神の予言が聞ける「預言カフェ」がブーム
ぼくが中米パナマ共和国に住んでいる間に、日本では神の預言が聞ける「預言カフェ」がブームらしい。
東京でおすすめの場所を教えてほしいとブログに書いたら、ネパールに派遣された青年海外協力隊の川喜田さんから、「東京で暇なら、預言カフェがおすすめです!」と勧められたので、預言カフェに行ってみることにした。
預言カフェなんてクソ怪しすぎるが、ぼくは超能力者喫茶店に行ったことがあったので、この手のお店は大好きなのだ。
実際に行ってみると驚くほどの混雑ぶりで、開店前ですら行列ができていた。
しかし、実は行列に並ばずに入店する裏ワザもある。
そこで今回は、預言カフェで行列に並ばずに予約する方法と、実際に預言カフェで受けた預言について紹介しよう。
高田馬場の預言カフェで並ばずに予約する方法
まずは、高田馬場の預言カフェで並ばずに予約する方法を紹介しよう。
1.高田馬場の預言カフェ
そもそも、高田馬場の預言カフェとは、「アライズ東京キリスト教会の珈琲専門店預言CAFE」のことである。
このカフェでは神からのお告げである「預言」を無料で聞かせてもらえ、その預言が良く当たるとしてテレビ番組にも取り上げられるほど話題になっているそうだ。
預言カフェの運営は同じ場所にある教会が行っていて、この教会はキリスト教のプロテスタント系の教会だそうだ。
パナマのキリスト系プロテスタント教
日本人はキリスト教のプロテスタントもカトリックも混同しがちだが、実は全然違う宗教である。
パナマ人の90%以上がカトリック教徒だったが、5%ほどはプロテスタント教徒(エバンヘリコ)もいたので、ぼくは両方の宗教家と一緒に生活や仕事をしていた。
ぼくは無宗教者なのでどちらかの宗教の肩を担ぐ気はないが、プロテスタント教徒はカトリック教徒よりも真面目で付き合いやすかった。
プロテスタント教徒は、お酒を飲まないし(飲む人もいる)、浮気や下ネタの会話をしないし(する人もいる)、約束を守る(破る人もいる)。
ただし、彼らは同性愛や中絶は神への冒涜として絶対に許さないので、最近の世論とは逆行している。
また、プロテスタント教徒は布教に熱心なので、会うたびにしつこく入信を迫られて非常に不愉快だった。
例えば、「日本やネパールで大地震が起こったのは、お前たちが神を信じていないせいで天罰だ! プロテスタントになれば地震は無くなる」と何回も言われて、嫌な気分を味わっていた。
2.11時半にお店に並び、予約する
ぼくは預言カフェの場所がよくわからなかったので開店時間の14時よりも早めの時間に行ってみたが、11時半の時点ですでに行列ができていた。
実は開店時間は14時だが、予約受付は12時からしていたのだ。
予約受付の30分以上前から行列ができているなんて、預言カフェの人気は超すごい!
予約受付では、用意された紙に上から順番に名前を記入するだけだ。
行きたい時間を選ぶことはできないので、早く並べば14時頃になるし、遅く並べば15時以降になる。
もし予約しなかった場合には、予約したお客さんがすべて預言を聞き終わった後に回されるので、待ち時間が長くなってしまう。
そのため、11時半に店舗へ行き、予約することをおすすめする。
ちなみに電話予約やネット予約は受け付けていなので、予約する方法は当日の11時半に店舗前に並ぶしかない。
3.13時半にお店に行く
また開店時間は14時だが、お店の入り口は13時半に開錠され、店の入り口の椅子で待つことができる。
14時ギリギリに行くと、すべての椅子が埋まり座れなくなるので、13時半にはお店に行こう。
14時になると喫茶店がオープンし、予約した順番で店内に案内される。
4.メニューはほぼコーヒーのみ
預言カフェは珈琲専門の喫茶店なので、メニューはほぼコーヒーだけだ。
こだわりのコーヒー豆だけを扱っているので値段は高いが、もちろんここに預言のサービス代(人件費)も含まれているのだろう。
預言カフェの本も物販品として置かれていた。
コーヒー豆は一杯ずつ豆からひいていたので、実際にかなりのクオリティだと思う。
ぼくはコスタリカ産のコーヒー(950円)を頂いた。
5.預言カフェの客層
客層は20代から40代の女性が9割で、男性は付き添い程度だ。
ほとんどが二人組で、一人や三人以上は珍しかった。
男性一人で入店したぼくは超珍しい存在で、浮いていた。
ガチで人生に困っているような人は全然おらず、お客さんのほとんどは綺麗な服を着たお金持ち風の人たちばかりだった。
よく考えてみれば、平日の昼間に一杯900円のコーヒーを飲むことができる人は、お金と時間に余裕がある人だけだろう。
6.録音をおすすめしている
預言カフェでは、預言の録音をおすすめしている。
機材がなければカセットテープを使わせてもらえるし、後日録音データを送ってもらえるらしい。
ぼくはタブレットの動画撮影機能を使って、動画を撮影することにした。
預言カフェで神のお告げを聞いてみた
ここからは、預言カフェで神のお告げを聞いた体験談をご紹介しよう。
1.我が愛する娘よ… あ、間違えました
注文したコーヒーが早く来ないかなぁと待っていると、店員さんが一人近づいてきた。
コーヒーを持って来たのかと思ったら、席に座って「それでは、預言を始めます」と言い出した。
ぼくは特別な預言者が現れるのだと思い込んでいたが、実は喫茶店で働く複数の店員さんが仕事の合間に預言をするのだった。
預言カフェの本やネット情報では代表者が目立っているが、実際には複数の店員さんが分担して行っていた。
ぼくの担当預言者店員さんは、短髪のおばちゃんだった。
おばちゃん預言者はぼくの前の席に着き、タブレットの動画撮影の準備が整うと、ゆっくりと話し始めたが……
預言者 「主は言われます。我が愛する娘よ… あ、間違えました」
ぼく 「えーーーーーーー!? (神のお告げなのに、間違えるとかあるの??)」
預言者 「録音データは消してください」
ぼく 「はぁ」
といった感じで、いきなり性別を間違えられ、預言がやり直しになった。
神が間違えたのか、それとも預言者が間違えたのか知らないが、録音データを消しなさいと言われたのは、大人の事情な感じが生々しくて嫌だったし、もちろんデータは消していない。
2.3分半の預言を大公開!
ここからは、預言者さんから伝えられた神のお告げを公開しよう。
ぜひ、第三者の目線から預言が的中しているのか、判断してもらいたい。
< 預言内容 >
・主は言われます。我が愛する息子よ、私はあなたを愛しています
・あなたを訓練しています
・あなたの柔和さと優しさを喜んでいます
・あなたの優しさを強さに変えようとしています
・柔らかいもの、柔軟な心、自由さがあなたの強さ
・無理やりに自分を変えなくても、私があなたを日々新しくしている、成長させている、それを神は楽しんでいる
・あなたも成長すること、新しくすることを楽しんで欲しい
・楽しむとはただ楽をするという意味でなく、訓練や苦しさも含み、本来持っている味わい深さにあなた自身も驚く
・研究と計算が苦手だと思わないで
(1分経過)
・あっ! 今パッと来たのは、宇宙…… というかロケットが飛び立つような…
(ぼく、爆笑)
・それほど、あなたの心は自由です
・小さく、小さく、ミクロの世界だけではなく、大きな世界も両方楽しんでほしい
・一秒、一時間、一日、一年、人生の長さを楽しむ思考を持っている
・ひとつのことを卒業して、今は新しいことへ移行しようとしている時に普通は心配や不安があるが…… あなたにはないですね
(ぼく、爆笑)
(2分経過)
・それは、あなたが神を信頼しているから、自分の人生が良いものだと信頼できているから
・神が語ったことを信じることができる、大らかなピュアな心があなたにはあるので、あなたの人生は良いものになる
・あなたの周りの人たちに目を配りなさい
・自分自身のことだけではなく、あなたがかける言葉が周りの人たちを励ましてきた
・そして、差し出した水一杯が、命を助けてきた
・あなたにとって当たり前だと思うことが、決して当たり前ではない
・そのとき、そのときに必要とされていることをしていく
・あなたができることは大きい、小さいことだとは思わないで
・今、自分が持っているものがこれだけかとは思わないで
・これから受け取るべきものが、受け取ることができることがどれだけ大きいか
(3分経過)
・神の大きさに想いをはせるときに、あなたの想像をはるかに超える神の大きさを知る
・私があなたを救いました
・天と地と宇宙を作った私があなたを愛している
・新しいときが始まりました
(3分半で終了)
このように、預言者から一方的に神のお告げを伝えられるスタイルだった。
ぼくの個人情報は一切に話さないし、悩みを相談する必要もない。
ただ、一方的にまくし立てられるだけだ。
そして、預言を終えたおばちゃんは、普通に仕事へ戻っていきレジ打ちをしていた。
ちなみに預言中は噛みっ噛みだった、神だけに。
3.新しいことに挑戦することに不安を感じないので、宇宙に行きます
ぼくへの預言の内容を要約すると、「新しいことに挑戦することに不安を感じないので宇宙に行く」だった。
預言者のおばちゃんが、「宇宙」というキーワードを発した瞬間はめっちゃウケたが、動画を見直してみるとめっちゃイイこと言ってる。
さっそく預言者の言葉を信じて、マンガ宇宙兄弟を全巻買って、NASAの採用試験を受けようと思う。
まとめ
高田馬場の預言カフェに行き、神のお告げを聞いてきた。
ぼくの心は、ロケットで宇宙に行くくらい自由らしい。
こういうのが好きな人はぜひ行って、預言を聞いてきて欲しい!
高田馬場の預言カフェまで行けない人には、「オーナーが書いた預言本」がおススメ
この本には預言カフェのオーナーからのメッセージが書かれているので、預言カフェに行った気分になれます。