「全ての人が公平にチャンスをつかめる社会づくりに貢献したい」薬師川智子さんはこう話す。
ぼくが薬師川さんと会ったのは東アフリカのケニア共和国・首都ナイロビ。
彼女は青年海外協力隊としてケニアで活動後に、再びケニアに戻り大豆農家を支援する会社「Alphajiri Limited」を起業した。
そんな薬師川さんが「READYFORでクラウドファンディングに挑戦する!」という。
なぜケニアで起業したのか? また、なぜこのタイミングでクラウドファンディングをするのだろうか?
そこで今回は、薬師川智子さんの活動とクラウドファンディングの内容についてご紹介しよう。
※「すぐにREADYFORのページを見たい!」という人は、以下のリンクをご覧ください
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ケニアで起業した薬師川智子さん
まずはケニアで起業した薬師川智子さんの紹介をしよう。
1.青年海外協力隊OGの薬師川智子さん
薬師川さんは日本で社会人経験を積んだ後に、JICAの青年海外協力隊に参加しケニアに派遣された。
協力隊時代の仕事は「ケニア人農家に大豆栽培と大豆の加工を教えること」で、ケニア西部のミゴリで活動していた。
青年海外協力隊時代にGround Power Companyを設立
ボランティアとしての活動に限界を感じた薬師川さんはケニアで会社Ground Power Companyを設立し(JICAも了承済み)、ビジネスとして農家を支援していくことに。
※ちなみに現役のJICAボランティアが起業したなんて、聞いたことがない。
2014年の末、私は青年海外協力隊員として、ケニアの西の果て、ミゴリに赴任する事になりました。私の任務は、ケニア大豆農家組合のもとで「大豆栽培と大豆の加工を教える」ことでした。
引用元:ケニアに骨を埋める覚悟を決めた、私のストーリーといま
ケニアの新聞に掲載された薬師川さんの活動
サプライチェーンの重要性に気が付く
企業としての活動を行う中で「大豆の栽培や加工だけでなく『サプライチェーンの改善』が必要」という結論にたどり着く。
今までのケニアには日本でいう商社やJAのような役割を担う組織がなかったため、「農家とメーカーを繋げる存在」が不足していたのだ。
農家の方々は恒常的に、農産物を生産しても安定したマーケットを自ら見つけられないことに困っていますが、そもそも小農が農産物を生産するだけでは買い手のニーズには応えられていないし、応えられる仕組みがケニアには欠けているのです。
つまり農産物(特に大豆)を”必要な時””必要な量””一定の品質で”仕入れるために機能する商社や農協がケニア国内に欠けていることで(あっても、国内流通においては非常に脆弱な組織、もしくは個人的なブローカーしか存在しない)、サプライチェーンが確立されていないということです。引用元:ケニアに骨を埋める覚悟を決めた、私のストーリーといま
2.サプライチェーンを改善するためAlphajiri Limitedを起業
ボランティアとしての任期が終了した薬師川さんは一旦は日本へ帰国したが、すぐさまケニアへ引き返し大豆のサプライチェーンを改善する会社を立ち上げた。
それが現在のAlphajiri Limited。
Alphajiri Limitedを設立
薬師川智子さん記事一覧|アントレ AFRICA JAPAN
薬師川さんの活動はアントレ AFRICA JAPANに掲載されているので、ぜひ読んでみよう。
3.ケニアで大豆の物流改善に挑むAlphajiri
Alphajiriが目指しているのは、大豆生産を通してケニアの農村に安定した収入を継続的に届けること。
そのために大豆のサプライチェーンの改善に取り組んでいる。
種子の販売、栽培指導、集荷、調製、買い取り、輸送、加工といったすべての工程にサービスを提供しているのだ。
Alphajiriの契約農家の軒数は始めはわずか50軒だけだったが、今ではおよそ6倍の300軒にまで増えている。
これはAlphajiriの活動が地元農家に受け入れられ、良い効果を与えている証拠だ。
しかし、その結果ある弊害も起きており、薬師川さんがクラウドファンディングに挑戦する理由になっている。
薬師川さんがREADYFORでクラウドファンディングに挑戦
それでは、ここからは薬師川さんのクラウドファンディングについて紹介しよう。
1.クラウドファンディングに挑戦する理由
大豆栽培をとおしてケニアの小規模農家のくらしを支えたい!
まず、薬師川さんの活動の根底には「大豆栽培をとおしてケニアの小規模農家のくらしを支えたい!」という想いがある。
そのために、種子の販売、栽培指導、集荷、調製、買い取り、輸送、加工などのサービスを300軒以上の農家に提供している。
作業の機械化が必要
しかし、これまでの人力だけに頼った人海戦術では業務に限界がきており、「作業の機械化」が必要になった。
特に必要なのは大豆の集荷・選別作業に使うための①選別機械、②選別テーブル、③台秤。
今の2倍の農家をサポートするためにクラウドファンディングに挑戦
Alphajiriはすでに300軒の農家と契約を結んでいるが、「機械化が達成すれば今の2倍である600軒の農家と契約を結べる」という。
もちろん自己資金だけで設備投資ができればいいが、起業一年目の会社では資金調達が難しく自己資金だけでの機械化は難しい……
そこで機械化のための資金をクラウドファンディングで募集することにした。
2.クラウドファンディングが達成することで得られるメリット
クラウドファンディングが達成すると、誰が、どのようなメリットを受けられるのだろうか?
ケニア人農家がメリットを受けられる
①ケニアの大豆農家(ケニア在住のケニア人)
↑
②大豆農家を支援する薬師川さん(ケニア在住の日本人)
↑
③薬師川さんを支援するクラウドファンディング・サポーター(日本在住の日本人)
今回のクラウドファンディングは、間接的にケニア人大豆農家を支援するプロジェクト。
「途上国の農業に貢献したい!」、「アフリカの発展に貢献したい!」という気持ちを持った人にはピッタリだ。
農産物のサプライチェーンが強化される
Alphajiriの設備が機械化されれば、それはケニアの大豆サプライチェーンの強化に直結する。
ケニアの農村部はまだまだインフラが不足していて、それが農村の発展を妨げている。
なので大豆のサプライチェーンが強化されることは、小規模農家にとって喜ばしいことだ。
あなたのリターン購入がケニアの大豆農家への支援になる
READYFORを通じてこのプロジェクトを支援すれば、それはケニアの大豆農家への支援になる。
このプロジェクトについてもっと詳しく知りたい人は、READYFORのプロジェクトページを読んで欲しい!
READYFORの公式ページで詳しく見てみる。
→ ケニアの大豆農家の安定した収入を守る卸業務を拡大したい!
3.クラウドファンディングは一時的な資金として有効
ここまで読んだ人の中には「ビジネスなのに資金調達をクラウドファンディングに頼っているようではダメじゃない!?」という意見の人もいるだろう。
しかし、ぼくは一時的な資金を集める方法としては有効だと思う。
ぼくも今年の2月にクラウドファンディングを行い、南米ウユニ塩湖の環境改善プロジェクトを立ち上げた。
参考:ウユニ塩湖環境改善プロジェクトの活動報告ページ【クラウドファンディング成功】
およそ120万円の募金が集まったおかげで環境教育とゴミ拾いをすることができ、現在もバイオトイレの建設準備を進めている。
ちなみに2016年12月から中南米へ渡り、バイオトイレ建設のためにウユニ塩湖へ戻る予定(今回の活動は自己資金で行う)。
クラウドファンディングの募金は途上国で活動している人にとっては、立ち上げ資金や設備拡充資金として非常に有り難い。
日常的な運営費用をクラウドファンディングを集めるのは「ビジネスモデルの破たん」を意味しているのでおすすめしないが、立ち上げ資金などならば有効だと思う。
例えば、クラウドファンディングで集まったお金をそのままケニアの農家へ配ってしまったら一過性の支援にしかならないが、そのお金を農家を支援するための設備投資費へ回せば継続的な支援を行うことができるからだ。
まとめ
今回はケニアで起業した薬師川さんとクラウドファンディングを紹介した。
READYFORのプロジェクトページにはより詳しく説明が書いてあり、魅力的なリターンの紹介もあるのでぜひ見てみよう!
READYFORの公式ページで詳しく見てみる ↓↓↓
※今回はAlphajiri LimitedのPR記事です。