2016年12月2日に高城剛さんの有料メルマガ読者限定シークレットトークライブに参加してきた。
といってもぼくはメルマガ読者ではなく、有料メルマガを購読している友人からのお誘いで同行することにした。
今回のイベントは有料メルマガ購読者向けのイベントだったので、ぼくのような人はほとんどおらず高城剛に憧れている人や熱狂的なファンが集まっていたと思う。
高城剛さんが怪しい人だとは知っていたが、トークイベントでは「ガンは瞑想で治る、日本の魚も野菜も食べると毒、大麻はなんでも治す」みたいな胡散臭すぎる話が連発していて驚いた。
もっと驚いたのは、そんな胡散臭い話を聞いて信じている人、喜んでいる人、お金を払っている人がたくさんいること。
別にぼくには何の被害もないし思想は個人の自由なので文句は言わないけど、ただただ驚いた。
そこで今回は、高城剛さんのトークイベントについて感想をまとめてみる。
高城剛トークライブ「メルマガ読者大忘年会」
何も知らない人も多いと思うので、まずはかんたんに高城剛さんとトークイベントについて説明する。
1.高城剛とは?
高城剛さんは住所不定・職業不詳なハイパーメディアクリエイターで、沢尻エリカの元旦那。
世界中を飛び回って映像を撮ったりビジネスをしていて、有料メルマガ(月額864円)を運営している。
高城 剛(たかしろ つよし、1964年8月18日 – )は、東京都葛飾区柴又出身のライター、元映像作家、元広告プロデューサー。株式会社高城剛事務所(個人事務所)代表取締役。元妻は女優、歌手の沢尻エリカ。
引用元:Wikipedia高城剛
白シャツがトレードマーク。
2.メルマガ会員限定のシークレットイベント
今回は高城剛さんの有料メルマガに登録している人向けのイベントだった。
メルマガ読者は友人を一人誘える制度があったので、高城剛ファンの友人から誘われてぼくも付いて行って来た。
ぼくらが座ったのは2階の無料席だけど、3,480円のアリーナ席も人気だった。
開催日 2016 年12 月2 日(金)
時 間 OPEN 18:00 / START 19:00
会 場 両国国技館(JR両国駅:徒歩1分)
料 金 ①アリーナ席:3,480円(税込)
(非売品書籍『(違った意味で)人生を変える南の島々“裏”』付き)
②2階席:無料(2名様1組)
主 催 高城剛事務所、パブラボ引用元:高城剛単独トークライブ
このイベントは写真撮影とSNS投稿がOKだったので、Twitterでつぶやくことにした。
ただし、録音は禁止。
今日はコレに高城剛ファンの友人と参加します(ぼくはファンじゃない)。
読者感謝大忘年会 高城剛単独トークライブ “裏”があってもいいじゃないか! https://t.co/8jbK2KjKGx pic.twitter.com/B8z6Es3aY3
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
Twitterはメモ代わりに使ったよ。
高城剛トークライブ@両国国技館、あと20分で始まるよ〜!#高城剛 #高城剛トークライブ #読者感謝大忘年会 pic.twitter.com/lCHM31sPHh
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
3.会場と参加者の様子
会場は両国国技館だったので、高城剛さんのノボリが立っていた。
開演の一時間前にはすでにたくさんの来場者が。
10代から30代の男性が多かった。
女性は2割くらいかな。
入り口付近では飲食店や物販スペースがあった。
高城剛さんの本が売られていたり、イベント限定販売の裏本が売られていた。
一番人気だったのはホメオパシー。
小瓶2本で2万円という高額商品だったが、飛ぶように売れていてウケた。
こちらがトークイベントの会場。
1階の特別観覧席は有料で、2階は無料席。
1万人収容の会場のうち使用していたのは4分の3弱。
イベントが始まってからも空席があったので、来場者数は6,000人くらいだったのでは?
高城剛のトークイベントの内容が胡散臭すぎた
それではトークイベントの内容をご紹介しよう。
録音は禁止されていたので、ツイートした内容を参考にして説明する。
両国国技館だけに行司が高城剛を呼び出す
両国国技館だけに行司さんが現れて、高城剛さんを呼び出した。
そして、高城剛さんが登場。
まずは本の宣伝
まずは本の宣伝を始めた。
白本、黒本、青本の紹介。
ライフパッキングの紹介。
それからポッドキャストを始めること、黒本(参)が発売されたこと、南の島々アメリカ編が発売されたことも発表された。
高城剛さんは百草丸という長野県限定生薬を飲んでいることが判明して、長野県民のぼくとしては嬉しかった。
高城剛は、長野県民が愛飲している百草丸を飲んでいる。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
人生を変える南の島々(裏本)の紹介
続いて、人生を買える南の島々(裏本)の紹介。
これは出版できない内容を集めた本で、通常販売はせずに今回のイベント限定で販売していた。
※そのせいで本の売り子がめちゃくちゃ多くて、売り切ることに必死な様子だった。
裏本は本の中にポケットがあり、本当の本はここに入っている。
名探偵コナンで図書館の館長さんがマリファナの隠し場所に使っていた奴。
裏本の内容も紹介された。
ポンポン島は武装勢力がいるので、ビーチに行く場合には武装した警備員を同行させるそう。
高城剛さんは危険な場所が好きなんだね。
アメリカ軍の基地しかない島に行ったことも嬉しそうに話していた。
ドローンの話もしていた。
高城剛さんはドローンの話だけが唯一まともな気がする。
セカンドパスポートの話へ
次は、セカンドパスポートの話。
セカンドパスポートとは海外で2冊目のパスポートを発行してもらうこと。
海外にはお金を投資すればパスポートを発行してくれる国があるそう。
でも高城剛さんはまだ持っていない。
パスポートを2冊以上持つ時代が来ると言っていたが、あまりメリットは感じなかった。
ちなみにぼくは青年海外協力隊時代にオフィシャルパスポートと普通のパスポートの2冊を保有していた。
参考:現役JICAボランティアが教える!青年海外協力隊のよくある7つの誤解「給料はない?実は204万円以上の就職準備金(国内積立金)がもらえる!」
これからはパスポートを2枚持つ時代。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
パスポートを2枚持つメリットは、合法的に名前を2個持てること。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
「Googleアカウントを2個持つように、パスポートも2個持つ」と話していた。
ただし、日本のパスポートがすでに世界最強なので、より弱いパスポートを持つメリットはあまりないと思う。
中東への入国履歴を消せるくらいかな。
インターネット上で起きたことは、リアルでも起きる。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
スパイ、CIAなど裏情報を楽しそうに語る
次のテーマは、裏社会の話。
「映画のようなスパイは実在する、CIAはすごい」という話を楽しそうに語っていた。
高城剛ファンは、こういう怪しい話が好きなんだろうね。
話題は海外へ
そして、話題へ海外ネタへ。
巨大な石の硬貨が残っている地域を紹介していた。
硬貨の持ち主は村長さんが暗記している。
ミクロネシアの民族移動の話が多かった。
モアイの話も。
「移動する方法が見つかっていない」と話していたけど、木のコロで実証した学者がいたはず。
アメリカ大統領選挙について
お次はアメリカ大統領選挙について、旬な話題ですね~。
ヒラリーが優勢なはずだったのに、なぜトランプが買ったのか?
高城剛さんの流の見解を自信満々に語っていた。
高城剛さんは証明できないことや裏付けがないことを、堂々と事実のように言い切る詐欺師のような人だと、ぼくは思う。
アメリカの歴史を独自の視点で解説する高城剛さん。
日本人がイメージするアメリカと最近のアメリカのズレを指摘する。
このズレがトランプの勝利に繋がったと話す。
私たちが知っているアメリカは、負けたアメリカ。過去と未来の比較。私たちが知っているおしゃれなアメリカは過去のアメリカ。#高城剛 #高城剛トークライブ
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
南北戦争とアメリカ大統領選挙の比較。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
アメリカの黒人奴隷は姿を変えて「消費者」になったという。
アメリカの奴隷は、”消費者”へ変わった。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
テクノロジーと社会への影響について
次はテクノロジーと社会への影響。
世界中で働くために必要なものはインターネットではない、エアコンであるという。
亜熱帯地域が経済発展できたのは、エアコンのおかげで快適な生活が送れるようになったから。
世界中で働くために必要なものはインターネットではない、エアコンである。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
・メガネが売れるようになったのは、印刷機のおかげ。(目が悪いと感じ、文字を読みたくなったから)
・ヒットラーが人気を得たのはマイクとスピーカーのおかげ。(大衆へ語り掛ける手段だから)
「テクノロジーの使い方で世界は変わる」という考え方は素敵。
メガネが売れるようになったのは、印刷機のおかげ。
ヒットラーが人気を得たのはマイクとスピーカーのおかげ。
テクノロジーの使い方で世界は変わる。#高城剛— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
世界恐慌はクリントン元大統領の浮気が原因だと話す
次は、世界恐慌の原因について独自の見解をはっきり言い切る。
世界恐慌が起きたのは、その時にクリントン元大統領が女性秘書と浮気をしていてやましい気持ちがあったからだそう。
元クリントン大統領の浮気が、世界をめちゃくちゃにした。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
TPPについて語る高城剛
お次はトランプとプーチンの関係(アメリカとロシア)、そしてTPPについて。
プーチンとトランプと高城剛のスリーショット。
アメリカとロシア、日本の関係を語っていた。
TPPは「トランプ・プーチン・パートナシップ」だそう。
※TTPはTPPの入力ミスです。
TTPはトランプ・プーチン・パートナーシップ。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
会場の様子をご覧ください
参加者はほとんど無反応で聞いているだけで驚いた。
ただ一方的に高城剛さんの話を受け入れているだけという印象を受けた。
メルマガ読者はすでに洗脳されているから??
医療大麻について賛成派の高城さん「大麻はエイズもガンも治す」
次は医療大麻について賛成派として意見を話す。
アメリカの医療大麻研究者は「大麻はエイズもガンも治す」と言っていたと高城剛さんはいう。
医療については専門用語を連発して、聞いている人が理解できないことを話していた。
間違いなく、高城剛さん本人も理解できていない。
医療系キュレーションメディア「ウ○ルク」の件もそうだけど、医療の話を影響力を持ったド素人が断定的に話すのは危険だと思う。
アメリカの医療大麻について語り出す。※高城剛氏は賛成派の模様#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
もしかして、ウ○ルクのライターをしていたのでは?
高城剛さんは「と、○○先生は言っていました」が口癖だった。
この手法はウ○ルクと似てない?
「と、○○先生は言っていました。」が口癖。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
高城剛さんが話していた医療についての内容は、そのままウ○ルクの記事として使えると思う。
高城剛氏の医療に関するトーク内容は、そのままウ○ルクの記事として使えそう。
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
ガンやマイクロRNAについて
お次は、ガンやマイクロRNAについて。
この手の話は理系大学院修士課程を卒業したぼくでもすべては理解できないから、一般人はマジで意味不明だと思うよ。
とりあえず、血液検査だけでガンは発見できるという話だった。
乳がんはエクソソームが転移しなければ転移しないという。
高城剛さんは、エクソソームを本当に理解しているの?
「週刊誌で読んだ程度の知識」しか持っていないように感じた。
ガンは瞑想で治ると言い出す
次は、「ガンは瞑想で治る」と語り出した。
「ガンが見つかったらできるだけ早く瞑想を始めましょう!」という。
「癌は瞑想で治る」と語り出す。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
「日本の野菜も魚も食べたら病気になる」と話す
次は食べ物の話題へ。
「日本の野菜も魚も体に良くないので食べない方がいい」という。
なので、高城剛さんは発酵玄米しか口にしないそう。
もし、このイベントの打ち上げで飲みに行っていたらキレるよ??
「太平洋地域は核実験により汚染されているので、そこに生息している魚は核が詰まっている」という。
「魚を食べると癌になる。太平洋の魚には核が詰まっている」と言い出す。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
「日本の土は悪いので、野菜を有機農法で栽培しても体に悪い。」、「日本で育てられた野菜は中国産野菜よりも危険」という。
農家の息子にケンカを売っているのかな。
もし植物が毒を含んでいたら、それを食べて育つ家畜(鶏、豚、牛)の肉には植物の何十倍から何百倍も毒が蓄積するからね!?
「日本の野菜は中国産より危険」と言い出す。#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
【結論】ぼくは高城剛教の信者にはなれない。
高城剛の有料メルマガを購読している人は、これらの話をとても楽しそうに聞いていた。
でもぼくは全然楽しくなかったので、高城剛教の信者にはなれそうもない。
高城剛氏の暴走が止まらない。
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
沢尻エリカのような美女を落とす方法だけは教えてほしい。
離婚した沢尻エリカは賢かったのでは?
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
信仰思想は個人の自由なので好きにしたらいいと思うけど、ぼくは好きではない。
高城剛氏のトークライブに来てみて、ぼくは好きではないと気がつきました。
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
「ササニシキだけを食べたら癌レベルが下がった」
高城剛さんの話はまだ続く。
「ササニシキ(お米の品種名)だけを食べたら、ガンレベルが下がった」そう。
コシヒカリなどの他のお米品種はダメで、ササニシキだけがガンを治すという。
「ササニシキだけ食べたら癌レベルが下がった」#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
若返りの研究をしている美魔女
アメリカには若返りの研究をしている美魔女がいるそう。
若い=勝手に筋力がつく。
「みなさん、おめでとうございます。ついに不老超寿が実現しました!」と発表があったよ。
※不老長寿ではなく、不老超寿でした。
「ついに、不老長寿が可能になりました!」#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
火星の地下に移住するらしい
お次は宇宙の話。
高城剛さんは火星の地下へ移住するらしい。
生物は無機物から有機物になりコンピュータと一体化し、そして肉体を捨てて無機物へ進化するらしい
次は高城剛さんの唱える進化論。
「生物は無機物から有機物になりコンピュータと一体化し、そして肉体を捨てて無機物へ進化する」らしい。
「人工知能(AI)は人間に近くなり瞑想を始め、逆に人間は肉体を捨ててプログラム上で生活するコンピュータに近くなる」そう。
「人工知能が瞑想をする時代がくる。人間は肉体を捨ててプログラム上で生活するようになる。」#高城剛
— 宮﨑大輔 (@JIBURl) 2016年12月2日
コンピュータと人類の未来について、楽しそうに語っていた。
高城剛さんは身振り手振りを交えらながら断定的な口調と誰かが言っていたという紹介を交えて、何が事実で何が想像なのか不明確な話術をしていた。
メルマガ読者へのプレゼントコーナー
一時間ほどの講演が終わり、最後に箱の中から玉を引くプレゼントコーナーがスタート。
やらせをする時には、引くべき玉だけ温かくしてあるので触っただけで狙った玉を引けるそう(今回はやらせなし)。
一階の有料の特別観覧席はほぼ満員。
プレゼントはTシャツやドローンなど。
香港行きの航空券が一番の目玉プレゼントだった。
閉会の挨拶
最後に高城剛さんから閉会の挨拶が。
「とりあえず、人生を楽しみましょう!」みたいな話だった。
これでトークイベントは完全に終了。
イベント終了後に海外ブロガーやドローン関係者と飲み会をした
このイベントには友人・知人がたくさん参加していたので、イベント終了後に8名で飲み会をした。
地元の知り合い、海外ブロガー、ドローン関係者など。
このツイートに同感。
高城剛さんのトークライブに行ったんですけど、ライブそのものよりもそのあと、現地で知り合った人たちと飲んだ方が楽しかったっていう
— 原田。 (@sagatman) 2016年12月2日
高城剛さんの著書を読んでみては?
高城剛さんのことを否定したが、意外と高城剛さんの本はほとんど読んでいる。
この記事を読んで「ヤバイなこの人!」と思った人も偏った見方ならないように、本も読んでみて判断してほしい。
LIFE PACKING2.1―未来を生きるためのモノと知恵―
これは高城剛さんが旅行するときに持ち歩くものを紹介している本なので、写真集感覚でさくっと読める。
カジノとIR。日本の未来を決めるのはどっちだっ! ?
これはこのイベントの日に出版されたばかりの最新本なので、ぼくもまだ読んでいない。
私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明
これは高城剛さんのことがわかりやすくまとまった本なので、ぜひ読んでみてほしい。
モノを捨てよ世界へ出よう
これも高城剛さんの考えが詰まった有名な本。
まとめ
今回は、高城剛さんのメルマガ読者向けトークイベントに参加したレポートと感想をまとめた。
胡散臭い話が多すぎてショックだったし、それを聞いて喜んでいる人が多いことにもショックを受けた。
高城剛さんの発言をすべて信じることも自由だけど、胡散臭いゴシップ誌を読むくらいの感覚で聞き流すことをおすすめする。