゴソムリエ」とはぼくが作った肩書で、イチゴの研究をしていた大学院生時代に「イチゴのヘタを見ただけで品種を言い当てられる」という特殊技能を身につけたことが由来だ。
学生時代は信州大学と信州大学大学院農学研究科でイチゴの品種改良、栽培マニュアルの作成、栽培方法の普及を行っており、岡山大学や全国の農業試験場や農家にも出張していたので、イチゴに関する知識と経験は日本でもトップクラスだと自負していた。
そして、2014年11月6日に作成した以下のイチゴに関する記事から「イチゴソムリエ」を名乗り始めた。
ライターさんはこのブログ記事を読み、ぼくにメールを送ってくれた。
要するにぼくが週刊誌の記事を監修できたのは、このブログのおかげなのである。
イチゴに関する記事をブログに公開していたら、メディアから取材依頼が来た。
ブログってすごいね!
いちご特集の記事の監修
その後、ライターさんとメールのやり取りを数回繰り返し、いちご特集についてアドバイスや意見を提案した。
例えば、一般人は福岡県のイチゴ「あまおう」を品種だと思っているが、実は品種名ではなく商標登録名だということを解説した。
マンガの中に「栃木県産あまおう」という表現が出てきましたが、あまおうは福岡県JA経由で出荷されたイチゴ品種“福岡S6号”の商標登録名なので、栃木県産あまおうというイチゴはこの世界には存在しませんよ、と苺ソムリエが申しております。
— ウユニ塩湖の環境を守る人|宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016, 1月 6
【イチゴあまおうについて】あまおうは品種名ではありません。福岡県のJAが取得した商標登録名です。品種名は福岡S6号です。栃木県産福岡S6号はありえます、福岡県産福岡S6号もありえます。しかし栃木県産あまおうはありえません。もし売っていたら犯罪です。 — ウユニ塩湖の環境を守る人|宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016, 1月 6
こんな感じでイチゴの品種の違い、美味しいイチゴの見分け方、食べ方、品種改良の歴史などを説明し、実際に紙面で使って頂いた。
「なんで、そんなにイチゴに詳しいの?」と知り合いからも聞かれたが、ぼくは今ではフリーランスの「イチゴ栽培コンサルタント」として世界中からオファーがあるので、イチゴに関しては世界トップクラスの知識と経験があると自負している。
実際に出版された女性セブンのいちご特集
こちらが実際に出版された女性セブン。
ベッキー不倫、船越夫妻離婚、北川景子結婚、スマップ解散というビッグニュースが飛び交う中、いちご特集はカラー特集されている。
「いちごのすごい力」という特集ページ。
最初のページには、イチゴのトリビアがまとめられている。
「いちごソムリエ」として紹介して頂いた。
大学院でイチゴの研究をしていたことと、海外で農業コンサルタントをしていることも書かれている。
いちごの品種改良の歴史など、基礎的な知識を紹介している。
詳しくは紙面で確認して欲しい。
スイーツ特集については、品種の表記方法についてアドバイスをした。
どれも美味しそう!
ぜひ買って読んでくださいね。
隠居系男子メソッド:ネット上で注目される専門家になるためのテンプレ
週刊誌女性セブンさんのいちご特集を監修したきっかけはブログ記事だと説明したが、これは「隠居系男子メソッド」を応用した。
鳥井さんのブログ隠居系男子
「隠居系男子」とはウェブマガジン「灯台もと暮らし」の鳥井弘文さんが運営する人気ブログで、ぼくも愛読している。
参考:ウェブメディア灯台もと暮らしのイベントに参加して感じた違和感「メディアに世界は変えられるのか?」
このブログの中で、2014年1月18日に「ネット上で注目される専門家になるためのテンプレは確実に存在する。」という記事が公開された。
この方法をぼくは勝手に「隠居系男子メソッド」と呼んでいる。
隠居系男子メソッド
それでは、隠居系男子メソッドについて説明しよう。
この記事では「ネット上で特定のコミュニティの中で有名な専門家になるためのテンプレ」を紹介しているが、ネット以外にも通用すると思う。
実施する期間は一年間では短く過ぎるとは説明しており、ぼくはイチゴの記事公開から14ヶ月で週刊誌デビューしたので、まさに言い当てている!
さて、突然ですが、ネット上で特定のコミュニティの中で有名な専門家になるためのテンプレというのは確実に存在します。
そして、誤解を恐れずに言えば、このテンプレをちゃんと守って実践するだけで、誰でもネット上の専門家になれると思います。
あとは熱意と根気だけ。
半年や1年程度で諦めてしまえば、そのコミュニティの中でそこそこ名の知れた一般人で終わってしまうと思いますが、熱意を持って根気強く運用し続ければ、注目される専門家になっていくことは十分可能でしょう。
ネット上で特定のコミュニティの中で有名な専門家になるためのテンプレとは、以下の5点。
1.徹底的にその分野の情報を発信し続ける。
2.海外の動きを伝える。
3.定期的な繋がりを創りだす。
4.ネット・リアル問わず“面倒くさい事”を代行する。
5.実体験から得たことを発信する。
ぼくが実践できていたのは、この3点だろう。
1.徹底的にその分野の情報を発信し続ける。
2.海外の動きを伝える。
5.実体験から得たことを発信する。
イチゴに関する詳しい記事を公開していたし、 コスタリカ、メキシコ、ベトナムのイチゴ栽培についての情報も公開していたし、すべて自分が実際にイチゴ農園で調査したことや自分で撮影した写真だけを使っていた。
これを一年以上継続したおかげで、「日本と海外のイチゴに詳しい人キャラ」が確立できたと思う。
素晴らしいメソッドをありがとうございます!
JIBURi.comメソッド
ぼくは隠居系男子メソッドを実践してきたが、さらに付け加えたいことが2点ある。
◆わかりやすい肩書を名乗る
まずは、「イチゴソムリエ」のようなわかりやすい肩書を名乗ること。
肩書を名乗るだけでどんな専門家なのかわかってもらえるし、面白がってもらえるからだ。
ぼくはただの【自称】イチゴソムリエだったが、今回の記事で自他ともに認めるイチゴソムリエになれた。
肩書は名乗ったもの勝ちだ。
最近のぼくは「海外メイドカフェ評論家」を名乗っていて、海外メイドカフェ関係の仕事を狙っている。
参考:くらえ、萌え萌えビーム!世界一美女が多い町コロンビアのメデジンにあるメイドカフェは萌え死に注意
専門家として認められたい人は、何か肩書を名乗ってみよう!(実力が伴わないと意味無いが)
◆めちゃくちゃ詳しいブログ記事を書く
次におすすめしたいのは、専門家として認められたい分野についてめちゃくちゃ詳しいブログ記事を書くこと。
まぁまぁ詳しい記事を何本を書くのではなく、長文になってもいいのでめちゃくちゃ詳しい記事を一本書いた方がいい。
一本の記事を読んだだけでその分野のプロであることがわかるような記事を書くと、インパクトがある。
例えばぼくは青年海外協力隊、イチゴ、海外旅行、スペイン語などについて、めちゃくちゃ詳しい記事を狙って書いている。
参考:海外旅行で交通費・宿泊費・食費を節約する秘訣と裏技をバックパッカー歴5年のぼくが伝授します!
◆わかりやすい肩書を名乗る
◆めちゃくちゃ詳しいブログ記事を書く
以上、この2点を隠居系男子メソッドに加えて、JIBURi.comメソッドとしておすすめしたい。
まとめ
週刊誌女性セブンさんのいちご特集を、イチゴソムリエとして監修させて頂いた。
これはブログでイチゴについて超詳しい記事を書いていたことがきっかけになっている。
そして、そのブログ記事を書くきっかけになったのは、隠居系男子で提唱されていた「ネット上で特定のコミュニティの中で有名な専門家になるためのテンプレ」を実践しようと思ったからだ。
さらにこのテンプレを発展させ、最近では「海外メイドカフェ評論家」の座を狙っている(笑)
何かの分野の専門家として認められたい人は、隠居系男子メソッドとJIBURi.comメソッドを一年以上実践して欲しい!
え、一年も継続出来ないって?
そんな人は専門家ではありません!!
鳥井さんなど若手ブロガーの皆さんが書かれた共著本
鳥井さんなど若手ブロガーの皆さんが書かれた共著本「レールの外ってこんな景色: 若手ブロガーから見える新しい生き方」の中にも、今回紹介した隠居系男子メソッドの話が紹介されています。
なんと今なら「Amazonプライム」に登録すればこの本が無料で読めるので、まだ読んでいない人はこのチャンスにぜひ!
参考:就職・転職・起業をしたい人へ!レールの外ってこんな景色(若手ブロガー共著)の感想
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