「え〜、海外青年隊に行ってたんですか〜、いいな〜、私も行きたいんですよぉ〜」
といわれて話を聞いてみると、青年海外協力隊に参加したい理由は、ただ海外に住みたいだけなことが多い。
・とにかく海外に住んでみたい
・英語などの外国語を身につけたい
・日本で働きたくない
こういう目的で青年海外協力隊になる人もいる。
たしかに、青年海外協力隊に参加することでも目的は達成できるが、他にも選択肢はある。
例えば、語学留学、ワーキングホリデー、世界一周をしてもその目的は達成できるはずだ。
そこで今回は、海外に住むために青年海外協力隊になりたい人に、他の選択肢を紹介しよう。
海外に住みたい人は留学かワーホリしよう
これから青年海外協力隊になりたいと思っている人に、5つの選択肢をご紹介しよう。
1.語学留学
青年海外協力隊になりたい理由が、英語などの外国語を学びたいからという人には、語学留学をおすすめしたい。
語学留学とは
語学留学とは、英語などの外国語を学ぶことが目的の留学。
逆に、大学や高校で授業を受けて単位をもらう留学は”正規留学“とよばれ、区別されている。
まずは語学留学をして英語力をのばしてから、正規留学するケースもある。
語学留学は語学学習だけでなく、海外生活を体験できることもメリット。
語学留学の平均費用
語学留学の費用は「期間の長さ」によって大きく変わる。
一週間から一ヶ月程度の短期留学もあるし、数ヶ月間の長期留学もある。
必要な費用は渡航費用、生活費、語学学校の学費、保険代など。
例えば、フィリピンに一ヶ月間語学留学した場合には、およそ30万円がかかるそう。
参考:【徹底検証!】1ヶ月のフィリピン留学費用の総額って実際いくら?
アメリカに一年間語学留学した場合には、300万円から400万円がかかるそうだ。
参考:【完全版】1年間のアメリカ留学にかかる費用と節約のコツ【大放出】
語学留学のビザ
語学留学のビザは国によっても違うが、観光ビザや短期学生ビザを取得することが多い。
語学留学の英語力
語学留学をしたい人は英語が苦手な人が多い。
なぜかというと、英語が得意ならば、わざわざ語学留学をする必要がないからだ。
そのため、語学留学をするためには、高い英語力は必要ない。
多くの語学学校で入学時に英語力を確かめるために試験を行い、レベル別の授業を受けることができる。
語学学校はこんな人におすすめ
とにかく英語などの外国語をマスターしたい人は、青年海外協力隊に参加するよりも語学留学をおすすめする。
語学留学ならば学びたい語学を選べるし、自分の好きな期間だけ勉強できる。
ただし、語学以外のスキルは身につかないし、費用はすべて自分で負担しないといけない。
将来的に青年海外協力隊になるために、まずは語学力を鍛えて海外生活を経験したい人には、語学留学がちょうどよいだろう。
2.交換留学(正規留学)
青年海外協力隊になりたい理由が、海外で暮らしてみたいからという大学生には、交換留学をおすすめしたい。
交換留学とは
交換留学とは、日本の学校に籍を残したまま、海外の学校へ留学すること。
海外の高校や大学で得た単位を日本の学校に互換できるので、留年せずに進学できる。
正規留学ともよばれる。
ただし、すべての授業の単位が互換できるわけではないので、単位が足りずに留年することも多い。
期間はだいたい半年から一年が一般的。
中には、海外の大学の学部に入学して4年間留学する人もいる。
参考:アメリカ・ブラウン大学の留学生ブログ「ブラウンの熊たち」が鳥肌が立つほどカッコイイ!
交換留学の費用
交換留学の学費は、日本で在籍している学校へ通常の学費を支払えばよい。
交換留学とは、日本の学生と海外の学生の交換制度なので、それぞれが自分の学校に学費を支払えばいいのだ。
ただし、渡航費や生活費、保険代など日本で生活するよりもお金がかかる。
そんなときには、留学を支援している奨学金を使う手もある。
例えば、アメリカの交換留学の場合には、10ヶ月間の留学で300万円ほど必要になるそう。
また、4年間大学に通う学部留学の場合には、年間450万円ほどかかるそうだ。
交換留学のビザ
交換留学の場合には、長期間の滞在になるので「学生ビザ」を取得することになる。
ただし、ビザの取得方法は国ごとの違うので、行きたい国について調べてほしい。
交換留学の英語力
交換留学では現地の学校に通い、授業を受けて単位を取らないといけないので、「英語力」が重要になる。
生活できる程度の英語力ではなく、高校や大学の授業についていける英語力がないといけない。
一般的な大学の場合には、TOEFLのスコアが70から80が一般的な水準。
ハイレベルな大学に行くためには、TOEFLスコア100程度が必要になるそうだ。
交換留学はこんな人におすすめ
交換留学は、青年海外協力隊に憧れている高校生や大学生におすすめ。
海外に住みたいという気持ちが強ければ、まずは学生のうちに外国に住んでみよう。
海外での生活を経験してみて、それでも青年海外協力隊になりたいと思えば、協力隊を受験すればいい。
3.大学院留学
青年海外協力隊になりたい理由が、「将来JICAや国連などの国際協力機構で働きたいから」という大学生には、大学院留学をおすすめしたい。
大学院留学とは
大学や大学院を卒業するタイミングで、青年海外協力隊を考えている人には、大学院留学も考えてもらいたい。
大学院留学とは、海外の大学院で「修士号」か「博士号」を取得すること。
大学院留学の修士号の場合には、留学期間はイギリスの大学院修士課程は一年間、アメリカの修士課程は二年間が一般的。
JICAや国連、世界銀行などの国際協力機関で”専門家”として働くためには「修士号もしくは博士号が必須」で、しかも日本の大学院よりも海外の大学院の方が高評価される。
なので、青年海外協力隊の任期終了後に、海外の大学院へ留学して修士号を取得する人が多い。
特に「国際開発学」の分野で人気なのはイギリスの大学院で、ぼくの知り合いの協力隊OBOGが何人も留学している。
大学位留学の費用
アメリカの大学院(修士2年間)に留学する場合には、年間400万円ほどのお金がかかるそう。
イギリスの大学院に留学する場合には、一年間でおよそ400万円がかかるそうだ。
参考:大学院留学の費用と期間
アメリカの修士過程は2年間だが、博士課程は3年から8年ほどかかる。
また、大学院や専攻によっても留学費用は大きく変わる。
大学院留学のビザ
大学院留学する場合には、一年以上滞在することになるので、学生ビザを取得しよう。
大学院留学の英語力
大学院留学をするために必要な英語力は、TOEFLで最低80点(IELTSで6.5~7.0)といわれている。
専門性が高い大学院で講義を受けて、ゼミで研究発表を行い、英語で論文を書くためには、高い英語力を求められるのは当然だ。
しかし、大学院留学の英語力についてはいろんな意見があるので、以下のサイトも参考にしてもらいたい。
参考:大学院留学の8つの間違い
大学院留学はこんな人におすすめ
将来的に国際協力の世界で、プロフェッショナルとして活躍したい人は、修士号以上の学位が必須だ。
なので、JICAや国連、世界銀行などの国際機関に就職したい人は、青年海外協力隊よりも大学院留学をしよう。
今は社会人で青年海外協力隊を受験しようと思っている人にも、大学院留学はおすすめだ。
4.ワーキングホリデー
青年海外協力隊になりたい理由が、海外で働いてみたい人には、ワーキングホリデーをおすすめしたい。
ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーとは、二国間で長期滞在と就労の許可が下りるビザを出す制度。
通称ワーホリ。
例えば、オーストラリアでワーキングホリデービザを取得すれば、オーストラリアで一年間合法的に働くことができる。
ただし、ワーキングホリデーが使えるのは、18歳から30歳という年齢制限があり、使えるのは一カ国一度だけ。
日本がワーキングホリデー協定を結んでいる国は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾(中華民国)、香港、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン(スペインはつい先日締結)の18カ国。
参考:2017年開始!?スペインと日本のワーキングホリデーが始まる!でもスペイン語が話せないと仕事がなさそう
ちなみにぼくがワーキングホリデーのことを初めて知ったのは、大学4年生のときだ。
オーストラリアでワーホリをしてきたという日本人女性と知り合い、その女性が顔中ピアスだらけでスキンヘッドだったので「ワーホリ経験者、まじでヤバイ!」と感じたのを今でも覚えている。
イギリスのYMS
「イギリスにもワーキングホリデーがある」といわれているが、正しくはワーホリビザではなくYouth Mobility Scheme(YMS)と呼ばれる制度。
ワーホリはその名の通り「ホリデー(休日)」を過ごすための制度だが、YMSは若者がイギリスで働くことが目的の制度だ。
ワーキングホリデーの費用
ワーキングホリデーの費用は、行く国や過ごし方によって大きく変わる。
例えば、現地で語学学校に通えばその学費が必要になるし、現地でハードに働ければお金を稼ぐことができる。
オーストラリアのワーキングホリデーの費用は、一年間でおよそ220万円だが収入が120万円あるので、費用は100万円程度だそうだ。
カナダの場合には、費用が200万円で収入が100万円で、結局必要なお金は100万円ほど。
ただし、ぼくの友人でオーストラリアのワーキングホリデー経験者に話を聞くと、こんな意見が多い。
・費用と収入がプラスマイナス0円
・100万円以上貯金できた
・お金は貯まらなかったけど、遊びまくった
なので、ワーホリは国にもよるけど、稼げる仕事を頑張れば意外と稼げるそうだ。
ワーキングホリデーのビザ
ワーキングホリデーは国ごとにワーキングホリデービザを申請する。
イギリスの場合には、YMSのビザを申請する。
ワーキングホリデーの英語力
ワーキングホリデーをする場合には、とりあえず旅行者レベルの英語力があればよい。
代わりにワーホリ期間の最初の三ヶ月から半年ほど、現地の語学学校に通い語学学習に当てることが多い。
ただし、スペイン(スペイン語)、デンマーク(デンマーク語)、台湾(中国語)など、英語以外の言語が話せたほうが良い地域もある。
英語圏でワーキングホリデーをする場合には、英語力が高い方が仕事の選択肢が広がる。
一般的にワーホリでできる仕事は、農場労働者、日本料理レストランの店員、清掃作業、ファーストフード店のキッチン、カフェの店員など。
ワーキングホリデーはこんな人におすすめ
ワーキングホリデーは、海外に住んで働いてみたい人におすすめ。
青年海外協力隊ではどこの国に派遣されるかわからないが、ワーホリなら自分の意志で国や地域を決めることができる。
それから、実は青年海外協力隊にはワーホリ経験者が多い。
ワーホリで海外生活に慣れて、英語力を伸ばしてから青年海外協力隊を目指す人もいる。
また、青年海外協力隊を経験してからワーホリへ参加する人もいる。
そんなわけで、中南米に派遣されていたぼくも、スペインのワーホリにはとても興味がある。
5.世界一周する
青年海外協力隊になりたい理由が、海外で遊びたい人には、世界一周をおすすめしたい。
世界一周とは
世界一周とは、明確な定義はないが、地球上で人が住んでいる五大陸(ユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸)を一度に巡って旅すること。
中には太平洋と大西洋を一度だけ渡って海外旅行することとか、世界中の国を何カ国も旅することという定義もある。
ぼくはアジア、ヨーロッパ、北米、中米、南米、オセアニア、アフリカの20カ国を旅しているけど、自分では世界一周経験者ではないと思っている。
最近では大学を休学して世界一周に行く人が多いので、海外旅行をしていると世界一周中の大学生に頻繁に出会った。
ぼくも大学生時代には世界一周にめちゃくちゃ憧れていたので、気持ちは痛いほどわかる。
世界一周ならば自分で好きなときに、好きな国に、好きな期間だけ行けて、好きなことをできる。
世界一周中に開発途上国でボランティアをする人もいるし、国際協力をテーマに世界一周する人も多い。
とにかく世界一周は青年海外協力隊と比べて、圧倒的に自由。
世界一周の費用
世界一周の費用は、旅の期間、旅する場所、ホテルや移動手段や食費にかける金額によって、大きく変わる。
一般的にバックパッカースタイルで節約しながら一年間かけて世界一周をした場合には、100万円から300万円ほどかかるようだ。
参考:【保存版】315日間の世界一周にかかった総費用をまとめてみた
ただし、中には50万円以下で世界一周するバックパッカーもいるし、500万円以上かける旅行者もいる。
世界一周のビザ
世界一周はただの旅行なので、観光ビザで入国する。
日本のパスポートは世界的に見ても強いので、ほとんどの国で特別なビザなしで入国できる。
ただし、いくつかの国は事前にビザの申請が必要なので、旅の計画を立てるときに調べてほしい。
例えば、ぼくはインドにいくときに事前に大使館でビザを申請した。
他にもカナダやアメリカ、ケニアのように、入国する前にネット上で申請しないといけない国もあるので注意。
参考:初めてのエスタ申請!アメリカ電子渡航認証システム(ESTA)の申請のやり方と有効期限内に確認・更新する方法、再申請の手順
世界一周の英語力
世界一周するときには英語は必要なく、最低限の英会話ができればOK。
中にはまったく英語が話せない状態で、世界一周しているバックパッカーもいる。
最近流行りなのは、世界一周する前にフィリピンに短期の語学留学を行い、英語を鍛えてから世界一周すること。
世界一周の初期に英語を鍛えれば、そのあとの旅が快適かつ安全になるだろう。
世界一周はこんな人におすすめ
世界一周はとにかく自由な旅なので、ただ海外で遊びたい人にはおすすめ。
実は青年海外協力隊を目指す人の中には、「海外で遊ぶために協力隊になりましたぁー!」という人もけっこういる。
そういう人は、青年海外協力隊になるよりも、世界一周をした方があっているだろう。
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まとめ
今回は、海外に住むために青年海外協力隊になりたい人に、5つの選択肢を紹介した。
語学留学、交換留学、大学院留学、ワーキングホリデー、世界一周など、海外に住む方法は青年海外協力隊以外にもある。
青年海外協力隊になりたい人は、あなたが本当に実現させたいことは何かよく考えて、それから進路を選んでほしい。