サントリーのビール”プレミアムモルツ”が嫌いな人に、ぜひ伝えたいことがある。
以前はぼくもプレミアムモルツが嫌いだった。
しかし、サントリー九州熊本工場で「ザ・プレミアムモルツ講座」を受けて、プレミアムモルツが好きになった。
なぜかというと、プレミアムモルツと相性が良いツマミを教えてもらったからだ。
あなたがプレミアムモルツが嫌いな理由は、おそらく相性が悪いツマミと一緒に食べているからだと思う。
そこで今回は、プレミアムモルツが嫌いだった理由と相性が良いツマミを紹介しよう。
プレミアムモルツが嫌いだった理由
まずは、ぼくがプレミアムモルツを嫌いだった理由を説明しよう。
1.「アロマホップの華やかな香り」が嫌いだった
ぼくがプレミアムモルツを嫌いだった理由は、アロマホップの華やか香りだ。
通常、ビール製造には苦味の元になるホップは、一度しか添加しない。
しかし、プレミアムモルツは「アロマホップ」とよばれるホップを、ビール製造過程の終盤で別に加えることで、独特の華やか香りを持たせている。
通常、ホップはビールに苦味を加えることが一番の目的だが、プレミアムモルツは最後にアロマホップを香り付けとして入れているのだ。
ビールの製造方法
ビールの材料は二条大麦。
ホップはツル性の多年草。
こちらが収穫したホップ。
ホップは乾燥させてから使う。
麦芽を糖化させてホップを加えて、ビール酵母を加えて発酵させるとビールができる。
※日本では酒税法で個人のアルコール飲料づくりが禁止されています。
2.アサヒ、キリン、サッポロビールとの味の違い
アサヒビールのスーパードライ、キリンビールの一番搾り、サッポロビールの黒ラベルは、通常のホップは使用しているが、アロマホップの追加をしていないのでほとんど香りがしない。
日本のビールは「苦味」と「わずかなコク」が特徴的で、何よりも「爽やかなのどごし」が重視されている。
日本のビールの一番のメリットは、料理に合うことだと思う。
苦味とアルコールを含んだ炭酸水のようなものなので、どんな料理にも合わせることができる。
3.肉料理やビールに合うツマミには合わない
ただし、プレミアムモルツは華やか香りを持っているので、料理に合わせることが難しいと感じていた。
例えば、ニンニクやニラの香りがする餃子と、華やか香りのプレミアムモルツは合うだろうか?
なので、居酒屋でプレミアムモルツしか置いていないと、ビール以外のお酒を選んでいた。
苦手克服のためサントリー九州熊本工場へ
そんなプレミアムモルツに対する苦手意識を克服するために、ぼくはサントリー九州熊本工場へ向かった。
これは大学院生の頃(23歳頃)に、ヒッチハイクで九州一周旅行をしていたときの話。
公式サイトを見てみる→ ザ・プレミアムモルツ講座|九州熊本工場
サントリーの熊本工場でプレミアムモルツの製造方法を学び、最後にプレミアムモルツの試飲をさせてもらうことになった。
1.プレミアムモルツに用意されたツマミは、フルーツゼリー!
なんと、プレミアムモルツのツマミとして提供されたのは、フルーツゼリーだったのだ!!
このときの衝撃は今でも忘れられず、フルーツゼリーやプレミアムモルツを見るたびに思い出している。
フルーツゼリーといってもスプーンですくって食べるタイプではなく、ゼラチンで固まっているお菓子の方ね。
2.アサヒビール工場のツマミは、ビーフジャーキーと柿の種
なぜ、フルーツゼリーに衝撃を受けたかというと、この数日前に行ったアサヒビール工場で提供されたツマミは、ビーフジャーキーと柿の種だったからだ。
公式サイトを見てみる→ アサヒビール博多工場
ビールのツマミといえば、ビーフジャーキーや柿の種のように「肉料理」や「塩味が効いているもの」が一般的だ。
みなさんがビールを飲むときにも、鳥の唐揚げとか焼き鳥とかキムチとかを食べるだろう。
3.ビールにもワインと同じように「マリアージュ(相性が良い組み合わせ)」がある!
それなのに、サントリー工場ではプレミアムモルツに、あえての「フルーツゼリー」を提供していたのだ。
そこでぼくは工場で働く係員さんに、なぜフルーツゼリーなのか質問してみて、そのときの答えがこちら。
プレミアムモルツはアロマホップを使っていて”華やか香り”が特徴的なので、フルーツゼリーがよく合うからです
ぼくは「ビールに、フルーツゼリー!」と驚いていたが、係員さんによればビールによってツマミとの相性が違うという。
それは、まるでワインのマリアージュ(組み合わせ)のようだ。
ワインには「濃厚な赤ワインと牛肉ステーキ」、「ミネラル分が多い辛口白ワインとシーフード料理」のように、相性が良い組み合わせがあるといわれている。
ぼくはこのときまで「ビールとツマミの相性」を気にしたことがなかったが、実はビールにもマリアージュがあるというのだ。
参考:ワイン初心者のための勉強法!白ワインと赤ワインの製造方法、ブドウ品種の特徴、海外の有名産地、保存温度、マリアージュ、テイスティング方法
そして、その係員さんはこう言葉を続けた。
プレミアムモルツに合うツマミを、ぜひ探してみてくださいね
ぼくはこの言葉を胸に、6年ほど生きてきた。
そして、なんとなくプレミアムモルツと相性が良いツマミがわかってきたので、ご紹介したい。
プレミアムモルツに合うツマミ
それでは係員さんとの約束どおり、プレミアムモルツに合うツマミを探したので、みなさんにもご紹介したい。
プレミアムモルツが嫌いという人には、特にこの組み合わせを試してみてもらいたい。
1.生のカットフルーツ
まずは、生のカットフルーツ。
イチゴとかメロンとかパイナップルとかマンゴーとかリンゴとか、なんでも相性が良い。
ワインのマリアージュの基本は、似たもの同士。
ビールも同じで、香りが華やかなプレミアムモルツには、フルーツがよく合う。
ビールが苦手な女性にも、プレミアムモルツとフルーツの組み合わせを試してもらいたい。
2.ドライフルーツ
お次は、ドライフルーツ。
ドライマンゴー、ドライパイナップル、干しいちじく、ドライプルーン、干しぶどうなど。
ドライフルーツもプレミアムモルツにめちゃくちゃ合う。
ドライフルーツはコンビニでも売っているし、バーでも置いていることが多いので試してみてもらいたい。
3.イタリアンドレッシングのサラダ
イタリアンドレッシングを使ったサラダとも相性が良い。
イタリアンドレッシングには、ハーブ類やバルサミコ酢が使われているので、華やか香りがするからだ。
レストランでプレミアムモルツを飲むときには、ぜひイタリアンドレッシングを使ったサラダを一緒に食べてみてほしい。
4.ポテトサラダ
マヨネーズを使ったポテトサラダとの相性もなかなか良い。
居酒屋でプレミアムモルツを飲むときには、ぜひポテトサラダを一緒に頼もう。
5.クリームチーズ
クリームチーズを使ったディップするツマミとか、スイーツとの食べ合わせもおすすめ。
塩気や癖が強いチーズよりも、癖がないクリームチーズ系が合うと思う。
世界で最初にピルスナービールを作った工場を見学
世界で飲まれているビールの70%は、ピルスナータイプです。
そのピルスナービールを世界で最初に作ったピルスナー・ウルケルの工場を見学してきました。
ビールが好きな人は、ぜひ観てみてください!
プレミアムモルツが苦手な理由まとめ
今回は、プレミアムモルツが嫌いだった理由と、サントリー工場で学んだ食べ合わせ、相性が良いツマミをご紹介した。
プレミアムモルツは華やか香りが特徴的なので、嫌いな人もいると思う。
そんな人は、生のフルーツやドライフルーツなどと一緒に、プレミアムモルツを飲んでみてほしい。
また、プレミアムモルツの工場見学ツアーは東京でもできるそうなので、気になる人はぜひ行ってみてほしい。
公式サイトを見てみる→ サントリーの工場見学|東京武蔵野ブルワリー