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【青年海外協力隊の寄稿】「環境教育ってなぁに?」という疑問にエジプトからしゅわわがお答えします。

      2016/01/06


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エジプトでワークショップ

中 年海外協力隊としてエジプトで環境教育をする37歳元保育士です。

しゅわわと申します。

なんだコイツ変な名前してって思った人は、先にこちらの記事をご覧ください。

↓寄稿第一弾

 

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寄稿第二弾!「環境教育ってなぁに?」という疑問にお答えします

僕は現在エジプトの環境省で働いています。

主な仕事内容は、環境問題についての理解を深めるワークショップの企画運営です。

ワークショップというのは市民に向けての体験型講習会を指します。

「未来を担う子ども達へのアプローチがより重要である」という考えの元、同僚と各地の学校を巡回しています。
JIBURi.comへの寄稿第二弾の今回は、青年海外協力隊の職種である「環境教育ってなぁに?」って部分を掘り下げてお話します。

というのも、訓練所でよく聞かれたんです。

おそらく他の職種の人からも、謎の組織だと思われてそうなので(笑)

 

 

ワークショップではどんなことをするの?

まずは、環境教育に欠かせないワークショップについてご説明します。

1.キッズプラザ大阪でのワークショップの経験

ワークショップについて僕が深く知るきっかけとなったのは、日本での前職が関係しています。

僕は保育士をする傍ら、キッズプラザ大阪という博物館で週に1,2回働いていました。

チルドレンズミュージアムというもので、大阪市の予算で成り立っています。

 

そこでは3人のスタッフが協力し、40分ほどの美術のワークショップを日に10回ほどします。

これはなかなかの回数で、15人くらいの子ども×10回で1日150人近くの子ども達とワークショップをするという計算になります。

4年近く勤めたキッズプラザ大阪で僕は、「ワークショップって何だろう?」と探求するようになります。

美術のワークショップと環境のワークショップ。

パッと見は全く違うように感じますね。

でも、実はとっても似ているんです。

 

あくまで持論ですが、どちらにも共通しているのは『想像』と『創造』の重要性です。

何かをイメージして、イメージしたものを具現化する。

環境教育も、理想の街を描いた上で個人ができる小さな活動を実践に移す事が大切です。

 

ワークショップの実施者には、参加者のイマジネーションをまるごと肯定し、各自が行動しやすくなるような声かけをする事が求められます。

あらかじめ用意された答えに導くのではなく、問題点に対して参加者自身が自らのまなざしで向き合い、自分なりの解決策を講じる。

正解や不正解以前に自らの価値観で答えを出す。

環境についての主体的な取り組みは、そういった意識のうえに培われるんじゃないかなと僕は考えています。

というのも、エジプトの現在の環境教育が、指導する側からの一方通行になってしまってるんじゃないかと感じるからです。

 

エジプトの子供とワークショップ

Photo by Masakazu Suwa

 

2.キッズプラザ大阪で子どもから学んだこと

キッズプラザ大阪で働き始めた頃のエピソードにこんなのがあります。

赤・黄・青などの原色から自分の好きな色を作る、というワークショップでした。

小さな女の子が色混ぜをしていて、なかなか上手くいかない状況。

作る色作る色ぜんぶが茶色になっちゃったりして……

 

僕は「たくさんの色を混ぜ過ぎると茶色になっちゃうから、とりあえず2色混ぜる事からやってみようか」って話をしました。

その日の勤務終わりに受けた上司からのフィードバックがずっと忘れられません。

 

「すわ君のした事もひとつの関わり方かもしれないけど、茶色に混色することはダメな事なのかな。周りの大人から見たら同じような茶色でも、その子にしてみればどれもがキラキラした色かもしれないよ」

 

僕はまさに目から鱗な感じで、この場所で子ども達からたくさんの事を学ぼうと決意しました。

そこでの日々の活動で、僕は子ども達の持つ多くの可能性を感じました。

彼らは大人が思う以上に、なんでも自分で決めて自分で行動できるのです。

 

日本にいた時の子ども達との活動についても、僕のブログに載せていますので読んでみてください。

 

 

 

 

エジプトでの青年海外協力隊・環境教育の活動

エジプトでも、子ども自身が頭や身体をつかって、自分で感じて自分で答えを出すワークショップができればいいなって僕は考えています。

2年間で僕がすることは、もちろんエジプト国民に向けての環境教育ですが、僕が帰国した後にも未来へ繋がっていくように、まずはエジプト環境省の中に自分のメッセージを残したいです。

 

エジプトの景色

Photo by Masakazu Suwa

 

エジプトはとても美しい国なんです。

僕はエジプトが大好きです。

環境省の同僚に、自然って美しいよねみたいな内容の歌を作ってワークショップで披露したいんだって相談したら、「日本の自然は美しいかもしれないけど、エジプトの自然は美しくないよ」って言われました。

排気ガス、水質汚染、大量の投棄ゴミ。

たしかに問題は山積みだけど、そんな中に垣間見える美しさも存在します。

「小さくて見落としがちな美しい自然が、カイロの街なかにも潜んでるんだよ」って話しました。

 

その時、環境問題そのものが、その土地に住む人々の自尊感情のようなものにも影響しかねないんだなって感じました。

環境教育によってもたらされるメリットは、たぶん僕が想像する以上にエジプトにとって大きなものだと考えます。

先入観のない子ども達は、道ばたに落ちている小さな木の実にも興味津々です。

葉っぱに雨つぶが乗っているだけでじっと観察していたりします。

僕ら大人は身近にある自然の美しさに目を留めて、子どもと一緒に楽しみながらこの自然を守っていくための方法について共に考える事が重要です。

 

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Photo by Masakazu Suwa

 

 

環境教育はグリーン系・ブラウン系に分けられる

環境教育には「グリーン系」と「ブラウン系」という言葉があります。

そのまま色のイメージで、グリーンは森林保全、生物多様性、自然観察とか。

ブラウンはゴミとか大気汚染、公害などを表します。

 

環境教育はホントに幅が広いので、どのような視点で切り込むかがポイントです。

ちなみに最近ではどちらにも拠らないというか複合的に捉えるという意味で、「カーキ系」なる言葉も使われています。

ふたつの色の間。

そもそも境目なんかないんだよみたいな。

 

ゴミ問題を入り口に森林保全を考えることもできるし、自然観察会などで植物に興味を持つ事が街の美化に繋がったりもします。

こういった点が僕にとって「環境教育っておもしろい!」と感じる理由です。

世の中のいろんなものが互いに影響して作用し合ってるんだなって、新しい発見ばかりの毎日です。

 

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Photo by Masakazu Suwa

 

 

 

JICAから支給された環境教育の手引きのメッセージ

派遣前の研修で配布された「環境教育の手引き」という本にこんな言葉がありました。

 

聞いたことは忘れる。

見たことは思い出す。

体験したことは理解する。

発見したことは身につく。

 

教育について考える上での大切な気づきに繋がる深いメッセージだと思います。

学習のあとに小さくても実践に繋がってこその環境教育だと僕は感じます。

なんでもいいんです。

駅前に落ちているタバコの吸い殻を拾う。

もしくは、もっと小さくてもおっけー。

道ばたに咲いている花が美しいと気づく。

それだけで、あなたの環境への想いは繋がって周りへと広がっていきます。

 

環境問題についてですがエジプトと日本、国によって事情は千差万別です。

その点からも、日本の価値観を一方的に押し付ける事は危険かもしれないなって僕は感じています。

ワークショップの中でも「○○してはいけない」「○○しよう」と言う前に、「どうしたらいいかは自分自身で考えましょう」っていつも言っています。

 

エジプトに来てから親しくさせていただいている専門家の方にこんなお話を伺いました。

◆土地について:日本は狭く、エジプトは広いので捨てるところはいくらでもある。

◆気候について:エジプトは乾燥しているのでゴミも腐敗しづらく衛生上あまり問題ないとも言える。

◆ゴミ収集システムについて:財政難のため地域によってはゴミ収集に来ない所も多いので、都市部を離れると近くの水路に捨てるしかない現状がある。

 

など、日本とは条件が全く異なります。

環境への対策は国によってだけでなく、時代背景や技術革新によっても変わります。

日本でも、昨日までプラスチックは燃えないゴミだったのに、今日から燃えるゴミになりました、とかありますよね。

 

価値が外側からのものとして時に揺らいでしまうようなものなら、まずは自身の心の深い所で、何が大切なのかきちんと考える力を養うことが必要だと思います。

 

エジプトの夜

Photo by Masakazu Suwa

 

 

 

エジプト人は世界を変えられる!?

エジプト人は主体性のかたまりです。

行動力がすごいあります。

きちんとした価値観さえ心の中に芽生えれば、エジプトの環境問題は解決に向かうと僕は信じてます。

 

というのも、多くの人に言われるんです。

「エジプト人は自分勝手だからゴミのポイ捨てとか簡単には直らないよ」って。

「環境教育なんてムリムリムリ!」みたいな(笑)

 

たしかに。難しいのは分かってます。

でも不可能じゃない。

というより出来る。

僕はエジプト人なら地球の未来を変えられるんじゃないかなって本気で考えてます。

 

街が綺麗な日本と部屋が綺麗なエジプト

たとえば多くの日本人は街なかにポイ捨てとか(あまり?)しません。

それなのに部屋の中はまぁまぁ散らかってるとか、よくある状況だと思います。

てゆうか僕がそうなんですけど。

筋金入りの片づけられない人間です。

 

でもエジプト人は真逆なんです。

街は散らかすけど、自分の部屋はけっこーキレイ。

どっちもどっちっていうか、まぁどっちも問題ではあるんですけど。

「半径5mより外なら散らかってても気にしない!」なんていう話を聞いたこともあります。

と言う事は、ただベクトルが異なるだけであって、行為としての「美化活動」は可能だという事です。

 

エジプトでワークショップ

 Photo by Masakazu Suwa

 

 

地下鉄の扉を協力してこじ開けるエジプト人

先日地下鉄に乗っていた時、駅に着いてもドアの開かない時がありました。

おそらく日本人ならしばらく待ちます。

 

だが、しかし!

 

エジプト人は待たずにこじ開けます、しかも周りの人と瞬時に協働して!

エジプト人の場合、意識さえ変われば行動に移すまでのスピードは速いんだろうなって思います。

 

意識にアプローチするのはもちろん簡単ではないけれど。

こういったタイプの人間は、納得しさえすれば行動できるんです。

ちょうど僕が同じタイプの性格なので。

自分にとって価値を見出せない事には、費やすエネルギーが湧いてこないけど、「これやりたい!」って心から納得すると、寝る間も惜しんで行動します。

 

美術も、環境教育も、こうして文章書いてるのも、今となって振り返ると僕にとってはそういったもので、端的に言うと好きでやってるんだなって思います。

誰かにやりなさいって言われたからやるのではなく、内側から沸き起こる能動的な行為。

エジプト人が本気で納得したら、必ず大きなムーブメントが起きます。

 

 

 

青年海外協力隊を受験するなら、環境教育がおススメ

「環境教育ってなぁに?」について少しは回答になったでしょうか。

みなさんにとってすごく身近な職種が環境教育なんです。

これから青年海外協力隊を受けようかなって考えている人がいるならば、環境教育おススメです!

誰もが当事者として向き合える職種だから。

JICA以外にも環境教育のイベントはたくさん存在するので、いつか一緒に活動できれば嬉しいです。

平成27年度2次隊 環境教育エジプト派遣 諏訪正和

 

しゅわわさんのブログ → エジプトで環境を守る仕事をするしゅわわです。

syuwawa

 

 

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宮﨑大輔の紹介

一眼レフカメラを握る宮﨑大輔

宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

職業

■農業コンサルタント

■フォトグラファー

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農業経歴

1988年 長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる

2013年 信州大学大学院で農学修士号取得

2013〜2015年 青年海外協力隊として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援

2015年〜 農業コンサルタントとして日本、アジア、アフリカで、苺ビジネスのコンサルティング中

・テレビ出演(TBSあさチャン)
・週刊誌監修(女性セブン)
・書籍の監修多数

写真経歴

2013〜2015年 中央アメリカで写真撮影を始める

2015〜2017年 世界20カ国を旅しながら風景写真を撮影

2017年〜 日本で人物写真を撮影中

・Instagram

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