山手線沿いのゲストハウス品川宿がおすすめ
久しぶりに東京でホテルに泊まることになり、第一候補にあがったのはゲストハウス品川宿だった。
ゲストハウス品川宿は、ゲストハウスによる地域活性化の成功例として有名なので、3年前ほどからずっと泊まってみたかったからだ。
3年越しの夢が叶ったゲストハウス品川宿への滞在だったが、期待していた以上に良かった。
ゲストハウス品川宿を語る上では品川宿商店街の紹介もしなければいけないので、今回は品川宿の周辺の紹介もしながらゲストハウス品川宿の魅力をお伝えしたいと思う。
地域活性化で有名なゲストハウス品川宿
ゲストハウス品川宿は、品川駅から徒歩12分ほどのバックパッカー向け簡易宿泊宿である。
ゲストハウス品川宿は、地域活性化の成功事例として有名なので、たくさんのメディアに取り上げられている。
参考:宿無しが宿を作った。外国人に町の魅力を伝えるゲストハウス品川宿が語る独立ノウハウ
参考:宿場JAPAN 渡邊崇志「まち・人・世界をつなげる、現代の『宿場』づくり」
長野県須坂市のゲストハウス蔵のオーナーはゲストハウス品川宿で修業してから開業した、と3年ほど前に聞いてその時に初めてゲストハウス品川宿の存在を知った。
当時のぼくはゲストハウスを開業したいという夢を持っていたので、それ以降ずっとゲストハウス品川宿に泊まってみたいと思っていた。
ようやく3年越しの夢が叶ったのだが、期待を超える経験ができた。
品川駅からゲストハウス品川宿まで
ゲストハウス品川宿に行くためには、北品川駅を使うと徒歩2分くらいなので一番簡単だ。
品川駅からゲストハウス品川宿を目指す場合には徒歩12分ほどかかり、途中の魔の踏切で必ず引っかかることになる。
魔の踏切を抜けると、東海道品川宿に入る。
道幅が江戸時代のままで狭く、宿場町であった頃の面影を残している。
ファミリーマートの2軒隣に、ゲストハウス品川宿がある。
コンビニが近くにあるのは、とても便利だ。
この黒い3階建ての建物が、ゲストハウス品川宿。
商店街には夜でも人通りがあり、いい雰囲気だった。
こちらがGoogleマップ。
宿の様子
ゲストハウス品川宿の入り口には、緑色の暖簾がかかっている。
ベンチも置いてあって、宿の前でお喋りもできる。
こちらが玄関と受付。
常にスタッフが駐在していて、困ったことがあればなんでも助けてくれる。
1階の壁にはホステル周辺の地図が書かれている。
ゲストハウスでは定番の「どこから来たの?マップ」もあった。
パナマ共和国から来た人は、まだいないようだった。
階段のスペースには、本がたくさん置いてあった。
館内の案内は、非常扉に書いてあってお洒落だった。
こちらは、宿泊者用の冷蔵庫。
ぼくはシングルルームに泊まったし、基本的にずっと外出していたので利用者と交流する機会はなかったが、1階の共有スペースを利用すれば外国人旅行者と交流できる。
また、ゲストハウスの割にお風呂が広くて清潔で嬉しかった。
スタッフの皆さんも、とても親切で気さくな方ばかりでいい雰囲気が流れていた。
品川宿周辺の散策
せっかくなので、品川宿周辺の散策をすることにした。
品川に来るのは初めてだったが、ゲストハウス品川宿特製の地図をもらえ、しかもスタッフの方がおすすめ情報を書き込んでくれたので、一人でも品川宿周辺を満喫することができた。
ゆるい雰囲気が気になった、クロモンカフェ。
夜しか営業していないようで、今回は訪問できなかった。
クロモンカフェは、この建物の2階で営業している。
アイスパンが評判の、いちょうの木。
残念ながら営業時間と合わず食べられなかった。
名物ほわトロ焼。
こちらも未体験なので、また来なければ。
商店街には、手焼きせんべいのお店が何店舗かあった。
新しいビルの間に、レトロな雰囲気の建物が残っているのが最高にかっこいい。
こちらは金物屋さん。
こういった個人商店が生き残っている秘訣はなんだろう?
お蕎麦屋さんの看板が気に入った。
出前用のバイクもいい味出している。
こちらの呉服屋さんでぼくは衝撃を受けた。
なんと、このお店は外国人対応をしているのだ!!
商店街が一丸となって外国人旅行者をおもてなししているなんて、素晴らしい。
さらに商店街を進むと、ビルとビルの間に神社が現れた。
実は品川宿周辺には、神社がとても多く残っている。
手水舎にはきれいな布が飾ってあった。
商店街の中にある神社は、外国人旅行者にはたまらなく面白いと思う。
昔からの状態が残されたエリアでは、いまだに井戸が残されていた。
ちょっとしたアイテムから、歴史ある商店街であることがわかる。
別の商店街に出てきた。
ゲストハウス品川宿のスタッフさんからおすすめされていた伊勢屋さんに到着した。
こちらで五目いなりと太巻きを購入した。
この商店街にも古くて懐かしい雰囲気の建物が残されていた。
この商店街を真っ直ぐ進むと、品川神社に到着した。
品川神社
商店街を抜けると、目の前にドドーンと品川神社が現れた。
周りは高層ビルが多いのに、ここだけは緑豊かな森である。
品川神社。
道を歩いている人が急に立ち止まって、品川神社の階段の下から参拝していた。
こちらの階段を上っていくと、境内に着く。
龍がデザインされた立派な鳥居。
大黒様もいらっしゃった。
鳥居の数が多かった。
外国人旅行者にとっては、鳥居は謎な存在だろう。
浅間神社もあった。
おみくじと絵馬を結ぶ場所。
これもきっと外国人旅行者には、不思議でたまらないだろう。
手水舎へ寄る。
「手水舎って何?」とメキシコ人に質問されて、回答に困ってしまったことがあった。
参考:外国人が意外と知りたい7つの奇妙な日本文化「(^o^) ←これ何?」
重なる鳥居。
こちらが品川神社の本堂。
晴天だったので、抜群の散歩日和だった。
紫陽花が抜群に美しかった。
ここで伊勢屋さんで買った五目いなりと太巻きを食べることにした。
五目いなりも太巻きも懐かしい味がした。
富士塚
品川神社の中には、富士塚があった。
富士塚とは富士山を模して造られたミニチュア山で、登頂するとご利益があるとされている。
猿田彦も祭られていた。
こちらが登山口と1合目。
3歩で1合ずつ進む(笑)
少しだけ険しい道を進むと、
頂上が見えてきた!
こちらが富士塚の頂上。
高層ビルがたくさん見える富士山山頂も乙なものだ。
全体像はこんな感じ。
海上公園
品川神社をあとにして、海上公園を目指した。
目黒川沿いの道を進んでいく。
途中にはとても気持ちがいい街路樹スポットもあった。
5分ほどで海上公園へ到着した。
品川は小さくまとまっているので、散歩に向いている。
海上公園の屋上庭園に登ると、綺麗な眺めが広がっていた。
大都会の中にあるオアシスで、幼児を連れたお母さんたちがたくさん集まっていた。
アガパンサスという植物だそう(私的植物生活概論のクリハラタケシさん、ありがとうございます!)。
沼地っぽいゾーンもあった。
メダカを飼育しているらしい。
運河もあったが、パナマ運河とは規模が比べ物にならなかった。
綺麗な橋を渡って、天王洲公園へ渡る。
そして、天王洲のボンドストリートに到着した。
ボンドストリートにはオシャレな輸入雑貨屋さんとカフェ、そしてマイクロブリュワリーがあった。
天王洲ボンドストリートのSLOW HOUSE
天王洲ボンドストリートのSLOW HOUSEは、輸入家具と雑貨のお店でハイセンスな小物がたくさん置いてあった。
デートで行きたいお店だ!
倉庫を改装したお店の外装も、内装もお洒落だった。
もはや、配電盤までお洒落。
マイクロブリュワリーT.Y.Harbor
SLOW HOUSEのお隣には、Bread Worksというパン屋さんとT.Y.Harborというマイクロブリュワリーがあった。
ぼくはマイクロブリュワリーが大好きなので、迷わずにT.Y.Harborに入店した。
参考:海外のマイクロブルワリー!パナマシティのクラフトビールパブLa Rana Dorada(ラ・ラナ・ドラーダ)が美味すぎる!
店内には本格的な醸造施設があり、ワクワクしてきた。
サーバーも美しい。
常時7種類ほどのクラフトビールを扱っているようだ。
メニューにはない裏メニューの「4つのビールの試し飲みセット」を注文した。
よっぽどぼくがビール好きな顔に見えたのか、店員さんからこのメニューを提案してくれた。
ペールエール。
アンバーエール。
ウィートエール。
季節のビール。
スタウトビール。
パナマのラ・ラナドラーダのようなお店で気に入った。
野菜サラダは美味しくなかった。
東京で食べる野菜のほとんどは美味しくない。
チキンバーガーとポテトサラダ。
パナマでいきつけだったマイクロブリュワリーのラ・ラナドラーダっぽいお店で気に入ったが、お会計は日本の金額で驚いた。
ラ・ラナドラーダでは試飲セットは無料だが、こちらのお店では1000円くらいしたからだ。
早く金銭感覚を日本人に戻す必要があると感じた。
品川宿周辺を散歩した感想
ほろ酔い気分でゲストハウス品川宿まで帰って、ぼくの品川宿散歩は終了した。
今回初めて品川宿周辺を散歩して驚いたのは、通行人から3回も話しかけられたことだ。
東京では通行人から話しかけられることはほとんどないが、品川宿では半日で3回も話しかけられた。
一眼レフを首から下げていたので、観光客っぽさが丸出しだったこともあると思うが、それでも3回も話しかけられるとは思わなかった。
通行人とは品川宿の話をしたり世間話をしたのだが、人と人との交流を大切にする商店街ならでは空気感を感じた。
また、お店の前を素通りしただけで気になるお店もあったので、ぜひもう一度訪れたいと思った。
もう一度訪れたいと思う町、それが品川宿だ。
そして、初めて品川宿を訪れたぼくでもこの街を楽しめたのは、ゲストハウス品川宿で頂いた地図とスタッフさんのおすすめ情報があったからだ。
地域の魅力を旅人に分かりやすく伝える存在、旅人と地域の人を繋ぐ存在、ゲストハウス品川宿をそんな風に感じた。
まとめ
3年越しの夢が叶ってゲストハウス品川宿に泊まった。
品川宿周辺を散歩してみると、面白そうなお店や話しかけてくれる人がいて、また来たくなるような町だった。