あなたは「note」というウェブサービスをご存知だろうか?
noteは2014年4月7日に誕生した「クリエイターとユーザーを繋ぐ新しいメディアプラットフォーム」。
noteには文章やイラストを投稿できるウェブサイトで、一番の特徴はそれらを自由に販売できることだ。
note(ノート)は、文章、写真、イラスト、音楽、映像などを手軽に投稿できるクリエイターと読者をつなぐサービスです。ブログのように使うことも、SNSのように使うことも、コンテンツを販売することも自在に活用いただけます。
引用元:note
サービス公開当時に話題になり利用者が一気に増え、実はぼくも登録していた。
しかし、その後ブームは落ち着きあまり話題になることはなかったが、最近になって二度目のブームが起きている。
それは、はあちゅうさんやイケダハヤトさんなどの有名ブロガーが、noteで「有料課金コンテンツ」を利用し始めたからだ。
そこで今回は、noteの有料課金ブームについて軽くまとめてみた。
有名ブロガーによって二回目のnoteブームが起きている
それでは二回目のnoteブームの火付け役の皆さんを紹介しよう。
1.3つの有料マガジンを運営するはあちゅうさん
noteを一番有効に活用しており、noteの有料課金ブームに火をつけたのは、ブロガーだけでなく作家やタレントとしても活躍中の「はあちゅう」さんだろう。
はあちゅうさんは、noteで以下の3つの有料マガジンを運営している。
・月刊はあちゅう
・はあちゅうラジオ
・はあちゅうの100円ショップ
2.有料のネットメディアが増えていく理由を解説したけんすうさん
そして、nanapiのけんすうさんが「有料のネットメディアが増えていく理由」について、noteで有料コンテンツとして解説を行った。
3.noteで有料課金を始めたイケダハヤトさん
すると、最近になってプロブロガーのイケダハヤトさんがnoteで有料コンテンツを公開し始めた。
そして、他人のnoteの有料コンテンツを公募して買い取り、面白ければブログで紹介し始めた。
まさに、noteブームの火に油を注いでいる!
ツイッターでもnoteの有料課金が話題に
有名人たちがブログやツイッターでnoteの有料課金について情報を発信するものだから、ツイッター上でもnoteについて話題になっている。
イケダさんの最近の記事が途中で課金に遷移している戦略は正しくて、最初途中課金の記事を読まされると「ぐぬぬ」と思って課金しないが、それが10回続くと課金ハードルが下がり、いつか課金する日が来る。決まらないロングシュートを打ち続けることに意味があり、ゴール前からDFを誘き出す感覚。
— Yuhei Umeki (@umekida) 2016, 1月 8
一番良くないのは、誰かにバカにされることを恐れて行動をためらうこと。今回のnoteだってそう。こういう時に素直にマネできる人は強い。成功確率上げられるから。 外野から評論してるだけの人って、周りの目を恐れて自分が変われなくなっちゃうからね。結局、バカにされる人が一番得する。 — らふらく^^のタクスズキ (@TwinTKchan) 2016, 1月 9
売上。 @kensuu さん1万円、 @IHayato さん2万円。もっと高くていい。 けんすう氏、イケハヤ氏の「有料note」を読んで、ネットコンテンツはまだまだ安いと思った話 https://t.co/zgd2l1eVsy pic.twitter.com/t85fZgVDvd — らふらく^^のタクスズキ (@TwinTKchan) 2016, 1月 6
“無料記事は、クリックをためらわせない。しかし、有料記事は、クリックをためらわせる。それが、私が情報の受信者として、コンテンツの有料化に大賛成する理由だ。”:【日記/9】タダより高いものはない | チェコ好き | note https://t.co/oEFeFsgtbD
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016, 1月 9
noteで記事売れたときはそれなりに嬉しいんだけど、でもやっぱりオープンなところに書き散らかして、ひょんなところから数百万人に読まれて、よくわからない楽しいことが起きる可能性ってのも捨てがたいんだよね、ブログやるなら。 — narumi (@narumi) 2016, 1月 7
この記事についているけんすうさんのコメントもすごく参考になる。(有料noteも、コメントは無料で見られる):はあちゅうに学ぶ、コンテンツを「リサイクル」するという発想。|今日はブログで◯◯円稼ぎましたが何か?|note https://t.co/j9ENOXGv6R
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016, 1月 7
cakesの連載で、いろんな人にインタビューをしいるんだけれど、メディアビジネスの未来は、メディア(コンテンツ)によってファンのコミュニティを作り、そこに提供する体験を通じてお金をもらうというふうになっていくのは間違いない。 https://t.co/BOUuyEB9IM — Sadaaki KATO / 加藤 貞顕 (@sadaaki) 2016, 1月 7
みんな、note好きだね。
noteの有料課金のポイントをお聞かせください
ここからは、noteの有料課金のポイントについて、有識者のお二人のお話を聞かせていただこう。
有識者とは、ウェブメディア灯台もと暮らしでnoteを活用している鳥井弘文さんと、noteブームの火に油を注いでいるイケダハヤトさん。
1.「ファンとの距離感」 by 鳥井さん
鳥井さんは、「有料課金ではコンテンツのクオリティではなく、ファンとの距離感が大切」という。
詳しくは、鳥井さんのブログ隠居系男子をお読みください。
有料課金モデルで高めるべきはコンテンツの「クオリティ」ではなく、「距離感」である
2.「有用性も切り口」 by イケダハヤトさん
プロブロガーのイケダハヤトさんは、「有用性も切り口」という。
詳しくはイケダハヤトさんのブログまだ東京で消耗してるの?をお読みください。
鳥居さんが書いているように「距離感」はキーワードでしょう。それはわかっているので、ぼくは「有用性」の方でも課金を模索していきたいと思っています。
引用元:まだブログ記事を「全部無料で公開」して消耗してるの?うちは有料販売に舵を切ります。 : まだ東京で消耗してるの?
感覚的に、月額固定の課金は「距離感」、単品販売の場合は「有用性」をフックにするのがいいのかな、と考えています。
引用元:まだブログ記事を「全部無料で公開」して消耗してるの?うちは有料販売に舵を切ります。 : まだ東京で消耗してるの?
ウェブメディア運営のプロであるお二人のお言葉は、勉強になりますね。
これからnoteで有料コンテンツを始めたい人は、ぜひ参考にして欲しい。
実はnoteマガジン「宮﨑大輔の秘密」を500円で発行中です
とか言いつつ、実はぼくもブームに乗ってnoteのマガジン「宮﨑大輔の秘密」を月額500円で発行している(笑)
1.マガジン「宮﨑の秘密」の秘密
「宮﨑大輔の秘密」とは一体何か?
マガジン宮﨑大輔の秘密とは、ブログに書いても誰の役にも立たないような超プライベートな話や、仲が良い友人と飲み会の二次会で話すような裏話・ブラックな話題を書き綴る場所である。
この世界のほとんどの人類にとってはどうでもいい内容だが「もしかして、ブログを読んでくれている人の中には知りたい人もいるのでは?」と思い、書き始めた。
有料にしている理由は、ぼくに興味がない人には読んでもらいたくないから、SNS上で拡散してほしくないから、秘密を共有できる友人がほしいから、有料コンテンツを作ってみたかったからだ。
2.ブラックな心の内側、超プライベートなことしか書きません
どんなことを書いているかというと、今のところ以下の3つの文章を公開している。
(1)家族との縁を切った話 ←ガチでブラックな話
(2)日本を出国する飛行機の中でぼくが号泣したのは、日本を捨てる決意をしたから。 ←昨年9月の話
(3)大学2年生から青年海外協力隊から帰国するまでの7年間交際していた女性にフラれて、今感じていること。 ←失恋話
タイトルを見てもらえばわかると思うが、マジで普通の人にはどうでもいいこと、ブラックな話題についてしか書いていない。
役に立つ情報はブログに書く予定だし、noteには本当に仲が良い友達にしか話さないことを公開している。
らふらく^^のタクスズキ曰く、noteの有料課金については「闇の一面を書く」という使い方もいいらしい。
noteが面白いのは有料課金できるからじゃなくて、本音を書けるし、本音を読める場所だから。FacebookとかTwitterでキラキラ、ポジティブなことを書いてる人でもこんな闇があるんだぁと知れるのは楽しい。 なので、闇を見れる人を限定するために有料にするのは有効だと思う。
— らふらく^^のタクスズキ (@TwinTKchan) 2016, 1月 9
でもさすがに月に500円も払って、ぼくの闇の一面を知りたがる人間はこの銀河系には一人もいないだろうと思っていたら、長野県長野市戸隠地域に一名いた。
ブログ「私的植物生活概論」を運営している地域おこし協力隊の栗原さんが定期購読していた。
これには、ぼくが一番驚いた!
ブログで稼ぐノウハウ!!とかPVを上げる方法!! みたいな商材屋さんに課金する予定は全くないんだけど、もとくらの袋とじと宮﨑さんのnoteはさくっとマガジンで購入してるわけで、コミュニティの距離感って大事なんだなぁって思う。 これが深夜ラジオ感なのか!聴いたことないけど! — クリハラタケシ (@kurit3) 2016, 1月 9
というわけで今のところ、noteの宮﨑大輔の秘密を読むことができるのはこの銀河系中で「ぼく」と「栗原さん」の二人だけ。
noteのマガジンを通して、二人だけの秘密を共有しているようで、なんだか面白い。
これが距離感ってやつなんですかね。
【追記】月額じゃなかった!
らふらく^^さんの「質の高い2ちゃんねる!noteで「違和感を唱えていく会」を作りました。世の常識に一石を投じましょう」を読んで気が付いたのだが、noteの月額課金は特別な人だけでした(笑)
一回の購入でずっと見られます!
5-9.月額課金(定期購読)のマガジンはつくれますか?
定期購読マガジンの作成・販売は、現在は、弊社とご契約いただいたユーザー様のみに公開している機能です。有料メルマガやファンクラブ等の移行をご検討されている方は、note運営事務局( support@note.mu )までご一報ください。
引用元:よくある質問 note
まとめ
有名ブロガーのみなさんの活躍で、noteの有料課金がブームになっている。
鳥井さんとイケダハヤトさん曰く、有料コンテンツのポイントは「距離感」と「有用性」だそうだ。
ぼくもそのブームに乗って、「宮﨑大輔の秘密」を公開してみた。
ブログには決して書かない宮﨑大輔の闇の一面も知りたい人は、購読してみてほしい。
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