信州イノベーションプロジェクト、通称SHIPという団体が12月5日に長野県庁で発足式を行った。
(以下、公式facebookページより引用)
SHIPとは、長野県庁の若手職員が中心となり、組織や事業の枠を超えた地域との連携・協働を進めていくための団体です。
長野県をどこの県よりも楽しい県にすること!
要するに、長野県庁で働く公務員の方々が、長野県のために「仕事以外の活動」をしよう!という取り組みだ。この取り組みを知って、故郷の長野県を愛している僕は感動した。素晴らしい活動だと思う。しかも、代表の方は信州若者1000人会議で一緒にスタッフとして働いた方だった。彼はいろんな話をしてくれて、優しくてとてもいい人だった。
現在、SHIPは「地域に飛び出す公務員アウォード2013」にエントリーしている。
公務員アウォードとは、公務員が自らの時間を活用して、熱い思いで地域に飛び出し、住民と思いを共有しながら地域活動等で活躍している公務員を表彰するイベントである。エントリー団体の活動紹介を見てみると、SHIP以外にも全国には熱い公務員がいるようだ。
しかし、僕は日本に居た頃にこんな言葉をよく耳にしていた。
「公務員なんか、大した仕事しねーよ」
公務員を批判する大人は多い。誰を批判しているのかは知らないが、公務員というカテゴリーに属する人をひとまとめにして批判している。
大人は「カテゴリー分けが好きな生き物」だ。同じ社会人でも公務員か一般企業かでカテゴリーを分けたがる。他にもなんでもカテゴリー分けする。
例えば、血液型。A型は几帳面で、B型は自分勝手で、AB型は変り者で、O型はおおざっぱ。
例えば、新卒か社会人か、出身県はどこか、長男か末っ子か、日本人かパナマ人か。
カテゴリー分けを前提とした話は、飲み会の席の話題としてはとても重宝するが、中にはカテゴリー分けを真剣に信じている人もいて、僕は驚かされる。大人はなんでもカテゴリー分けしないと気が済まないのだろう。
でも、子供はカテゴリー分けをしないと思う。子供はカテゴリーを見て判断するのではなく、個人を見て判断する。僕は大人よりも子供の方が、よっぽど人を見る目があると思っている。彼らは「偏見」というメガネをかけていない。しかし、子供は個人を見るために残酷な面も持っていると思う。
「公務員なんか、大した仕事しない」という批判を消すためには、もっと公務員が活躍し、その活躍をたくさんの人に知らせる必要がある。
SHIPが、長野県をどこの県よりも楽しい県にしてくれた日に、公務員批判は消えてなくなるだろう。僕は長野県のSHIPを地球の反対から応援している。世界一遠くにいるSHIP応援者だろう。