「考える→伝える→考える→伝える」が最強の思考法
最近、考えても考えても解決しない問題を解決する最強の思考法を発見した。
それは、「考える→伝える→考える→伝える」を繰り返すことだ。
「そんなことは当たり前のことだろう! 今頃気がついたのか」と思う方もいるかもしれないが、ぼくは26歳にしてようやくこの最強の思考法に気がつくことができた。
まだ気がついていない人のために、説明しよう。
ひとりで考えることは、糸を絡める
なにか悩みを抱えているとして、その悩みを解決するためには答えを導き出さないといけない。
ひとりで考えるだけでは、悩みを解決することは難しい。
知らない間に問題の本質を見失ってしまうこともあるし、問題の原因を探るつもりが同じ所を巡ることにもなる。
例えば、最近のぼくは青年海外協力隊の派遣期間後、日本へ帰国してからの進路に悩んでいた。
別に働かなくてもすぐに死ぬわけじゃないし、ありがたいことに働きたいといえば雇ってもらえそうなところはあるのだけど、「ぼくが本当にやりたいことはなにか?」と考え続けていた。
とりあえずなんでもやってみるという姿勢も大事だと思うが、ちょうど海外に2年間住んでから日本へ帰国する大きな転機なので、今後の人生の方向性を定めるためにじっくりと考えていた。
しかし、考えれば考えるほど、答えが出ない。
答えっぽいものは心の中に浮かぶが、「いやいや、これじゃないだろう」とすぐに反対派の自分が現れる。
自分のことなのだから、自分一人で考えれば答えはすぐに出そうなものなのに、不思議と頭の中の糸が余計こんがらがっていった。
イメージ的には、絡まった糸をひとりで思いっきり引っ張っている感じだった。
そのため、「これは解決できなさそうだから、日本へ帰国してからゆっくりと解きほぐそう」と思っていた。
そんなときに、日本人へ将来のことを話す時間を頂いた。
考える→伝えるは、ふたりで糸を解きほぐす行為
パナマに住んでいるので、日本人へ話をする機会は珍しい。
話した内容は、青年海外協力隊になった理由と活動内容と今後の進路。
青年海外協力隊になった理由や活動内容は、これまでにも何回も話したことがあったが、今後の進路はほとんど話したことがなかった。
まだまだ糸は絡まった状態だったけど、とりあえず自分がやろうとしていることを伝えてみた。
しかし、話している内に自分のアタマの中にクエスチョンマークが浮かんできた。
「これが本当にぼくがやりたいことか?」
過去の自分から今の自分を見据えて、そして未来の自分を見つめると、なんとなく正しい姿が見えてくる。
しかし、あるべき姿になる必要はない。
たぶんぼくはあるべき姿に縛られていたんだと思う。
でも、本当にしたいことは別にある。
今まで「あるべき姿と本当にやりたいことのギャップ」で悩んでいたのだと気がついた。
このことを何となく感じたのは、話し終わった直後だった。
そして、そのあと6時間ほどひとりでバスに乗っている時間があったので、今度はまたひとりで考えてみた。
ひとりで考え、他の人に話し、またひとりで考えたのだ。
するとどうだろう、最初にひとりで考えてみた時とは見違えるほどに、頭の中のヒモが解きほぐされていた。
まるで、こんがらがったヒモの両端をふたりがそれぞれ持って、ゆっくりと解いていくような感覚だった。
別に他の人から何か特別なことを言われたわけではないのだけど、ただ話を聞いてもらっただけで頭の中がすっきりとした。
しかも、話をしたあとにひとりで考える時間があったことも、とても重要な事だった。
ほぐれたヒモを綺麗に整理する時間になったからだ。
「考える→伝える→考える→伝える」
悩みにぶつかったら、「考える→伝える→考える→伝える」を繰り返してみてほしい。
考えるだけでも伝えるだけでも悩みは解決しないが、その二つを繰り返すことで最強の思考法となる。
伝える手段は話すことだけではない。
ブログを書くことでもいいと思う。
ただし、伝える相手をイメージすることが重要だ。
相手に伝えることを意識すると、ひとりで考えていた時には見えてこないものが見えてくる。
久しぶりに悩んでいたので、一気に悩みが晴れて爽快だった。
「考える→伝える→考える→伝える」思考法をぜひ試してほしい。
まとめ
日本帰国後の進路に悩んでいたが、他人に話す機会をもらえたことで、自分がやりたいことがはっきりした。
考える→伝える→考える→伝える思考法は、最強の思考法だと思うのでぜひ実践してみてほしい。