ホームステイ先の誕生日会でピニャータ
先週、ホームステイ先の家で、幼女の一歳の誕生日会が開かれた。
1.幼女の一歳の誕生日会
幼女は3月末でちょうど一歳になった。
生まれたのは一年前の2014年3月末、お腹にできたのは2013年4月。
ぼくが青年海外協力隊の派遣前訓練を始めたのが2013年4月なので、ぼくが青年海外協力隊の道を歩き始めた時に彼女もこの世に生まれたことになる。
一歳になった幼女を見て、月日の流れを感じた。
今回の誕生日会は、フリントストーン(スペイン語ではピカ・ピエドラ)のコスプレ大会でもあった。
ヒョウ柄の車も作ってもらっていた。
フリントストーンのコスプレした幼女がかわいすぎる!
2.中南米流の誕生日の祝い方とピニャータ
幼女の誕生日会では、まずは近所から集まった参加者にお菓子が振舞われた。
事前に招待状を受け取った人しか誕生日会には参加できない決まりだ。
そして、参加者はプレゼントを持参しなくてはならず、ホスト側もお返しのプレゼントを渡さないといけない。
お返しのプレゼントの中身は、お菓子やおもちゃだ。
その後、誕生日ケーキを囲んでお誕生日の歌をみんなで歌う。
歌うのは「ハッピーバースデー、トゥーユー」のスペイン語版だ。
その後、ケーキのロウソクを吹き消す。
パナマではカラフルなケーキが人気で、写真をケーキにプリントしたものが多い。
中南米流の誕生日祝い、ピニャータ
最後に、中南米流のお祝いであるピニャータが実施された。
参考:ラテンの子供誕生日会の祝い方!段ボールで出来たピニャータ叩き
ピニャータとは、飴を詰めた人形のカタチの段ボールを棒で叩き割って、飴を奪い合う遊びである。
かわいい子供が棒を持って全力で人形をぶん殴るので、けっこうグロイ光景だ。
ピニャータは子供のための遊びなのだが、ピニャータを盛り上げるのは大人の仕事だ。
子供がピニャータを叩く時にちょっかいを出したり、ヒモで人形を動かして邪魔をして、場を盛り上げる。
人形が割れたら、大人が人形をひっくり返して、中身の飴をぶちまける。
すると、一斉に子供が飴を奪いに群がって来る。
ピニャータは中南米の誕生日会にはなくてはならない伝統的な祝い方である。
こんな風に、誕生日会をとても大切なイベントとして盛大に祝う。
人付き合いや家族を大切にしていて、とてもいいなぁと感じる。
ホストファミリーとは、本当の家族以上の良い関係
およそ2年間お世話になっているホームステイ先のホストファミリーとは、本当の家族のようないい関係を築けている。
1.パナマのホストファミリー
ぼくが住んでいる家のホストファミリーは大家族すぎて、正確な人数を把握できないほどだ。
いつもいろんな人が出入りしていて、下は生後3ヶ月の赤ちゃんから、92歳のひいおじいちゃんまで住んでいる。
未だにぼくのことを「中国人」と呼び、日本と中国の違いを理解していないが、そんなことは気にならないほど楽しく暮らしている。
ぼくはバルサファンかどうかを基準にしてホームステイ先を選んだのだが、その選択は間違いではなかった。
参考:青年海外協力隊のホームステイの家を決める時に、ぼくは豪邸よりバルサを選んだ。
実は青年海外協力隊はホストファミリーと喧嘩をしたり、人間関係で問題を抱えることがあり、途中でホームステイ先を変える人が多い。
しかし、ぼくはとても良い関係を築けていて、同じ家におよそ2年間お世話になっている。
JICAのビデオ撮影でのエピソード
例えば昨年、JICAパナマ事務所の宣伝用にぼくの暮らしをビデオ撮影する機会があった。
その時に、ホストファミリーのママがインタビューに応えたのだが、ここでアクシデントが発生した。
急にママが泣きだしたのだ。
「ダイスケが日本へ帰国するときに、かけたい言葉はありますか?」とインタビュアーが質問したせいで、ぼくが日本に帰ることを想像して悲しくて泣き出したらしい。
そのくらい、ママはぼくを実の息子同然に愛してくれている。
マシュマロにかぶりついているのが、ママ。
年齢的にはおばちゃんだけど、ママと呼んでいる。
ぼくもママをはじめ、ホストファミリーのことが好きなので、お礼としてたまに日本料理を振舞っている。
参考:まさか、長野県伊那市のまずいと評判のB級グルメ「ローメン」が世界進出!?
参考:料理でラテン語講座!あなたはペペロンチーノ派?ペペロンチーニ派?
参考:外国人が好きな日本料理とは?海外で豚の角煮を作って現地人に食べてさせてみた。
参考:海外で和食ブーム?ラテンアメリカで日本のおふくろの味肉じゃがを作ったら…
2.日本の家族
ぼくは日本の家族とは、ほとんど連絡を取っていない。
別に勘当されている訳ではないし、親はぼくのことを心配しているのだが、あまり連絡を取りたいとは思わない。
「青年海外協力隊に参加したことがきっかけで、家族の大切さに気づいた」という隊員は多いが、ぼくはまだ気づけていない。
3.赤の他人だからこそ、本当の家族以上の関係になれた
そんな家族を大切にしないぼくがホストファミリーと仲良くなれたのは、ホストファミリーが赤の他人だからだろう。
赤の他人だからこそ、気を使ったり感謝の心が生まれた。
血の繋がった家族との関係は、逆にうまくいかない。
しかし、6月30日に日本へ帰ったら親孝行、家族孝行しようと思う。
まとめ
幼女のコスプレがかわいすぎた。
ピニャータは楽しいけど、残酷だ。
ホームステイ先の家族とは仲が良いが、日本の家族とは全然連絡を取っていないので、日本に帰ってから親孝行したい。