日本と海外でヒッチハイクを何十回も経験した
テレビ番組電波少年などの影響でヒッチハイクはメジャーな言葉になったが、「ヒッチハイクをしてみたいけど、怖くてできない」という人もいるだろうし、「そもそもどうやったら車に乗せてもらえるの?」と疑問に思う人も多いだろう。
ぼくも大学生の頃に初めて日本でヒッチハイクをするまでは、「道で親指を上げていても一台も止まってくれないのでは…、通行人に笑われるだけなのでは…」と超ビビっていた。
そして妄想は現実のものとなり、ヒッチハイク初挑戦だった九州・福岡県福岡市では2時間以上待っても一台も止めることが出来ず、人生初のヒッチハイクが失敗したぼくは泣きそうになっていた。
しかし、場所を変えてヒッチハイクに再度挑戦したぼくの前に優しいおばさんが現れ、車に乗せてくれた。
結局その旅では、そのまま車を30台以上乗り継ぎ、ヒッチハイクで九州一周をした。
最初は道でヒッチハイクをしていても乗せてくれる車が少なかったが、次第にヒッチハイクのコツをマスターし、簡単にヒッチハイクに乗せてくれる車を捕まえられるようになった。
ヒッチハイクで車に乗せてもらうコツをつかんだのだ!
おかげで青年海外協力隊として中南米パナマで生活している今でも、日本で学んだヒッチハイクのコツを使い、 安全にヒッチハイクで外国を移動出来ている。
そこで今回は、ヒッチハイク初心者の方向けに、日本でも海外でも通用する安全にヒッチハイクの成功率をあげるコツと、必要な持ち物を紹介しようと思う。
ヒッチハイク初心者向け!ヒッチハイクの成功率をあげる5つのコツ
実はヒッチハイクといってもいろんな方法がある。
例えば、アメリカ映画に出てくる何も道具を使わずに、親指だけで行うタイプのヒッチハイクもあるが、あれはうまくいけばカッコイイが初心者向けではない。
また日本国内なら、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアで休憩中の運転手さんに話しかけて車に乗せてもらうテクニック(通称:コンコンヒッチハイク)もあるが、ぼくはそれはおすすめしない。
なぜか?って?
だって、それってヒッチハイクじゃなくね?
という訳で、今回は道で通行中の車を捕まえるタイプのヒッチハイクテクニックを紹介する。
1.A3サイズのスケッチブックと太いマジックペンを使う。
まずは通行中の車の運転手さんに「前方にヒッチハイクをしている人がいる!」と気づいてもらう必要がある。
そのため、A3サイズくらいの大きめのスケッチブックに、太いマジックペンで文字を書こう。
以下の写真のように、目立たせるために縁を囲ったり、赤色のペンも使おう。
2.行きたい最終目的地ではなく、「隣町の名前」を書く。
これは「ヒッチハイクしている人を車に乗せるのが趣味」というおじさんに教えてもらったテクニック。
スケッチブックには最終目的地ではなく、すぐ次にある隣町の名前を書こう。
なぜなら遠くにある最終目的地を書くと、運転手さんに「いやぁ、そこまでは行かないんだよね」と思われてしまうし、当てはまる車も少なくなる。
しかし、隣町の名前を書けば道を走っている車の80%くらいは該当し、止まってくれる確率が出てきて、運転手さんに「どうしよ、乗せてあげようかな」と考えさえることが出来る。
これは止まってくれる確率をあげるコツだ。
感覚的には、最終目的地を書くと車を捕まえるまでに一時間ほどかかるが、隣町までなら5分ほどで捕まる。
本当にこのテクニックは効くので、試してもらいたい。
ちなみに、ぼくのヒッチハイクの待ち時間の最短記録は、わずか2秒だ。
3.車を停めやすい空き地の手前でヒッチハイクする。
次に「どうしよ、乗せてあげようかな」と思った運転手さんを、実際に止めるテクニック。
空き地の手前でヒッチハイクしよう。
空き地の手前でスケッチブックを掲げることで、乗せてあげようか迷った運転手さんがとりあえず空き地に停車し、考えさせることが出来る。
コンビニの手前、駐車場の手前、高速バスのバス停などがねらい目だ。
長距離移動をするときには、高速道路のインター付近で行うと乗せてもらえやすい。
4.車の運転手さんに笑顔で自己紹介をする。
次はヒッチハイクで止まってくれた車に、乗り込むまでのテクニック。
車を空き地に止めたとしても、まだ運転手さんは迷っている場合が多い。
そこで、笑顔で自己紹介をしよう。
自分の名前、仕事、なぜヒッチハイクをしているのかなどを笑顔と共に簡単に説明しよう。
笑顔で好印象を与えるのが大事だ。
そして「もしよかったら、隣町まで乗せてもらえませんか?」と尋ねよう。
運転手さんの承諾を得たら、車に乗り込もう。
5.観光名所、悩み相談などで車内の会話を運転手さんを盛り上げる。
次は目的地まで乗せてもらうためのテクニック。
車内では旅の目的地にある観光名所、人生の悩み相談などで会話を盛り上げよう。
車に乗る時は隣町までという約束でも、社内の会話が盛り上がっていると、運転手さんから「せっかくだから、目的地まで乗せてってあげるよ!」と言ってもらえることも多い。
ぼくはドイツ人女性の車に乗せてもらい車内で子供と遊んでいたら、「メンドウミテモラエテ、タスカルワー!」と感謝され、遠い目的地まで乗せてもらえたことがある。
それにヒッチハイクの最大の魅力は、運転手さんとの会話だ。
一般交通機関を使っては味わえない、素敵な出逢いを楽しもう!
それに、もちろん運転手さんがヒッチハイカーの乗せる目的も、ヒッチハイカーと会話を楽しみたいからだ。
せっかく出逢ったのだから、積極的に会話を楽しもう。
ヒッチハイクは車に乗ったら成功ではない、車から降りる時までがヒッチハイクだ!
これでヒッチハイクを成功率をあげるコツは以上。
次はヒッチハイクをするときに必要な持ち物の紹介だ。
ヒッチハイクするときに持っていると便利な持ち物
ヒッチハイクするときにあると便利な持ち物を紹介する。
1.行き先を示すためのA3サイズのスケッチブック
まずは行き先を掲げるために必要なスケッチブック。
A3サイズくらいの大き目のスケッチブックがおすすめだ。
そして旅が終われば、行き先が書かれたスケッチブックは思い出の品にもなる。
2.目的地を書くための太いマジックペン
行き先を書くために太いマジックペンを用意しよう。
最低でも黒色と赤色の二色はあった方が良い。
これは枠を書いたり色を使い分けて、文字を目立たせるためだ。
3.荷物を運ぶための大きめのリュックサック
スーツケースを持ってヒッチハイクをする人は稀だと思うが、カバンはリュックサックタイプにしよう。
ヒッチハイク中の移動に便利だからだ。
それと、ヒッチハイクをすると心優しい運転手さんから、ジュースやおやつを奢ってもらえることが多い。
ぼくはたまたまパン屋さんの車に乗せてもらい、パンをもらったことがある。
ぼくは九州をヒッチハイクで旅行中に毎回のようにジュースをもらい、カバンがジュースで満杯になっていた。
そこで旅行の荷物だけでなく、運転手さんからのプレゼントも入るように大きめのリュックサックを用意しよう。
以上でヒッチハイクにあると便利な持ち物を紹介は終わり。
次は安全にヒッチハイクをする方法をお教えしよう。
日本でも海外でも安全に一人でヒッチハイクする方法
実は安全にヒッチハイクする方法は、すでに紹介した5つのテクニックの中にある。
1.A3サイズのスケッチブックと太いマジックペンを使う。
今は、世知辛い世の中。
何も持たずに道端に立っていると、不審者と間違えられ通報される可能性がある。
安全にヒッチハイクするためには、ヒッチハイクをしている旅人です!アピールが必要になる。
それにはスケッチブックとマジックペンが一番だ。
2.最終目的地ではなく、隣町の名前を書く。
最終目的地ではなく隣町を書くことで、もし運転手さんが変質者だったり危険な運転だった場合に、すぐに車を降りる口実ができる。
乗車前にこの人ヤバそうだなと思えば、実は目的地が違うことを理由に乗らないことも選択できる。
このテクニックは、危険な車に長時間乗るリスクを下げる効果があり、海外でヒッチハイクをするときは特に重要だ。
パナマでヒッチハイクする時は、出来るだけ長距離は乗らないようにしている。
それは海外では乗車時間が長いほど、事件に巻き込まれる危険性が増すからだ。
3.空き地の手前でヒッチハイクする。
空き地の手前でヒッチハイクすることで、安全な場所に停車して運転手さんと交渉することができる。
交通量が多い道に路上駐車して話をすると、後続車に追突される危険性があり危険だ。
交通事故を防ぐためにも、空き地の手前で待っていよう。
4.運転手さんに笑顔で自己紹介をする。
車を止めてもらえたからといって、すぐに車に乗り込まないようにしよう。
運転手さんがどんな人物なのか?、同乗者はいるか?などを観察しよう。
「この人、ヤバそうだな」と感じたら、適当な言い訳をして乗車を断ろう。
このテクニックは特に海外でヒッチハイクをするときに必要だ。
日本でも危険性はあるが、特に治安が悪い海外では運転手さんを選ばないと、そのまま誘拐やレイプ、強盗の被害に遭いかねない。
5.観光名所、悩み相談などで車内の会話を盛り上げる。
車内に乗り込んでからも、運転手さんの言動に注意しよう。
今となっては笑い話だが、過去に元ヤクザの車に乗り込んで怖い思いをしたことがあるし、別れたてのカップルの車に乗り込み気まずい思いをしたこともある。
会話の中で相手の素性を探り、ヤバそうならすぐに車から下ろしてもらおう。
初心者向けヒッチハイク情報のまとめ
以上で、ヒッチハイクの成功率を上げるコツと、ヒッチハイクに必要な持ち物と安全にヒッチハイクをする方法の紹介は終わり。
これらのテクニックは日本でも海外でも通用すると思うので、これからヒッチハイクに挑戦する初心者のみなさんの参考になれば幸いだ。
くれぐれも安全には気を付けて、ヒッチハイクの旅を楽しんでもらいたい!
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