コロンビアのシパキラにある塩の教会は、まるでドラクエのダンジョンのようで冒険心をくすぐられるのでおすすめ!
塩の教会とは岩塩採掘の塩鉱山に作られたカトリック教の地下壕教会で、14個の十字架と礼拝所がありキリストの苦難の道を表現している。
真っ暗で複雑に入り組んだ地下道を散策していると、すっかり気分はドラクエの主人公。
そして地下壕の最深部には巨大な十字架と塩の滝が待っていて、さらにそこには意外なスポットもあってかなり楽しい。
塩の教会にはコロンビアの首都ボゴタからバスを使えば日帰りで行けるので、コロンビアを旅行する人におすすめの観光スポットだ。
そこで今回は、コロンビアのシパキラにある塩の教会を紹介しよう。
コロンビアのシパキラの塩の教会とは
まずはコロンビアのシパキラにある塩の教会について、概要を説明しよう。
1.シパキラの塩の教会 Salt Cathedral of Zipaquirá
シパキラにある塩の教会の英語名称はSalt Cathedral of Zipaquiráで、スペイン語ではCatedral de sal en Zipaquirá。
Zipaquiráとはコロンビアの地名で、スペイン語では「Z」はザ行ではなくサ行で読むので、ジパキラではなくシパキラが正しい。
そして、アクセント記号が最後のaに付いているので、「シパキラ↑」と最後のラを強く発音するのが正確な発音。
シパキラに塩の教会ができた理由
シパキラの塩の教会がある場所は、もともとは岩塩の採掘場だった。
しかし、当時の塩鉱山は事故が多く危険な場所だったため、カトリック教徒が神に祈りを捧げるために教会が作られるようになった。
最近のコロンビアでは厳格なカトリック教徒が減っているが、昔は今よりも信仰が強かったらしい。
そして今では塩の採掘が終了したので、観光スポットとして改修された。
塩の教会は想像以上の広さを誇りますが、メインの大聖堂に辿り着くまでに、イエス・キリストが十字架にかけられて殺されるまでの14留の「苦難の道/ヴィア・ドロローサ」に沿って、14のエリアに分けられており、それぞれに十字架と祈祷台が置かれています。
もともと16世紀からネイティブインディアン達により手作業での岩塩採掘が行われていたシパキラですが、1950年頃には岩塩採掘は巨大なビジネスと化し、多くの人々が働く塩鉱山となっていました。
技術が今より発展していなかった当時、洞窟内の塩の採掘作業はかなりの危険を伴っており、労働者の心の癒しとして洞窟内に教会が存在していました。そして1995年に、塩の採掘が終了した部分を現在の塩の教会として改装し、一般に開放されるようになりました。
14個の十字架でキリストの苦難の道を表現
シパキラの塩の教会には14個の十字架があり、イエス・キリストの苦難の道を表現している。
苦難の道とは、新約聖書の四つの福音書の記述やキリスト教の伝承などから想定されるイエス(キリスト)の最後の歩みのこと。
ヴィア・ドロローサ(ラテン語:Via Dolorosa(「苦難の道」の意))は、新約聖書の四つの福音書の記述やキリスト教の伝承などから想定されるイエス(キリスト)の最後の歩みのこと。
1.イエス、ゲッセマネの丘で祈る
2.イエス、イスカリオテのユダに裏切られる
3.イエス、サンヘドリンで有罪判決を受ける
4.ペトロ、三度イエスを否定する
5.ユダヤ人、イエスの十字架刑を要求する
6.イエス、ローマ兵によって紫の衣を着せられ、茨の冠を載せられる
7.イエス、十字架を背負う
8.キレネ人シモン、イエスの代わりに十字架を背負う
9.イエス、婦人たちと出遭う
10.イエス、十字架に掛けられる
11.イエス、犯罪人に語りかける
12.イエス、母マリアに語りかける
13.イエス、十字架上で息を引き取る
14.イエス、埋葬される
コロンビア人にも外国人にも人気の観光地
シパキラの塩の教会には日曜日には3,000名の観光客が訪れており、コロンビア人にも外国人にも人気の観光地だ。
日本ではまだマイナーな観光地だが、日本人観光客にもおすすめ。
そもそも南米諸国の中でコロンビアは観光資源がないが……(ベネズエラはエンジェルフォール、エクアドルはガラパゴス諸島、ペルーはナスカの地上絵とマチュピチュ、ボリビアはウユニ塩湖、チリはパタゴニアなどを持つ)。
The Salt Cathedral of Zipaquirá (Spanish: Catedral de Sal de Zipaquirá) is an underground Roman Catholic church built within the tunnels of a salt mine 200 metres (220 yd) underground in a halite mountain near the town of Zipaquirá, in Cundinamarca, Colombia. It is a very popular tourist destination and place of pilgrimage in the country.[2] The name “Salt Cathedral” is mostly to attract tourists – while a functioning church that receives as many as 3,000 visitors on Sundays, it has no bishop and therefore no official status as a cathedral in Catholicism.
2.シパキラの塩の教会の地図
シパキラの塩の教会は、Googleマップでは「ジパキラ大聖堂」と載っている。
Google先生、ジパキラじゃなくてシパキラだからね!!
3.ボゴタからシパキラの塩の教会へ行く方法はバスがおすすめ
シパキラまではコロンビアの首都ボゴタから日帰りで行くことが可能。
ボゴタから頻繁にバスが往復しているので、予約せずとも簡単に行くことができる。
コロンビアの首都ボゴタの町並み
ついでに簡単にコロンビアの首都ボゴタの町並みを紹介しよう。
ボゴタは世界で最も危険な都市と言われていたが、最近は治安が改善されつつあるらしい。
1990年代に世界で最も暴力的な都市であるとされ、犯罪率の非常に高い都市であったが、その撲滅を目指しており、犯罪率は急減を続けている。
引用元:Wikipedia ボゴタ
コロンビアの第二の都市メデジンも似たような状況だが、ボゴタよりもメデジンの方が治安がいいし美女率が高い!!
参考:麻薬の町だったコロンビアのメデジンに行くと今なら合法的にハッピーになれる!日本人宿シュハリへ行ってみよう
こちらがボゴタの町。
いたずら書きだらけでヤバイ。
広場にあるベンチも張り紙といたずら書きでぐちゃぐちゃ。
さすがコロンビアの首都ですね……
でもただの落書きではなく、アーティステックなペイントもある。
これとか綺麗。
Dragueria(ドラゲリア)とは「薬屋」という意味なのだが、コロンビアにあると「麻薬屋」としか思えない(笑)
実際に裏道にはラリッてる人がうろついていてけっこう危険だった。
ボゴタからシパキラまでの往路
そんなボゴタからシパキラまではバスで簡単に行ける。
「Portal Norte(ポルタル ノルテ)」というバスターミナルから、シパキラ行きのバスが出ているのでここから乗ろう。
ポルタルノルテまでは路線バスで行ける。
ボゴタからシパキラまでは、バスで2時間ほど。
料金は4,000ペソ~5,000ペソ(現在約160円~200円)。
バスの運転手に「Quiero bajar en Zipaquirá.(シパキラで降りたい)」と伝えればOK。
バスは普通の観光バスで、大通りで降ろされる。
そこからまずは市街地へ歩こう。
いい感じな路上本屋さん。
ボゴタと違って治安は良さそう。
シパキラから塩の教会まで
シパキラの中心地には、教会と広場と市役所がある(これは中南米の典型的な街の構造)。
ここから塩の教会までは歩いて15分ほど。
塩の教会は街の郊外にあり、坂道を登った先の高台にある。
ここがシパキラの広場。
シパキラの市役所的な建物。
カラフルなお店。
Catedral de Sal(塩の教会)という看板があるので、それに従って進もう。
このゲートをくぐって、先に進む。
途中から塩の教会まで続く白線が現れるので、あとはひたすら白線に沿って歩こう。
ここが塩の教会の駐車場。
塩の教会の案内図。
塩の教会の手前にあったモニュメント。
コロンビア国旗カラー。
シパキラからボゴタまでの帰路
帰路の説明も。
シパキラの塩の教会を見学し終わったら、そのまま歩いてバスを降りた大通りまで戻ろう。
バスを降りた場所にはバスの呼び込み係がいるので、「Quiero ir a Bogotá.(キエロ イール ア ボゴタ / ボゴタへ行きたい)」と言えばボゴタ行きのバスに乗れる。
ちなみにボゴタは最後のaにアクセント記号が付いているので、ボゴタ↑と最後のタを強く発音する(アクセント記号の通り発音しないとスペイン語は通じない)。
シパキラの塩の教会へ行って来たよ
ではここからはシパキラの塩の教会を観光する方法を説明しよう。
1.外の建物でチケットを買おう
シパキラの塩の教会に着いたら、まずは外の建物でチケットを買おう。
ぼくはチケットを買わずに入り口まで行ってしまい、「チケットを買って来い」と追い返されてしまったので注意しよう。
こちらがチケット売り場で、ぼくのようにお菓子を買ったせいでお金が足りなくなった人は隣のATMでお金をおろそう。
入場料は大人20,000ペソ(約800円)で、ガイドを付けるのは有料オプションだそう。
この道を進むと塩の教会の入り口。
教会といっても鉱山の中にある地下壕なので、外側に教会っぽい建物はない。
入り口にいるマネキン。
こんな服装のガイドが有料で案内してくれるが、ぼくは単独で冒険に出発した。
鉱山に入ってすぐの写真。
ここら辺は金属パイプで補強されている。
さらに奥に進むと塩が吹き出した横穴になる。
すでにドラクエのダンジョンっぽくない?
岩塩の発掘を行っていた塩鉱山だけあり、壁には塩がギッシリ。
指でツンツンして舐めてみたら、塩辛かった。
横穴の途中にはLEDのイルミネーションもあり、近代的な雰囲気も。
2.まずは14個の十字架を見学
塩の教会に入ると、まずは14個の十字架を見学しよう。
これは「イエス・キリストの苦難の道」を表現しているそうだ。
一つ目のモニュメント。
モニュメントの隣に壁画と礼拝所がある。
そして、十字架と横穴が。
2番目のモニュメント。
こちらにも横穴と十字架がある。
塩の教会の通路はこんな感じ。
これはフラッシュを使って撮影したので明るいが、実際には真っ暗で少しだけ照明がある程度。
なので、けっこう怖い。
塩の教会の中は、十字架と横穴のセットが14個も並んでいるので、途中で飽きる。
横穴が昔の岩塩採掘の跡だそうで、めちゃくちゃ奥行きがある。
迷ったら永遠に出れなそうで怖い。
礼拝所的な場所もたくさんあるけど、今は誰も祈ってない。
昔はこういう場所で鉱山の作業員たちが祈っていたんでしょうね。
4番目のモニュメント。
入り組んだ構造の十字架と横穴。
6番目のモニュメント。
礼拝所。
カッコイイ礼拝所。
塩の教会では通路の両側に十字架と礼拝所がセットになって配置されている。
14個もあるけど、全部同じ構造なので飽きる!!
塩の教会の内部はこんなに複雑な構造になっているし内部は真っ暗なので、迷わないように注意しよう。
この地図の右上が入り口で、順路は左下へ進んでいく。
ぼくが行った時にはお客さんが少なくて一人ぼっちで探検していたので、ガイド付きで見学している観光客と出会うとホッとする。
一人で真っ暗な洞窟を探検するのは怖いので、戦士や魔法使いとパーティーを組みたくなった(ぼくは僧侶がいい)。
14個の十字架ゾーンを抜けると、広場に出る。
ここから最深部に行ける。
今いるのはダンジョンの地下1階部分で、これから地下2階部分へ侵攻する。
ドラクエだと敵のレベルが上がるから注意。
地下1階から地下2階を見た様子。
迷路みたいだね。
3.最深部にある大聖堂と塩の滝で記念撮影
さきほどの広場を抜けると、大聖堂上部の記念撮影スポットに出る。
ここは地下2階にある大聖堂の地下1階部分なので、高い位置から大聖堂を見下ろせる。
記念撮影スポットなので観光客が集まっている。
一眼レフカメラでの記念撮影サービスも行われていた。
記念撮影スポットから大聖堂を見下ろすとこんな景色。
高さ(深さ?)20mもある地下大聖堂を一望できる。
ここには天使の石像もあるので、一緒に撮ると絵になるよ。
記念撮影スポットを通過すると、地下2階へ下ることができて広い礼拝堂に着く。
こことか完全にドラクエの世界観じゃん。
死んだ仲間を生き替えらせる場所でしょ?
その先には有名な塩の滝がある。
ガイドさんも熱心に説明していた。
滝っぽく見えるけど、ただの塩の結晶の集まり。
でもここで記念撮影をしている人が多かった。
シパキラの塩の教会の内部は真っ暗なので、スマホで撮影するのは結構大変だと思う。
そして、ついに大聖堂へ到着!
高さが20mもあるそうで、めちゃくちゃ広い空間。
そして、教会内はどこもかしこも紫色のエロい照明が付いている(笑)
礼拝所なので礼拝用の椅子が並べられていた。
奥に見える上の穴が、先ほど通過した記念撮影スポット。
そしてこれが大聖堂の巨大な十字架。
手前には謎のモニュメントもある。
左側にあるのは救命用の担架。
よくわかんないけど、古代ギリシアって感じだね。
見上げてみると、さきほどの天使の石像が地下1階に見える。
4.お土産コーナーでお土産を買おう
大聖堂の次には、突然お土産コーナーが現れる。
なぜ、わざわざ鉱山の内部に作ったのだろうか?
売っているのはヘルメットグッズなど。
塩の教会とは関係ないお土産も。
巨大な銅像もネックレスも売っているし、しかも欧米人は熱心に見ているし。
塩の十字架グッズは欲しくなった。
塩鉱山の置物も売っている。
日本のお土産物屋と同じだね。
このお土産物コーナーはけっこう広くて、カフェまであった。
コーヒーとかパンとか売っていた。
少しだけ塩の採掘道具レプリカも展示されている。
ここまで見たら、来た道を戻ろう。
塩の教会の内部はかなり広いので、歩きやすい靴で行くのがおすすめ。
見学時間は2時間くらい。
ボゴタを朝出発して、昼に塩の教会を見学して、夕方にボゴタへ戻るスケジュールがいいだろう。
まとめ
今回はコロンビア・シパキラの塩の教会を紹介した。
塩の教会はボゴタからバスで日帰りで行けるし、ドラクエのダンジョンみたいなので観光客におすすめ。
コロンビアを旅行する人は、ぜひ行ってみてほしい。
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