とべ、UFO! ゆうほの協力隊ブログ(マラウイ・コミュニティ開発)
「とべ、UFO! ゆうほの協力隊ブログ」を知っているだろうか?
アフリカ大陸のマラウイで活動している青年海外協力隊・コミュニティ開発隊員の「ゆうほ」さんのブログである。
ぼくと同じくWordpressというブログサービスでブログを書いていて、ブログデザインも同じStingerシリーズを使っている。
以前ブログで紹介させてもらったことがある。
参照:なんと、アフリカのマラウイにもwordpressを使いブログを書く青年海外協力隊ブロガーがいた!
日本に帰ってました!協力隊で一時帰国を勧める3つの理由|とべ、UFO! ゆうほの協力隊ブログ
ゆうほさんのブログで、「日本に帰ってました!協力隊で一時帰国を勧める3つの理由」という記事がアップされていた。
協力隊を目指す人は、ぜひ読んでみてほしい。
日本に帰ってました!協力隊で一時帰国を勧める3つの理由 | とべ、UFO! ゆうほの協力隊ブログ
ぼくも2014年4月に日本に一時帰国したので、ゆうほさんの文章に共感できた。
ここで、ゆうほさんが一時帰国を勧める3つの理由を紹介させて頂く。
①日本食が食べ放題!!!!
②家族や友人・恋人に会える!!!!
③任国ではできない趣味を楽しめる!!!!
せっかく面白い記事を読んだので、青年海外協力隊をあまり知らない方のために「任国外旅行と一時帰国制度」について紹介しつつ、ぼくが日本への一時帰国を勧める3つの理由をお教えしようと思う。
青年海外協力隊の任国外旅行&一時帰国制度
まずは、独立行政法人国際協力機構JICAのボランティア制度である、青年海外協力隊の任国外旅行と一時帰国制度について説明しよう。
1.20日間の任国外旅行(国の制限アリ)が可能
青年海外協力隊の派遣期間は、2年間だ。
そして、1年間に20日間の任国外旅行が認められている。
任国外旅行とは?
「任国外旅行」という言葉は、協力隊関係者以外には聞き慣れない言葉だろう。
ぼくならパナマ、ゆうほさんならマラウイというように派遣された国を任国と呼び、それ以外の国に行く旅行のことを任国外旅行と言う。
青年海外協力隊は、基本的に任国の外に出られない
逆にいうと、青年海外協力隊は基本的には派遣された国から外に出られないのだ。
「青年海外協力隊は、たくさん旅行できていいねぇ」と言われるが、年間に20日間しか国外には出られないし、入国できる国も制限がある。
JICAボランティアが行ける国、行けない国が派遣国ごとに決められている
例えば、パナマで活動している協力隊員は、コスタリカとメキシコにしか入国できない。
中南米ではほとんどの国の隊員がパナマに入国できるが、パナマの隊員はほとんどの国に入国できない。
このように派遣された国によって、旅行できる国数が全く違う。
これはJICA事務所が決めたルールなので、従うしかない。
また、ゆうほさんのブログによると、マラウイ隊員は、ザンビア、モザンビーク、ジンバブエ、タンザニア、南アフリカに行くことができるらしい。
アフリカで活動する隊員の中には、スペインやフランスなど先進国にも行ける国があるそうだ。
※JICAのシニア海外ボランティアは、契約内容が違うのでどこでも好きな国に行ける。
※JICAの業務関係で研修会に参加する場合には、任国外旅行が許可されていない国にも行ける。
任国外旅行の費用は自費
当たり前だが、任国外旅行の費用はすべてボランティアの自腹である。
2.日本への一時帰国(2年間で1回だけ)が可能
青年海外協力隊は、基本的には「業務のため、忌引き、病気・怪我の療養、緊急事態の避難」の場合には、日本に帰国することができる。
さらに、希望すれば先に説明した「任国外旅行の一環」として、日本への一時帰国が認められている。
任国外旅行の一環なので、日数は20日間だけである。
日本への一時帰国は2年間で1回だけ
しかも、日本への帰国は、2年間で1回だけと決められている。
1年目に日本に帰ったら、2年目にはもう帰れないのだ。
そのためぼくは、一年目の任国外旅行制度の20日間をすべて使って、2014年4月に日本へ一時帰国した。
そして、2年目の任国外旅行制度を使って、2015年2月にコスタリカとメキシコへ旅行に行く予定である。
青年海外協力隊に日本への一時帰国を勧める3つの理由
ぼくは2013年6月末にパナマに派遣され、着任から10ヶ月後の2014年4月に日本に一時帰国した。
参照:ブエルボアルスールって言葉、覚えてる?なぜか記憶に残っている小学校の国語の教科書に載っていた小説「南に帰る」
青年海外協力隊に参加する前は、「貴重な2年間で一時帰国するなんて、馬鹿か!!」と思っていたけど、日本に一時帰国してみるとして良かったと思うし、他の協力隊員にも一時帰国することを勧めたい。
それでは、青年海外協力隊に日本への一時帰国を勧める3つの理由を公開しよう。
1.青年海外協力隊を2倍、楽しめる!!
日本に帰国する回数、2回!
日本を出国する回数、2回!
家族と再会を喜び合う回数、2回!
「いや~、久しぶりの日本だなぁ」と言う回数、2回!
「途上国に着いたぞー!」と言う回数、2回!
カルチャーショックの回数、2回!
逆カルチャーショック(帰国時に日本文化に戸惑うこと)の回数、2回!
青年海外協力隊で味わえる感動が、すべて2回楽しめるのだ!!
2.ボランティア活動の準備が整えられる!!
日本に帰国することで、ボランティア活動の準備が万全に整えられる。
派遣される前にも準備はするが、正確な情報がないので的確な準備ができない。
行ってみないと、何ができるか、すべきかわからない
ボランティアの場合は派遣されてみるまで、活動内容は正直わからない。
派遣国に着いてみたら、事前に日本で渡された要請内容に書かれていたこととは全然違うことを要求されたり、そもそも配属先がなかったということありうる。
青年海外協力隊は、行ってみないと何ができるかわからないのだ。
何があるのか、買えるのか、必要かわからない
さらに、青年海外協力隊は全員が発展途上国に派遣されるため、職種や生活に関係したモノの入手が問題になる。
例えば農業系隊員ならば、「農機具は手に入るのか?野菜の種は売っているのか?長靴はあるのか?」などと気になることがある。
青年海外協力隊は、派遣されてみないと何が任国で買えるかわからないのだ。
しかし、配属先の状態を把握し、派遣国の流通を把握した後ならば、的確なモノの準備が出来る。
さらに、パソコンやデジカメが故障した場合にも、修理や買い替えなどの対策がとれる。
参照:現役ボランティアが教える!青年海外協力隊79個の持ち物リストとパソコン・スマホ情報
3.日本の家族・友人を安心させられる!!
一度、日本に帰国することで、 家族や友人を安心させることができる。
ぼくはこの効果をまったく狙っていなかったのだが、一時帰国を家族はとても喜んで安心してくれた。
例えば、宮﨑家の場合、日本に一時帰国前は毎週のように家族から連絡が来ていた。
しかし、一旦日本に一時帰国すると、「なぁんだ、途上国に行っても大輔は元気そうじゃないか!」と安心し、家族からはほとんど連絡して来なくなった。
連絡が来なくなったことは少し寂しいが、それだけ安心したのだと思う。
もし日本に残される家族が心配性なら、一時帰国で安心させてあげよう!
【おまけ】 日本に一時帰国するデメリット
おまけとして、日本に一時帰国するデメリットも考えてみた。
1.一度帰国するともう帰られないプレッシャー
青年海外協力隊の制度では、2年間で1回しか帰国できないので(業務、忌引き、療養、避難は除く)、「もう帰れない……」というプレッシャーがかかる。
2.旅費がかかる
旅費は自費なので、お金がない人にはキツイ。
パナマと日本の往復航空チケットは、20万円くらいかかる。
3.「2年ぶりの~」が使えない
「いやぁ、2年ぶりの日本酒はうまい!」
「やっぱ、2年ぶりの温泉はいいね!」
「2年ぶりに会うけど、何にも変わってないね!」
が使えない。
「あぁ、去年も一回会ったよね」くらいの反応になってしまう。
【追記】青年海外協力隊なりたい人におすすめの記事
青年海外協力隊になる前にクレジットカードを作ろう
青年海外協力隊に参加したい人は、日本にいるうちにクレジットカードを作ろう。
なぜかというと、クレジットカードを持っていれば、任国でも日本の口座のお金を自由に使えて便利だからだ。
生活費はJICAから支給されるが、任国外旅行の費用や国内旅行の費用などは自己負担なので、クレジットカードは必須。
今ではほとんどの協力隊員が、クレジットカードを持って行っている。
こちらの記事でおすすめのクレジットカード5種類を紹介しているので、ぜひ読んでみてほしい。
→ 海外旅行におすすめなクレジットカード5選!保険が付帯するので世界一周する人や学生向け
途上国で働きたい人は、転職サイトに登録しよう
すでに青年海外協力隊に参加することを決めた人は、帰国後の進路は考えているだろうか?
もしまだ考えていないなら、今から転職サイトに登録して転職の準備を始めよう。
一般的に企業は「協力隊の二年間」を評価しないので、今から自分の市場価値を測っておくことが大切だからだ。
また、まだ青年海外協力隊を受験しようか迷っている人も、転職サイトに登録して「途上国と関われる仕事」を探してみよう。
例えば、日系企業の駐在員として途上国で働いたり、外資系の社員として途上国で働くことだってできる。
ただし、これらの求人情報は非公開求人なので、転職サイトに無料登録しないと見ることができない。
ぼくも実際に転職サイトに登録して、その手順をこちらの記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてほしい。
→ 転職して海外で働きたい人はリクルートエージェントに登録して求人情報をみよう
青年海外協力隊に一時帰国を勧める理由のまとめ
今回はマラウイのコミュニティ開発隊員のゆうほさんのブログに影響を受けて、青年海外協力隊に日本への一時帰国をおススメする記事を書いた。
ぼくが考える「日本への一時帰国を勧める3つの理由」は以下の通りだ。
1.青年海外協力隊を2倍、楽しめる!
2.ボランティア活動の準備が整えられる!
3.日本の家族・友人を安心させられる!
ボランティアごとに一時帰国に対する考えは様々だ。
ぼくの同期や周りの青年海外協力隊を見ても、日本に一時帰国する人もいればしない人もいる。
一時帰国については各自で決めればよいことだが、今回はぼくが個人的に感じた一時帰国のメリットを紹介させて頂いた。
これから青年海外協力隊になる人に、参考にして頂きたい。
一時帰国に関する記事
青年海外協力隊の一時帰国制度を利用して日本に帰ったら、ブログが書けなくなった。