来月から南米ベネズエラのペモン族集落とウユニ塩湖で働きます。
2015年9月23日に日本を出国し、南米ベネズエラのペモン族集落とボリビアのウユニ塩湖で働くことになった。
ベネズエラでは、エンジェルホールがあるギアナ高地に住む「ペモン族」という先住民族の集落に二ヶ月ほど滞在し、農村調査を行う。
ボリビアでは、絶景スポットとして有名なウユニ塩湖に四ヶ月間住み、「コンポストトイレの設置」などの環境問題の解決に取り組む。
青年海外協力隊の帰国後の進路はあまり知られていないし、ぼく自身も周囲の人から「帰国してからの進路はどうするの?」と質問を受けることが増えてきたので、今回は今後の進路をご説明しよう。
※今月末までは、長野市で働く予定
参考:【ご報告】今月末まで長野市のコワーキングスペースCreeksとゲストハウス1166で働きます
ベネズエラのエンジェルホールでペモン族の調査を行う
9月23日に日本を出国し、メキシコ経由で南米ベネズエラに向かう。
1.南米の社会主義国ベネズエラ
ベネズエラは、南アメリカ北部にある社会主義の国である。
ベネズエラの著名人といえば、強烈なリーダーシップで反米社会を築き上げたチャベス元大統領(2013年に死去)が有名だ。
それと、ベネズエラ女性は美しい顔とプロポーションを持っていて、美女大国としても有名!!
しかし、ベネズエラは治安が悪いと聞いたので不安になり、ベネズエラで活動していた青年海外協力隊の方に治安について尋ねてみると、こんなお返事を頂いた。
国際空港に着いたら一歩も外へ出てはいけないよ、だってベネズエラは「北斗の拳の世界」そのままだから……
ユーアー、ショック!!!!
ベネズエラは治安が本当に悪いそうなので、強盗、殺人、誘拐、レイプなどの被害に遭わないように気を付けたい。
しかも、警察官も腐っていて賄賂の要求がひどいらしい。
2.ギアナ高地のエンジェルホール
ベネズエラの中でも、ギアナ高地の奥地で生活をする予定だ。
ギアナ高地のロライマ山は、アーサー・コナン・ドイルの小説『失われた世界』の舞台にもなった。
地球が誕生した時代の大自然が残っているので、大人気観光地になっている。
ギアナ高地はテレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」で、イモトさんが野宿をした場所である。
山頂に登るためにはヘリコプターが必要らしいが、中腹からドローンを飛ばして空中撮影をしたい!
ギアナ高地には、「エンジェルホール」という世界最大の落差の滝がある。
落差がありすぎて、地面に着く頃には水が「霧」になって消えるらしいので、修行したくても滝行ができない。
3.ペモン族
ギアナ高地があるカナイマという地域には、「ペモン族」という少数民族が生活している。
顔立ちはどこかアジア人っぽく、モンゴロイド系由来ともいわれている。
最近では洋服を着ているが、伝統的な風習では裸でペイントをして生活しており、顔に植物の棒を指していて、まさにジャングルに暮らす少数民族という風貌である。
ベネズエラは社会主義国なので貧富の差は小さいらしいが、ペモン族が暮らしている地域では「鉱山採掘による環境問題」が発生しているそうだ。
ベネズエラの問題については、「ベネズエラで起きていること」というブログが詳しい。
こちらは、ペモン族が暮らしているカナイマで起きている問題についての動画。
この環境問題の関係で日本企業からの依頼を受けて、二ヶ月ほどペモン族の集落に泊まり込み、農村調査を行うことになった。
というわけで9月から11月までは、ベネズエラのギアナ高地に住むペモン族の集落で、彼らと一緒に生活しながら農村調査を行う予定である。
ボリビアのウユニ塩湖で環境問題に取り組む
11月以降にベネズエラを出発し、コロンビア、エクアドル、ペルーを通過して、ボリビアまで移動する。
1.ラテンアメリカ最貧国のボリビア
ボリビアは、南アメリカの中央部に位置する多民族国家である。
天然資源は豊富に持っているが、経済的には発展しておらず「ラテンアメリカの最貧国」と言われている。
2.絶景鏡張りのウユニ塩湖
ボリビアといえば、「ウユニ塩湖」が有名。
日本人旅行者には「鏡張り」がとにかく人気で、雨季の1月から3月は日本人がウユニ塩湖を占拠しているそうだ。
鏡張りのウユニ塩湖は、確かに死ぬまでに一回は観たい景色だ。
最近ではイケてる旅行会社TABIPPOにより、ウユニ塩湖に関係する本が出版されている。
乾季には水が干上がり、塩だけの世界が広がる。
欧米人には鏡張りの景色よりも、干上がった塩だけの景色や塩でできたホテルが人気だそうだ。
ウユニ塩湖には塩しかなく邪魔な背景がないので、簡単に面白いトリックアートができる!
一眼レフを使って面白い写真をたくさん撮影したいし、魚眼レンズを使って星空も撮影したい。
3.ウユニ塩湖の環境問題
しかし、絶景観光地のウユニ塩湖では環境問題が起きている。
ウユニ塩湖が危ない!プラスティックガソリン導入プロジェクト
例えば、Ready forというクラウドファンディングサイトでは、Projecto Yosiの本間賢人さんによる 「ウユニ塩湖が危ない!プラスティックガソリン導入プロジェクト」が公開されている。
ガイドという仕事を行う中で、各観光地が抱える問題を目にしてきました。
ウユニ塩湖では観光客増大による景観の汚染、そして現地住民の生活環境が
悪化しています。ウユニ塩湖はボリビア最大の観光資源であり、現地住民の生活の糧、そして
各国の旅行社を魅了する、壮大な世界を持っています。そんなウユニ塩湖の美しさを、そして現地住民の生活環境を守る為、油化装置を購入する必要があります。この美しい景色を守るのに、皆様のお力をお貸しください!
(略)
各個人が持ちえるアイデアを現地と共有することによって、ウユニ塩湖を守り、そして現地住民へ大きく還元できると信じています。
ウユニ塩湖に革命を起こしたいと思っています。
どうか、皆様の温かいご支援よろしくお願いします。本間賢人
引用:ウユニ塩湖が危ない!プラスティックガソリン導入プロジェクト
トイレがないことによる観光客の不満と環境汚染
もう一つの問題は、ウユニ塩湖にトイレがないことだ。
ウユニ塩湖にはトイレがないので、観光客の糞尿は塩湖に垂れ流されている。
日本人旅行者はトイレがないことに不満をもらし、塩湖は日本人旅行者の糞尿で汚染され始めている。
そこで、ぼくは青年海外協力隊OB2名と協力し、ボリビアで手に入る材料で「コンポストトイレ」を開発し、ウユニ塩湖に設置することを目指している。
コンポストトイレとは微生物の働きにより人間の糞尿を堆肥化するトイレのことで、日本では富士山山頂や屋久島などの環境保護区に設置されている。
「だったら、日本のコンポストトイレをウユニ塩湖に設置すればいいのでは?」と考える人もいるかもしれないが、それは国際協力の典型的な失敗例だ。
先進国の技術をそのまま途上国に持ち込むことは「技術移転の失敗」を招くことを青年海外協力隊の経験で学んだので、自分たちの力でボリビアに適したコンポストトイレを開発するつもりだ。
このようにウユニ塩湖にコンポストトイレを設置することで、ウユニ塩湖の観光資源としての価値を高め、かつ環境汚染を未然に防ぐことを目指している。
この活動のために2015年12月から2016年3月までの四ヶ月間、ウユニ塩湖に滞在する。
まとめ
2015年9月23日に日本を出国し、南米ベネズエラのエンジェルホールとボリビアのウユニ塩湖で働くことになった。
ベネズエラでは、エンジェルホールがあるギアナ高地に住む「ペモン族」という少数民族の集落に二ヶ月ほど滞在し、農村調査を行う。
ボリビアでは、絶景スポットとして有名なウユニ塩湖に四ヶ月間住み、「コンポストトイレの設置」などの環境問題の解決に取り組む。
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