2014年1月2日から2月8日までの「38日間のインターネット戦争」が終結した。この戦いで多くの犠牲を払ったが、なんとか勝利することが出来た。
突然の開戦
インターネット戦争は、ホームステイ先のインターネット回線が突然切られたことで開戦した。
「お金がなくて月末の振込みが支払えない~」とママが号泣していたので、お金がなくてインターネットの使用料金を支払えなくなったようだ。どうやらクリスマスと新年のお祝いにお金を使いすぎたことが原因らしい。
ネット難民になった僕は「カフェがないインターネットカフェ」に通い、JICAとのメール連絡やfacebookページ宮﨑農園の更新を続けた。メール連絡やfacebookを使うくらいならば、ネットカフェを使うことで何も問題はなかった。
しかし、家にインターネット環境がないことで、一つ大きな問題があった。それは、日本にいる家族とスカイプが出来ないことだ。
日本とパナマの時差は14時間ある。日本の家族が家にいてスカイプが出来る日本時刻19時から21時は、パナマ時刻5時から7時である。しかし、村にあるネットカフェの開店時間は10時なのだ。そのためネットカフェから日本の家族へスカイプは出来ない。
USBモデムとの戦い
そこで、ネットカフェで販売していた「USB型のインターネットモデム」を購入することにした。USBモデムがあれば、日本の家族とスカイプが出来る!
ネットカフェの店長がさっそくUSBモデムの箱を開け、僕のパソコンでセットアップを行おうとする…。しかし、セットアップが出来ない。2時間ほど格闘するが、セットアップが出来ない。
ググってみると、このUSBモデルは「Windows8に対応している」と記載されているが、実際には対応しないパソコン機種もあるようだった。なんとか解決しようと次の日もネットカフェに行き解決策を調べるが、結局Windows8の互換性の問題を解決することは出来なかった。
僕はUSBモデムとの戦いに敗れた。
ポケットWi-Fiとの戦い
家族とのスカイプが諦めきれなかった僕は近くの町まで行き、いろんな電気屋やネット接続会社にUSBモデムについて相談した。すると、「ポケットWi-FiならWindows8との互換性を気にする必要がない」と教えてもらった。
さっそく近くの町のClaroというネット接続会社(日本でいうdocomoとかau)に行き、ポケットWi-Fiを購入した。
しかし、まだすぐには使えない。次にプリペイドカードを買ってICチップに入金しないといけない。
次の日から首都に行く用があったので、首都のClaroに行きプリペイドカードを購入し、店員さんにICチップに入金してもらう。ついにすべての準備が整った!ホテルに戻り、さっそくセットアップを行おうとする。
しかし、セットアップが出来ない。パソコンがポケットWi-Fiからの電波を拾えない。パソコンに詳しい先輩隊員にも助けを求めるが、問題が何なのかわからない…。
僕はポケットWi-Fiとの戦いに敗れた。
Claroとの戦い
それでも家族とスカイプが諦めきれなかった僕は、首都から帰ってから再度近くの町のClaroにポケットWi-Fiを持って行き、事情を説明した。
僕 「ここで買ったポケットWi-Fiが使えへんねん」
Claro 「拝見いたします。…なるほど、コレは壊れています」
僕 「新品を買ったのに、なんで壊れてんねん!」
Claro 「壊れた原因を調べるために、首都の修理工場に送ります。10日以上かかりますので、こちらからの電話をお待ちください」
僕 「新品が壊れてたんだから、責任はClaroにあるっしょ!別の使える新品と交換してや!」
Claro 「それは出来ません。まずは首都の修理工場に送り、壊れた原因を調査いたします」
僕 「いやいあやいやいあいあいあやいやいや、ココで買ったレシートもあるし、買ってからまだ一度も使えてないってことは買う前から故障してたんやから責任はClaroにあるやろ!?新品と交換してや!」
Claro 「…少々お待ちください」
すると対応してくれた店員さんと、ポケットWi-Fiを買ったときの店員さんと、店長らしき人物が集まり、相談を始めた。
Claro 「新品と交換しましょう」
僕 「ほんま、ありがとう!」
ついに、僕はClaroとの戦いに勝利した!!
家族とのスカイプ
38日間のインターネット戦争に勝利し、ついに家にインターネット環境が戻った。これでようやく、38日ぶりに家族とスカイプが出来る。
僕はすぐに家族にメールで「スカイプをしよう!」と伝えた。
僕 「ようやくネット出来るようになったから、今日の日本時刻19時にスカイプするね!」
家族 「あ、そうなんだ。でも今夜は近所の焼肉屋さんに焼肉食べに行くから、また今度にして」
僕は焼肉との戦いに敗れた。