はじめまして、カルロスこと小林勝宗と申します。
イケダハヤトさんのブログに「野村證券の辞め方。新卒入社、在籍1年半、僕は給料泥棒でしかなかった。」を掲載したところ、合計で80,000回くらい読まれている天才ブロガーです。
あ、“転載”ブロガーと言ったほうが正しそうだな・・・
僕は平成27年度2次隊でインドにラグビー指導で派遣予定でした。
しかし駒ヶ根訓練70日間、残り5日にして派遣を辞退しました。
最終試験も合格して、あとはインド派遣まで無事に過ごすだけという状況でした。
駒ヶ根訓練所で僕に何があったのか、何を考えて辞退をしたのかを記していければと思います。
THE協力隊ブロガー・宮崎大輔との出会い
その前に、このブログのJIBURI.comの大輔さんとの出会いについて記します。
僕は一つの野望でもあった青年海外協力隊に応募することを決めました。
2次面接も合格して、駒ヶ根訓練所に入る前に協力隊の実態について知っておこうと思いました。
Google先生で「青年海外協力隊 ブログ」とかで検索するとJIBURI.comがヒットしました。
なんたって青年海外協力隊員の実に“97%”の人がこのブログを読んでいるわけですからね(カルロス調べ)
それから有益でしかない情報を提供しているJIBURI.comを隅々まで読み込む、ということはしませんでしたが、役立つ情報をちょこちょこと読ませていただきました。
そして大輔さんも僕のことをなにかしらで知ってくださり、会う前から記事に特集してくださいました。
□参考記事:今から見逃せない!これから青年海外協力隊に派遣される平成27年度隊次の候補生ブログ3選 | JIBURi.com
その縁もあって、大輔さんが駒ヶ根訓練所に来た時に会うことになりました。
その時の印象は以下の記事に書いてあります。
□参考記事:JIBURI.com運営者、宮﨑大輔さんは、色白・細身で草食系な、ただの好青年でした。
タイトルの通りですが、写真よりも実物のほうが約3.7倍カッコイイですよ!
ブログを更新しまくる日々
駒ヶ根訓練所に舞台を移します。
僕は語学が英語と言うこともあって、他と比べると余裕がありました。
スペイン語、フランス語、ロシア語など0から1を立ち上げる言語の人たちは深夜まで学習に勤しんでいました。
でも英語は義務教育で受けましたし、言ってしまえば余裕なのです。
ということで僕は訓練所にいる間、1日2記事くらいはブログを更新していたと思います。
□参考記事:【全108記事】青年海外協力隊 駒ヶ根訓練所を訪れる後輩へ [持ち物は“愛”と“勇気”だけ]presented by カルロス
そのため青年海外協力隊のブログランキングで1位になってたりもしました。
Photo by Katsuhiro Kobayashi
所長面談開始
ある日突然担当スタッフからメモ書きを渡されました。
「◯時、所長室」
それだけ書かれていた紙を受け取り、時間通りに所長室に伺いました。
過去に書かれた下ネタ記事に対して、読者からJICAにクレームが入ったとのことでした。
□参考記事:下ネタ記事を放り込むと必ず面白いカミングアウトが生まれる。名づけて“下ネタ アウトオブ コントロール”
過去記事にクレームを入れてくるなんてどういうことだ、と思いながら下ネタを書かないことを誓いました。
続いては女子高生のことを“JK”と表現したことにクレームが来ました。
□参考記事
こうしてクレームが入る度に所長室に行っては議論を重ねました。
組織の面を引っさげたスタッフたちとはコミュニケーションを図ることは難しく、一方的な対応に憤慨したり涙を流したりしていました。
僕としても悪いことをしているつもりはないし、協力隊はブログを推奨しています。
僕を通して協力隊に興味を持った人も多かったですし、僕のことを嫌った人もいます。
発信するってそうなることなんじゃないかなと思いながら、一つ一つ妥協していっていました。
警告書発動で追い込まれるカルロス
また所長室に呼ばれていくと今回はあっという間に協議は終わりました。
というのも「警告書」なるものを一方的に突きつけられたからです。
度重なる協議の結果、法的な手段を用いてきたのでした。
僕は悩みました。
警告書が発動してからの最後の5日間くらいは夜も眠れませんでした。
同期候補生、古くからの知人、様々な人に相談しました。
もちろん大輔さんにも相談しました。
同期生たちはなんとかインドに行こうと勇気づけてくれましたが、大輔さんは少し違いました。
協力隊を辞退する選択もアリだと思います。
カルロスさんなら協力隊以外の道でも活躍できると思いますし。
インドでもクッッソ怒られそうですし(笑)
これからもカルロスさん流な協力隊ライフを過してもらいたい、それをブログを通して見てみたいと思いつつも、その2年間はカルロスさんが相当なダメージを受けそうで心配です。そして、カルロスさんがいくら身を削ってもjicaや日本社会の体質が変わることはないと思います。
まさに、出るカルロスは打たれる。
経験者でありブロガーとしての意見は貴重で、とても助けられました。
本当に大輔さんと出会えてよかったと心から思えましたし、この言葉には本当に救われました。
Photo by Katsuhiro Kobayashi
辞退を決意
警告書には反省文を書くように指示がありました。
いろいろ端折りますが、結局反省文を書きました。
□参考記事:【謝罪】大変申し訳ございませんでした。
反省文を書き上げてしまうと、僕の中に湧き上がるものが失われてしまいました。
僕はなんのためにインドに行くのだろうか。
自分に嘘をついてまでインドに行きたかったのだろうか。
ただでさえ眠れていない状態で、お腹もよじれるように痛くなり始めました。
講義で話されている内容も頭に入ってこなくなりました。
もう限界だ。
そう思って所長室に行って自ら辞退する意志を所長に伝えました。
辞退決定後の涙
辞退が決定すると縁のあった同期生たちに挨拶をして回ることになりました。
そこでは人生で1番泣いたんじゃないかくらい泣きました。
皆を裏切っているようで辛かったですし、僕は逃げているわけです。
みんながこれほどまで僕のことを思ってくれていることも理解できていませんでした。
ちょっと1人で戦いすぎたかなと反省しましたが、もう後戻りは出来ません。
そんなことを考えながら僕の65日間に渡る駒ヶ根訓練は辞退という形を持って幕を閉じました。
この辞退劇に関してはもっと具体的にドラマティックに公人失格シリーズで綴っていく予定です。
いつになることやら・・・
宮崎大輔とカルロスの現在
辞退してどうだったかと言えば良くも悪くもないと思っています。
結果的にはブログで言えば辞退の記事で自身初の1日1万PVを達成しました。
□参考記事:【インド派遣辞退】青年海外協力隊は素晴らしい!
そしてそれが縁で広島の離島・大崎上島からお声がかかり3週間滞在させてもらえることになりました。
Photo by Katsuhiro Kobayashi
□参考記事:大崎上島
現在は野村證券の記事がヒットしたり、「夢をかなえるゾウ」水野敬也と合コンしたけど、衝撃だった。(削除済み)がヒットしたりして、全国から声がかかるようになっています。
大輔さんもブログからのオファーで現在南米にいるわけですし。
人生なるようになるでしょうし、僕は僕なりに楽しい人生を見つけていきます。
寄稿させてくださり、ありがとうございました!
また会いましょう(^^)
もっと楽しく!
カルロスさんのブログ Life is beautiful
こちらが今回特別寄稿してくれたカルロスさんのブログです。
宮﨑大輔からの説明とコメント
どうも、ここからは宮﨑大輔が書いています。
まずは、今回の特別企画について説明します。
お互いのブログに寄稿し合うクロスカウンター企画
現在、このブログでは青年海外協力隊の「現役隊員」にのみ的を絞り、寄稿を募集しています。
しかし、カルロスさんは「俺も寄稿したい!」と連絡してくれました。
ここに書かれていた通りカルロスさんは派遣を辞退したので現役隊員ではありませんが、カルロスさんが派遣を辞退した経緯をこれから青年海外協力隊を志す人にも知ってもらいたかったので、寄稿してもらうことにしました。
さらに、せっかくなので「宮﨑大輔から見た、カルロス派遣辞退事件」についても、カルロスさんのブログへ寄稿させてもらいました。
要するに、カルロスさんが宮﨑のブログに寄稿し、宮﨑がカルロスさんのブログに寄稿するという「クロスカウンター企画」なのです!
クロスカウンター企画という名前は、ぼくが勝手に名付けました。
【寄稿】元青年海外協力隊ブロガーがカルロス派遣辞退事件をぶった斬る!
カルロスさんのブログにぼくが寄稿した記事は、こちらです。
カルロスさんの寄稿記事に対するコメント
カルロスさんの派遣辞退事件についてのぼくの意見は、カルロスさんのブログに寄稿したのでそちらを読んでください。
ここでは少しだけ今回のカルロスさんの寄稿記事にコメントを残させて頂きます。
まずはカルロスさんがお元気そうで何よりです。
あのままインドに派遣されていたら、それはそれで面白い活動をしてブログを書いていたでしょうが、今でもめちゃくちゃ面白い記事を書いて人気ブロガーになっています。
カルロスさんが派遣を辞退しようか悩んでいる時にぼくは「出るカルロスは打たれる」とメッセージを伝えましたが、出過ぎたカルロスはむしろ人気者になっています!
これからも常識にとらわれないパフォーマンスとブログ記事を生み出してくれそうで楽しみです。
素敵な文章を寄稿してくださり、ありがとうございました!
以上、宮﨑大輔からのコメントでした。