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日本と海外の労働条件は違う!中米パナマでは残業ゼロで30日間有給休暇が取れるので過労死はない

      2016/05/28


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JICAボランティア青年海外協力隊の配属先

独立行政法人国際協力機構JICAの日本人向け国際協力ボランティア制度である「青年海外協力隊」に採用されると、発展途上国のなんらかの組織に2年間派遣される。

何らかの組織とは、例えばNGOや国営組織、地方自治体などである。

青年海外協力隊は、配属先で現地人と協力して活動することが望まれている。

 

野菜栽培隊員の配属先は農牧省カニャーサス郡支所

ぼくは青年海外協力隊の「野菜栽培隊員」として採用され、中南米パナマ共和国の「農牧省」に配属された。

農牧省とは日本でいう農林水産省のような組織であり、ぼくが配属されたベラグアス県カニャーサス郡支所は、農業改良普及センターのような場所である。

農牧省のパナマ国ベラグアス県カニャーサス郡支所

そこで、ぼくは一年半以上、現地人の職員と仕事を一緒にしてきた。

 

農業技術を持った職員は少数

ぼくの配属先は農業改良普及センターのような機能を果たしているが、働いているパナマ人職員に農業技術を身につけている者は少ない。

中卒、高卒が多く、一人だけ大学を卒業した職員もいるが、専門は農業ではなく電子機械だった。

農業の知識がない者が農業指導を担当しているので、いっこうに地域の農業が改善されない。

 

配属先の勤務システムが変更

そんな配属先で勤務システムが変更になった。

2014年1月の勤務システムの変更

実は、2014年1月から勤務システムが変更になったのだが、カニャーサス郡支所はそれを無視していた。

というか、変更に対応できなかった。

今まではプロジェクトごとに職員が割り当てられていたが、2014年1月からは地区ごとに職員を割り当てることになっていた。

 

2015年1月の勤務システムの変更

すると、2015年1月にも新しく勤務システムが変更になった。

今回の変更は、農牧省の勤務内容の【農業・畜産・農村開発】という三本柱を廃止し、【農業・畜産】の二本化するという物だった。

そのために、また勤務システムを改変するそうだ。

農牧所の勤務システムの変更点

わざわざカニャーサス郡支所にも、近くの町のお偉いさんが説明にやってきた。

ボランティアであるぼくも勤務システムの説明を聞いていると、一年半もパナマで働いていたこともあり、「日本とパナマの仕事の違い」を感じたので、ブログにまとめることにした。

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日本とラテン国パナマ共和国の「仕事」の違い

簡単に日本とパナマの仕事の違いをまとめてみる。

まずは勤務時間から。

パナマの国営機関の勤務時間

農牧省の勤務時間は7:30~14:30(昼休憩30分)で、労働時間は6時間半である。

残業は一切ない。

保健省や環境省なども同じような勤務時間だろう。

日本よりも労働時間は短い。

 

一般的な休暇システム

次に休暇システムについて説明する。

祝日・土日

基本的に、土日と祝日が休みである。

パナマは日本よりも、祝日が多いと感じる。

そして、連休を長くするために、祝日の前後の平日も休みに変わることが多い。

 

年末年始の休み

しかし、年末年始の休みは日本よりも短い。

12月31日の正午まで通常通り働き、1月2日から仕事が始まる。

年末年始の休みは、12月31日の午後と1月1日の一日半だけだ。

 

一ヶ月間の長期休み

パナマには日本では考えられない休暇制度がある。

一年に一回、「一ヶ月間(連続30日間)の有給休暇」が必ず取れるのだ!

なので、「11か月働き1か月休む」という訳だ。

ちょうど今、配属先の所長が2ヶ月間の休暇(連続60日間)を取っている。

2年分の長期休暇を一度に使ったらしい。

 

日本では毎年、一ヶ月間の有給休暇が取れる会社なぞ存在しないだろう。

 

給料体系

次に給料体系について説明しよう。

15日間隔の支払

日本では給料は一ヶ月ごとの支払が基本だが、パナマでは15日間隔で支払われる。

給料日が月に2回あるのは、楽しそうだ。

 

月収3万から10万円

パナマ人の平均的な給料は、月に3万円から10万円程度だと言われている。

平社員は3万円から5万円程度だが、管理職になると10万円を超えるそうだ。

ちなみに「家事手伝い」の日給は、1,000円程度である。

季節労働の出稼ぎ労働者の日給(勤務時間は半日)は、800円ほどらしい。

 

ぼくは大学生時代にイベントスタッフとして日給10,000円、飲食店で時給1,000円稼いでいた。

パナマの給料水準は、日本の大学生のアルバイト以下である。

 

勤務態度・仕事量

では、勤務態度や仕事量はどうだろうか?

僕から見て、配属先のパナマ人職員で働いているのは半数ほどだ。

半分は働いていない。

農牧省の同僚たち

 

ラテン人は怠け者?

「ラテン人は怠け者だ」

「途上国の現地人は働かない」

という意見を聞くが、半分は合っていると思う。

しかし、勤勉といわれる日本人でも怠け者がいるように、パナマ人でもバリバリ働いている人はいる。

要は、個人次第だ。

しかし、働き者のパナマ人でも仕事をこなす効率が悪く勤務時間も短いので、日本人と比べたら仕事量は少ないだろう。

 

アリとキリギリス

パナマで働いていると、アリとキリギリスの話を思い出す。

日本人は朝から晩まで働く働き者のアリ、パナマ人は遊んでいるキリギリス。

どちらの生き方も一長一短があるが、選択は自由だ。

 

発展途上国の経済発展のために必要なもの

青年海外協力隊の目的の一つに、「発展途上国の経済発展に寄与する」という項目がある。

ぼくは農業技師としてパナマ共和国に派遣されたので、パナマの農業が発展するために必要なものは何か考えた。

パナマの農牧省のロゴ

 

「専門技術の向上」と「仕事量の増加」

発展途上国が経済発展するために必要なものは、「専門技術の向上」と「仕事量の増加」だと思う。

農業分野でいえば、農牧省の職員の農業技術が向上し、仕事量が増加すれば、パナマの農業は確実に改善されるだろう。

 

1.専門技術の向上

農業分野では、専門技術が低いことが発展の足かせになっている。

病害虫の対策法が普及しておらず、農業技師が植物生態を理解していないので、適切な処置が行えていない。

農牧省の職員の専門技術が向上すれば、技術が農民に伝わり農業が改善されるはずである。

パナマの高原野菜

 

2.仕事量の向上

もう一つの足かせは、職員の仕事量が少ないことだろう。

農牧省の職員一人一人の仕事量が増加すれば、農業は改善される。

 

「なぜ、パナマ人は1ヶ月間も休暇が取って業務に支障が起きないのか?」と不思議に思った人もいるだろう。

理由は、もともと一人の仕事量が少ないからである。

仕事をしない人間が1ヶ月間職場に来なくても、問題はないのだ。

 

青年海外協力隊にできること・できないこと

では、ぼくにできることは何か?

そして、できないことは何か?

青年海外協力隊にできること

ぼくにできることは、専門技術を伝えることだ。

ぼくは大学院・修士課程で農学を学んだので、配属先の誰もよりも専門知識を持っている。

農業に関する専門知識を教えることで、パナマ人職員の専門技術を向上できる。

 

青年海外協力隊にできないこと

しかし、パナマ人の仕事量を増加することはできない。

まず、勤務時間や休暇システムは政府や幹部が決めるもので、ボランティアにはどうすることもできない。

そして、日本人よりも安い賃金で働いているパナマ人に、日本人並の仕事量を課すことは不可能だろう。

仕事よりも家族と過ごす時間や楽しさを優先させるのは、ラテン社会の文化でもある。

 

JICA専門家や青年海外協力隊、シニアボランティアを知っているパナマ人から「日本人はよく働く」と言われる。

日本人が働き者なのは、一緒に働けば誰でもわかることだ。

しかし、外国人の行動を見て、自分の行動を変える者は極わずかだ。

 

無理にパナマ人を日本人のように変えることは不可能だろうし、その必要はない。

パナマに「第二の日本」を作るために来たわけではない。

参照:中南米で感じる仕事の遅さ、効率の悪さ、時間のルーズさ!時間泥棒は誰だ?

 

日本とパナマの仕事についてまとめ

青年海外協力隊として農牧省に配属されている。

農牧省の職員は専門技術を持たず、仕事量も少ない。

ぼくがパナマの農業のためにできることは、同僚に専門技術を教えることだ。

 

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一眼レフカメラを握る宮﨑大輔

宮﨑大輔 Daisuke Miyazaki

【 仕事内容 】
海外農業コンサルタント / 世界を旅するフォトグラファー / 海外秘境ライター / 旅人限定のブログコンサル / CFコンサル

●青年海外協力隊の任期終了後に、フリーランスとして世界中を旅しながら国際協力やビジネスをしている現代版ノマドワーカー
●環境汚染がすすむ世界一の絶景ウユニ塩湖で環境改善プロジェクトを行うためにクラウドファンディングを行い一週間で100万円達成&現在はアドバイザーに就任。

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【 農業経歴 】
長野県飯田市のリンゴ農家に生まれる→信州大学大学院で農学修士号取得→青年海外協力隊の野菜栽培隊員として中米パナマ共和国で2年間農業ビジネス支援→フリーランスの農業コンサルタントとして日本、アジア、中南米、アフリカで、日系企業から依頼を受け農業ビジネスのコンサルティングを行っている。

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