『スイッチ!「変われない」を変える方法』を読んで青年海外協力隊として国際協力の場面で実践したこと、したいこと。

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チップ・ハース&ダン・ハースの『スイッチ!「変われない」を変える方法』という本の存在は、協力隊OBの方から教えてもらった。

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とある協力隊OBが「この本を協力隊員時代に読んでいたら、どれだけ活動の役に立っただろう…」とおっしゃっていた。

OBが読まなかったことを後悔するほど「協力隊の活動に役立つ本」に興味を持ち、さっそく日本から取り寄せた。

読む前は、「どうせ単なる自己啓発本だろうな~」と高を括っていたが、読んでみるとすぐにその考えは吹き飛んだ。

この本の著者は、世界中から変化を起こした事例を集め、その変化が成功した理由を研究し、ついに「変化を起こさせる真理」を見つけ出した。

この本では変化を起こさせる真理を、事例やケーススタディを用いて分かり易く解説している。

 

その真理を簡単にまとめると、こうだ。

1.問題の原因ではなく、「成功事例」を探す。

2.理性ではなく、「感情」に訴えかける。

3.行動ではなく、「環境」を変える。

 

通常僕たちは変化を起こそうという時、問題の原因を探り、論理的に説明して理性に訴えかけ、行動を変えることを要求する。

まさに、変化を起こさせる真理の「真逆の行動」を取ってしまう。

だから、変化を起こすことは難しいのだ!

 

 

 

 

 

目次

「Daisuke」から「Dai」へ

スイッチ!を読んで感銘を受けた僕は、さっそく実践してみることにした。

最近僕は、名札を作り直した。

 

以前の僕の名札には、「Daisuke」と書かれていた。

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するとほとんどの人は、英語の発音だと思い込み「ダイスキ」と読んでしまう。

「ダイスケ」と訂正しても、四文字の名前を覚えることが出来ずに、結局は「チーノ(中国人)」と呼び始める。

「僕は中国人ではない、日本人だ」と説明しても、いくら丁寧に説明しても「ニホン」という言葉が国の名前だと認識してもらえない。

そのせいで、僕はとても不快な思いをしていた。

 

問題の原因は、彼らが中国と日本の違いを理解していないことだった。

しかし、それは真実だが変えることは出来ない。

山奥の集落で暮らす村人は、地球上の大陸の存在も、アジアの存在も認識しておらず、ましてや日本など知る由もない。

 

そこで、スイッチ!の真理を使ってみた。

まずは、成功事例を探した。

僕のことを「チーノ」と呼ばない人は、「ダイ」と呼んでいた。

二文字なら四文字よりも覚えやすい。

 

次に、相手の感情に訴えかけることにした。

僕  「僕は中国人そっくりの顔をしているけど、中国語が全く話せない。だから村に住んでいる中国人とは全く会話が出来ない。」

村人 「えっー、本当か!?なぜだ?」

僕  「中国人ではないからだ!僕は日本人だ。ダイと呼んでくれ!」

 

そして、環境も変えた。

「Daisuke」と書いていた名札を「Dai」に変えた。

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おかげで僕のことを「チーノ」と呼ぶ人は減った。

しかし、ほとんどの村人が未だに僕のことを「中国人」だと思っている。

はっきり言って、山奥の集落で暮らす村人に、「アジア」という地域の「ニホン」という国から来たことを理解させることは不可能だ。

彼らにとってモンゴロイド系の人間は、すべて「チーノ」なのだ!

「真実だが変えることは出来ないこと」に力を使うことはやめた。

 

 

発展途上国の栄養改善

スイッチ!の中で、「NGOセーブ・ザ・チルドレンのベトナムでの子供の栄養改善活動」が紹介されている。

「パナマの子供の栄養改善プロジェクト」に派遣された僕にとっては、最高のお手本なので、この部分は特に何回も読んでいる。

 

ベトナムで彼らは、「子供に栄養不足が起きている問題の原因を探り、その原因を母親たちや役人に論理的に説明し、食事に使う材料や調理の仕方を変えさせた」、わけではない。

 

栄養不足の原因はもちろん明らかだった。

不衛生な環境、貧困、無濾過・無塩素の水、栄養に無知・無関心な親。

パナマの山奥の集落と同じ状況である。

 

しかしこれらの原因は、真実だが変えることは出来ない。

仮にベトナムが経済的に急成長したとしても、これら原因が解決されるのは、今の子供がおじいちゃん・おばあちゃんになった頃だろう。

 

そこで、セーブ・ザ・チルドレンは成功事例を探し、感情に訴えかけ、環境を変えた。

そして半年後には、65パーセントの子供の栄養状態が改善した。

 

 

パナマの栄養改善プロジェクト

スイッチ!で学んだ「変化を起こさせる真理」を、パナマの栄養改善プロジェクトにも取り入れたいと思っている。

村の中で成功事例は見つかったので、あとは村人の感情に訴えかけ、環境を変えるだけだ。

どうやって感情に訴えかければ効果的か?

どうやって環境を変えるか?

今はそればかり考えている。

 

読書の乾季

本で勉強したことをすぐに実践できる現場にいることを、幸せに思う。

今、僕は発展途上国の農業・農村開発の舞台に立っている。

残り16カ月を大切に過ごそう。

 

スイッチは青年海外協力隊になりたい人は、必読の一冊である!!

 

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