クラフトビールとは?
まずは「クラフトビール」という聞きなれない言葉の意味から、説明しよう。
「クラフトビール(Craft Beer)」とは、小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造っているビールです。
ビール職人が造り出す高品質なビールを「手工芸品(Craft)」に例えて、クラフトビールと呼びます。
また、小規模なビール工房のことは、マイクロ ブルワリー(Micro Brewery)と呼びます。
クラフトビールとは、小規模のビール醸造所が作ったビールを表す言葉である。
過去には、小規模ビール工房の一種である観光地の「地ビールブーム」が一世を風靡したが、品質が悪いことからすぐに消えてしまった。
しかし、また最近になって日本でも小規模ながらもこだわりを持った麦酒工房が誕生し、クラフトビールブームを起こしている。
自分でビールを醸造するほどビールが大好きなぼくは、とても嬉しい。
自家醸造家
ぼくはビールが好き過ぎて、学生時代に「市販の手作りビールキット」を使ってビールを自分で造っていた。
※もちろん酒税法に違反しないように、加水処理しアルコール度数を1%未満にしていた。
しかも、ビール用の麦とチップ状のホップがすでにセットになっている手作りビールキットでは満足できなくなり、自分でビール用の二条大麦とホップを栽培して、手作りビールを作っていた。
こちらは、栽培中の二条大麦。
栽培中のホップ。
収穫したばかりのホップ。
これが糖化中のビールの原液。
さらに、普通のビールでは満足できなくなり、ラガービール(下面発酵ビール)、エールビール(上面発酵ビール)、スタウトビール(黒ビール)、ヴァイツェンビール(小麦のビール)、フルーツビール(イチゴビール)も作った。
こちらはイチゴビールの仕込み。
※もちろん酒税法に違反しないように、加水処理しアルコール度数を1%未満にしていた。
このようにビールを手作りするほど、ぼくはビールオタクである。
もちろんパナマに移住してからも、美味しいパナマのクラフトビールを探してきた。
そこで、今回は「パナマの美味しくて安いクラフトビール」を皆さんに紹介しようと思う。
パナマのクラフトビールパブ
パナマ共和国には、各地にクラフトビールの醸造所がある。
首都のパナマシティには数軒の醸造所があり、またボカス・デル・トロという観光地にも小規模の麦酒工房(マイクロブリュワリー)があった。
こちらはパナマシティのブリュワリー&パブのお店。
数あるクラフトビール工房の中で、ぼくが一番おすすめなのは「La Rana Dorada」という麦酒工房である。
本格的クラフトビール工房 La Rana Dorada
マイクロブルワリー、ラ・ラナ・ドラーダとは?
La Rana Doradaは「ラ・ラナ・ドラーダ」と読み、「黄金のカエル」という意味である。
ラナドラーダとはパナマに生息する黄金色した珍しいカエルで、「死ぬと黄金になる」という伝説がある。
そのため、クラフトビール工房&バーのキャラクターは、黄色いカエルがモチーフになっている。
こちらが、ラ・ラナ・ドラーダのホームページ。
カエルのキャラクターが非常に印象的だが、店内はイメージカラーの淡い黄色とカエルのキャラクターで統一されていて、お洒落なアイリッシュパブ的な雰囲気である。
マイクロブルワリー、ラ・ラナ・ドラーダの位置
ラ・ラナ・ドラーダのバーは、パナマシティに3軒ある。
ビア・アルヘンティナ店、コスタ・デル・エステ店、そして、マイクロブルワリーが併設されたカスコ・アンティグオ店である。
こちらはビア・アルヘンティナ店の入り口。
ラ・ラナ・ドラーダのパブは3軒あるが、ビール醸造施設はカスコ・アンティグオ店にしかない。
しかも、パナマシティの人気観光スポットカスコ・アンティグオの近くにあるので、カスコ・アンティグオでパナマシティ観光をしたついでに、ラ・ラナ・ドラーダのカスコ・アンティグオ店に立ち寄るのがお薦めだ!
こちらがカスコ・アンティグオ店の外観。
参照:パナマシティ旅行者へ!世界遺産カスコ・ビエホ(カスコ・アンティグオ)の観光情報
ラ・ラナ・ドラーダのビール試飲サービス
ラ・ラナ・ドラーダの素晴らしいサービスの一つが、「無料のビール試飲セット」である。
店員さんにビールを試飲したいと伝えると、なんと無料で4種類のビール試飲セットを持って来てくれる!
しかし、このサービスを受けられるのは、初めての来店の時だけである。
1.Premium Pils|ピルスナービール
ビールのサイズはピッチャー(大)、ジョッキ(中)、グラス(小)の3サイズ。
上の写真の小さいグラスサイズは、一杯300円くらい。
ピルスナータイプは、爽快な香りと爽やかな苦味を持ちながらも、しっかりとした苦味が後に残る。
日本人には飲みなれたザ・ビールな味なので、まずはこれから飲もう。
2.Pale Ale|ペールエールビール
ペールエールタイプは、赤い色と甘い香りが特徴で、苦味はピルスナーよりやや強い。
ぼくはこれが一番好き。
それと、こちらが大きいジョッキサイズのビール。
一杯500円くらいなので、気に入ったビールが見つかったら大きいサイズを頼もう。
3.Blanche / Belga|フルーツビール
これは、ベルギータイプの白く濁ったフルーツビール。
乾燥したオレンジとレモンの皮、コリアンダーが入っているので、独特なレモンの爽やかな香りがする。
そして、まるで炭酸飲料のように苦味が弱いので「ビールが苦手…」という女性にも試してもらいたい。
4.Porter|スタウトビール
アイルランドのギネスビールのような、濃い目のスタウトビール。
最初は深く心地良い香りがきて、苦味は弱めだがどっしりとした味がする。
鼻に残る香りは、焦げた匂い。
Happy Hourには半額!!
なんと、平日の12:00から18:00まではハッピーアワーと呼ばれ、すべてのビールが半額で飲める!
パナマシティを旅行する場合には、この時間を狙ってビールを飲みに行こう。
ラ・ラナ・ドラーダのおつまみとビール以外のお酒
ラ・ラナ・ドラーダはパナマシティ内に3軒あり食事メニューはお店によって異なるが、簡単なツマミというよりは、お腹に溜まる料理が多い。
ピザやサンドイッチ、ホットドッグなどのパン系と、フレンチフライなどの揚げ物系もある。
メニューには、動物性食品を扱っていない料理に「ベジタリアン表記」がされているので、菜食主義者の方でも安心して料理を注文できる。
また、ビール以外にもウイスキーやワイン、カクテルも注文できるので、ビールが苦手な友人を無理やり引っ張って連れて行っても問題ない。
もちろん、ノンアルコール飲料も置いている。
ラ・ラナ・ドラーダのマイクロブルワリー
ラ・ラナ・ドラーダのカスコ・アンティグオ店には、バーの店内に醸造所が併設されているので、巨大なタンクが並んでいる。
ビールの製造方法については、店員さんにお願いすれば詳しい説明が書かれた紙のパンフレットをもらえる。
追記:2016年12月22日にも行って来たよ
2016年12月にパナマ共和国へ里帰りしたので、ラ・ラナ・ドラーダへも行って来た。
イギリスのパブ風の店内はお洒落だし、ハッピーアワーの時間帯は混んでいないし最高!
ビールを二杯飲んでたったの600円だったよ。
黒ビールも美味しかった!
世界で最初にピルスナービールを作った工場を見学
世界で飲まれているビールの70%は、ピルスナータイプです。
そのピルスナービールを世界で最初に作ったピルスナー・ウルケルの工場を見学してきました。
ビールが好きな人は、ぜひ観てみてください!
ラ・ラナ・ドラーダのまとめ
パナマシティには、ラ・ラナ・ドラーダという素晴らしいマイクロブルワリーがある。
初来店なら無料で試飲も出来るし、昼間には半額サービスもある。
パナマシティを訪れたビール好きの方には、ぜひラ・ラナ・ドラーダに行ってみて欲しい!
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