JICAの進路開拓者向け帰国後研修に参加したら期待以上に楽しかった!
2015年8月1日から4日までJICAの進路開拓者向け帰国後研修に参加したら期待以上に楽しかったので、青年海外協力隊から帰国した人はぜひ参加して欲しい。
進路開拓者向け帰国後研修とは、青年海外協力隊に現職参加で参加した人以外の、これから就職活動をする予定の帰国者を対象にした研修会だ。
実は参加する前はこの研修会にそんなに期待していなかったが、参加してみるととても充実していて楽しい時間を過ごすことができた!
そこで今回は、JICAの進路開拓者向け帰国後研修の様子を紹介しよう。
JICAの進路開拓者向け帰国後研修
JICAの進路開拓者向け帰国後研修は、東京にあるJICA市ヶ谷で4日間行われた。
参加者はおよそ100名。
1.進路開拓者向け帰国後研修1日目
JICAの進路開拓者向け帰国後研修の1日目は、全体オリエンテーションと社会還元講座、協力隊経験の振り返りが行われた。
(1)全体オリエンテーション
まずは大会議室で全体オリエンテーションが開催された。
この場で、2年ぶりに協力隊の同期と再会できて、会場中で隊員OB同士が抱き合ったり話し込んでいて、感動の輪が広まっていた。
協力隊OBが集まる機会はなかなかないので、他の隊員と会いたい人はぜひ参加して欲しい。
(2)社会還元講座 プロカメラマン関 健作氏
次に、青年海外協力隊経験者による「国際協力出前講座」の講座が開催された。
出前講座とは、協力隊OBが小学校や中学校、高校などの学校に行き、協力隊の経験談をお話する機会のことだ。
青年海外協力隊OBでプロカメラマンとして活躍されている関さんが、実際に行っている出前講座の内容をぼくたちに披露してくれた。
関さんは熱意がすごく伝わる話し方をする人で、ぼくは終始圧倒されていた。
しかし、その内容は素晴らしく「関さんの話は派遣される前に、訓練所で聞きたかった!」と思った。
参考:プロカメラマン関健作ホームページ
(3)協力隊体験を振り返ろう キャリアコンサルタント
次にキャリアコンサルタントの方から、「経験談をエピソードへバージョンアップする」を目的としたワークショップを開催して頂いた。
エピソードを書き、それをグループのメンバーに話し、フィードバックをもらう。
これを6個のテーマで、ひたすら繰り返した。
例えば、任国の日本と似ているなぁと思ったこと、活動中で一番やった!と思ったこと、帰国してあらためて感じたことなどについて、協力隊OB同士で語り合った。
キャリアコンサルタントが講演の中で教えてくれた「才能心理学」の一言に、ぼくは感動した。
才能は心を動かす感情を
行動に移した結果、
生み出される能力のことである。
by才能心理学
この言葉をこれからもずっと覚えていたい。
そして、最後に自分の協力隊の2年間にキャッチコピーを付けた。
ぼくの協力隊の2年間のキャッチコピーは、「楽しい修行」。
協力隊の2年間は辛いこともあり、成長出来たこともあるけれど、基本的には楽しい時間だったから。
2.進路開拓者向け帰国後研修2日目
進路開拓者向け帰国後研修の間は、東京の押上駅の近くにあるゲストハウス東京ヒュッテに宿泊していた。
参考:スカイツリーの真下にあるゲストハウス東京ヒュッテは備品が揃っていて清潔で快適!
2日目からは13名ほどのグループに別れ、グループごとに講師がついて研修を受けた。
講師は元キャビンアテンダントで、現在はビジネスマン向けにマナー講師をしているそうだ。
(1)協力隊活動の棚卸①【課題(任務)○○に取り組んだこと】
まずはグループトークをして、青年海外協力隊として活動した内容を共有した。
その中で意識するように言われたのは、事実を述べるだけではなく、「具体的なエピソード」と「感情」を盛り込んで話すこと。
これが意外と難しかった。
(2)協力隊活動の棚卸②【体験を通して、第三者に一番伝えたいこと】
途中から伝えたいことをひとつに絞り、第三者に伝える練習を始めた。
たったひとつのエピソードでも、初めて会う人に決められた時間の中で伝えるのはとても難しかった。
研修会には駒ヶ根訓練所と二本松訓練所で訓練した人が混ざっていたので、初めて会う人も多くていろんな隊員と知り合えて楽しかった。
協力隊OB同士なので現地での悩みや嬉しかったことが共通していて、協力隊に参加したことがない一般人には理解できない話もできて、とても楽しかった。
協力隊というだけで、驚くほど話が進む!
(3)棚卸のまとめ
最後にグループメンバー全員の前で、今日の研修で感じたことを決められた時間の中で発表した。
ぼくはトップバッターに挑戦したが、言おうとしたことを忘れたり、時間が余ってしまった。
この発表をしたことで自分の経験がまだ整理できていないことを実感した。
3.進路開拓者向け帰国後研修3日目
宿泊していたゲストハウス東京ヒュッテで、「美味しいラーメン屋さんがあるから!」と紹介されていったお店が、超変わったお店で驚いた。
参考:押上駅近くのラーメン屋竹末東京のロックンロールパフォーマンスがヤバい
3日目も前日から引き続き、グループワークだった。
(1)人との「信頼関係構築の5原則」を学ぶ
3日前は趣向が変わり、まずは身だしなみのチェックを受け、お辞儀の仕方を習い、名刺交換の練習をした。
これは完全に就職活動のための社会人マナー研修で、新卒のぼくには新鮮なものだったが、社会人経験が長いOBにとっては苦痛な時間だったようだ。
(2)振り返った体験を第三者に分かりやすく伝える①
午後からは模擬面接が行われ、1名が面接をされる役になり、5名ほどが面接官を務め、5名ほどが態度や答弁内容のチェックをする係りを務めた。
面接が終了すると、面接官やチェック役、講師からフィードバックをもらえ、自分の問題点を知ることができた。
またこの模擬面接には外部組織の「面接のスペシャリスト」が参加し、ズバズバとプロの意見を教えてくれた。
4.進路開拓者向け帰国後研修4日目
4日目が帰国後研修の最終日だった。
JICA市ヶ谷の食堂でコスタリカ料理フェアを行っており、パナマ料理でもあるアロースコンポジョを食べた。
お米がジャポニカ米だったので、パナマの味とは違っていたが懐かしくなった。
(1)振り返った体験を第三者に分かりやすく伝える②
まずは3分間で、一番伝えたいことをグループのメンバー全員の前で発表し、その様子をビデオカメラで撮影した。
全員の発表が終わると録画した映像を見ながら、ダメ出しをしていった。
そして、全員からの意見書をもらい、第三者から見た自分の発表態度と内容を知ることができた。
自分の発表の様子をビデオカメラで撮影する機会は滅多にないので、とても勉強になった。
プレゼン発表をする前には、必ずビデオ撮影を取り入れるべきだと思う。
参考:プレゼンが苦手な人でも効率的にスライド資料をパワポで作成できる方法&人前で上手に話す秘訣
(2)総括
最後に参加者全員が集まり、事務手続きをして解散になった。
ちなみに交通費と宿泊費はJICAから支給される。
まとめ
JICAの進路開拓者向け帰国後研修に4日間参加した。
青年海外協力隊の2年間の活動を他の協力隊OBと共有でき、とても楽しい時間だった。
プレゼン発表のコツや社会人マナーまで学べて、勉強になった。
青年海外協力隊の帰国隊員にはぜひ参加して欲しい!