青年海外協力隊のカウンターパート制度
青年海外協力隊員には、「カウンターパート」と呼ばれる仕事上の「相棒」がいる。
人気ドラマ「相棒」のように、勤務中は常に行動を共にするのが一般的だ。
では、「そもそも、なぜ相棒は必要なのか?」農業隊員を例に考えてみよう。
農業隊員の相棒は、農業改良普及員などの「農家に指導する立場の人間」であることが多い。
相棒がいない場合
例えば、相棒がいない場合を考えてみよう。
1.2年間、協力隊員が【農家】に野菜の育て方を教える
2.農家が技術を覚える
◆このように相棒がいなくても、日本の技術が農家に技術が伝わるだろう。
次に、相棒がいる場合はどうなるのか。
相棒がいる場合
1.2年間、協力隊員が【相棒】に野菜の育て方を教える
2.相棒が技術を覚える
3.協力隊員が帰国後も、相棒が農家に技術を伝え続ける
4.たくさんの農家が技術を覚える
このように農家を指導する立場の相棒に技術を伝えることで、長期的に考えると、よりたくさんの農家に技術を伝えることができ、隊員が帰国後も日本の技術を現地に残すことができる。
しかし、もちろんこれは理想の話で、実際には上手くいかないことも多い。
隊員が直接農家を指導した方が、技術が伝わる確率は高いとも考えられる。
青年海外協力隊・野菜栽培隊員のカウンターパート
僕にも【相棒】がいる。
いや、正確に言うと、今はいない。
僕の勤務先は、農業改良普及センターだ。
そして、僕の相棒は農業改良普及員の【ベルナルド】さん。
50歳くらいのおじさんらしい。
なぜ「らしい」かと言うと、まだ一度も会ったことがないからだ。
カウンターパートと一緒に活動していない理由
パナマに来てから70日、勤務先で働き始めて10日経ったが、一度もベルナルドと会っていない。
地球の裏側である日本から、彼に技術を伝えるためにパナマにやって来たが、ベルナルドとまだ会えていない。
なぜか?
それはベルナルドが
今は
なんと、日本に住んでいるからだ。
「カウンターパートが日本にいる!?」とぼくも驚いた。
日本からパナマに来たのに、パナマ人の相棒は日本に住んでいた。
JICA主催の有機農業の研修会に参加中
なぜ日本に住んでいるかというと、JICA主催の「有機農業の研修会」に参加するためだ。
しかも研修会の期間は、なんと3ヶ月間!!長い!!
パナマに帰国するのは【9月中旬】らしい。
というわけで、しばらく僕には相棒がいません。
僕の活動が始まるのは、まだまだだいぶ先のようです。
カウンターパートにメッセージ
最後に。。。
日本からこのブログを読んでいる人で、近所に【ベルナルド】というパナマ人が住んでいるという方がいらっしゃったら、彼によろしくお伝えください。
「僕はパナマで、君の帰りを待っています」
おしまい。