ボランティアがしたい青年海外協力隊志願者は日本で地域おこし協力隊やNPOの活動に参加してみては?

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「青年海外協力隊になりたい理由は何ですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えるだろうか。

・無償で人の役に立ちたいから

・ボランティアがしたいから

・困っている人に喜んでもらいたいから

中には「困っている人や社会の役に立ちたいからだ」と答える人がいる。

社会のために奉仕することはとても大切なことだが、それは青年海外協力隊ではないとできないことなのだろうか?

開発途上国のためにボランティアをしてもいいけど、日本ではダメなのか。

いや、日本でもできることは、きっとある。

そこで今回は、人の役に立ちたいから青年海外協力隊になりたいという人のために、日本でもできるボランティアを紹介しよう。

 

 

目次

人の役に立ちたい人は日本でボランティアしよう

人の役に立ちたいから青年海外協力隊になりたい人は、きっと日本でボランティアをしても同じくらい達成感が味わえると思う。

途上国に学校を建てるのもいいけど、本当に社会の役に立ちたいなら日本でもできるはず。

1.地域おこし協力隊

青年海外協力隊と似たような制度で日本のために働けるものがある。

それが総務省の地域おこし協力隊である。

地域おこし協力隊はその名から分かる通り、青年海外協力隊を元にして生まれた制度。

日本の地方に若者を1年から3年間ほど送り込み、地域の問題を解決し移住を促進させることが目的のプログラムである。

平成28年度には875の市町村に、3,978名の地域おこし協力隊が派遣されている。

地域おこし協力隊の給料

給料と活動費の上限は一人につき400万円まで(給料の上限が200万円、活動費の上限が200万円)。

月給は16万6千円のところが多いが、中には20万円のところもある。

また、活動終了後の翌年に起業する人には、起業のための資金として上限100万円までが支給される。

青年海外協力隊と地域おこし協力隊

青年海外協力隊と地域おこし協力隊は似た制度なので、両方経験する人もいる。

青年海外協力隊を経験してから地域おこし協力隊になる人もいるし、その逆で地域おこし協力隊を経験してから青年海外協力隊になる人もいる。

実はぼくも大学院生時代は地域おこし協力隊になりたかったが、いろんな出会いがあり、途中から青年海外協力隊へ鞍替えした。

参考:長崎県川棚市の超能力喫茶店アンデルセンで起きたマジック!もしかしたら僕の運命は超能力者に曲げられたのかもしれない。

参考:青年海外協力隊に新卒で参加した理由!「地域おこし協力隊になりたかったが、途上国にも興味が出てきた」

地域おこし協力隊のデメリット

地域おこし協力隊にもいくつかデメリットがあるが、代表的なものが受け入れ先の市町村との関係がうまくいかないことだろう。

ぼくが地域おこし協力隊に興味があったので、学生時代に地域おこし協力隊の報告会に参加したり、協力隊の皆さんと交流してきた。

やる気を持って活動している隊員の方が辛そうにしているのは、役場や住民との人間関係だった。

最近では地域おこし協力隊と受け入れ先との問題が全国各地で表沙汰になっているので、早く改善されてほしい。

参考:島根県の失敗事例を基にした「地域おこし協力隊の心得集」が青年海外協力隊の参考になりすぎる!

参考:地域おこし協力隊の失敗事例?長野県泰阜村の協力隊活動報告会(緑のふるさと)に参加したら問題が見えてきた

地域おこし協力隊になる方法

地域おこし協力隊になる方法は、以下の5つのステップ。

申込みは地方自治体ごとなので、自分が移住したい町が地域おこし協力隊を受け入れているか確認しよう。

公式サイトを見てみる→ 地域おこし協力隊

(1)地方自治体による協力隊の募集情報を確認してください。活動内容や条件、待遇等は各自治体によって異なります。
(2)募集している地方自治体へお申込みください。
(3)地方自治体による選考(書類選考、面接等)の結果、採用が決定します。
(4)地方自治体から、委嘱状等の交付により「地域おこし協力隊」としての委嘱を受けます。
(5)現住所から採用先の自治体に住民票を移動し、地域おこし協力隊として活動を開始します。

引用元:地域おこし協力隊

 

JICAのグローカル協力隊

2017年からJICAでは、青年海外協力隊(グローバル)と地域おこし協力隊(ローカル)を合体させた「グローカル協力隊」という制度を始めた。

かんたんにいうと、青年海外協力隊の派遣前研修と帰国後研修として、地域おこし協力隊のプログラムを利用する制度だ。

募集しているのは、青年海外協力隊の経験があり、日本の地方創生に取り組みたい人。

途上国で培った国際協力の経験とスキルを、日本の地方で役立てたい人に最適なプログラム。

公式サイトを見てみる→ グローカル協力隊

 

2.緑のふるさと協力隊

緑のふるさと協力隊は、地球緑化センターが運営しているボランティア制度。

地域おこし協力隊の一年間(短期)版」と考えてもらえれば、だいたい合っている。

もっと短期間(数日間)の「若葉のふるさと協力隊」という制度もある。

実際、緑のふるさと協力隊を一年間経験してから、地域おこし協力隊になる人も多い。

緑のふるさと協力隊は、日本の過疎地域へ一年間派遣されて、そこで住民のお手伝いや問題の解決などをする仕事だ。

18歳から40歳までの健康な人なら誰でも参加でき、特別な資格やスキルは特に必要ない。

緑のふるさと協力隊では住居が用意され、毎月5万円の生活費が支給される。

緑のふるさと協力隊になる人は、地域おこし協力隊になりたい人、就職活動に失敗した人、田舎暮らしがしたい人が多い。

緑のふるさとになる方法

まずは公式サイトから資料請求をしよう。

それから、8月から12月に開催される説明会へ行き、12月までに申し込みを行い、1月から2月に選考を受けて、4月から翌年の3月まで一年間活動する。

公式サイトを見てみる→ 緑のふるさと協力隊

 

3.NPOへ就職

NPOとは、nonprofit organizationの略で、民間の社会的活動を行う団体で、非営利で活動している。

ようするに、株式会社のようにお金儲けが目的ではなく、社会の問題を解決することが目的の団体だ。

NGOは、NPOの国際版といえる。

なので、社会問題に本気で取り組みたい人は、NPOに就職するのがおすすめだ。

ただし、NPOといっても活動資金を集めるために、ビジネスを行っているし、クラウドファンディングなどの募金も行っている。

NPO職員は一般企業よりは給料は安いが、給料をもらっていることが多い(無給のボランティアスタッフもいる)。

NPO職員の平均年収はおよそ200万円から300万円で、日本人の平均年収400万円よりも低い。

しかし、労働時間は長く福利厚生も整っているとはいえない団体が多く、「やりがい」を支えに働いている人も多い。

ぼくの知り合いでも元NPO職員はたくさんいるが、ほとんどがNPOを辞めてサラリーマンか公務員に転職してしまった。

特に家計のために稼ぎを求められる男性でNPO職員をしている人は珍しく、男性職員の割合は業界全体で3割程度である。

また、NPOで働く場合には新卒で入るのではなく、社会人経験を積んでからが良いとされている。

なぜかというと、NPOの規模にもよるが、一般的に新人教育をする時間とお金の余裕がないことが多いからだ。

NPOでは「即戦力」として使える人を求めているので、新卒よりも中途採用の方が可能性は高い。

NPO職員になる方法

NPO職員になるためには、それぞれの団体に問い合わせるのが一番確実だ。

まずは気になるNPO団体の活動に足を運んで、どのような活動をしているのが調べてみよう。

そして、インターンシップなどの制度を利用して、一定期間働いてみるのがおすすめ。

日本にはNPOを支援するNPOもあるので、こちらでNPOについての情報を集めてみよう。

公式サイトを見てみる→ 日本NPOセンター

公式サイトを見てみる→ NPOサポートセンター

 

4.NPOや自治体のボランティア活動に参加

休日にNPOや自治体のボランティア活動に参加することもできる。

日本にはボランティアを募集している団体がたくさんあるので、どこでも好きな団体に登録すれば、ボランティア活動ができる。

休日のボランティア活動ならば、会社や公務員などの仕事を辞めずに参加できるので便利だ。

通訳や医療関係でなければ、通常はボランティアには特別な資格やスキルは必要ない。

ぼくが青年海外協力隊に参加したきっかけの一つは、東日本大震災が起きたときに宮城県石巻市や福島県相馬市で災害ボランティアをしたことだ。

そのときはいろいろあり、「二度とボランティアなんてするものか!!」と誓ったのだけど、結局は二年間も青年海外協力隊に参加することになった。

参考:青年海外協力隊に新卒で参加した理由!「地域おこし協力隊になりたかったが、途上国にも興味が出てきた」

人生、何が起こるかわからない。

なので、ボランティアに興味があって青年海外協力隊になりたいと思っている人には、まずは日本でボランティア活動に参加してみてもらいたい。

もしかしたら、ボランティアはあなたが考えているものとは、違っているかもしれないから。

以下、いくつかボランティア団体を紹介する。

Yahoo!ボランティア

 

土日祝日ボランティアのもんじゅ

 

NICE

 

Youth for 3.11

 

 

 

まとめ

今回は、人の役に立ちたいから青年海外協力隊になりたいと思っている人のために、日本でもできる仕事を紹介した。

地域おこし協力隊、緑のふるさと協力隊、NPO職員、休日のボランティアなど、青年海外協力隊以外にも日本でできることはたくさんある。

青年海外協力隊になりたい人には、まずは日本で休日のボランティア活動に挑戦してみてほしい。

そして、ボランティアとはどういうものなのか、体験して感じて考えてほしい。

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