日本と海外の架け橋MATCHA
最近、素敵なサイトがオープンした。
「タメになる情報が満載だなー」と拝見していたブログ・Hibilogの青木優さんが始めた日本の情報サイトだ。
その名は、MATCHA -Japan Travel Web Magazine-。
オープンしてからまだ一ヶ月しか経っていないのでサイトは荒削りな印象を受けるが、それはそれで狙ってやってるっぽい、たぶん。
MATCHAは、普通の観光情報サイトでは満足できない旅人向けのサイト、言い換えれば「本物の日本を体験したい旅人向けのサイト」だと思う。
このサイトの目的は日本と海外の架け橋になることで、海外の旅行者を日本に受け入れる「インバウンド」と呼ばれる活動の一環らしい。
旅の必需品
今、僕らの旅に欠かせないものは何か?
それは「宿」と「ネットの情報」だけだろう。
休日にパナマのホステルやバックパッカーズなどの安宿に泊まっていると欧米や中南米出身の旅人と頻繁に出会うが、彼らのほぼ全員がスマホかタブレットを駆使して旅をしている。
「旅の目的地に着く前にスマホで宿を予約し、ネットで町の情報を集める」これがスタンダードな旅の手段になっている。
今は地球の歩き方やロンリー・プラネットなどの「ガイドブック」を片手に持ち、宿を求めて町を彷徨う旅人の姿はない。
旅人同士の情報交換も宿のロビーに置いてある「情報ノート」ではなく、ネットを通して行われている。
2014年の旅に、ガイドブックと情報ノートはもう必要ない。
必要なのは、目的地の情報が詰まったウェブサイトと宿だけだ。
視点を変えれば、「海外からの旅人を集めたかったら『外国語に対応したウェブサイト』と『外国語に対応した宿』が必要」ということになる。
MATCHAは日本語・英語・中国語・韓国語に対応しており、まさに外国語に対応したウェブサイトである。
東京や京都などの都市部には、ゲストハウスのカオサングループやサクラホテルのような外国語に対応したホテルがたくさんある。
日本の都市は外国人旅行者を受け入れる準備が整っている。
信州と海外の架け橋
日本の都市と海外を繋げることは出来るだろう。
しかし、例えば信州のような田舎はどうだろうか?
本物の日本を体験したい旅行者にとって、近代化された都市よりも日本の文化が残っている田舎の方が魅力的だろう。
長野県内にゲストハウスは10軒ほどある。
しかし信州の魅力が満載で、かつ外国語に対応したウェブサイトはあるのだろうか?信州オタクの僕が知らないのだから、おそらくないだろう。
信州に外国人旅行者を集めるために不足しているものは、外国語に対応したウェブサイトである。
本物の日本を体験したい旅行者を受け入れるべき田舎の受け入れ準備が出来ていない。
信州をShinshuに。
信州と海外を繋ぐためには、信州の情報を複数の外国語に対応したサイトにアップする必要がある。
それはまさに、信州をShinshuにすることだ。
これは、もちろん信州だけの話ではない。
日本中の田舎の情報が複数の外国語に対応すれば、世界中に本物の日本の魅力を知ってもらうことが出来る。
そんなShinshuなサイトを作りたいし、青年海外協力隊から帰国したら、信州伊那谷でハンモックホステルも始めたい。
信州と海外の架け橋になりたい。
なぜ、僕は信州と海外を繋げたいのか?
ここまでの話は、「信州と海外を繋げるべき!」という前提に立っている。
なぜ、僕は信州と海外を繋げたいのか?
それは、故郷を自慢したいだけだ。
「僕の故郷はこんなに素晴らしい場所なんだぜ!どうだ、いいだろう!?」ってドヤ顔で言いたいだけ。
最近は「ドヤ顔のために、今後の人生をかけてもいいのだろうか…」と思い悩んでいる。
とりあえず、4月の一時帰国で信州に帰ったら、長野県中のいろんな場所に行こうと思う。
北信・中信・東信・南信、ぜんぶ回ろう。
10カ月ぶりの日本・信州を、まるで外国人旅行者気分で楽しもうと思う。