2018年に初めてキューバを旅行しました。
キューバは社会主義国で、インターネットの使用が制限されています。
具体的には、国営のWi-Fiスポットでしかインターネットができません。
SIMカードを購入して、スマホのモバイル通信でインターネットに接続することができないんです。
その国営のWi-Fiスポットを使うためには、プリペイドカードが必要です。
ETECSA(エテクサ)という通信会社でプリペイドカードを買わないといけません。
Wi-Fiスポットですら、時間制の有料なのです……
しかし、キューバ国内でも、どこでもいつでもインターネットに接続する裏技を見つけました。
実はキューバでも24時間いつでもスマホからインターネットに接続する手段を獲得してしまったので、いつでもネットができるようになったんですがせっかくなのであえてあまり使わないようにしています。
— 宮﨑大輔🍓東京 (@JIBURl) 2018年5月2日
※「海外旅行用のポケットWi-Fiを使えば、キューバでもインターネットが使える!」
と書かれたブログがたくさんありますが、それは間違いです。
(企業に問い合わせ済み)
キューバでWi-Fi経由でインターネットに接続する方法
まずはキューバを旅行する場合、通常はどうやってインターネットに接続するのか説明します。
1.ETECSAのオフィスでプリペイドカードを買う
まずは、ETECSAのオフィスでプリペイドカードを買いましょう。
ETECSAは主要都市ならいろんな場所にあります。
このプリペイドカードの種類は、1時間、3時間、5時間のようにいくつかバリエーションがあります。
ただし、すべての種類がお店にあるとは限りません。
「今日はもう売り切れだよ」といわれることも多かったです。
また、プリペイドカードの値段はお店や都市によって違います。
だいたい1時間100円くらいです。
2.オフィスが閉まっていたり混んでいたら転売屋からプリペイドカードを買う
もしETECSAのオフィスが閉まっていたり混んでいたら、どうしたらいいのか?
そのときは、転売屋さんからプリペイドカードを買いましょう。
ETECSAのオフィスの近くやWi-Fiスポットの近くにいると、
・「インテルネット?」 ※意味はインターネット
・「タルヘータ?」 ※意味はカード
などと知らない人から声をかけられると思います。
彼らはエテクサで購入したプリペイドカードを、少し利益を乗せて転売する転売屋さんです。
エテクサで買うよりも値段は高くなります。
しかし、時間を節約したい場合には転売屋さんから購入しましょう。
3.高級ホテルの受付でもプリペイドカードが買える
実はエテクサや転売屋さんだけではなく、高級ホテルの受付でもプリペイドカードが買えます。
実際、私もハバナでは高級ホテルの受付で、プリペイドカードを度々買っていました。
その代り、プリペイドカードの値段は他よりも高かったです。
また、私は試していませんがホテルマンいわく
「このカードはこのホテルのWi-Fiでしか使えないし、他のカードではこのホテルのWi-Fiは使えない」だそうです。
私はこのホテルでプリペイドカードを買って、そのままホテルのロビーでインターネットに接続していました。
4.国営のWi-Fiスポットに行く
プリペイドカードをゲットしたら、国営のWi-Fiスポットへ行きましょう。
どこにWi-Fiスポットがあるかというと、公園や広場などです。
また先ほど書いたとおり、高級ホテルや高級レストランにもWi-Fiスポットがあります。
「MAPS.ME」というオフラインで使える地図のアプリを使いましょう。
インターネットに接続しなくてもWi-Fiスポットの場所がわかるのでおすすめです。
キューバに行く前には、必ずMAPS.MEをスマホにインストールしておきましょう。
もしWi-Fiスポットがわからなくても、町中を歩いているとすぐに発見できると思います。
なぜかというと、Wi-Fiスポットの近くにはインターネットを使うために、キューバ人の若者や外国人旅行者がスマホを持って集まっているからです。
キューバで若者たちがスマホを持って集まっていたら、そこがWi-Fiスポットです。
5.プリペイドカードのログイン番号とパスワードを入力する
Wi-Fiスポットに着いたら、iPhoneやタブレット、パソコンのWi-Fiをオンにします。
すると公共のワイファイに接続できて、ログイン画面に移動します。
そうしたら、プリペイドカードに書かれたログイン番号とパスワードを入力します。
ただし、Wi-Fiスポットに人が多いと回線が混雑します。
そして、なかなかログイン画面に移動できないことがあります。
また、ログイン画面に移動できて番号とパスワードを入力しても、インターネットに接続できないこともあります。
その場合には少し時間を置いてから、再びログインを試しましょう。
6.使い終わったらインターネットの接続を切る
インターネットを使い終わったら、必ずWi-Fiをオフにしてください。
キューバのプリペイドカードは通信量制ではなく、通信時間制です。
なので、インターネットを使っていなくても接続したままにしていると、どんどん時間を消費してしまいます。
そのため、インターネットを使い終わったら、必ず接続を切ってください。
7.接続時間が残っていたら、次回は番号を入力するところから
プリペイドカードの接続時間は、Wi-Fiの接続画面に表示されています。
その数字が残っていれば、次回も使えます。
その場合には、Wi-Fiスポットに行ってログイン番号とパスワードを入力するだけでOKです。
インターネットを使うたびに、ETECSAまで行ってプリペイドカードを買うのは面倒です。
なので、プリペイドカードを買うときには何枚かまとめて購入しましょう。
ただし、「一人3枚まで」にように購入枚数を制限されることもあります。
8.キューバのWi-Fiの速度は遅い
キューバのWi-Fiの速度は、日本人にとってはびっくりするくらい遅いです。
例えば、270Kbpsくらい。
これはウェブサイトの閲覧や、メールの送受信にも苦労するレベルです。
早朝など比較的に利用者が少なく、速度が早い時間帯でも、1.9Mbps程度でした。
これくらいの速度があれば、写真のダウンロードくらいはできます。
15日間のキューバ滞在でインターネットに接続した時間は、およそ15時間です。1日1時間のネット生活なので健全に思えるかもしれませんが、1日のうち10時間くらいはネットを使いたくてイライラしていたので不健全な日々でした。ネットに24時間接続できる環境じゃないと楽しく生きていけない。
— 宮﨑大輔🍓東京 (@JIBURl) 2018年5月8日
キューバで使える!と謳う海外旅行用のポケットWi-Fiはキューバでは使えない
海外旅行用のポケットWi-Fiのサービスを見てみると、
「キューバでも使える」と書かれたものもあります。
しかし、実際に申し込むために2018年5月に申込画面に行くと
「キューバでは使えません」と表示されました。
また、2018年12月にチャットで問い合わせてみても、
「キューバでは使えません」と対応されます。
なので、
「キューバで使える!」
と謳っている海外旅行用のポケットWi-Fiでは、キューバではインターネットに接続できないようです。
多くのブログで
「キューバ旅行では海外旅行用のポケットWi-Fiがおすすめ!」
と書かれていますが、どうやら間違っているみたいです。
ただし、これは2018年現在の情報なので、そのうちキューバにも対応するサービスが生まれるかもしれません。
ソフトバンクの海外ローミングを使えば、キューバでもどこでもインターネットに接続できる
ではどうやって、キューバのどこでもインターネットに接続したかというと、
「ソフトバンクの海外ローミング」を使ったからです。
まさかソフトバンクの海外ローミングが使えるとは、意外ですよね。
実は「有料WiFi以外ではインターネットが使えない」といわれているキューバでも、SoftBankの海外ローミングを使えば、どこでもいつでもインターネットに接続できる。
海外旅行で現地SIMを買うのはもう古い! 国内キャリアのローミングで十分 https://t.co/D3GeROYWMf
— 宮﨑大輔🍓東京 (@JIBURl) 2018年8月2日
SoftBankの海外パケットし放題
実は、ソフトバンクの海外ローミングが使えることは私も知りませんでした。
どうして知ったかというと、キューバを一緒に旅した友人がソフトバンクの海外ローミングを使っていたからです。
彼は仕事の関係で海外出張が多いので、海外ローミングサービス「海外パケットし放題」に加入していました。
一日の通信費は定額で、1,980円もしくは2,980円です。
そして、キューバでもインターネットに常に接続できないといけなかったので、ソフトバンクの海外ローミング機能を使ってみました。
すると、意外や意外、キューバでもいつでもインターネットに接続できたんです!
ただし、さすがにど田舎の村まで行くと接続できなくなりました。
しかし、キューバの首都ハバナや地方都市では問題なく使用できました。
また、海外ローミングの通信速度はさすがに日本並みの速度ではありませんでした。
それでも、国営のWi-Fiスポットよりは早かったです。
SoftBankとdocomoは使えるが、auは使えない
ちなみにソフトバンク、ドコモ、エーユーの三社の海外ローミング定額サービスを調べてみました。
①SoftBankの海外パケットし放題:キューバあり
②docomoのパケットパック海外オプション:キューバあり
③auの海外データ定額:キューバなし
SoftBankとdocomoは「キューバに対応している」と書かれています。
しかし、auはキューバの記載がありません。
なので、おそらくSoftBankとdocomoの海外ローミングはキューバでも使えます。
でも、auは使えないと思います。
ただし、私が実際に試したのはSoftBankだけです。
なので、docomoも確実ではありません。
また、海外パケットを使い放題のプランに入っていれば定額の請求です。
しかし、もしもそのプランに入らずに海外ローミングを使うと高額な請求になります。
なので、もし海外パケット使い放題のプランに入っていない人は、絶対に海外ローミングを使わないでください。
キューバでインターネットを使う方法まとめ
今回は、インターネット接続が難しいキューバで、どこでもインターネットに接続できる裏技を紹介しました。
ソフトバンクやドコモの海外ローミングを使えばできるので、海外パケットし放題のプランに入ることが必須です。
ただし、海外パケットし放題のプランに入ったとしても、一日の通信費は1,980円か2,980円もかかります。
この金額を高いと感じるか安いと感じるかは、人によって違うでしょう。
キューバ旅行をするバックパッカーや世界一周中の旅人にとっては、とても高すぎると思います。
ただし、ご夫婦でキューバ旅行をされる年配の方や、キューバでもリモートワークをしたいノマドワーカーにとっては安い金額でしょう。
あなたのお金の価値観に合わせて、キューバでのインターネットの使い方を選んでください。