最近、ぼくはパナマ人女性のおっぱいに夢中になっている。
途上国の子供の栄養不足
発展途上国の貧困地域では、子供が栄養不足に苦しんでいる。
ぼくが活動している地域でも、「子供の平均身長と平均体重は、一般値よりも低い」と同地域で調査を行った医学部博士課程の学生が教えてくれた。
平均体重の低下は短期的な栄養不足が原因で、平均身長の低下は長期的な栄養不足が原因だそうだ。
栄養不足状態を示す、お腹だけポッコリと出ている子供も多い。
栄養不足が引き起こす問題
栄養不足状態に陥ると、どんな問題が発生するのか。
栄養不足になると病気に罹り易くなり、死亡率する危険性が増加する。
一つの例をあげると、栄養不良の子供は普通の子供の400倍も麻疹にかかりやすい。
熱帯における子供のプライマリ・ヘルス・ケア
栄養不足では抵抗力が弱くなり、感染症にかかりやすなるそうだ。
栄養不足の原因
栄養不足の原因は、子供たちが身体に必要な良質の食物を十分に食べることができないからだと思っていた。
しかし、実は乳児に対して授乳方法や離乳方法に問題があることで栄養状態が悪くなり、その後栄養不足に陥るらしい。
これは、アフリカで活動中の栄養士隊員の活動報告を聞いて初めて知った。
子供の栄養不足は、乳児期の母乳管理の問題だったのだ。
そこで、ぼくの活動先の集落ではどのように授乳と離乳を行っているのかを調べることにした。
子育ての経験と知識不足
まずは授乳期間はどのくらいか調べてみた。
赤ちゃんを連れている村人に会ったら、「いつまで、おっぱいをあげるの?」と聞いてみた。
「一歳までだよ」
「二歳まで」
「一歳から一歳半まで」
などと、村人の答えは異なっていた。
授乳に関して調べていくうちに、ぼくは問題に直面した。
育児経験ゼロ
ぼくはまだ未婚で子供もいない。
そのため、子供を育てたことがない。
身近な人も子育てをしていなかったので、赤ちゃんの世話の仕方を知らないし、授乳方法や離乳方法を知らない。
そのため、山奥の集落で赤ちゃんの世話の話を聞いても、それが正しい育児方法なのかそれとも間違っているのかがわからない。
本とネットで勉強中
日本ならば育児を学ぶために、たまごクラブ、ひよこクラブ、こっこクラブという妊娠・育児雑誌がある。
パナマには育児雑誌はあるのだろうか?
探してみると、パナマにも赤ちゃん専門雑誌があった!
名前は「Padres e hijos(親たちと子供たち)」で、値段は250円。
この雑誌の内容は、赤ちゃんグッズの宣伝や人気のオモチャについてだった。
町に住んでいる母親には役立つ情報かもしれないが、電気も水道もない集落に暮らす母親の役には立たない。
テレビなどの情報源がない山奥の集落では、子育てに関する情報源は限られる。
そのため山奥の集落のお母さんたちは、先祖代々伝わる育児法と保健省から指導される育児法に従って、乳児の世話をしているようだ。
ぼくは「熱帯における子供のプライマリ・ヘルス・ケア」という本を読んで、勉強している。
この本には、子供の皮膚の炎症を学ぶときや、寄生虫感染予防の啓発活動の時にもお世話になった。
また、「医者のいないところで 村の健康管理ハンドブック」というサイトを見て、勉強している。
医者のいないところで
このサイトは、長野県佐久市佐久総合病院医師の色平哲郎さんが作成したページだそうだ。
このハンドブックは、日本国内で医者が常駐していない離島や山間へき地に住む人々、海外での長期支援活動に従事している日本語使用者、そして便利な都会にいても簡単な病気は自分で治したいと思っている人々に配布するために作られました。
今後のおっぱい調査
今後は離乳食の種類と方法を調べたい。
アフリカのある部族では、離乳を始める時期が早過ぎたり、いきなり乳児に肉を食べさせたりして、離乳のせいで子供が栄養不良になっているらしい。
パナマの山奥の集落ではどうなのか?
山奥の集落にも栄養不良の子供はいるので、離乳方法との関連はあるのかを調べようと思う。