長野県松本市のカンデラゲストハウスは、街と旅人と交流できておすすめ!
先日、長野県松本市のカンデラゲストハウスに初めて宿泊した。
カンデラゲストハウスは信州大学のOBが立ち上げた簡易宿泊所で、松本市で人気のゲストハウスだ。
カンデラゲストハウスができた頃から「ずっと泊まりたい」と思っていたがなかなか機会がなく、今回が念願の初利用となった。
利用してみると、「カンデラゲストハウスは旅人と松本と繋ぐ架け橋でもあるし、旅人同士を繋ぐ架け橋でもある」と感じた。
そこで今回は、松本市のカンデラゲストハウスの魅力を紹介しよう。
松本市のカンデラゲストハウス
カンデラゲストハウスは、長野県松本市にある簡易宿泊所である。
「信州松本を旅する、楽しむ、秘密基地のような宿。」がキャッチコピー。
1.カンデラゲストハウス
カンデラゲストハウスの場所は、国宝松本城の北東、信州大学松本キャンパスの南部に位置している。
ぼくは信州大学1年生当時、カンデラゲストハウスから徒歩5分ほどの近所に住んでいたので、とてもなつくかしく感じた。
2.松本市
こちらが松本駅前。
松本市は長野県の中では長野市に次いで発展している街なので、駅前には大型ビルが立ち並んでいる。
女鳥羽川という川に沿って上流へ歩いて行くと、住宅街が広がっている。
ぼくは大学時代、この近所に一年間住んでいた。
3.カンデラゲストハウスの外観
カンデラゲストハウスは、静かな住宅地に建っている。
「こうじ」という看板も気になる。
「ふじよ」という屋号がついた建物がカンデラゲストハウスだ。
ホステルはこの建物の奥のスペースなので、左側の扉から出入りする。
綺麗な看板と名物のランタンがお出迎えしてくれる。
こちらの扉がカンデラゲストハウスの入り口だ。
4.カンデラゲストハウスの内部
扉を開けると、ここにもランタンが飾られていて、薄暗い廊下を光で照らしてくれる。
まさに秘密基地に入って行く雰囲気が出ている。
ホステルの内部にはカラフルなランタンが照明として使われていて、ランタンはカンデラゲストハウスの象徴になっている。
5.カンデラゲストハウスの共有スペース
こちらがカンデラゲストハウスの共有スペース。
大きな机(味噌樽の蓋?)を中心にして、車座に座れる。
後述するが、ここがカンデラゲストハウスの一番の魅力だと思う。
共有スペースには壁一面に収納スペースがあり、本やお酒などが並べられている。
フリードリンクも置いてある。
バックパッカーのバイブル「地球の歩き方」が大量に並べられていて、ゲストハウスっぽさが出ていた。
6.カンデラゲストハウスの避難経路
カンデラゲストハウスにチェックインした時に驚いたのは、避難経路の説明を受けたことだ。
これまでに日本中のゲストハウスに宿泊してきたが、避難経路の説明を受けたことは一度もなかったので、こちらの宿は運営がしっかりしている印象を受けた。
ちなみに避難経路は通常の出入り口を通るか、こちらの窓から脱出するそうだ。
7.カンデラゲストハウスの女性用ドミトリー(旧糀発酵室)
ちょうど女性客がチェックインしていない時間だったので、カンデラゲストハウスの女性用ドミトリーを見せてもらったが、とても特殊なお部屋だった。
これが女性用ドミトリーの入り口。
小さっ!
このホステルの建物は、もともとは「味噌蔵」だったそうで、女性用ドミトリーの部屋は旧糀発酵室だった。
おそらく雑菌の侵入を最小限に食い止め、湿度や温度の変化を小さくするために入り口を小さくしたのだと思う。
中に入るためには、しゃがんで潜るしかない。
英語でも味噌蔵の説明が書かれていた。
中に入ってみると、広々とした空間で気持ちがいい。
家具もアンティークなもの。
ベッドは金属製の二段ベッドで、ミックスドミトリーも同じものだった。
カーテンで仕切れるので、プライバシーも守られる。
枕元にはライトとコンセントが用意されていた。
旅人と街の架け橋
カンデラゲストハウスにチェックインしてスタッフさんと話していると、実は信州大学の同期だと発覚し共通の友人もいた。
信州大学繋がりの縁を感じていると、まつもと古市というイベントを紹介して頂き、そのチラシのセンスがあまりにも高すぎるので行ってみた。
参考:松本市の「まつもと古市」はレトロでお洒落な古道具だらけ!
信州大学の学生として松本市に暮らしていた人が、今はゲストハウスのスタッフとして旅人を迎え入れてくれている。
こんなに心強い存在はいないだろう。
よそ者として松本市に入ってきた人が、今では街の住民としてよそ者である旅人を待っていてくれるのだ、まさにカンデラゲストハウスは旅人と松本を繋ぐ架け橋のような存在だと感じた。
この感覚は、東京のゲストハウス品川宿や、長野市のバックパッカーズ1166で感じる感覚に似ている。
また、カンデラゲストハウスで信大OGのスタッフさんと話し、信州大学農学部の学生として伊那市に5年も暮らしていたものとして、「伊那市にゲストハウスを作り旅人を迎え入れたい」という想いが再び湧いてきた。
旅人同士の架け橋
カンデラゲストハウスで感じたことはそれだけではない。
こちらの宿では、旅人同士の交流を促進するような工夫も感じられた。
1.ニックネームを聞かれる
まず、チェックインのときに「呼んで欲しい、ニックネームを教えて下さい」と聞かれ、ニックネームが共有スペースに置いてあるホワイトボードに書かれる。
こうすることで、他にどんな人が宿泊しているのか知ることができる。
岡山・倉敷のゲストハウス有鄰庵はチェックインの時に、全員で自己紹介をすることで旅人同士の交流を促進しているそうだが、それに近いアイデアだ。
2.動線上にある共有スペース
共有スペースは入り口とドミトリーの間にあるので、宿に入ってきた人はかならず共有スペースを通過しなければいけない。
そのため、宿の利用者同士が出逢う機会が増え、交流を生まれやすい構造になっていた。
そして、共有スペースには大人数で座れる円形の机が置かれていて、隣りに座った人に話しかけやすい形をしていた。
同じように長野市のバックパッカーズ1166には共有スペースに大きな机があり、そこを利用することで宿泊客の交流が生まれやすくなっている。
机や交流スペースの構造や配置ひとつで、ゲストハウスの人の動きは変わると思う。
実際、ぼくが宿泊した時には、日本人客と外国人旅行者や日本人同士など初対面だが話している人が多かった。
ゲストハウスによっては共有スペースがあっても全然交流しない宿もあるので、この宿の「誰にでも話しかけられる空気感」がとても印象に残っている。
まとめ
長野県松本市のカンデラゲストハウスに初めて宿泊した。
カンデラゲストハウスには信大OGのスタッフさんがおり、旅人と街を繋げていた。
また共有スペースの配置と構造が絶妙であり、宿泊客同士の交流も起きていた。
松本市に泊まる際にはぜひカンデラゲストハウスを利用して欲しいし、カンデラゲストハウスに泊まることが目的の旅行もおすすめする!