全国のカニカマファンのみなさん、お待たせ。
ついに、第二回カニカマ王座決定戦を始める。
第二回カニカマ王座決定戦の舞台は、ヨーロッパ。
実は、日本で誕生したカニカマは、今や世界中で食べられているグローバルスタンダードな食べ物になったのだ。
そこで今回は、ヨーロッパで購入した3種類のカニカマ(フランス製)を食べ比べ、ヨーロッパで一番美味しいカニカマを決めようと思う。
また、日本のカニカマ14種類を食べ比べた経験を生かし、日本のカニカマと海外のカニカマの違いについても調査する。
カニカマ王座決定戦とは?
まずはかんたんにカニカマ王座決定戦について、説明しよう。
第一回カニカマ王座決定戦(日本)
こちらが昨年実施した、第一回カニカマ王座決定戦の様子。
14種類のカニカマと毛ガニを食べ比べて、もっとも毛ガニの味に近いカニカマを調べた。
身近な食べ物であるカニカマだが、こうやってみると意外と見た目が違う。
そして、食べてみると実は味も違う。
第一回カニカマ王座決定戦の結果が気になる人は、こちらのブログを読んでほしい。
第二回カニカマ王座決定戦 in ヨーロッパ
現在はヨーロッパで三ヶ月間ノマド生活をしているので、この機会にヨーロッパでカニカマ王座決定戦を開くことにした。
またカニカマ王座決定戦は、これからアフリカ版や中南米版、アメリカ版など世界各地で行う予定だ。
カニカマ王座決定戦 in ヨーロッパ
それでは、カニカマ王座決定戦 in ヨーロッパを始めよう。
まずは、食べ比べるカニカマのご紹介。
食べ比べるカニカマの紹介
カニカマ王座決定戦に参加するのは、こちらの三つのカニカマ。
すべてフランス製だが、ベルギーのブリュッセルにあるスーパーで購入した。
実はヨーロッパでは日本ほどはカニカマがメジャーではないので、カニカマが売っているスーパーもあれば売っていないスーパーもある。
しかも、スーパーでカニカマが売っていたとしても、一種類しか売っていないことが多かった。
そんな中、こちらのスーパーでは三種類のカニカマが売っていたので、カニカマ王座決定戦を開くことができた。
それでは、三つのカニカマを紹介しよう。
Surimi 200g
まずは、Surimiと書かれた商品。
・商品名:Surimi
・ほぐれたタイプのカニカマ
・200g(最も多い)
・3.45€≒470円(最も安い)
・キロ2,350円(最も安い)
三つのカニカマの中で、唯一のほぐれたタイプの商品。
三つのカニカマの中では、内容量が最も多く、値段もキロ当たりの値段も最も安い。
普通のカニカマ 12本入り
次は、オリジナルという商品。
・商品名:オリジナル
・普通のカニカマ
・12本入り
・180g(中間の量)
・4.99€≒680円(中間の値段)
・キロ3,778円(中間の値段)
こちらは12本入りのカニカマ。
内容量や値段、キロ当たりの値段は、三つのカニカマの中で中間。
高級カニカマ 10本入り
スプリームスと書かれたカニカマは、いいにくいので高級カニカマと呼ぶ。
・商品名:スプリームス(意味は最高級)
・10本入り
・156g(最も少ない)
・6.15€≒840円(最も高い)
・キロ5,385円(最も高い)
高級カニカマは10本入り。
内容量が最も少なく、値段もキロ当たりの値段も最も高いハイブランドのカニカマだ。
ヨーロッパのカニカマを食べ比べてみた
それでは、さっそく食べ比べてみた。
Surimiを食べてみた
まずは、ほぐれたタイプのSurimiからいただこぉぉおおおおおおおおおお
ぐわぁぁぁあああああああ…….
画面越しでこの臭いが伝えられないのが、とても悔しい。
Surimiの袋を開けてみると、いきなり劇臭に襲われた。
まるで魚市場みたいな強烈な臭いがする。
五年間寿司屋でアルバイトをして生臭い匂いに慣れたぼくでも、気持ちが悪くなった……
それでも、味はおいしいかもしれないので、食べてみることにした。
食感は粘土のように柔らかくて、カニの繊維っぽさがない。
食レポでは「まずい」という言葉を絶対に使わないようにしてきたが、このカニカマに関しては例外的に「まずい」と表現させていただきたい。
このカニカマを食べる場合には、マヨネーズなどの味が濃いソースが必要だろう。
実際にこのカニカマを消費するために、サラダに混ぜてたっぷりとドレッシングをかけて食べてみたら、そのまま食べるよりはだいぶ臭いが緩和された。
ただし、臭いは抑えられても食感の悪さは変わらなかった。
オリジナルのカニカマ
次は、オリジナルというカニカマ。
これは3本ずつ小分けになっていて、保存しやすいパッケージだった。
食べてみると、味も臭いも日本の普通のカニカマとほぼ同じだった。
日本のスーパーで1パック150円くらいで売っているカニカマを思い出してほしい、そんな感じのカニカマ。
ただし、ベルギーでは1パック680円で売られているが。
カニカマ色の色付けは6割くらいで、色はオレンジ色。
カニカマファンなら気になってしまうカニカマの構造は、一枚のシートがクルクルと巻いてある構造だった。
日本ではあまり見ないカニカマ構造である、これがヨーロッパ・スタンダードだろうか?
高級カニカマ
最後に高級カニカマを食べてみる。
値段が一番高いので、かなり期待している。
このカニカマは個包装ではなく、トレイに並んでいた。
そして、見た目が普通のカニカマよりもカニっぽい。
日本の高級カニカマの代表である「大人のカニカマ」と「香り箱」を彷彿とさせる形状だ。
カニカマ色もあえてまだら模様にしていることも、ポイントが高い。
そして、食べてみると味は普通のカニカマとほとんど変わらなかった。
日本の高級カニカマは、繊維が特別なのでカニっぽい食感を味わえるし、香りや味もカニっぽい。
しかし、このフランス製の高級カニカマは、食感も味も香りもほとんど普通のカニカマと変わりがない。
たしかに形状は繊維がバラバラにほぐれるタイプなのだが、材料や作り方の影響なのか肝心の食感が改善されていない。
うぅ〜ん、惜しい……
三種類のカニカマの比較
今回食べ比べた三つのカニカマの見た目を比較すると、こんな感じ。
やはり高級カニカマが一番カニっぽい。
ヨーロッパの美味しいカニカマランキングの発表
それでは、三種類のカニカマのランキングを発表しよう。
今回はいかにカニと似ているかというよりは、それ以前においしいかどうかで判断した。
1位は高級カニカマ
1位は高級カニカマ!
はっきりいって味は普通のカニカマと大差がないが、見た目がカニっぽいので一位。
ただし、値段は1パック840円と高くて、カニカマ一本が84円もする。
日本の場合には西友などの激安スーパーに行くと、カニカマが1パック84円くらいで売っているので驚きだ。
味は日本の1パック84円のカニカマと変わらないと思う。
そう考えると、コスパは10倍悪い。
2位は普通のカニカマ
2位は普通のカニカマ。
これは見た目がカニっぽくないことを除けば、1位の高級カニカマとほとんど変わらない。
日本の普通のカニカマと同じような味だ。
ただし、値段は日本よりも5倍以上高い。
3位はSurimi
3位はSurimi。
このカニカマに対しては、決して使うまいと思っていた「まずい」という言葉を使ってしまった。
ただし、このカニカマをフォローしておくと、まずいカニカマは他の国にも存在している。
ぼくは中南米でもまずいカニカマを食べたことがあるので、このカニカマだけがまずいわけではない。
しかし、日本のカニカマに慣れている日本人の口には合わないと思うので、おすすめできない。
Corayaはカニカマ会社だった
普通のカニカマと高級カニカマを作っているCorayaについて調べてみると、フランスのカニカマを製造・販売しているカニカマ企業だった。
参考:Coraya
他にもカニカマのレパートリーがあるようなので、ぜひ他の商品も食べ比べてみたい。
YouTubeでもカニカマ王座決定戦を紹介しています
YouTubeでもカニカマ王座決定戦を紹介しています。
実際にカニカマを食べたときのリアクションで、それぞれの臭いや味が伝わると思うので、ぜひ観てみてください。
【追記】もっとおいしいカニカマを発見しました
この記事をFacebookに投稿したところ、「フランスでマヨネーズ付きのカニカマを食べていて、美味しかった」とコメントをいただいた。
そこでさっそく滞在先のルクセンブルクのスーパーを探してみると、マヨネーズ付きのカニカマが売っていた。
メーカーはまたもやCoraya。
・20本入り
・値段は500円くらい
・210g
・ソースが一つ入っている
・2本のカニカマがセットで包装されている
このカニカマは以前食べた「オリジナル」という商品と同じかと思いきや、なんと違った。
オリジナルよりも長さが短く、食感がもちもちしていて弾力がある。
臭いや味は同じだった。
おそらく、手で持ってスナック感覚で食べるように、食感が改良されているのだろう。
さっそく、ソースをディップして食べてみると、めちゃくちゃおいしい!!
このソースはマヨネーズベースで、おそらく少しトマトケチャップが混ざっていそう。
オーロラソースっぽい味だ。
カニカマとオーロラソースは相性がとても良くて、めちゃくちゃおいしい。
というわけで、ヨーロッパで一番おいしいカニカマは、やっぱりこのソース付きカニカマ!!
日本ではソース付きカニカマは見たことがないけど、これは日本でもウケそう。
まとめ
今回は、ヨーロッパで三種類のカニカマを食べ比べて、カニカマ王座決定戦を開催した。
その結果、高級カニカマが一番おいしいと判明した。
しかし、日本のカニカマと比較してみると、フランス製の高級カニカマでさえ日本の普通のカニカマレベルの味だった。
日本の高級カニカマである「大人のカニカマ」や「香り箱」に匹敵するレベルのカニカマは、海外には存在しないのだろうか?
もし、そのレベルのカニカマを知っている人が居たら、ぜひ教えて欲しい。
それでは、第三回カニカマ王座決定戦でお会いしましょう\(^o^)/