海外で開催される日本文化紹介イベント
任地の近くの町で「日本のイベント」が開催されると聞き、日本文化紹介のお手伝いに行ってきた。
今回のイベントは町の大学に通う「日本の文化に興味がある大学生」が主催したらしく、会場は農牧省内にある大きな食堂だった。
今回のイベントにパナマの同じ県に住む協力隊員8名で、「日本文化紹介ブース」を出展した。
僕は事前準備には参加せず当日スタッフとしてのみ働いたので、イベントの詳細を全く知らずに参加した。
青年海外協力隊による日本文化紹介ブース
ブースには日本大使館から頂いた日本紹介パンフレット、協力隊OBの書道作品、紙細工などを並べ、
着物の着付け体験・書道体験・折り紙体験コーナーも準備し、完璧な日本文化紹介ブースが完成した。
そして、日本文化に興味を持つパナマ人を待ち受けた。
ついに、日本文化紹介イベントが開幕!
イベントが始まり「早くパナマ人来ないかな~」とブースで待っていると、さっそくお客さんがやって来た。
えっ…
いやいや君ら、なに人やねん!
外国人コスプレーヤーたちが!
会場にはコスプレーヤーと呼ばれる人種がたくさんいて衝撃を受けた。
しかもアニメに詳しくない僕には何のキャラなのか、全く分からないのでリアクションが取りづらい。
しかし普通の格好をした青年がブースにやって来たので気持ちを切り替えて接客する。
青年 「遊びたいんだけど、どこで出来るの?」
宮﨑 「折り紙がいい?それとも書道にする?」
青年 「いや、俺が遊びたいのはプレステのウイイレ!」
彼はそう言い残すと、プレステ・任天堂64・Wiiなどが置いてあるゲームブースに走り去っていった。
日本のゲームに群がる外国人ゲーマー
スマブラとか、超懐かしいわ!
日本のアニメグッズがパナマ人に大人気!
「あれ、予想していたイベントと少し違う…」と思っていると、会場内に人だかりを発見した。
「一体、何を奪い合っているのだろう?」と手元を覗くと…
って、全部アニメグッズやないかい!
「静かなブースはないのかなぁ」と会場内を歩いていると、全然お客さんがいないブースを発見した。
ここもアニメを流してるだけやん…。
今回は日本のイベントではなく、「日本のアニメ・ゲーム好きによるオタクイベント」だった。
どうやら、僕らはオタクイベントに迷い込んでしまったらしい。
日本に住んでいた頃から「日本のオタク文化は世界で大人気!」というニュースをよく目にしていたが、本当だった。
それにしても、海外にオタク文化だけが日本の文化として伝えられては、外国人に大きな誤解を生んでしまうだろう。
アニメ以外の正統派日本文化紹介
「まともなブースはないのかなぁ」と探し回ると、ついにハイクオリティなブースを発見した!
美人書道家たちの指導による書道体験が出来て、
美人着付け師たちによる着物の着付け体験が出来て、
イケメン講師による折り紙体験まで出来る。
こんなハイクオリティのブースは誰が運営しているかというと、もちろん僕ら青年海外協力隊である。だって…
うちら日本人やで!
.
オタクイベントで日本人による日本文化紹介
オタクイベントだろうが何だろうが、日本のことで日本人が負けられない。
僕らはオタクイベントに、正統派日本文化で殴り込んだ。
ちなみにアニメグッズを販売していたのは全員日本人ではなく、パナマか中国人だった。
「日本のオタク文化の利益は、外国に取られている」とニュースで見たが、どうやらそれも本当らしい。
海外のオタクイベントに参加した感想
今回のイベント中、僕はキレイな女性の写真を撮ったり、友人に猫耳をつけて遊んでいただけだがとても楽しかった。
幸運なことにオタクイベントでは、「日本人男性」というだけで女性からツーショット写真をお願いされ、パナマ人オタク美女たちとおそらく50回以上撮影した。
これが僕の人生初のモテ期だった。
またオタクイベントがあればぜひ殴り込んで、二回目のモテ期を堪能したい。
オタク美女最高!
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