農業活動レポートとは
ついに、第五号農業活動レポートが完成した。
農業活動レポートとは、ぼくが三ヶ月に一度の頻度で自主的に作成している、青年海外協力隊・野菜栽培隊員としての「農業」に関する活動だけをまとめた報告書である。
ぼくが自主的に報告書を作ることにしたのは、青年海外協力隊・野菜栽培としてモルディブに派遣されていた先輩隊員が同じように自主的な活動報告書を作成していたからだ。
その影響を受けて、ぼくもJICAとは関係なく自主的に活動報告書を作成することにした。
過去の農業活動レポートの要約
2013年6月末に青年海外協力隊に派遣されてから、これまでに4つの農業活動レポートを作成した。
以下はそれぞれのレポートの要約である。
2013年7月から9月:第一号レポート
パナマ国のベラグアス県で実施されている保健省主導の「5歳以下の子供の栄養改善プロジェクト」の支援のために、農牧省カニャサス村支所に農業技師として派遣された。
2013年10月から12月:第二号レポート
プロジェクトの活動として巡回指導に加え滞在調査を開始し、市場調査団として流通および市場調査、クラントロの産地調査を実施した。また展示圃場を始めた。
2014年1月から3月:第三号レポート
乾季が始まり焼畑農業の伐採作業に参加した。学校菜園では植物性マルチの実験を行った。そして、他地域で実施中のJICAプロジェクトの視察に参加した。
2014年4月から6月:第四号レポート
JICA事務所に向けて中間報告を行い、フィールド調査団に最終報告書を提出した。キャベツの追肥実験を行い、JICAプロジェクトの優良事例の視察に参加した。
2014年7月から9月のハイライト
この三ヶ月間のことを振り返ってみようと思う。
2014年7月
7月はパナマで大統領就任式があり、パナマ政府が新しい政権に変わった。
それに伴い、農牧省でも人事異動があった。
活動は通常通り、巡回指導に行きながら、滞在調査を行った。
6月に中間報告会があったので、ここで少し活動に区切りを付けて、これからの活動の方向性について考えていた。
農業活動と並行して歯ブラシ保有率の調査や、寄生虫に感染している子供の調査を行った。
参照:青年海外協力隊から帰国後に突然医者を目指す人の気持ちが理解できた。|JIBURi.com
2014年8月
カナダの大学院に通うカナダ人博士課程履修者のプレゼンがあった。
彼女は寄生虫の研究のために、栄養改善プロジェクトに参加していた。
彼女から寄生虫についての診断、アドバイスを頂いた。
それから、寄生虫と皮膚病の啓発活動と歯ブラシ普及活動を行った。
参照:途上国の子供の歯科衛生を改善!看護師を巻き込んだ歯ブラシ普及大作戦|JIBURi.com
事務所に併設されている展示圃場で、野菜を育て始め、籾殻燻炭を作り始めた。
参照:道具なしで超簡単!家庭菜園向けの籾殻燻炭(もみ殻くん炭)の作り方と使い方と効果|JIBURi.com
そして、5つの集落で家庭菜園の講習会を開催することに決めた。
2014年9月
巡回指導をしながら、家庭菜園の講習会の説明会を開催し、参加者を募った。
JICAが雇ったドミニカ共和国出身のカメラマンと山奥の集落に滞在した。
参照:19回目の農村滞在にJICAのカメラマンも同行し、学校菜園と家庭菜園と焼畑稲作の調査をした。|JIBURi.com
また別の集落にはグアテマラで活動する青年海外協力隊・栄養士隊員を滞在した。
参照:20回目の滞在調査にグアテマラの青年海外協力隊・栄養士隊員も同行し、学校菜園と稲品種を調査した。|JIBURi.com
伝統的な稲作の調査を始めた。
農牧省の展示圃場で、籾殻燻炭を使った空心菜の栽培実験を開始した。
9月の中盤にプロジェクトの車が故障し、巡回指導に行けなくなった。
第五号農業活動レポート
第五号農業活動レポートには、7月から9月の農業に関する活動だけをまとめてある。
PDFで15ページ分もあるが、40枚の写真と図表を使っているので読みやすいと思う。
第五号農業活動レポートの目次
第五号農業活動レポートの目次は以下の通りである。
1.過去のレポートの要約
(1)第一号レポート
(2)第二号レポート
(3)第三号レポート
(4)第四号レポート
2.農牧省の人事異動
(1)新所長の就任
(2)職員の退職および異動
(3)農牧省カニャサス郡事務所の存在
3.プロジェクトの活動状況
(1)巡回指導
(2)滞在調査
(3)ツルムラサキおよび空心菜の普及
(4)トマトの脇芽の挿し苗作りの普及
(5)家庭菜園の講習会
4.プロジェクト以外の農業に関する活動
(1)別の学校菜園プロジェクト
(2)展示圃場
(3)籾殻燻炭作り
(4)籾殻燻炭を使った空心菜の実験
(5)伝統的な稲作の調査
5.まとめ
農業活動レポートが読みたい方へ
ぼくは農業活動レポートを、まず最初に大学院時代の恩師に送っている。
恩師は長年、日本の農業・農村開発のために研究・普及活動をされてきた方なので、ぜひぼくの活動レポートを読んで意見をもらいたいからだ。
お世話になった恩返しという気持ちもある。
そして、その後はfacebookで友人たちに農業活動レポート完成の知らせをアップし、読みたい人を募集している。
レポートを送付すると、農業関係者だけでなくいろんな立場の人から意見やアドバイスを頂けるので、自分の活動に対して第三者から意見をもらえる貴重な機会になっている。
もし農業活動レポートが読みたいという方がいれば、宮﨑大輔まで連絡してください。
連絡手段はfacebookでもTwitterでも、このブログへの書き込みでも構いません。