小布施町のゾロの目イベント小布施ッション
2月2日の『小布施ッション』に参加しました。
小布施ッションとは、小布施で毎月一回、ゾロ目の日に催されるイベント。
詳しくはコチラ⇒http://www.obusession.com/
今回の講師は、建築家の川添善行さん。
(websiteがとてもオシャレです⇒http://www.gandz.com/)
正直言って、僕は『建築』に興味はありませんが、‘ある極秘任務’を遂行するため小布施ッションに参加しました。
ミッション イン オブセッション
学生ボランティアとして会場準備
14:00. 集合場所である小布施堂に到着した。観光客を装いながら、周囲の状況を確認した。逃げ道はあらかじめ確保しておかなければならない。
14:45. 小布施堂・傘風楼に侵入したが、うっかりミスを犯してしまい店員に見つかり、小布施堂・傘風舎に連行された。
14:50. 傘風舎にて日本人スタッフから「氏名、所属、小布施ッションに侵入するのは何回目か」を聞き出された。しかし、もちろん極秘任務については決して口を割らなかった。そしてしびれを切らしたスタッフから、今回の参加者名簿を見せられ、人数分の名札を準備するように命じられた。
15:10. 名札の準備が終わると、次はアメリカ人スタッフのもとに身柄が引き渡され、講演会場の掃除機がけ、イス設置、窓掃除、モップがけを命じられた。彼はアメリカ人ではあるが、日本語がペラペラでアメリカンジョークも多彩、しかも親切。しかし、実は北極海を荒らしまわった海賊団バイキングの末裔だそうだ。そう聞くと、確かにゴツイ肉体をしている。大きなヤリを振り回せそうだ。彼にも極秘任務について気付かれないように注意が必要だ。
16:30. ここで信大生を名乗る3名と合流した。信大生を名乗ってはいるが、おそらく別の組織のエージェントだろう。しかも、小布施ッションへの侵入経験は彼女らの方が豊富だった。若いのに大したものだ、尊敬する。しかし、彼女たちにも任務を気付かれてはならない。それから、4名で小布施堂本店でパーティー会場のテーブルを準備した。
17:40. なんと受付係を任された。スタッフから信頼を得られたようだ。ここまでくれば、上手く侵入できたと言っていいだろう。
18:00. 参加者がやってきた。単純に名札を配っているように見せて、実は参加者の名前と顔を頭にインプットしていた。きっと役に立つはずだ。しかし、ここで問題が発生した。セーラさんを取材するためのテレビ会社の撮影隊もやってきたのだ。ビデオカメラに証拠が写らないように、任務を遂行しなければいけない。一段と難易度が上がった。
18:20. 川添さんの講演が始まった。学生は一番前の席に座れた。参加者には外国人も多いため、セーラさんの同時通訳付きだ。
川添さんの講演が始まった
◆ 川添さんの枯れない言葉 ◆
*奇抜さ ≠ デザイン = 生きる風景
*世界は見えないルールがある = 必然
*革新的な技術 + 革新的なデザイン = 革新的なメッセージ
*使いやすさの追求 → 日本風
講演後の夕食パーティ
20:00. 講演が終わり、参加者がパーティー会場に移動を開始した。学生はしばらく待機だ。参加者が移動したのち、会場の片づけを行った。証拠は決して残してはならない。
20:20. 小布施堂本店に移動し、パーティーに潜入した。豪華な料理が次々に運ばれてきた。スタッフの接客もプロの仕事だ。料理人とホールスタッフは特殊な訓練を受け、数々の修羅場を潜り抜けてきたに違いない。実は、学生は小布施ッションに無料で参加でき、講演はもちろんパーティーにも参加できる。たとえ、著名人の講演に興味がなくても、美味しいパーティー料理を食べるだけでも十分に参加する価値があると思う。もし、あなたが学生なら一度は侵入することをおススメする。
しかも、パーティーでは講演者や参加者と情報交換できる。今回も日本中から一癖も二癖もあるような特殊な参加者が集まっていた。
他の参加者の話を聞いているだけでも十分面白い。
そしてようやく、極秘任務を遂行するチャンスがやってきた!パーティーの最中にいろんな人に話かけて回っていたセーラさんが、わずかに息をついた。僕はそのスキを見逃さず、すぐにセーラさんに話しかけた!先制攻撃あるのみ!!
小布施の台風娘セーラ・マリ・カミングスさんとのトーク
ダイスケ:「はじめまして、イチゴの研究をしている信州大学農学部生です。」
セーラ:「あら~、いいわね。じゃあ、ぜひイチゴの育て方を教えるワークショップを開催してくれないかしら?」
ダイスケ:「えっ? た、たのしそうですね。」
いきなりの反撃に、あ、た、ふ、た。あ、た、ふ、た。完全にカウンターを受けてしまったが、体制を立て直してもう一度、攻め込む!だりゃー!!
ダイスケ:「僕は将来農業やります!そこでですね、実は最近は実家の…」
セーラ:「じゃ~あ、小布施堂でインターンしない?もちろん、するよね?ちょっと~、インターンのみんな~、新しいインターン生よ!(アンパンマーン、新しい顔よ~的な感じで)」
ダイスケ:「えっ??いや、今からセーラさんに重要なご相談が…」
外国人インターン生:「Oh~, yeah !! What is your name ? What is your major ? Why ~ ? How ~ ?hahahaha~!! When ~ ? … 」
ダイスケ:「エイゴワカラナイヨー。(はひふへほ~的な感じで)」
立食パーティ終了
22:00. パーティーの幕が下りた。任務が失敗したことで僕の頭はパニック状態。しかも最後は講演者の川添さんの生歌披露によって閉会した。講演者の建築家が歌を歌って、閉会するなんて想像の範囲を大きく超えていた。恐るべし、小布施ッション!
22:30. 学生とスタッフでパーティーの片づけを行い、解散になった。
ぼくが小布施ッションに参加した目的
僕の任務は、セーラさんに実家のリンゴジュースを販売する相談をすること。
デザインや販売先に関してアドバイスをもらおうと思っていました。
しかし、任務 は失敗しました。
僕はセーラさんのパワーを甘く見ていました。
あのパワーがあったからこそ、小布施を地域活性化のメッカに躍進させることができたのでしょ う。
地域活性化と国際協力の共通点
地域活性化には、「若者・よそ者・バカ者が大切だ」と言われています。
しかし、国際協力や地域活性化では『参加型』と呼ばれる「住民の主体性と尊重した活動も大切だ」と言われています。
最近では、「僕はどちらの役割が向いているのか?」と考えています。
以上、報告おしまい。
(追記.) 小布施ッションの翌日に宿泊していたゲストハウスで、とても素敵なデザイナーさんを教えていただきました。
まだMISSIONは終わらない。
次回に続く…。