中南米パナマのサンティアゴ市
パナマ国の面積
パナマ共和国は中米の最南端に位置している国で、面積は北海道よりも小さい。
日本も世界の中では国土面積が小さいため小国と言われているが、パナマは日本よりも小さい国だ。
ちなみにパナマ人に向かって、「日本には県が47個あり、一番大きな県はパナマ国よりも大きい」というと、めっちゃいいリアクションをしてくれる。
パナマ国の人口
またパナマ国全体の人口は300万人で、これは日本でいうとおよそ茨城県の県民人口と同じである。
パナマ人に「日本の人口は1億3000万人いるし、首都の東京都には1,300万人が住んでいる」というと、これまたいいリアクションを返してくれる。
パナマ国の県政
パナマには9つの県があり、県政を取っている。
パナマ、ダリエン、コロン、コクレ、エレーラ、ロスサントス、ベラグアス、チリキ、ボカスデルトロである。
また「コマルカ」と呼ばれる先住民自治区も、4ヶ所存在している。
ぼくはパナマ国の西部に位置する、ベラグアス県に住んでいる。
サンティアゴ市
ベラグアス県最大の都市が、サンティアゴ市だ。
アメリカ大陸の南北を繋ぐ「アメリカ大陸縦断道路・インテルアメリカーナ」が通っていて、栄えている大きな町だ。
しかし、もちろん東京や大阪、名古屋のような都会ではない。
長野県でいうと、ちょうどJICA駒ヶ根訓練所がある駒ヶ根市くらいの規模だ。
パナマ人から見るとサンティアゴは都会だが、日本人から見ると田舎町である。
ちなみに田舎育ちのぼくから見ると、サンティアゴは大都会である。
サンティアゴ最大の祭りパトロナール
パナマ国サンティアゴ市で、年に一度大きなお祭りが開催されている。
それは、パトロナールもしくはパトロナーレスと呼ばれ、キリスト教カトリックのお祭りである。
パナマの宗教はキリスト教カトリックなのでおそらく90%以上の国民が、カトリック教徒である。
パトロナールを日本語に訳すと、「守護聖人祭」になるらしいが、あまりにも表現が硬いので一生使わないと思う。
毎年8月の第一週の木曜から日曜日までの、4日間開催されるらしい。
この期間はパナマ国内から観光客が押し寄せて、サンティアゴ中のホテルがどこも満員になるそうだ。
せっかくなので一眼レフを持って、見学に行ってきた。
パトロナール(守護聖人祭)の写真
全体の雰囲気
お祭りは夜が本番だが、あいにく次の日は早朝から仕事だったので、ぼくは夕方に行った。
大きなビールのバルーンの前で、警察が大踊りの入口ゲートを設置していた。
入口ゲートを抜けると、大通りが教会まで500mほど続いていて、その両脇に出店が出ていた。
左手にビールを売っているブース、右手に簡易トイレが写っている。
通りには仲間同士や家族、カップルが多かった。
アイスクリームやかき氷を売る移動販売もたくさん集まっていた。
通りの両側にずらっとビールを売るテントが並ぶ。
パナマの法律では、普段は通りでアルコールを飲んではいけないのだが、お祭りの日だけは通りでもアルコールを飲んで良いことになっている。
パナマでは一眼レフは一部の金持ちしか持っておらず珍しいので、一眼レフを首からぶら下げて歩いていると、「ちょっと中国人、私を撮りなさい!」と必ず声をかけられる。
パナマ人は写真が大好きだ。
スマホでの自撮りも超好きだが、一眼レフで撮られるのことは滅多にないのでしばしばせがまれる。
通りの所々にステージが作られている。
日が落ちたら、ディスコテカと呼ばれるダンスゾーンになるのだろう。
守護聖人祭中は、人が集まることで、治安が悪化し犯罪や事件が多発する。
そのため、とにかくたくさんの警察官が集められ、警備にあたっていた。
出店
ここからは、守護聖人祭に出ていた出店を紹介しよう。
皮のサンダル屋とサングラス屋さん。
パナマの家は、壁に飾りを飾るのだが、その飾りを売っているお店があった。
ここは、雑貨屋さん。
ここはハンモックと伝統衣装のお店。
ここはタトゥーのお店。
なんと、鍋と絵画を売る店まであった。
何でもありみたいだ。
食べ物屋さん
ここからは食べ物屋さんを紹介する。
といっても、こういう露店の食べ物は不衛生なので、食べてはいけない。
いつもパナマのニュースで食中毒が問題になっている。
売っていたのは、アロスコンポージョという鶏肉のチャーハンみたいな食べ物や、ポジョアサドという鶏肉の焼いたものだ。
どちらもパナマでよく食べられている料理だ。
特設遊園地
ここからはお祭りに合わせて作られた特設遊園地の写真を。
風船売りのおじさんもいた。
ラスパオと呼ばれるかき氷屋さんもいたし、奥にはアイスクリーム屋さんも写っている。
ラスパオ屋さんの手押し車には、真ん中に氷が置いてあって、専用の機械で器用に氷を削ってくれる。
グルグル回る遊具があったけど、作動してなかった。
ゴーカートもあった!
青年海外協力隊はJICAから車の運転を禁止されているので、しばらく車を運転していないので、ゴーカートでもいいので運転したくなった。
ジェットコースターまであった!
子供たちは大はしゃぎしていた。
遊園地のチケット売り場はここ。
ここでチケットを買ってから、遊具で遊ぶ。
守護聖人祭で一番面白かったもの
次の2枚の写真がぼくが守護聖人祭で、一番面白いと感じたことだ。
1枚目は、これ。
回転木馬こと、メリーゴーランドである。
特設遊園地の中で、一番人気だった。
そして、このメリーゴーランドの目の前で、この写真を撮った。
ポニーの乗馬お散歩コーナー。
回転木馬×ポニー乗馬。
機械の乗馬体験と、生きたポニーの乗馬体験がすぐ隣で行われている光景。
シュールだ。
守護聖人祭の感想
守護聖人祭に夕方に行ってわかったことは、昼間に行っても何も面白くないということだ。
夜に行って、通りでビールを飲んで、ディスコテカでダンスを踊って、女性を口説くものらしい。
でも、特設遊園地にはかわいい子供がたくさんいたし、回転木馬とポニーもあったし面白かった。
来年の守護聖人祭の頃には、日本に帰国しているのでぼくはもう参加できないが、誰か守護聖人祭に行きたい人はぜひどーぞ!