2016年10月から11月にかけてスペイン一周旅行を行い、マドリードのサンティアゴベルナベウでレアルマドリード対アスレティックビルバオの試合を観戦してきた。
レアルマドリード対アスレティックビルバオの試合はリーガエスパニョーラの試合で、レアルマドリードのホーム戦。
チケットは事前にネットで購入し、当日は地下鉄を使ってサンティアゴベルナベウまで向かった。
会場では一眼レフカメラの使用を禁止され、帰りの地下鉄駅までは大渋滞というトラブルもあったが、最前列の席で試合観戦を楽しむことができた。
レアルマドリードのホーム戦を生で観れたことは一生想い出に残るだろうし、これからスペイン旅行する人にぜひおすすめしたい。
そこで今回は、レアルマドリードのホーム戦を観戦する方法とその体験レポートをご紹介しよう。
銀河系軍団レアルマドリード
まずはスペインのサッカークラブ「レアルマドリード」について簡単に説明しよう。
1.スペインのプロサッカーリーグ「リーガエスパニョーラ」
スペインのプロサッカーリーグをリーガエスパニョーラ(意味は「スペインのリーグ」)という。
リーガ・エスパニョーラ (Liga Española) は、プリメーラ・ディビシオン、セグンダ・ディビシオンからなるスペインのプロサッカーリーグである。スペインではラ・リーガ (La Liga) と呼ばれる。
リーガエスパニョーラは「地域密着型のクラブ運営」をされていて、特にバスク地方のアスレティックビルバオは地元バスク人しか登録されていないチームである。
ちなみにぼくはマドリード観光を終えた後、バスク地方のビルバオに滞在したのだがとてもよい場所だった。
なので、マドリードに本拠地を置くレアルマドリードはマドリード市民から愛されている。
各クラブが地域と非常に密着している。その最たるものはバスク地方の名門アスレティック・ビルバオで、このクラブは地元バスク人のみで構成されている。
2.32回の最多優勝記録を持つレアルマドリード
スペインの首都マドリードに本拠地を置くのが、レアルマドリード。
「世界一有名なスポーツクラブ」と言っても過言ではないほど有名なチームなので、スポーツが大嫌いな人でさえ聞いたことがあるはず。
サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド、ジダン、ロナウドなどが在籍していた(している)。
リーガエスパニョーラを32回優勝したことがあり、これは最多記録。
レアル・マドリード・クルブ・デ・フトボル(西: Real Madrid Club de Fútbol)は、スペインのマドリードをホームタウンとするスポーツクラブである。通称はレアル・マドリード(Real Madrid)であり、サッカー部門ではスペイン国内のプロサッカーリーグであるリーガ・エスパニョーラに加盟する世界最大の経済規模のチームのひとつであるプロサッカークラブ。
これまでにレアルマドリードが獲得したタイトルはチャンピオンズリーグが11回、その他の世界的なカップ戦で6回優勝している。
FIFAから「二十世紀世界最高のクラブ」に評されるなど、世界一のサッカークラブといわれている。
獲得タイトルは、UEFAチャンピオンズカップおよびUEFAチャンピオンズリーグにおいて計11回(歴代最多)の欧州一、ラ・ペケーニャ・コパ・デル・ムンド、インターコンチネンタルカップおよびFIFAクラブワールドカップにおいて計6回(歴代最多)の世界一を誇り、名実共に世界最大のクラブである。
FIFAには20世紀最高のクラブに[1]、国際サッカー歴史統計連盟からはヨーロッパにおける20世紀最高のクラブに認められた[2]。2014年には、世界有数の経済誌『フォーブス』によるスポーツチームの資産価値の格付けにおいて34億4000万ドルと算出されており、世界一の資産価値のクラブとなっている[3]。
3.サンティアゴベルナベウ・スタジアム
レアルマドリードが本拠地として使用しているのが、マドリードにエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ。
収容人数はおよそ8万人。
エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ(Estadio Santiago Bernabéu)は、スペインのマドリードにあるサッカー専用スタジアムでリーガ・エスパニョーラに所属するレアル・マドリードのホームスタジアム。開場は1947年12月14日。収容人数81,044人[1]。
マドリード地下鉄10号線には「サンティアゴ・ベルナベウ駅」があり、スタジアムに行く際はこの駅で下車をすると良い。
サンティアゴベルナベウでレアルマドリードの試合を観戦する方法
それでは、サンティアゴベルナベウでレアルマドリードの試合を観戦する方法をご紹介しよう。
1.チケットの購入方法
日本の旅行会社へ行けば「レアルマドリードの試合観戦ツアー」があるので、それに申し込むのが一番簡単だが割高。
スペインまでの飛行機チケットを自分で取り、サッカーのチケットも自分で買うのが一番安く買える。
レアルマドリードの試合チケットは、レアルマドリードの公式サイトから購入することができる。
公式サイトのチケットというボタンをクリックすると、チケット購入画面へ移動する。
例えば次節は35€から250€(およそ4,000円から29,000円)で販売されていた。
レアルマドリード対バルセロナなどの人気な試合は、チケットが購入しにくいので注意しよう。
サッカーゲームの座席は場所によって値段が大きく変わるので、自分のお財布事情と熱意を考慮して場所を選ぼう。
ぼくはせっかくの機会だったので、メインスタンド側の最前列の座席(値段は一万六千円くらいだったはず)を購入した。
※最悪、試合当日に会場付近にいるダフ屋からチケットが買える。
チケットの代金はクレジットカードで支払え(日本のカードもOK)、購入手続きはめちゃくちゃ簡単だった。
チケットを印刷(発券)する必要はなく、iPhoneは「Passbook」・アンドロイドのスマホは「Pass Wallet」というアプリをダウンロードすればOKだ。
スマホってマジで便利だね!
これが実際にぼくが購入したチケットで、このチケットに書かれている情報が座席を探す時に重要なのでよく見ておこう。
2.サンティアゴベルナベウ・スタジアムまで行く方法
次に、試合当日にサンティアゴベルナベウ・スタジアムまで行く方法をご紹介しよう。
サンティアゴベルナベウまでは地下鉄で行くのがおすすめで、なぜかというと「サンティアゴベルナベウ駅」という駅がスタジアムの目の前にあるから!
Santiago Bernabeu(サンティアゴベルナベウ)駅の場所はこちら。
試合開始二時間前にこの駅で地下鉄を降りると、すでにサポーターで溢れ返っていた。
人の流れに流されていれば、勝手にスタジアムまで連れて行ってくれる。
レアルマドリードのユニホームを着ている人やマフラーを巻いている人がちらほらいたけど、だいたいみんな洋服姿で意外だった。
ぼくも何もアイテムを付けずに普段着で見に行った。
地下鉄の出口を出ると、目の前にサンティアゴベルナベウ・スタジアムが現れた!
近い、近すぎる!!(笑)
試合開始まであと二時間くらいあるのに、すでにスタジアムの周りには人がたくさんいた。
酔っ払いも多いから気をつけようね!(ぼくはここで思いっきり差別を受けた「このクソ中国人野郎!どっかへ行け!」みたいなやつを)
サンティアゴベルナベウの場所はここ。
3.スタジアムの周りで買い物しよう
サンティアゴベルナベウ・スタジアムに着いたらこのまま入場してもいいけど、ぼくは露店で買い物をした。
なぜかというとこの日はあいにくの雨だったので、レインコートが欲しかったのだ!
ついでにミネラルウオーターも購入。
レインコートは300円くらいだった。
レアルマドリードのユニホームや旗、マフラーなどが欲しかったからここで買えるよ。
4.スタジアムへ入る方法
観戦の準備ができたらスタジアムへ入ろう。
スタジアムへの入り口はすでに大混雑。
ぼくのチケットは「47番ゲート」と書かれていたので、「たぶんこっちかな~」と歩き始めた。
「22番、24番、じゃあ47番はもっと先だな~」と歩き続ける。
「46番ゲートに着いたのに、47番ゲートがない!?なぜ??」と思ってスタッフに聞いてみると、「偶数ゲートこちら側だけど、奇数ゲートはスタジアムの真逆だよ」と教えてもらう。
マジかよ!!
地下鉄の駅方面から見て「スタジアムの右側が偶数ゲート」で、「左側が奇数ゲート」だからぼくのように間違えないでね。
スタジアムの反対側まで歩いていくと、ようやく47番ゲートを発見できた!
5.持ち込み禁止荷物と注意点
入場ゲートでは読み取り機械に「スマホに入っているチケット」をかざせばOK。
その先で係員から荷物検査を受ける。
ぼくは小さなカバンに一眼レフカメラとミネラルウオーターを入れていたが、係員がミネラルウオーターを取り出し蓋を没収した。
ペットボトルの蓋は持ち込み禁止だったので、こぼさないように注意しよう。
一眼レフカメラは持ち込み可能だったが、後にトラブルを引き起こすことになる。
結論からいうと一眼レフカメラ、ミラーレスカメラの持ち込みはやめた方がいい。
コンパクトデジカメ、スマホはいいんだけどね…….
ぼくのように望遠レンズなんてもってのほかだよ!!
6.座席の探し方
こちらがサンティアゴベルナベウ・スタジアム!
会場の中に入ったら、まずは係員を見つけてチケットを見せよう。
そうすれば、どの門から入るのがいいか教えてくれる。
ぼくはピッチの端にある席だったので、スタジアムの角から入場した。
入場したらまた係員を探してチケットを見せれば、座席の位置を教えてくれる。
こんな感じで係員をはしごして行くのがいいと思う。
サッカー観戦はこのくらいの位置からの方が見やすいね。
ぼくは「25番」の座席だったので、こちらの席。
ここでも「奇数席」と「偶数席」で左右に分かれて配置されているので要注意!
最前列なのでピッチとの距離がめちゃくちゃ近い!
後ろを観てみるとまだ座席に座っている人は少なかった。
雨が降っていたのでレインコートを着ている人が多い。
座席の間隔はこんな感じで狭かった。
左隣の席はレアルマドリードサポーターだったので、レアルマドリードのユニホームを着て、レアルマドリードの旗を柵にかけていた。
右隣の席は中国人カップル。
レインコートを着て自撮りをしようとしたら、後ろのサポーターが反応した(笑)
ノリが軽い!
一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを使おうとすると怒られるよ
この後、ぼくは一眼レフカメラを使おうとしたのだが、係員がやってきて「このカメラは使うな」と言ってきた。
もしかしたら一眼レフカメラは使えないかもしれないと予想していたのだが、もう少し粘ってみることにした。
「ぼくはただの観光客だし、入り口でも一眼レフカメラの持ち込みはOKだったし、なぜ使ってはいけないの?スマホで撮影してOKならこのカメラも同じでしょ?」
「ダメだ、オートマチックカメラはOKだが、マニュアルカメラはダメだ」
「じゃあ、これをオートマチックモードで使うよ」
「ダメだ、とにかくそういうカメラは使っちゃダメなんだよ」
「具体的にどういうカメラ?デジカメはいいの?」
「普通のカメラはOKだけど、これはダメだ」
「わかった、じゃあぼくのカメラを没収するんだね?」
「没収はしない、持ち込みは可能だから。でも使うのはダメ」
「カメラを持っていてもいいけど使うのはダメって、おかしいやろ(笑)」
「笑うなよ、そういう決まりなんだよ」
という流れで、ぼくは一眼レフカメラをカバンにしまい、スマホだけで撮影した。
この少し後に隣りの中国人カップルがミラーレスカメラを使おうとして、同じように怒られていた。
なので、サンティアゴベルナベウ・スタジアムでは一眼レフカメラとミラーレスカメラは持ち込み可能だけど使用禁止だそうだ。
コンパクトデジカメとスマホは使用可能。
リーガエスパニョーラの試合を見てきたよ
一眼レフカメラが使用禁止といわれてしまいテンションが下がったが、気を取り直して応援しよう!
試合中は目の前に警備員がいるのでカメラは絶対に使えない。
試合が始まった。
対戦相手はバスク地方でバスク人だけのチーム運営という「純潔」を守り通しているアスレティックビルバオ。
周りはレアルマドリードのファンが多いので、基本的にレアルマドリードを応援している。
会場の一画にアスレティックビルバオのサポーターが集められていた。
レアルマドリードが得点すると観客のテンションが上がるので、警備員が一斉に立ち上がって身構える。
隣りの青年はレアルマドリードのファンだけど試合観戦には慣れていないらしく、おそらく地方からこの試合のために上京したのだろう。
ピッチの近くの席なので、スローインのときには選手がすぐ目の前に来る。
スター選手との距離が超近くて大興奮!!
大声を出せば聞こえるくらいの距離だった。
サイドバックの動きは良く見える。
アスレティックビルバオが得点。
レアルマドリードサポーターからは罵詈雑言が聞こえてくる。
アウェイでよく戦っていたアスレティックビルバオの選手たち。
ここまでの試合展開はレアルマドリードが押していたけど、スコアは1-1。
サンティアゴベルナベウは3階まで席がある。
上の階の方が選手との距離は遠くなるけど、試合展開は見やすくなる。
最前列だと選手との距離は近いけど、ピッチ全体は見えない。
気分を盛り上げたい人はレアルマドリードのユニホームや旗を買おう。
この日は雨が降っていたので雨合羽が必須。
傘をさしている人もいたけど、超邪魔だった。
後半になり警備員の数が増えた。
のちにバルセロナのカンプノウでバルセロナの試合を観たのだけど、あちらは警備員の数が少なかった。
レアルマドリードのコーナーキック。
控えの選手たちが見守っている。
実はぼくの座席の目の前は控え選手がアップをする場所だった。
誰がいるかお分かりだろうか?
コロンビア代表のハメス・ロドリゲス選手だ!!
レアルマドリードの追加点が決まった!
選手が集まって来て抱きしめ合っている。
観客の盛り上がりもすごくて、大歓声!
レアルマドリードの選手が目の前に来て、ぼくも大興奮!!
試合中は周りの観客が相手選手や審判に向かって汚い言葉を叫び続けていて不快だった。
「くそくらえ!」とか「売春婦の息子め!」とかね。
観客には子供も多かったんだけど、アップ中の選手の名前を呼び続けていて選手も困っていた。
試合は一進一退の攻防が続いている。
ピッチ全体を見渡したいけど、この席はピッチに近すぎてそれができない。
ピッチにいる選手はこの条件でロングパスやスルーパスを出すんだからすごいね!
サイド攻撃をしてもらえると近くで見れるから楽しい。
コーナーキックも近くで見れるから嬉しい。
試合全体を観たいならもっとピッチから離れた席がおすすめで、選手を観たいなら前の席がいいよ。
スマホだとあんまりいい写真が撮れなくて歯がゆい。
試合は2-1でレアルマドリードが勝ち、試合終了。
観客は速攻で帰り支度を始める。
出口へ向かう観客たち。
試合の撮影をしていたカメラマンたちがカッコ良かった。
「いつの日かぼくもここでカメラマンをしたい」と思った。
のんびりしている時間はないので、ぼくも出口に向かって歩き始める。
しかし通路は観客でぎゅうぎゅうの状態だった。
サンティアゴベルナベウ・スタジアムから安全に早く帰る方法
最後にサンティアゴベルナベウ・スタジアムから安全に早く買える方法を説明しよう。
地下鉄のチケットを買っておく
スタジアムに来た時と同じように地下鉄の「サンティアゴベルナベウ駅」から帰るのがおすすめだ。
地下鉄の入り口はスタジアムの目の前にあるので迷わないと思うが、すでにスタジアム周辺は人だらけで身動きが取れない状態になっている。
地下鉄の構内に入ってしまうと、警察が入場制限をしているので大渋滞が起きて動けない。
もしここで地下鉄のチケットを買おうとしたら、券売機の行列に並ばないといけなくて余計に時間がかかってしまう。
なので、地下鉄のチケットはスタジアムに来るときに買っておこう。
だからと言ってすんなりは通れないけど、買っておいた方が早く通れる。
貴重品は持ち歩かない
試合終了後のスタジアム周辺や地下鉄の駅は、人が密着した状態になる。
なので、スリが多発するそうだ。
盗難被害を減らすために、高価なカメラ、腕時計、財布などはホテルに置いて持ってこないようにしよう。
荷物は最低限に!
荷物は胸の前に抱える
小銭入れ、スマホなどの最低限の荷物は、必ず胸の前に抱えて目が届くようにしよう。
もしズボンの後ろポケットに入れたら、盗まれても文句は言えない。
東京の満員電車にスリと一緒に乗っていると想像しよう。
まとめ
今回は、レアルマドリードの試合をサンティアゴベルナベウ・スタジアムで観る方法とその体験レポートをご紹介した。
世界最高のサッカークラブのホーム戦を生で最前列で観た思い出は、おそらく一生忘れないだろう。
スペインを旅行したときにはぜひサンティアゴベルナベウで試合を観戦して、素敵な思い出を作ってほしい。