中南米やアフリカ旅行の治安対策!危険な外国でお金を持ち歩く方法、テロ・事故・スリ・強盗・誘拐・レイプから身を守る方法

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パトロール中の警察官

2016年7月1日にバングラデシュでテロ事件が発生し、JICAプロジェクトのために渡航していた日本人コンサルタントが被害に遭った。

亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。

現在、ぼくもほぼ同じ条件でケニア共和国で働いている。

ケニアでもISのテロ事件が過去に何度も発生しているので、今回の事件が他人事とは全く思えない。

また、ちょうど一年前までは青年海外協力隊として世界一危険な中南米エリアで2年間活動していた。

なので、治安情報や安全対策には細心の注意を払っていた。

その後はアジア、中南米、アフリカでフリーランスとして働いている。

これまでの3年間で一度も犯罪被害に遭っていないのは、青年海外協力隊の派遣前訓練での安全対策講座と派遣中の安全対策プログラムのおかげだと思う。

そこで今回は、海外旅行や留学する人向けにぼくが青年海外協力隊で学んだ安全対策をご紹介したい。

 

 

目次

JICAボランティアの安全対策

まずはJICAボランティアの安全対策について説明しよう。

1.バングラデシュでテロ事件に巻き込まれたJICA関係者

2016年7月1日にバングラデシュでテロ事件が発生し、JICAプロジェクトのために渡航していた日本人コンサルタントが被害に遭った。

テロ事件の概要

今回の事件についての情報は、青年海外協力隊の同期でバングラデシュで2年間活動し、現在もバングラデシュで働いているJさんのブログに詳しくまとまっているので、ぜひ読んでみてほしい。

2016年7月1日(金)バングラデシュ時間で午後10時半頃、首都ダッカのグルシャン地区のレストラン「Holey Artisan Bakary」にて、武装集団が人質をとり立て籠もっているという情報が入りました。(※襲撃されたのは午後9時半頃という情報あり)

その後、警察との銃撃戦になり、警察官の犠牲者が出たというニュース。この時点では、まだ日本人が人質になっている情報はありませんでした。

このレストランは私も行ったことがあり、景色や雰囲気もよく、慣れない環境で生活する外国人にとっては癒しの空間であったことは間違いありません。

7月1日というのはイード休みという、日本でいうクリスマスとお正月をくっつけたような大型連休の初日。現地の人も私たち外国人も気を緩めた矢先のことです。

これまでにインターネット上で入手した報道を整理していきます。一切主観的な意見は入っていません。(2016年7月4日現在)

引用元:【速報】バングラデシュの首都ダッカで人質たてこもりテロ事件 報道まとめ ※追記あり

 

テロ事件を受けてNGO代表の意見

また、バングラデシュで教育支援活動を行っているNGO・E-Educationの三輪代表がテロ事件が発生した時にバングラデシュに居合せ、考えたことをトジョウエンジンで公開しているのでぜひ読んでみてほしい。

 

「お金ではなく、教育こそが、世界を明るく変えていく力がある」

未来に希望を持ち、困難を乗り越え、誰かのためを想って貢献することで、感動と感謝が生まれる。若者誰もが誇りを持ち、満たされる社会になれば、きっとテロ行為はなくなる。そう信じています。

引用元:今できることを、ひとつずつ、一歩ずつ。バングラデシュのテロ事件現場近くにいて考えたこと。

 

2.青年海外協力隊の中で犯罪被害が最も多いのは中南米

スラム街

JICAは世界中の発展途上国でプロジェクトを行い、ボランティアや専門家を派遣しているので、常に犯罪被害に遭うリスクを負っている。

残念ながら、今回のテロ事件のように事件や事故に巻き込まれて命を失った人もいる。

参考:ジャイカボランティア青年海外協力隊の実態10例!自殺・妊娠・辞退・任期短縮・就職難・病気・事故

そして、JICA関係の事件や事故の中で被害件数が圧倒的に多いのが、中南米エリア。

ぼくが青年海外協力隊の候補生として駒ケ根訓練所に入所した時の安全対策講座では、「非常に危険なのは中南米エリアに派遣される隊員です。アジア、大洋州、アフリカは気を付けていれば大丈夫。でも、中南米はどれだけ気を付けても被害に遭う危険性があります」と説明された。

世界一危険な中南米では重犯罪が多すぎて、もうお手上げ状態ってこと。

 

3.3年間途上国で働いているのに犯罪被害に遭ったことがないのは、青年海外協力隊で身につけた防犯対策のおかげ

カラカスのビル街

そんな中南米でぼくは青年海外協力隊として2年間活動し、その後は半年ほどフリーランスとして仕事を行った。

2年半の間、中南米で生活したが犯罪の被害に遭ったことは一度もない。

未遂事件は現在治安状況が世界一ヤバイ国ベネズエラの首都カラカスで、ひったくりに襲われそうになったことくらい。

あの時は犯人が民衆に取り押さられて、ボコボコに殴られ蹴られ殺されそうになっていて怖かった。

参考:ベネズエラの首都カラカスの治安は東京の100倍危険!目の前でひったくりが起き犯人がボコボコにされた

アジアやアフリカでも半年間ほど仕事をしているが、一度も犯罪の被害には遭っていない。

ぼくが合計3年間も途上国で仕事をしていて一度も犯罪被害に遭っていないのは、青年海外協力隊の派遣前訓練で安全対策講座を受けたことと派遣中に防犯対策プログラムを受けたからだ。

JICAには途上国での邦人被害の経験が蓄積されているので、安全対策のノウハウもたくさん持っている。

もちろんこれだけ知っていれば絶対に被害に遭わないというものではないが、確実に被害に遭うリスクを減らすことができるはずだ。

そこで、これから海外旅行に行く人や留学などで長期滞在する人のために、ぼくが青年海外協力隊で学んだことを紹介しよう。

 

 

青年海外協力隊の派遣前訓練・派遣中での安全対策講座で学んだこと

ぼくが青年海外協力隊の派遣前訓練や派遣中のプログラムで学んだ、安全対策方法を紹介しよう。

まずは、メンタル面の話から。

1.メンタル面

パトロール中の警察官

他人を信用しない

これはアフリカで一緒に働いている日本人から言われて気がついたのだが、ぼくは青年海外協力隊の経験を経たことで「他人を信用しない人間」になっていた。

途上国で働いていた3年間は他人から常に裏切られていたので、人間性が変わったのだと思う(笑)

なんだか悲しくも思えるが、防犯対策として考えると「他人を信用しないこと」がベスト。

性善説ではなく性悪説

そして、人間は良い心を持っていると考える性善説ではなく、人間は悪い心を持っていると考える性悪説を信じるようになった。

性善説を信じていたら、中南米では生き抜けない。

警察官や友人も信用しない

ぼくは警察官や友人も信用していない。

実際にケニアでは最初の一ヶ月間で4回も警察官から賄賂を要求されたし、インドでは「このインド人だけは絶対に信用できる!」と信じた人に騙されたことがある。

信用するということは、結果に責任を持つこと

なぜ信用しないかというと、信用するということはその結果に責任を持つことになるからだ。

別に他人を信用してお金を貸したり荷物を預けてもいいが、その結果としてお金や荷物を盗まれてもそれは信用したあなたに責任がある

だから、ぼくは責任を持ちたくないので他人を信用しないし、責任を持ってもいいと思った人だけを信用する

平均月収3万円の集団に、平均年収30万円の日本人がいる

なぜ、途上国でこんな風に考えるかというと、中米パナマの平均月収はおよそ3万円だからだ。

平均月収3万円のパナマ人の集団に、平均月収30万円の日本人が一人だけいる状態で2年間暮らしていた。

実際には青年海外協力隊の生活費は月に4万円ほどだったのだが、それでも管理職クラスの収入を得ていたことになる。

これはかなり異常なシチュエーションでしょ?

犯罪被害に遭わないようにどうするか?

このような異常なシチュエーションでは、まずは犯罪被害に遭わないようにどうするかを考えよう。

被害に遭った時にどうするか?

次に、被害に遭ってしまったらどうするかを考えておく。

逃げる? 抵抗する? お金を渡す? 説得する?

これが実は大事。

なぜかというと、危険なエリアでは犯罪被害に遭う確率の方が高いから。

被害に遭った後にどうするか?

そして、犯罪被害にあった後にどう行動するかも大切。

すぐにその場から逃げる、近くの人に助けを求める、警察に通報する、大使館に電話するなど想定しておこう。

人の手を見て武器を持っていないか確認する

今では癖になっているのが、人の手を見て武器(拳銃・ナイフなど)を持っていないか確認すること。

これは町中でもレストランでもどこでもやっている。

犯罪に遭遇するリスクが高い場所には近づかない

犯罪が起きそうな場所に近づかないことも大切。

スラム街、若者がたむろするバー、デモなど。

犯罪が起こりやすい時期には出歩かない

犯罪が起きやすい時期もある。

例えば、選挙日、デモ日、宗教的なイベント、長期休暇の前後など。

犯罪が起こりやすい時間帯には出歩かない

また、時間帯も関係する。

深夜や早朝は特に犯罪が多い。

最後は自己責任

「ここに書いてあることを守ったら、海外で何もできないじゃん!?」と思うだろう。

ぶっちゃけ守らなくてもいい、自分で責任が取れるなら。

例えば、青年海外協力隊がJICAのルールに則って行動していたのに犯罪被害に遭った場合にはJICAが責任を持つことになるが、ルールを破っていたら青年海外協力隊が責任を持つことになる。

これと一緒で日本人旅行者も好きに行動してよいが、もし危険なことをして犯罪被害に遭ったらそれは旅行者が悪いと思う。

現地人のコミュニティに入り友人を作る

海外を旅行している時におすすめなのは、現地人のコミュニティに入り友人を作ること。

そうすると、ターゲットではなく仲間として認識されるからだ。

犯罪の情報も早く入ってくる。

現地在住の日本人コミュニティに入る

海外では現地に移住や長期滞在している日本人がいるはずなので、そこの日本人コミュニティに入るのもいい。

その国での危険な地域や注意べきことを教えてもらえるから。

外務省のたびレジに登録する

E-educationの三輪さんも推奨していたが、日本外務省のたびレジには登録しよう。

 

2.身なり・服装・街歩き

日本国旗とパナマ国旗

アジア人はアジア人以外では目立つ

アジア人はアジア以外では目立つことを認識しよう。

例えば、日本人の集団の中に白人や黒人がいたら何となく見てしまうよね?

海外の犯罪者もあなたのことをそのように見つめている。

アジア人は金持ちイメージ

アジア人は金持ちのイメージがある。

アジア人以外にとって「日本人、中国人、韓国人」の見分けはつかないが、アジア人ということはすぐわかる。

アジア人嫌いがいる

アジア圏以外には、アジア人を差別的に嫌っている人が必ずいる。

アジア人をターゲットにしている犯罪組織がいる

中米パナマでは中国人の子供をターゲットに誘拐を行う犯罪組織があった。

中国人は子供が誘拐されても警察に通報せずに、自分たちで身代金を用意して支払う風習があるからだそうだ。

日本人と中国人の見分けはつかないので、日本人もターゲットになる。

高そうな腕時計はしない

高そうな腕時計はつけないようにしよう。

中南米ではいい腕時計をしていると盗むために「腕を切断される」と噂されている。

iPhone、スマホは見せない

日本では8割以上の人がiPhoneを使っているが、海外では一部の富裕層しかiPhoneを持っていない。

なのでiPhoneを人前で使うのはやめよう。

貧しい国に行くと安いスマホさえ危険なので、ぼくはベネズエラでスマホを使っていた時に「おいお前! 今スマホをすぐに隠せ、襲われるぞ!!」と怒られたことがある。

一眼レフカメラは見せない

ぼくは写真撮影が好きで一眼レフカメラを持っているが、基本的には使わない。

なぜかというと、一眼レフを持っているだけで強盗に襲われるリスクが上がるからだ。

どうしても使いたい人は、こちらの記事を読んで欲しい。

参考:カメラバックパッカー必見!治安が悪い海外でも一眼レフを安全に持ち歩き撮影する裏技

宝石類を身につけない

宝石類は身につけないようにしよう。

安物でも危ない。

女性は肌を露出させない

女性は肌を露出させないようにしよう。

肌を露出している=セックスがしたいエロい女性」というイメージを持つ男性が多いから。

街を歩くときは警察官を線でつなぐように歩く

日本では警察官は交番でじっとしていることが多いが、中南米では常に街頭でパトロールしている。

なぜかというと道に警察官がいないと犯罪が起きるから。

なのでぼくが中南米を旅行していた時は、街を歩くときに警察官を線でつなぐようにして歩いていた。

裏路地には絶対に入らない

街を歩いている時には必ず大通りを歩くようにして、裏路地には絶対に入らない。

人毛がない場所に入ると襲われる危険性が高いから。

ギャングの縄張りになっていることもある。

 

3.手荷物

常に使用できる携帯電話を持ち歩く

携帯電話は常に使用できる状態にしておこう。

ぼくは国ごとにSIMカードを買って通話とネットを使えるようにしているし、常にポータブルバッテリーを持ち歩いてバッテリー切れを防いでいる。

参考:災害被災地でも便利!モバイルバッテリーEC Technologyを海外旅行に持って行くとスマホをいつでも使えて安心・安全です

携帯電話には日本大使館や現地在住の知人の番号を入れておく

携帯電話にはその国の日本大使館の連絡先や、現地在住の知人の電話番号を入力しておこう。

何かあったらすぐに助けを呼ぶ準備が大切。

ショルダーバッグはたすき掛けにしない

これは意外だったのだが、JICAではショルダーバッグをたすき掛けにしないように言われている。

「なんで? たすき掛けにしないと簡単に盗めるじゃん?」と思ったのだが、これには理由がある。

たすき掛けにした状態でバイクのひったくりに襲われると、路上を引きずられて大怪我をするからだそうだ。

要するにどうしたら盗まれないかではなく、盗まれる前提で考えているのだ。

ひったくりとは引っ張り合いをしない

もしひったくりに遭っても、絶対に引っ張り合いをするなとも言われている。

犯人はナイフや拳銃を持っているかもしれないし、周りに協力者がいて集団で襲ってくるかもしれないからだ。

カバンは常に体に密着させる

カバンは常に体に密着させておこう。

隣の椅子に置いたりテーブルの下に置いていても、一瞬のすきをついて盗まれてしまうから。

ぼくの友人でも目の前にカバンを置いていたのに、盗まれてしまった人がいる。

カバンは前に抱える

カバンは背中に背負うのではなく、前に抱えよう。

ぼくの持論だが、外国人旅行者だけがカバンを前に抱えている地域は治安がいいが、現地人もカバンを前に抱えている地域はマジでヤバい。

すべてのチャックに南京錠をつける

カバンのチャックには南京錠をつけよう。

ぶっちゃけ南京錠をつけていてもチャックを壊されたり、ナイフで切られたら南京錠の意味は無いのだが、「防犯対策に気を使っているぞ!」というアピールにはなる。

Amazonのカメラバッグに南京錠を付ける

カバンは預けない

スーパーやレストラン、ホテルでカバンを預けるように言われることがあるが、断るべき。

貴重品が入っているが、もしなくなったり故障したら責任を取れるのか?」というとだいたいは持ち込みをOKしてもらえる。

お金は分散させて持つ

お金は分散させて持ち歩こう。

財布1個に全額の現金とクレジットカード全部とかは最悪。

現金を3か所、クレジットカードを2か所くらいに分散してもたないとダメ。

シークレット貴重品ケースを使う

貴重品の管理には、シークレット貴重品ケースがおすすめ。

ぼくは中南米では腰に巻くタイプと足に巻くタイプのシークレットケースを使っていて、ケニアでは首にかけるタイプを使っている。

 

 

 

 

 

ダミーの財布を持ち歩く

ダミーの財布を持ち歩いて、もし強盗に襲われたらそれを差し出そう。

ぼくは革製の財布に使えないクレジットカードと現金数千円分を入れて、それを持ち歩いている。

 

4.交通手段編

車に乗る前に車の整備状況を確認する

途上国の車は整備不良で故障することが多いので、乗車する前に整備状況を確認しよう。

JICAのルールでは整備不良の車には乗ってはいけないとあったが、パナマのぼくの任地には整備不良しか走っていなかった(笑)

職場の車のタイヤボルトは2~3本なかったし、毎日車を押してエンジンをかけていたし、シートベルトはついていなかった。

本当に壊れそうな車はやめて、まぁまぁ走りそうな車に乗ろう。

参考:青年海外協力隊の任期中にパナマで死ぬとしたら、死因は交通事故だろう。

古い日本車の中

運転手がラリッていないか確認する

中南米で多かったのは、タクシーやバスの運転手が麻薬でラリッてること。

異常にハイテンションな人はさけた方がいい。

運転手が酔っ払っていないか確認する

もっと多いのはタクシーやバスの運転手が酔っぱらっていること。

日本では飲酒運転は厳しく罰せられるので減ってきたが、途上国ではまだまだ日常茶飯事だ。

ビールを飲みながら運転しているタクシードライバーもいるくらい。

タクシーでは運転手のIDを確認する

中南米ではタクシードライバーが強盗になって旅行者を襲うタクシー強盗が多い。

なので、タクシーに乗車する前にタクシーの運転手のIDが本物か確認しよう。

タクシーに乗ったら内側からドアが開くか確認する

タクシーに乗ったら内側からドアが開くか確認すべき。

これはタクシー運転手に襲われた時にすぐに逃げるため。

タクシー強盗対策については、こちらの記事を読んで欲しい。

参考:海外旅行で危ない海外のタクシーに安全に乗る方法・タクシー強盗・誘拐を防ぐ対策

車に乗っている時には窓を開放しない

車に乗っている時には窓を前開にはせず、少し開ける程度にしよう。

なぜかというと、窓からスマホを盗まれたり、液体をかけられたり、窓から手を入れてドアの鍵を開けて乗車されることがあるからだ。

車に乗っている時にはドアにロックをかける

車に乗っている時には、必ずドアにロックをかけるべき。

ただし、怪しいタクシーの場合には逃げる準備のために開けておいた方がいいときもある。

青年海外協力隊の同期隊員で、タクシーに乗車中に強盗に侵入されて襲われた人がいた。

バスでは真ん中から少し後ろの席に座る

途上国ではバスの事故も多い。

バスが回転するほどの事故になったときには、バスの中央部分に座っていた方が被害が少なくて済む。

またバスの事故は正面衝突と後部への衝突が多いので、その意味でもバスの中央部分の席がベスト。

さらに、バスジャックの被害に遭う青年海外協力隊も多く(同期も被害にあった)、その場合にも犯人が位置する入り口近くよりも中央部分の方がまだ安全。

参考:【青年海外協力隊の武辺寛則】ガーナのアチュワ村で村長になりパイナップルの特産品化に成功するが、事故でこの世を去ったJICAボランティア

 

 

4.レストラン・バーは要注意

ラ・ラナ・ドラーダのカウンター

夜は絶対にタクシーを使う

レストランやバーに夜行く時には、必ずタクシーを使おう。

そもそも危険な町では徒歩は禁止でタクシー移動が必須。

レストランでは入り口が見える席に着く

レストランやバーでは入り口が見える席に座り、突然強盗が入って来ても対応できるようにしておこう。

レストランでは緊急事態の逃げ道を確保しておく

レストランやバーでは緊急事態が発生した時に逃げるルートを想定しておこう。

評判が悪いバーには近づかない

犯罪が起こりやすいバーには近づかないようにしよう。

例えば、パナマの首都パナマシティには何カ所か飲み屋通りがあったが、銃撃戦が頻繁に起こる通りがありそこはさけていた。

酒を飲んで議論しない

酒を飲んで議論することはやめよう、ケンカになるから。

宗教、政治、金、女の話はしない

特に厳禁なのは、宗教、政治、金、女(男性の場合)の話。

特に宗教の話は相手が敬虔な人だと、マジでケンカになるから絶対にやめた方がいい。

といってもそういう相手は向こうから宗教の話をふってくるので、さりげなく話題を変えるように努力しよう。

ぼくは「日本人の宗教は武士道説」を唱えているが、相手が怒り始めたら適当に話を合わせるようにしている。

参考:海外で外国人に「日本人の宗教観は何?」と質問されたら仏教でも無宗教でもなく、「武士道!」と答えよう。

 

6.強盗・テロ遭遇の対処法

ボリビア・ウユニのカルナバルの子供

大使館の治安情報を常に確認する

強盗やテロ事件に遭遇しないために、大使館の治安情報を常に確認するようにしよう。

現地人の口コミ情報も得る

現地人の間では大きな事件の噂が広がっていることもあるので、現地人の情報網も作っておこう。

強盗が出る場所には近づかない

強盗やテロリストがターゲットにしそうな場所にはできるだけ近づかないようにしよう。

ただし、最近ではショッピングモールやレストランなどの一般施設が狙われるので難しい。

複数人(男性必須)で行動する

単独行動はさせて、複数人で行動しよう。

特に女性は女性だけでなく、男性を一緒に行動しよう。

襲撃に遭ったら絶対に抵抗しない

もし強盗やテロの襲撃に遭ったら、絶対に抵抗してはいけない。

犯人のすべての指示に従う

犯人のすべての指示に従おう。

犯人を挑発しない

犯人を挑発するような態度や言動は禁止。

銃撃戦になったら物陰に隠れる

警官隊との銃撃戦になったら、物陰に隠れよう。

誘拐されたら、隙を見て逃げる

誘拐されたら隙を見て逃げよう。

パナマの先輩隊員でギャングに誘拐されたが自力で逃げ出して人がいて、九死に一生を得る体験をしていた。

 

7.女性隊員の性的被害対策

コスタリカのエロい下着姿のマネキン

よぼよぼのおじいちゃんでも襲ってくる

JICAの事例で取り上げられていたのは、よぼよぼのおじいちゃんでもレイプしようと襲ってくることがあること。

男性はいくつになっても狼だと思おう。

美女じゃなくてもスタイルが悪くても性的暴行対象になる

男性にはいろんな性癖の人がいて、例えばおばあちゃんばかりレイプする人がいる。

なので、美女やスタイル抜群の女性だけが狙われる訳ではない。

パナマでも知り合った中国人女性がビーチでレイプされてしまったし、中南米ではアメリカのピースコープがレイプ被害に遭うことが多い。

女性は肌が露出した服を着ない

女性は肌を露出した服を着ない方がいい。

肌を露出していると男性を興奮させてしまうからだ。

女性隊員はコンドームを持ち歩く

JICAの派遣前訓練では女性隊員にコンドームを持ち歩くことを推奨していた。

レイプされそうになったら最後まで抵抗する

レイプされそうになったら、最後まで抵抗を続けることが大切だそう。

最後はコンドームを渡す

それでも犯されそうになったときには、最後の手段としてコンドームを使用するように要求すべきだそう。

避妊と性病対策だと思う。

男性隊員は襲われた女性隊員の心のケアをする

JICAの派遣前訓練では、「もし女性隊員が性的被害に遭ったら男性隊員は心のケアをして下さい」と言われた。

男性も性的暴行対象になる

性的被害の対象になるのは女性だけではなく、男性も同じ。

ぼくはインドの夜行列車の中でバイセクシャルのインド人から衣服の中に手を入れられて襲われたことがあるし(抵抗したので未遂)、日本でも山形県のある公園で中年男性から声をかけられて「茂みの中でセックスしよう! おじさんと一緒にセックスしよう!!」としつこく誘われたことがある。

この二つの体験はめっちゃ怖くてトラウマになっている……

男も気を付けような!!

 

 

 

途上国の「危険性」と「魅力」を正しく伝えたい

今回は途上国の危険性ばかり伝えたが、魅力も正しく伝えたいと思う。

1.確かに途上国は日本よりも危険

ここに書いたように途上国は日本よりも危険だ。

麻薬は出回っているし、ギャングは機関銃を持っているし、強盗や誘拐・レイプも多い。

途上国で犯罪に遭う確率は日本よりも高い。

2.でも、途上国は魅力的

でも、途上国には日本にはない魅力もある。

例えば、ウユニ塩湖の星空は綺麗だったし、ケニアのサファリで見た野生動物はカッコ良かった。

DSC_4900

途上国は大自然や固有の文化など、面白い魅力をたくさん持っている。

3.日本へ正しい情報を伝えたい

日本のみなさんへ、途上国の危険性と魅力の両方を正しく伝えたいと思う。

「途上国は危険だから絶対に行くべきではない!」とも思わないし、「海外旅行は楽しいから行くべき!」とも思わない。

途上国に旅行するリスクを理解したうえで万全の対策をして、大自然や面白い文化を楽しんで欲しいと思っている。

青年海外協力隊に参加する人も同じで、参加するリスクを理解したうえで安全対策をしっかりして、協力隊の2年間を無事に過ごしてほしい。

 

 

治安が悪い国での防犯対策まとめ

今回は青年海外協力隊の防犯対策を紹介した。

これから海外旅行に行く人や長期滞在する予定の人には、参考にしてもらいたい。

日本以上に犯罪に巻き込まれるリスクがあることを理解したうえで、その対策をしっかりとして楽しんで欲しい。

 

【追記】中南米旅行でのお金の持ち歩き方

中南米へ行きたい人、中南米へ旅行する予定がある人へ。

中南米11カ国に3年以上滞在した私の経験から、安全なお金の持ち歩き方をまとめました。

ぜひ読んでみてください!

 

 

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青年海外協力隊の任期中にパナマで死ぬとしたら、死因は交通事故だろう。

ジャイカボランティア青年海外協力隊の実態10例!自殺・妊娠・辞退・任期短縮・就職難・病気・事故

編集長が実際に買ったAmazonのおすすめ便利グッズ

Amazonで編集長が実際に買って使っている便利グッズを紹介します。

①デスクワーク・在宅ワーク用品

②YouTubeの撮影用品

③農業や家庭菜園用品

Amazonは詐欺商品が多いので注意しないといけないですが、使い勝手が良い通販サイトです。

Daisuke MiyazakiのAmazonの購入履歴

編集長が実際に買った楽天市場のおすすめグッズ

楽天市場で編集長が実際に買って使っているグッズを紹介します。

①イチゴ栽培に使うもの

②家庭菜園の野菜づくりに使うもの

③ビールやワイン

④おつまみとおかず

楽天市場は0と5が付く日と18日はポイント還元率が高くなるのでお得です(毎月5日、10日、15日、18日、20日、25日、30日)。

ポイント還元を含めて考えると、近所のスーパーマーケットで買うよりも安いことが多いです。

Daisuke Miyazakiの楽天市場の購入履歴

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