南米エクアドル・オタバロで開催される土曜市の民芸品市に行って来た。
オタバロの土曜市は動物市も同時開催されていて、そちらも見学してから民芸品市へ行ったので、動物市についてはこちらの記事を読んで欲しい。
参考:南米最大の市場!エクアドル・オタバロの土曜市で動物市場に潜入した
オタバロには先住民族インディヘナのオタバロ族が住んでいて、織物技術を使って伝統的な民芸品を作り、毎週土曜日の民芸品市で販売している。
土曜市は南米最大規模のマーケットなので、観光スポットでもあり観光客がたくさん集まっていた。
民芸品市では置物や衣服、謎のマスク、美味しい豚の丸焼き、カタツムリなどいろんな物が売っていて、めちゃくちゃ楽しかった!
エクアドルを旅行する時にはガラパゴス諸島だけでなく、オタバロにも足を運んでほしい。
そこで今回は、オタバロで開催されている土曜市の民芸品市を紹介しよう。
南米エクアドルのオタバロには南米最大の市場がある
それでは、南米最大規模のマーケットが有名な南米エクアドルのオタバロのことを紹介しよう。
1.エクアドルのオタバロ市(otavalo)
オタバロはエクアドルの首都キトからバスで2時間ほど。
ぼくはコロンビアからバスで国境を超えてエクアドルに入り、そのままオタバロまで行った。
金曜日に到着し、翌日にオタバロで土曜市を見学し、翌日の日曜日に首都キトまでバスで向かった。
オタバロには「オタバロ族」と呼ばれる先住民族インディヘナが生活している。
オタバロ族の特徴は、織物技術と綺麗な民族衣装。
オタバロは、キト市内から車で北へおよそ2時間ほどの距離にある、オタバロ族の住む人口9万人の町です。
オタバロ族は古くからこの土地で織物産業を持ち、スペイン統治時代にもその織物技術のために民族の存続を認められてきたといわれる人々です。彼らは古くから伝わる手法を駆使して織物に勤しんでいて、今では様々な国に織物製品を輸出しています。オタバロ族は現在でも彼らの原住民言語であるキチュア語を保ち、男性も女性も独特の民族衣装に身を包んで農業生活をしています。
2.南米最大規模の土曜市が有名
オタバロといえば、毎週土曜日に開催される土曜市が有名。
なんと、オタバロの土曜市は先住民族主体のマーケットとしては「南米最大規模」だそう。
特に、土曜日のマーケットは原住民のマーケットの規模としては南米最大と言われる『インディヘナ・マーケット』で、町の3分の1が市場となり、様々な色彩のテクスタイルや民芸品が集まる観光エリアと、家畜や野菜、日常品などを売るローカルエリアがあり、人々で溢れかえる独特の雰囲気で包まれます。
3.土曜市は民芸品市と動物市に別れている
オタバロの土曜市は、「民芸品市」と「動物市」の二つに大きく分かれているが、もちろん両方訪れるのがおすすめ!
町の中心地が歩行者天国になる民芸品市
民芸品市の開催場所は、町の中心地の通りで歩行者天国になる。
民芸品市ではオタバロ族の民芸品やお土産物、衣類、アクセサリーなどが販売されている。
町の郊外の広場で開催される動物市
動物市の会場は、町の郊外にある広場。
動物市では牛、豚、馬、羊、鶏などの家畜が売り買いされている。
オタバロ動物市の潜入レポートはこちらだよ。
参考:南米最大の市場!エクアドル・オタバロの土曜市で動物市場に潜入した
オタバロ族の土曜市で民芸品マーケットに行って来た
それでは、オタバロ族が住むオタバロの土曜市で民芸品マーケットを見学してきた様子をお伝えしよう。
1.オタバロ族の可愛い民芸品
民芸品マーケットは、オタバロの町のど真ん中の通りを封鎖して行われる。
中心街の通りに出店が現れて、マーケットになるのだ。
このイベントは南米最大規模のマーケットなのでとても有名で、外国人観光客もたくさん来ていた。
伝統的な楽器も売っている。
南米で使われている笛。
毛糸の帽子は種類が豊富。
あれ? なんか変な帽子が紛れてるな??
小物もたくさんの種類が並んでいた。
出店の数は数え切れないが、数百店舗。
観光客が多いので、オタバロ土産も売っている。
ハンモックなどの布製品も豊富。
セーターもすごい数が揃っている。
同じようなものを売っているが値段は違うので、いろんな店で値段交渉しよう。
値段を尋ねるスペイン語「Cuánto cuesta ? (クアント クエスタ / いくらですか?)」を使おう。
南米最大級の市場というだけあり店舗数が多くて、見て回るのが大変。
キリスト教のお祭りを表現した小物が可愛かった。
カラフルなミサンガもバリエーション豊富。
少数民族っぽいね。
布製品のお店が多い。
防寒グッズもいろいろあるよ。
カラフルな「インティ・ライミ」マスク
オタバロの民芸品マーケットを見てると、やたらと目立っているのがこのカラフルなマスク。
なんじゃこりゃ~!?と思って詳しく聞いてみた。
これはペルーとエクアドルで行われる「インティ・ライミ」というお祭りで使う被り物のレプリカだそう。
インティ・ライミと聞くと歌手の「ナオト・インティライミ」を思い出すが、彼はこのインティライミから名前を取っている。
7月11日、インティ・ライミというインディヘナのお祭り。
インティ・ライミは、エクアドルで公用語として認められている唯一の先住民族の言葉、キチュア語で「太陽の聖なるお祭り」を意味します。
アンデスの農業カレンダーからするとトウモロコシインティ・ライミ、豆類、穀類の収穫の終わりの時期。インティ・ライミは、太陽の神様インティ・ヤラと母なる大地パチャ・ママにその年の収穫を感謝し、また翌年の収穫を願い、先立って感謝するお祭りです。引用元:インティ・ライミ
お祭りインティ・ライミの中に「アヤ・ウマ(悪魔の頭)」が登場する。
そのマスクをお土産物にしたのが、このカラフルなマスクだ。
人々はお祭りの間、ずっと踊っているわけですが、その踊る集団を率いるのがアヤ・ウマ。直訳すると、悪魔の頭という訳になってしまいますが、本来の「アヤ」は「精霊」「エネルギーを生成する者」という意味なのだそうです。スペインの征服者たちが、キリスト教を持ち込んだときに、もともとあった聖なるものはすべて悪魔にされてしまったため、「アヤ」も例に漏れず「悪魔」とされてしまいました。しかしこのお祭りにおいて、アヤ・ウマは、山の精霊とされ、このお祭りに付き添いに来ると言われています。アヤ・ウマには顔がふたつあり、12本の角が生えています。二つの顔は、「昼」と「夜」を表し、12本の角は、1年の十二月を表しています。このキャラクターを表現するために人間がそのマスクを被るわけですが、厳密に言えば、これを被ることができるのは、村の中での正直で、働き者で、責任感が強い者だと言われています。
実はスペインが南米を制服する前から続く歴史ある祭りのグッズだった。
バリエーションがたくさんあって、どれも可愛い。
めちゃくちゃ可愛いんだけど、使い道はない。
日本で使ったら銀行強盗にしか見えないからね(笑)
部屋に飾っておくインテリアとしてならアリかも。
まさか、日本人がこんなのを被るわけないからね!!
念のため、似合うかどうか被ってみた。
これは完全に警察から職務質問されるでしょ!!
インディヘナ vs スペイン軍のチェス盤
ぼくがお土産として買ったのは、インディヘナとスペイン侵略軍がモチーフのチェス盤。
これもバリエーション豊富。
めっちゃ可愛くないですか??
チェスはルールがわからないけど、思わず買ってしまった。
これを買う時には15ドルと言われたのを12ドルに値切って買ったのだけど、別のお店では最初から11ドルと言われた……
値段交渉は大事だね!
ちなみにこのチェス盤はボリビアでも売っている。
そして、ケニアではマサイ族バージョンが売っている。
意外と世界的な大企業が作っているのかな?
2.お洒落な皮製品
民芸品マーケットが開かれている大通り沿いの店舗では、お洒落な皮製品も売っている。
青年海外協力隊の方に案内して頂いたのはこのお店。
カッコイイおじさんがその場でデザインを描いてくれる。
あっという間に、カッコイイデザインを描いてくれた。
ここは皮製品にオリジナルな模様を描いてもらえる。
小銭入れが超可愛かったので、1個買った。
皮のお財布も売っている。
皮のサンダルもあったので、女性におすすめ。
3.豚の丸焼きとカタツムリを食べたよ
民芸品マーケットでは、いろんな食べ物が売っていた。
まずは唐辛子。
ぼくは世界中で唐辛子の写真を撮っては、母校の唐辛子の研究をしている先生へ送っている。
オタバロは唐辛子と唐辛子パウダーが綺麗に売っていた。
イチゴも世界中でチェックしている。
ぼくは世界一たくさんの国の苺の写真を持っている人間だと思う。
伝統的なワンプレートは豚の丸焼き
オタバロでは頻繁に豚の丸焼きを見た。
実はオタバロの伝統的な料理だそうだ。
土曜市にも屋台があり、食事ができる。
ここでも、もちろん豚の丸焼き。
伝統的なワンプレート料理を注文した。
おばちゃんが豚の丸焼きからお肉を切り取り、お皿によそってくれる。
豚の丸焼き以外にも、モツ焼きとトウモロコシのトルティージャもあった。
こちらがオタバロ名物豚の丸焼きプレート。
トウモロコシ、豚肉の肉、豚肉の皮、サラダ、チーズ、トルティージャが載っていてボリューム満点!
豚の丸焼きのお肉はマジで美味しかった~!
茹でカタツムリ!
民芸品マーケットを歩いていたら、ヤバい食べ物を見つけてしまった。
それは、茹でカタツムリ!!
レモンと塩をかけて食べるらしい。
ボウルに山盛りのカタツムリがある。
世界中でゲテモノ料理を食べているぼくとしては、これは食べるしかない!
参考:メキシコの昆虫料理体験!アリの卵「エスカモーレ」を食べてみたら○○みたいな味がした
参考:メキシコの虫料理に挑戦!イナゴを食べて育った長野県民が昆虫食文化が残るメキシコでクモ、サソリ、カメムシなど9種類の虫料理を食べ尽くした
このカタツムリはサイズが小さいのだが、どうやって食べるのだろうか?
売っているおばちゃんに聞いてみると、「中身を吸い出せ」と言われた。
さっそくカタツムリを買ってみた。
塩をスプーン2杯とレモンをたっぷり絞ってから、カタツムリを口に当てて中身を吸ってみる。
ちゅるんとカタツムリの中身が口に入る。
カタツムリは無味・無臭で、プルプルした食感。
別に不味くはないけど、たくさん食べる気にはなれなかった。
オタバロの人は、カタツムリをピーナッツ感覚でおやつとして食べるらしい。
まとめ
今回はオタバロで開催されている土曜市の民芸品マーケットを紹介した。
民芸品マーケットでは民芸品や皮製品、珍しい食べ物が売っていた。
エクアドルを訪問した人はぜひオタバロも観光してもらいたい。