ぼくが青年海外協力隊員に必ずする質問
ぼくが青年海外協力隊員と知り合った時に必ずする質問がある。
それは「あなたはいつ、青年海外協力隊になりたいと思いましたか?」という質問だ。
これは「あなたはなぜ、青年海外協力隊になりたいと思いましたか?」という質問とは似ているが違う。
ぼくは「途上国の人々との話し方」という本を読んで以来、普段から感情ではなく事実を聞く質問をするように気を付けている。
→ 「途上国の人々との話し方」を読んで、途上国で8カ月間メタファシリテーションを試みて得た挫折感と手応えと今後の抱負。|JIBURi.com
そのため、青年海外協力隊を目指した理由ではなく、目指し始めたキッカケを聞いている。
「あなたはいつ、青年海外協力隊になりたいと思いましたか?」という質問に対する答えは、大きく二つに分けられる。
「子供の頃から青年海外協力隊になるのが夢でした!」という人と、
「青年海外協力隊を目指したのは大人になってからです!」という人だ。
ちなみにぼくは断然、後者だ。
協力隊を受験する一年ほど前までは、まさか自分が青年海外協力隊になるなんて夢にも思っていなかった。
青年海外協力隊なのか海外青年協力隊なのかさえ知らなかったし、はっきり言ってまったく興味がなかった。
そんなぼくは「青年海外協力隊を目指した時期の違い」にとても興味がある。
青年海外協力隊を目指した時期の違いによる違いはあるのか?
青年海外協力隊には、子供の頃から青年海外協力隊になりたいと夢見ていた人と、大人になってから青年海外協力隊を目指した人の二種類の隊員がいる。
この二種類の隊員の間で、活動や結果に違いは生まれるのだろうか?
ぼくはそこが知りたいので、出会った協力隊員に協力隊を目指した時期を聞いている。
二者の違い
「二者の違いは何か?」を考えてみた。
子供の頃から青年海外協力隊になるのが夢でした!
子供の頃から目指していた人は「貧困に苦しむ人を救いたい!」という気持ちが根底にある人が多いと思う。
そして、そのために最初から人の役に立つ専門技術を学べる進路を選択し、就職して数年間の実務経験を得てから青年海外協力隊になる。
最初から青年海外協力隊を目指して、キャリアを選んでいる。
青年海外協力隊を目指したのは大人になってからです!
それに対して、大人になってから目指した人は「自分のやりたい分野がたまたま青年海外協力隊の職種にあった」という人が多いと思う。
自分が好きなことを学び働いているうちに、青年海外協力隊にも自分がしたい職種があることを知り受験する。
青年海外協力隊という選択肢は、突然目の前に現れた。
もちろん例外はあるし一人一人気持ちや経歴は違うが、駒ケ根訓練所で200名以上の協力隊員と話をしてそんな傾向が強いと感じた。
そして、前者と後者では根本的に考え方が違うと思う。
別にどちらが良い悪いという話ではないが、そこには目には見えない違いがある。
ぼくはたまに「青年海外協力隊になるのが夢です!ぜひ話を聞かせてください!」という前者のタイプの方から連絡をもらうことがあり、出来る限りのアドバイスをするがたぶんぼくでは良いアドバイスが出来ていないと思う。
それは、前者タイプの人の考えがぼくにはまったく理解できないからだ。
活動終了後にアンケートを取りたい
ぼくはこの二者の違いをもっと詳しく解き明かしたい。
出来る事なら、活動終了後にすべての隊員にアンケートを取りたいぐらいだ。
協力隊員を目指した時期と活動の満足度や成果、リタイヤ度に違いはあるのだろうか。
これは理系大学院生だった悪い癖かもしれないが、すぐに二つの事柄の相関性の有無を知りたくなってしまう。
そろそろ、平成26年度二次隊の訓練が始まる頃だ。
新しい隊員には、どちらのタイプの隊員が多いのだろうか。
訓練所にいる間にぜひこの議論をしてほしい。